過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2016年5月1日放送

特集

ココに行けばお悩み解決!「儲かる駆け込み寺」!珍しい人の名前が・・・PCが壊れた人が・・・ゆるキャラが・・・殺到!

ゲスト

森永卓郎さん、カンニング竹山さん

番組内容

今回のがっちりマンデーは、儲かる!「駆け込み寺」ビジネス!
お悩みを解決してくれる、困り人が押し寄せるの駆け込み寺!
誰もが、いつか必要になるかもしれない駆け込み寺ビジネスに迫ります!

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◎シニア世代の駆け込み寺でがっちり!

やってきたのは、目黒区碑文谷にあるピーシーデポというお店。

全国に126店舗を展開するパソコンショップで、店内には、パソコンやスマホがズラリと並ぶ。

しばらくすると、お客さんが来店!
お話を聞いてみると、

お客さん:スマートフォンからパソコンに写真を送る操作なんですけど、私の操作がおかしくて、パソコンに入らなくなってしまったんです。

たまに、トラブルが発生するパソコンやスマホ。
自分では、どうすればいいのかわからないし、メーカーや買ったお店に電話しても、なかなかつながらないことが多い。
そもそもお客さん本人が、トラブルの内容をうまく説明出来ないことも。

石原さん:パソコンやスマートフォンで困ってる方の駆け込み寺として利用していただいてる

ピーシーデポは、パソコンスマホを売るだけじゃなく、その使い方や設定の仕方、その他どんなトラブルでも解決します!がウリのパソコンショップなのです。

そして

お客さん:他のお店で買った。

ピーシーデポで買ってないものでも、月に4500円の会費を払えば、家にあるIT機器7台まで、どんなトラブルにも対処してくれる、なんてプランも!

正確な数字はナイショですが、すでに会員数30万人を超えた、と噂されているんだとか。

石原さん:ウェブショッピングとかでなんかわからないけど買っちゃったけど、使い方わかんないんだよ!というお客様も、ぜひ来ていただければ。

パソコン使うの、難しいなーというシニア層をターゲットに、この駆け込み寺サービスを始めたら、3年間で、利益が3倍以上になったっていうからスゴイ!

で、実際どんなトラブルが多いのか?

店員:設定以外だと、ウイルスが入っちゃったとか、昨日まで起動してたのが、起動しなくなっちゃった、というのが多いですね

通常は、店の隅にある診断・修理コーナーで預かって、サクサクっと直しちゃうってことなんですが、どうしても、店頭では解決できないトラブルもあるらしい。
そこに、ピーシーデポ儲かりのヒミツがありました!

店員:ナレッジセンター、ウイルスについてのご質問大丈夫ですか?

ナレッジセンターって?

店員:今お店の方でウイルスが消えるか試してみたんですけどお店にある情報だとうまく消せない。そこで、本社にナレッジセンターという本部がありまして、そこに一度質問をして、回答をもらう。まわりにスペシャリストがたくさんいるので!

店のスタッフでは、どうにもならないトラブル。
それを解決してくれるのが、本社にあるナレッジセンター。
いわば、駆け込み寺の駆け込み寺なのです。

ウイルス画面の特徴を伝えると、トラブル解決の達人、ナレッジセンターの平岡さんが、大きくうなずいた!

平岡さん:その特徴なら、昨日ほかの店舗であった事例になります。それでしたら対処法お答えできます。

するとあっという間に・・・ウイルス画面が消えた!

さすが達人!でも、平岡さんにも解決できないトラブルが起きることも。そんな時は、奥の手が!

平岡さん:ナレッジセンター、全店に入っております。

ナレッジセンターから、全国の店舗に一斉送信。

平岡さん:各店でこの症状を直した、または解決方法を知ってる店舗、ナレッジの方に返信の方お願いします。

すると・・・

店員:ナレッジセンターあて、お疲れ様です。スマートライフ麻布十番店の春山です。先ほどのナレッジの件、昨日当店の方でも事例がございまして、解決方法わかりますのでお伝えいたします。

こんな風に、お店のスタッフから、解決方法をゲット!なんてことも。

スタッフ:駆け込み寺の駆け込み寺の駆け込み寺?
平岡さん:ほんとにその通りですね。全部つながってる状態で、みんなの知識を集結して、万全な体制を整えています。

もともとピーシーデポは、パソコンを売るだけの普通のお店。それが、家電量販店や通販に押されて、このままじゃやばい!と、「売る」から、「直す」や「設定する」など、サービス中心に転換して大成功!

現在、年間売り上げ500億円の内4割が、この駆け込み寺サービスなんですって!

◎ゆるキャラの駆け込み寺でがっちり!

次にやってきたのは、宮崎県宮崎市にある、キグルミビズって会社。
着ぐるみ・・いったいどんな駆け込み寺なのか・・・!?
出迎えてくれたのは…

キグルミビズのキャラクター、ビズベアくん!
実はこの会社、これまでに2000体以上の着ぐるみを作った、着ぐるみ製作業界の最大手!

駆け込み寺ってどういうことですか?加納ひろみ工場長?

加納さん:いろいろキャラクターさんが困ったときに、助けてくださいっていう、例えばもっと元気に動きたいとか。

そう、キグルミビズに駆け込んでくるのは、ここ数年のゆるキャラブームで、大量に作られた着ぐるみたち。
見た目は可愛いけど、中にはいろんな不具合を抱えているものも。

キグルミビズは、他の会社が作った着ぐるみでも、お直しして〜!と駆け込まれれば、なんとかしちゃうらしい。

例えばどんなお直しなのか、静岡県三島市のキャラクター、みしまるくんで教えてもらいました。

加納さん:初代みしまるくんっていらしたんですけど、なかなかちょっと動きづらいとか、見えづらいという問題を抱えてらっしゃっていて、ご相談をお受けしました。

これが初代のみしまるくん。見た目はそれほど変わってませんが、3カ所の改造で機能性が大幅にアップしたんだとか。

加納さん:なによりも目が見えないと、動けないじゃないですか。人間もそうですけど。ここの「み」という字、ここからもみしまるくんは外が見えるように…。

それまでは、目からしか見えなかったのが、

スタッフ:よく見えます、スゴイ!

この「み」の部分を、薄いメッシュ生地に変えることで、視界が大幅に広がった!

次に、足の部分。

加納さん:私たちはとにかく、人間の足にフィットするような、構造にしました。だから履いたときに、この足自体が自分の足のように動く。

それまでは、足の中にスニーカーやスリッパが仕込まれていたけど、これだと動きづらい。
キグルミビズは、人の足がそのまま入るように改良して、歩きやすくした!

そして3つ目が最大の改良。頭の中に電池式の、(回る)ファンを装着。暑さ対策をすることで、中の人がぐんと楽になった!

スタッフ:風が出てます、確かに。
加納さん:中で風が動くようにしてあるんです。取り込んで外に出す。

きぐるみビズに頼めば、キャラクターが動きやすくなる!
すると、愛らしさもアップ!人気も上がるってことで、自治体や企業からの駆け込みが絶えないんだとか。

三島市のみしまるくん担当者に話を伺うと・・・

瓜島さん:一代目の時は、演技者一人で動くのが難しくて、補助者が必要だったんですけど、二代目からは、走ったりとか、かなり身動きも楽になって、非常に機能が向上しました。

この会社では、年間約200体の着ぐるみを作製。一体、だいたい60万円くらいってことで、

加納さん:キグルミビズは駆け込んでもらってがっちり!

◎珍苗字さんの駆け込み寺でがっちり!

やってきたのは、福岡県福岡市、マンションの一階にある、小さなお店。
はんの秀島(ひでしま)って書いてあるけど・・・

スタッフ:すごい!

壁に並んでるのは、はんこ!
その数10万本、つまり10万種類の苗字が並んでるってことらしい。

スゴイ数ですね?秀島(ひでしま)社長!

秀島さん:一応日本一のはずです。

社長曰く、はんこ屋さんでよくみる印鑑タワーで5000種類。
これで日本人の苗字の、80%はカヴァーしてて、このタワーが10台分、5万種類あれば98.5%はOK。

ただ、残りの1.5%が超珍名で、さらに5万種類以上あるらしい。なんと、悪霊さん、なんて苗字も!

つまりはんの秀島には、日本の苗字がほぼすべてそろってるから、
珍名さんが、はんこ頂戴って突然駆け込んできてもすぐに渡せる!

秀島さん:緊急に書類に認め印がいると、保険、不動産、バイク屋さんとかですね。

今でも大事な契約には、はんこが欠かせないってことですね。

秀島さん:夕べ、最後にお見えになったお客様が、肴屋(さかなや)さん!

他にも・・・

秀島さん:さかりさん、女ざかりの十八女

なんてこと言ってると、お客さんが!

そのお名前は・・・おおかわばたさん!?

お客さん:大川畑です。

まさしく珍名さんだ!

大川畑さん:印鑑が見当たらなくて、急きょ必要になったので。
スタッフ:大川畑さんて、ここ何年かありますか?
秀島さん:たぶん初めてです。

初めてのはんこ、果たしてあるのか?と思ったら、すぐに出てきた!

大川畑さん:初めてです、はんこ屋さんで自分の名前があるっていうのは。

駆け込んできたかいがありましたね!

でも、秀島社長、大ベテランのはんこ職人でもあるわけで、珍名さんが来たら、その都度掘ってあげればいいような・・・

秀島さん:もちろん出来ますがそれをしたくなかったんです。お客さんを待たせたくない、その場でお渡ししたい。

どんな珍名さんの駆け込みにも、応えるってことですね!

◎大手企業の駆け込み寺でがっちり!

最後は、埼玉県所沢市の住宅街。ここに大手企業の担当者が、ばんばん駆け込んでくる金属部品製造の会社があるという。
表には表札や看板がないけど…呼び鈴を押すと、

社長:おはようございます。私と同じ会社名でありまして、株式会社井口一世と申します。

でも、井口一世の表札も看板もないのって、なんでですか?

井口社長:お客様の最先端の開発に携わっているので秘密がいっぱいあるからであります。

では、なんで大手企業さんが、井口一世に駆け込んでくるんですか?

井口社長:普通工業製品というのは、金型を作って、それから製品を大量生産するのですが、金型というのは非常に高くコストがかかる。
私どもは高い金型を使わずにすぐモノができる、というのをビジネスモデルとしています。

まず、金型について説明すると、上下についているのが金型で、基本プレス機で挟み込むことで、部品をつくる。

精密なモノを大量に作るのに、欠かせないのが金型なのです。

そんな金型を一切使わないのが、井口一世の工場。
金型なしで精密な部品が作れるそのわけは?

井口社長:ほとんどヨーロッパの機械を使ってます。世界中から一番いいものを買ってきて、私どもで、それをカスタマイズ、改造して、一番精度の高いものを作れるようにしています。

そう、世界中から一番性能のいいマシンを集めて切ったり、穴を開けたりするから、精度の高い部品が作れる。

金型を使わず、いわゆる板金加工で曲げた板が、ピッタリ90度になるって、すごいことなんですって。

この日、駆け込んできたクライアントさんも、

お客さん:大きなコストをかけられないので、コストが下がりますね!

例えばオフィスにあるコピー機。作るのに金型が2000個は使われていて、その金型を作るだけで30億円はかかるらしい。
何万台も作って売れるならいいけど、もしもダメだったら、30億がパーになる!

だいたい2000台くらいまでの量産なら、金型料金なしの井口一世に発注したほうが、3分の1以下のコストダウンになることも。

揃えたマシンは億を超えているのもあり、超高いけど、いろんなモノがお安く作れるから、メーカーの駆け込みが絶えないってことなんですね。

ところでこの会社、社員37人の内8割が女性。
工場の中も女性ばかり!どうしてですか?

井口社長:基本的に、採用試験は厳しいんですけど、そこをくぐり抜けてくるのが、ほとんど女性なんです。

社長曰く、女性の方が周りの状況をよく見て、一度にいろんなことが出来る柔軟性を持っているんだとか。

この会社の年間売り上げは、社員たったの37人で、70億円!

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