過去の放送内容
2016年9月11日放送
特集
2016年に急増!儲かる「今までになかった仕事」ホームステージャー?スタティスティシャン?全く分からない!!
ゲスト
森永卓郎さん、りゅうちぇるさん
番組内容
今日のがっちりマンデーは…儲かる!今までになかった仕事!
時代が変われば、生活も変わる。
それにあわせて、新しい仕事もどんどん生まれている!
空き家管理士、遺伝カウンセラー、猫専門ドクター。
なかでも今回は、業界に新風を巻き起こしている、 "これまでになかったけど、いまオファーが舞い込みまくってるお仕事"に密着!
その、儲かりのヒミツに迫ります!
◎ドローン操縦士
まず、やってきたのは京都府北部の、福知山市。
こんなところに「今までになかった仕事」が??
待ち合わせ場所に行ってみると・・・
ご存じ、小型の無人飛行機「ドローン」!
大城さんは、これを意のままに操るマルチコプタージャパンって会社の「ドローン操縦士」。
でもドローンって国宝のお寺に、少年が墜落させるなど、けっこう社会問題に。
その操縦が、一体 どんなビジネスになるんでしょ!?
そう、ドローンを使って測量しているのです!
測量っていうと・・・
道路工事や建物を立てる前に、その場所の正確な位置や高さ、長さ、面積などを測る、欠かせない作業。
でもこの測量、とにかく大変!
専用の器具を地面の上に立てて、GPSなどで位置情報を取りながら測っていくのですが、例えば、このようなカーブの道路を測量するとなると、ここ、ここ、ここ、と無数のポイントが必要になってくる。
たとえば、公園全体を測量となると…もう 気が遠くなる!
これを一気に解決するのが、ドローン!
そんなに早く?
カメラを搭載したドローンを・・・上空に飛ばしてちょっと進んでは止まって カシャ
また、ちょっと進んでは止まって カシャと、細かく1枚1枚、撮っていく!
で、こうして何枚にも分けて撮った複数の写真をパソコンに入れ、専用のソフトで合成すると、はい、立体の地図が完成!
しかも、この3D画面を拡大していくと・・・大量の点が!
実はコレ、ひとつひとつが位置情報を持っている。
だから、画面上で、A地点からB地点などの正確な距離がわかり、どんな複雑な地形でも、そのデータから測量地図を作ることができるんです。
さらに、ドローンを使えば、人が立ち入ることのできない危険な地形の場所や、樹木などのが邪魔になって地表を直接見通せないときは、その下をくぐって測量、なんてこともできちゃう。すごいぞ、ドローン!
でもこれ、ドローン操縦の腕が必要!
撮った写真によってコンピューターが正確な位置を割り出すためには、2つのポイントから、ほぼおなじ箇所を撮影し、その形のズレを計算しないといけない。
一定の間隔で正確にずらしながらの撮影は、長年の経験のなせる技。
大城さんのドローン測量、忙しくなったのは去年から。
そのキッカケは意外にも…、首相官邸の屋上にドローンが墜落した事件。
それまで誰も知らなかった「ドローン」って言葉が、ニュースのおかげで一気に全国区に!しかもそのニュースのなかで「ドローンの使いみち」のひとつとして「ドローン測量」が紹介され、絶大な宣伝効果をもたらしたのです!
日本国内のドローン市場、2014年は15億円だったんですが、2015年は、38億円にまで成長をとげました!
◎ホームステージャー
続いて、東京は杉並区。こちらのマンションで、作業の真っ最中だそうで…。
こちらがその「なかったお仕事」の達人、サマンサネットって会社の鵜沼俊英(うぬま としひで)さん。
さてどんな現場なのか。
ん?家具も家電も、な〜んにもないただの空き室。一体ここで、なにをしようと?
そう、鵜沼さんの「今までになかったお仕事」とは、「ホームステージャー」というって聞いたことないんですけど。
これ、中古の一軒家やマンションを売りたいっていうお客さんのため、部屋を素敵に演出しなるべく早く、高く売るのをサポートするらしいのですがそんなに効果あるの?
ほ、ホントに?
実は、このホームステージャーって仕事、家を中古でどんどん売っちゃう欧米では、40年前からいたというホームステージャー。
日本でも中古物件が人気となり、ここ1,2年で、一気に増えてきとのこと!
では、そのお手並み 拝見!
今回、ホームステージングするのは高円寺のこちらの物件!
広さ71平米の3LDK お値段は4、980万円。
売れる物件にするためのテクニックを駆使するのか!?
これは部屋が広く見える照明のテクニック!
フロアスタンドの光で壁に陰影がつくので、部屋に奥行きが出るんですって!
続いてソファにも、あるポイントが…。
あらま、ソファーの色が変えるだけで、部屋全体の印象ががらりと!
達人、今度は台所でも、なにやら並べてますけど…。
そこで暮らしてる、「ワンランク上の自分」を奥さんにイメージさせちゃうのが、ホームステージングのツボ!
最後の仕上げに、コーヒーを入れる達人!
て、豆のまま入れてますけど?
アロマだと好き嫌いが分かれるので、コーヒー豆がベストなんだとか
こうして、ただ見せるだけでなく可能な限り感覚を刺激する、鵜沼さんのホームステージングが完成!
そのお部屋がこちら!
殺風景だった空き部屋が魅力的な空間に変身!
このインテリア、料金は1ヵ月およそ20万円!なんだそうです。
鵜沼さんの会社、サマンサネットは、部屋の整理・収納などのアドバイザーを派遣する会社で、3年前からホームステージングのビジネスにも参入!
不動産会社にしてみると、中古物件が売れないと、営業、内覧会、広告など、人手もコストもかかる。しかも…
そう、中古物件を早く売ることは儲かりの大きなカギ。
そこに目をつけたサマンサネットがホームステージングを手掛けた物件は、その3分の2が、一か月以内に契約成立!って好成績で、
ここ1年で受注が、なんと2倍跳ね上がったんだとか
◎スタティスティシャン
続いての、"今までになかった仕事"は、東京・港区にあるデータビークルって会社に。
聞いたことない会社名ですけど、
なんとも知的なイメージ、こちらの西内さんが、とある今までになかった仕事のスペシャリスト。
いったい、どんなことを??
スタティスティシャンって、舌かんじゃった・・・
日本語に訳すと…「統計家」。
近年、インターネットやスマートフォンの普及で、一般の人々の「買い物行動」などのビッグデータが、どーんと集められるようになった!
しかし、ずらーっと数字がならんだデータ自体を眺めても、なんのことやらさっぱり!
そこで、スタティスティシャンの出番!
膨大なデータの中から、 "どういった商品が売れるのか?"とか、"どういった販売員の売り上げがいいのか"など、ビジネスに使える情報を見つけ出すのです!
POSデータとはスーパーなどのレジでお会計をすると記録される「どの商品が」「いつ」「どこで」「何個」売れたのかを示すというもの。
このビッグデータから西内さんは「ヒットする商品」とヒットしていない商品の違いを分析できるというのですが!
カップラーメン、全258種類!
全国のスーパーやドラッグストアの過去一か月分の売り上げデータからズバッと分析してもらうことに!
さぁ、一体、どんなカップラーメンがヒットしてるんでしょ?
あるものが入っていると、売り上げが2倍に!
皆さん、それって何か、分かりますか?
正解は・・・
西内さんの分析結果によりヒットしているカップラーメンには、原材料に「りんご」が入っていることが判明!
でも、どうしてこんなことまで分かっちゃうのか?
このカップラーメン258種類のビッグデータには、売上をはじめ、それぞれの原材料、リピーターの割合、容器の材質、発売からの経過年数さらに、原材料の原産国表示まで、実に40項目もあるんだとか。
で、その分析方法は・・・
例えば、縦軸を「売り上げ」、横軸を「麺の固さ」の項目にしたとき、右肩上がりのグラフになっていれば、"麺が固い程 売り上げが上がる"…っていう関連性が見える!
これに、奥行きに「塩分の濃度」の要素を入れて、3次元にしてみると・・・、
奥の方が高い位置になるので、麺の固さよりも塩分の濃さが売れ行きにより影響するということがわかる!
西内さんは、さらに4要素、5要素、多い場合には10要素以上加味して調べていくんですって!
このあと、西内さんの仕事現場に同行!。
向かった先は、140万社の企業データを持つ帝国データバンクという会社。
この日は、以前に渡されていたデータの分析結果をプレゼンする、とのこと。
そのテーマは…「自動車産業の中小企業は、どうしたら儲かるのか?」
…って、そんなことまで分かっちゃうの!?
2万社の企業の従業員数、自己資本比率、さらには社長の出身地までなんと100以上の項目から、利益につながる要因はどれなのか、徹底分析!
さて結果は・・・
西内さんの結論。
自動車産業の中小企業は、大企業よりも、ちょっと小さめの会社と取引した方が、儲かる!
自動車部品工場の社長さん、信じるかどうかは、あなた次第ですよ!
それにしても、帝国データバンクさん。
自分でビッグデータを持っているのになんでわざわざ西内さんに分析をお願いするんですか?
データのプロ、帝国データバンクをもってしても、ビッグデータを自分たちで有効に使うのは至難の業。
だから、どんなことも分析できちゃうスタティスティシャンに仕事のオファーが殺到しちゃうってわけ!
なんでも依頼は、去年の2倍以上に増えたんですって!
スタティスティシャンは、日本にまだ1000人ほどしかいない。
どうやら西内さん、まだ当分の間は、