過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

過去の放送内容

2016年10月30日放送

特集

全国で密かに急増中「儲かる"変な"チェーン」黄色が目印の「スーパーミリオンショップ」! 人生最後を彩る「旬菜亭」って?

ゲスト

森永卓郎さん、ヒロミさん

番組内容

今回のがっちりマンデーは、儲かる「変なチェーン店」。
儲かりの代名詞と言っても過言ではない「チェーン」。資本・経営ノウハウ・人材などが必要不可欠なチェーンの中にも、この業界が?こんなお店が?といった摩訶不思議なチェーンが密かに増えていた!
そんな、『変なチェーン』を徹底取材し、独自のアイデアとがっちり戦略を徹底解明!

■放送内容をシェアする

◎街中の黄色い自販機チェーンでがっちり!

まずやってきたのは、神奈川県川崎市。
「ミリオンスーパーショップ」っていうお店が今、首都圏で、ぐいぐい急増中との事。
外で待ち合わせとのことで、出迎えてくれたのは、平川専務!
ミリオンスーパーショップって、どこにあるんですか?

平川専務:お店ではなくて、実はコレなんですよ!格安自動販売機です!

ミリオンスーパーショップというのは、黄色い『激安自動販売機』の事でした!
このビジネスを手掛けるのは、沖縄のミリオンって会社。平川専務も沖縄の方なんです。
そんな平川専務の運転で 川崎市を車であてもなく走ってみると・・・

皆さん気づいていましたか?ミステリー現象のごとく、いつの間にか、首都圏の街には、ミリオンの黄色い自販機がいっぱい!

平川専務:多い所は4台設置しています。

2011年、沖縄から東京に進出して以来、どんどんどんどん増え続け、今や首都圏に1000台稼働中!
ウォッチングしていると、確かに皆さん買っている!
実はミリオンスーパーショップには『激安』だけじゃない、大胆かつ緻密な、儲かり戦略があるのです!

ちょっとマイナーなドリンクばっかり並んでいるイメージが強い激安自販ですが、ミリオンの自販機は、有名ブランドのコカ・コーラも、がっつり安い!
ワンダも、午後の紅茶も、100円きっている!

平川専務:自販機で販売して消費者に合う商品であれば、全量買い取っています。

そう、ミリオンはメーカーに在庫が出たら、全部買い取る。
人気のドリンクは、時期ごとにパッケージデザインが変わったりする。
それが売れ残ってしまうと、メーカーはどうしても在庫として抱えちゃうことに…
そこをミリオンは見逃さない!

以前、あるメーカーから炭酸飲料水を、大手スーパーが、5000ケース購入したことがあったらしいのですが、一方ミリオンはというと…13万ケースも仕入れたというから驚き!
大手飲料メーカーから、安くまとめ買いをするので、人気ドリンクも激安販売できるのです!

けど、安く大量に仕入れても、売れなきゃ意味がない!
そこで重要になってくるのが、どこに自動販売機を置くか。
雨の降る中、平川さんと営業担当の田中さんがやってきたのは、川崎市高津区。
ごく普通のお宅に、自動販売機を置かせてもらおうと、「飛び込み営業」をかけるのだとか。

平川専務:ここ置けるんじゃないか?カバンからメジャー出して。

どうやら、別の会社の激安自動販売機の隣にミリオンスーパーショップがおけるか、大胆にもメジャーで確認してるようです。
そして、いざお宅へ!

平川専務:毎月決まった金額をお振込みしますので、明らかにいくら利益でてるのかわかるわけですよ

毎月、決まった金額をお振込み?

一般的に、飲料メーカーが自動販売機を置く場合、自販機はメーカーから無料レンタル。売れた場合の何割かを、オーナーがもらう歩合制が基本。
でも、全然売れなかったら、電気代などで、オーナー側が赤字になることもある。

ところが、ミリオンスーパーショップは、自動販売機は、同じく無料レンタル。
しかも、毎月同じ金額を振り込む定額制!家賃のようにお金が入り、オーナーさんは損する心配がない!
年間4000万本のドリンクを売るというスーパーミリオンショップ!今なおガンガン増設中で、3年以内に首都圏に3000台設置が目標なんだそうです!

◎お庭の面倒なお掃除でがっちり!

続いて、愛知県名古屋市へ。
閑静な住宅街に不釣合いに現れたのは・・・なんともカラフルな軽トラ。 
運転席から軽快に出てきたのは『おにわや』ってチェーンの立石(たついし)店長。
でも、節分でもないし、なんのチェーン店なのか…。ヒントは、乗ってきた軽トラにあり!

立石店長:シンプルに"お庭屋"です。簡単に言うと植木屋です。

そう、『おにわや』というのは植木屋さんのチェーン店。2004年に設立後、現在、全国に40店舗と拡大中!
この「おにわや」チェーン、これまでの植木屋のイメージを根底から覆すほど、とってもユニークなんです。

立石店長:28歳です。

辻本さん:辻本京花と申します。今年で21歳です。

普通、植木屋さんというと、ガンコなベテラン職人!と勝手にイメージしがちだけど「おにわや」の職人は、とにかく若い!スタッフの平均年齢は、なんと32歳。
しかも、ただ若いだけじゃないんです。チェーン店だけあって、お仕事の仕組みもけっこう違う!そこで実際の現場におじゃますることに。

立石店長:結構新芽が伸びちゃってるので・・・
お客さん:玉を小さく刈って頂きたいな。

依頼主の注文を一通り聞き終わったら、「見積もり書」の作成スタート!
ここが、「おにわや」の新しいところの一つ。

立石店長:見積もりをやる業者もあると思いますが、結構"言い値"というか、パット見て「いくら」という料金の出し方が多い。

これまで植木屋さんに頼むと、職人さん1人につき、一日いくらって手間賃を支払うことが多かった。これだと、職人さんによっても手間賃が違ったり、分かりづらい。
そこで、「おにわや」は、作業ごとの値段を細かく設定した!

職人さんが、現場で値段を決める時に使う「見積バイブル」によると、作業する木の種類・高さ・枝ぶりの幅で値段が決まっているらしい。

例えば、この大き目の松の枝をカットして整える作業は、9000円。

ツゲの葉の刈込は3000円。

必要なところを作業内容に応じて、はっきり料金が決まっているから、納得感もある。

お客さん:こんな安くやってもらっていいの?

さらに、人事の赤嶺(あかみね)さんによると、「おにわや」がひっぱりだこなワケが、もうひとつ!

赤嶺さん:草むしりだけだと(植木屋を)呼んでもなかなか来てくれない。
木一本だと来てくれないと(お客さんから)よく言われていたのが(Oh庭yaのサービスが始まった)きっかけ。

昔堅気の植木屋さんは、木の手入れには来てくれるけど、草むしりや、芝刈りといったこまごまとした作業だと、腕に覚えがあるだけに、なかなかイイ顔をしない、って事があったらしい。

そんな草むしりと芝刈りに、この日額に汗してるのは21際の辻本さん。
ささっと手際よく作業して、30分ほどで雑草を取り除いていきます。

それにしても気になるのが、なんで「おにわや」は、こんなに若い職人さん、ばかりなのか?

赤嶺さん:業界自体、高齢化が進んでいて跡継ぎがいなくなり次に頼むところ(植木屋さん)がいなくなってしまっている。

植木屋さんの業界は、慢性的な人材不足。後継者が、なかなか育っていなかったのです。
そこで、「おにわや」は、チェーン店の強みを生かし、あえて未経験の若者たちをどんどん採用!
でも、若いってだけじゃダメなのでは?

赤嶺さん:一人前になるプロセスを全て言語化して100項目に分け、それを1つずつ習得するという仕組みを作った。

「おにわや」は、人材育成のため、植木職人の技術をこまかくリサーチ。それを分厚いマニュアルにまとめ上げた!これを修得して、現場で草むしりから経験を積んでいけば、自ずと手に職がついてくる!
若い力で、年間1万五千件以上の依頼に対応してがっちり!

◎人生最後の注文に猛スピードで答えてがっちり!

続いては、東京の下町、墨田区へ。
"しゅんさいてい"ってお店らしいのですが…。
事務所に入ると迎えてくれたのは、社長の福田さん。「しゅんさいてい」って何のチェーン店ですか?

福田社長:うちは『葬儀』『通夜』『法事』の仕出し料理・ケータリングサービスをやっている会社です。

こちらはシービーサービスって会社で、お通夜やお葬式などに、仕出し料理を提供する「旬菜亭」を2000年に設立。フランチャイズ制を採用し、現在、500を超える、葬儀社やお寺などと契約している。

でも、お通夜などで頂く料理っていうと、巻き寿司とか、煮物とか、天ぷらとか決まり物が多いのでは?
旬菜亭を利用する葬儀屋さんにお話を聞いてみると、

白井さん:すき焼きや、釜飯、牛フィレや牛タンもございます。

旬菜亭の料理は、結構バラエティに富んでいる!
マグロのお刺身も当たり前、ローストビーフなんかも!

さらに人気のヒミツは、料理のバリエーションだけじゃなく、お葬式ならではの、「あるニーズ」に応えてくれるというところにも。

白井さん:葬儀は予め人数が分からない。急に焼香に来る場合もあるので、その場合急に追加オーダーをして間に合わせてもらう。それを旬菜亭はやってくれる。

お通夜などで出す料理、参列者をご招待するわけじゃないから人数が読めない!あらかじめこれくらいだろうと発注するものの、『あれ!?料理が足りない!!』なんて事も。
そんなときにも旬菜亭は手の込んだ料理を追加で、ささっと持ってきてくれるらしい!

今回特別に、お通夜の追加注文を受ける様子を撮影させて頂きました。

夕方の5時55分現在、あらかじめ注文のあった料理は既に配達済み。
お通夜が始まるのは、大体午後6時で、その6時を過ぎたころ、やっと人数が分かって追加の注文が入る、らしいのですが…。
と!6時5分頃!

スタッフの方:寿司 上にぎり5台、天ぷら3台、串オードブル3台。

お通夜の会場にいる、スタッフから追加の注文の電話が入り、揚げ物とオードブルを作るキッチン、寿司職人たちが待機するキッチンに、業務連絡。
料理人たちは調理をスタートし、猛スピードで作り始めます。

寿司桶5人前、オードブル3皿、天ぷら3皿を20分間で仕上げて、すぐさま会場へ。

その後も、追加の連絡が!そして出来上がったら、配送係が走る!
時にはスーツ姿の財務部長も配送に!

福田社長:早いと思います!他社には絶対負けないと思います。

業界の常識を覆した旬菜亭。まだまだ伸びそうです!

■放送内容をシェアする

このページの先頭へ戻る

Copyright© 1995-2024, Tokyo Broadcasting System Television, Inc. All Rights Reserved.