過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2015年12月13日放送

特集

「スゴイ女性社長 数珠つなぎ」!お惣菜屋○店舗で儲けてる女性社長!町工場を再生した2代目女性社長も!

ゲスト

森永卓郎さん、川崎希さん

番組内容

今回のがっちりマンデーは「スゴイ女性社長!数珠つなぎ!」。
ニッポンのあちこちに、スゴイ女性社長が増えています。
弱肉強食のビジネスの世界で、たくましく生き抜く彼女たちには、きっと儲かりのヒントが隠れているに違いない!
そこで、女社長たちの儲かりのヒミツに迫ります!

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◎町工場で働くスゴイ女社長!

まずは、スゴイ女性社長を求めて、働く女性のための雑誌「日経ウーマン」をリサーチ。
すると・・・

「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2016」なる記事が!
実はこれ、年間で目覚ましい活躍をした女性を選ぶ賞。
というわけで、「スゴイ女性社長!数珠つなぎ!」スタート!
日経ウーマンを頼りにやってきたのは、凄腕の職人たちが集まる東京都大田区にあるダイヤ精機株式会社。
すると早速、一人目のスゴイ女性社長が登場!
それが・・・

こちら!ダイヤ精機株式会社 諏訪貴子社長!
2年前にウーマン・オブ・ザ・イヤーを受賞した敏腕経営者。
そして、ダイヤ精機が作っているのは・・・

こちら!
1000分の1mm単位の精度が求められる、自動車部品の正確な直径や長さを測る測定器具。
諏訪社長のお父さんが立ち上げた会社でしたが、貴子さん32歳、専業主婦をしている時に急逝。
やむを得ず跡を継ぐことに!ところが・・・

諏訪社長:最初は社長なんて何をやれば良いのかわからないし、インターネットで最初に調べた言葉が「社長の仕事とは」だったんです。

その上、経営は赤字状態で、自動車部品の会社が火の車!
まさに、お先真っ暗なスタートを切った諏訪社長。
でも、やるしかない!
そこで、まず取り組んだのが・・・

諏訪社長の改革(1)・・・「作業を全部紙にする」

図面に付いているバーコードを読み取るだけで、どの部品が何個、どんな作業をしている途中なのか、さらに完成までに、どれくらいかかるのかまで一目瞭然!
作業工程をしっかり管理することで、ミスや納品の遅れを大幅に改善。

さらに諏訪社長が取り組んだのが・・・

諏訪社長の改革(2)・・・「工場に若い人が入ってこない問題」

熟練工のワザが次に継承できず、畳んでしまう町工場もありますが・・・

諏訪社長:私が就任した32歳の時は、私より年下が3人くらいしかいなかったので、逆ピラミッドだったんですが、いま若い子達を増やして今年の2月にキレイなピラミッド構造になりました。

なんと社員34人中、20〜30代が20人とかなり若い!
では一体、どうやって若者を増やしたのでしょうか?

若手社員:元々は居酒屋とかコンビニでアルバイトをしていました。
そう!製造業とは縁もゆかりもない若者をガンガン採用していったのです。
でも、大丈夫なんですか?

諏訪社長:経験が成長を邪魔する時があるんです!職人て、隣の職人がダイヤ精機に来たらただの素人になる場合が多々あるんですよ。

今や日本の町工場の熟練のワザは、たとえ同じ研磨作業でも現場ごとに細かく違う。
だったら、一から教えた方が早い!というのが諏訪社長の考え方。
現在、1ヶ所だけだった工場が3ヶ所に!
社員も若返っただけでなく、22人から34人にアップと、まさに町工場の星!
そんな諏訪社長に、さらなるスゴイ女性社長を紹介していただきました。

◎サンドイッチでがっちりなスゴイ社長!

諏訪社長の紹介でやってきたのは、東京都八王子市にある株式会社メルヘン。
二人目のスゴイ女性社長は・・・

株式会社メルヘン 原田純子社長!
一体、どんなビジネスをしているのでしょうか?
案内してくれたのは、八王子駅に隣接する百貨店。
すると・・・

原田社長:こちらの店舗になります。サンドイッチの専門店をやっております。

原田社長が立ち上げたビジネスは、サンドイッチの専門店「メルヘン」。
今や都内を中心に27店舗を構える人気チェーンです。
そのヒミツは、何と言っても・・・

お客さん:味とボリュームもあるので、食べ応えがある。

美味しいのはもちろんですが、何と言っても具がデカイ!

定番のタマゴサンドも具がたっぷり!
しかし、大きいだけじゃありません!

原田社長:40〜50種類から多くて70種類くらいを通常出しているんです。

そう!とにかくメニューが豊富なんです。
ニンジンを挟んだだけの、にんじんサンドや、れんこんサンド、いかフライサンド何ていうのもある。

いくらなんでもパンに挟むには、不向きのような具材もありそうですが、そこには原田社長のサンドイッチに対する独特の考えがありました。

原田社長:ご飯をパンに見立てたというカタチです。極端に言ったら刺身でも合うかなって。

ご飯に合うものならパンにも合う!が原田理論。
そんなユニークなサンドイッチ作りで、がっちりのメルヘン!
27店舗中26店がデパ地下や駅ナカ。
そんな激戦区で勝つために、お店にも工夫を凝らしている!
サンドイッチが入っているのは冷蔵のガラスケース。
これならしっとりして鮮度を保てます。
そしてもうひとつのウリが・・・

この「断面アピール」!
サンドイッチの顔である「具材」をキレイに見せるため、上から照明を当て、あえてケースにぎっしり並べる!
しかも、お客さんが手に取ることがないので、形が崩れる心配もない。
そんなメルヘンはサンドイッチの専門店ながら、年間売り上げは20億円以上!
そんな原田社長に、さらなるスゴイ女性社長を紹介していただきました。

▼スタジオでお聞きしました。


加藤:あーいうショーケースを考えたりっていうのは女性ならではですよね。でもやっぱり女性ならではの目線てありますね。

森永さん:本当に上手いところに目を付けてますよね。サンドイッチだからたくさん並べても立っているからスペースの効率もいい訳ですよ。極々ありふれた商品のように思えるんだけど違うという所が素晴しいですよね。

進藤:あの社長を紹介してくれたのは、ダイヤ精機の社長。

加藤:あの方もスゴイですね!ドラマみたいな話じゃないですか。お父さんが亡くなられて何も知らないのに継ぐっていう。希ちゃんはアパレルブランドをやってますけど、採用はやっぱりアパレル関係の人を入れたりするの?

川崎さん:関係ない人結構入れてます。全く違うことをやってる人が入った方が教える時、スムーズに教えやすいです。

◎制服のリサイクルでがっちりなスゴイ社長!

メルヘンの原田社長の紹介でやってきたのは香川県高松市。
三人目のスゴイ女性社長は・・・

株式会社サンクラッド 馬場加奈子社長!

スタッフ:ユニークなビジネスでがっちりだと聞いたんですけど。

馬場社長:はい!がっちりです!学生服のリユースショップです!

そう!馬場社長が始めたのは、お子さんの制服のリユースショップ「さくらや」。
ありそうでなかった、このビジネス!
サイズが合わなくなってしまったり、卒業して要らなくなった制服を買い取り、クリーニングや糸のほつれを直して、定価よりも安く販売するというもの。
気になるのはそのお値段ですが・・・

馬場社長:高校のブレザーです。新品で買おうと思ったら大体2万3千円〜4千円はする価格です。それがさくらやでは中古で2250円です。

中古とはいえ激安!
他にも、学校指定の鞄にランドセル、上履きにネクタイから、帽子に体操服、自転車通学用のヘルメットまで何でも揃っている!
お客さんに聞いてみると・・・

お客さん:子どものスカートがちょっと短くて、もう6年生なんで新しいの買うよりも!

お母さんたちも大助かり!
そして要らなくなったら?・・・

お客さん:制服を売りに来ました。

馬場社長:セーラー服上下で450円いいですか?

買い取りもしてくれるから、これまた大助かり!
気になる売上げは?

馬場社長:一番売れる時で月に250万円くらいです。

ところで、なんでこのビジネスを思いついたんですか?

馬場社長:3人の子育てをしていて、どうしても学生服を買うのに、とてもお財布が痛くて、そしてリサイクル店が郊外にいっぱい出来ていたので、学生服はないのかなって探し回ったけど無くて、じゃあ、自分でやっちゃえ!ということで始めました。

元々保険の営業をしていた馬場社長、一念発起して2010年にお店をオープン!
しかし、中古の制服を売るのには、ひとつ大きな難問が!
それは・・・

馬場社長:値付けです!いくらで買い取って、それをいくらで販売するのかっていうのが大変な作業でした。

そもそも、制服は学校ごとに定価が違う。
しかも、あまり公表していない。
なので、いくらで売れば買ってくれるかも分からない。

そこで馬場社長、たった一人で高松市内に住むお母さんたちに聞き込み調査!
約3年をかけて、320校分の制服などの、買取金額と販売価格をまとめ上げたのです。

現在、香川県で2店舗出している馬場社長の元には、全国のお母さんから「私の住んでるところでも出店してほしい」という依頼が殺到しているんです!
そんな馬場社長に、さらなるスゴイ社長を紹介していただきました!

◎おかずでがっちりなスゴイ女社長!

馬場社長の紹介でやってきたのは、愛媛県新居浜市にある株式会社クック・チャム。
四人目のスゴイ女性社長は・・・

株式会社クック・チャム 藤田敏子社長!
では一体、どんなビジネスを立ち上げたのでしょうか?

藤田社長:おかずの専門店です!

藤田社長が1974年から始めたがっちりビジネスは、お惣菜のチェーン店。
四国、九州を中心に72店舗を展開!
その年間売り上げは、なんと!60億円以上!
一体、どのへんがスゴイのでしょうか?
店内に並ぶ商品は100g220円の唐揚げに、138円のポテトサラダ、ひじきの五目煮など、普通な感じ。
しかし、藤田社長いわく、クック・チャムの売りはメニューの多さ!

藤田社長:1店舗で1日に80〜130種類くらい出ますね!

しかし、一見そこまではないような気も。
すると!

店内の厨房から出来立てのお惣菜が登場!
まだ残っているおかずと交換し始めた。
それ以降もどんどん出てくる!これはどういうことでしょうか?

藤田社長:お惣菜を入れ替えるとお客さんは「アレがなかった」ってなるんですよね。だけど次に来たら「あるかな?」って思ってお店に来てくれる!

クック・チャムのおかずは、どんどん入れ替わっていく!
すると、「今度来たら違うおかずに会えるかもしれないわ」という期待感で、お客さんのリピート率が高まるんだとか。
もちろん残ったものはパック詰めにしたり、お弁当のおかずにして販売したりと無駄がない。
それにしても1日100種類ものお惣菜をどうやって作っているのでしょうか?
実はそこにこそ、クック・チャムの秘密兵器があったのです!

藤田社長:これがあるんですよ!キットって言うのが、1皿分をバットに入れて調理できるようにしております。

藤田社長が40年以上前に考案したのが1品1バット方式!
1品分の材料を、工場でまとめてバットに並べておく。
こうしておけばお店の厨房では、野菜を切ることはもちろん、スープを棚から出してくるなんて必要もない!
結果、ミスもなくスピーディな調理が可能になるのです。
そんな凄いシステムのヒントになったのは、藤田社長のお母さんなんだとか。

藤田社長:子どもの頃に母が下処理をして、私が料理をしてました。小学校の頃から。だから母はこういう風にしてくれてたの。

夜勤で忙しかったお母さんが下ごしらえをして、小学生だった藤田社長が調理をする。
そんな台所の愛の連携プレイが、このお店の原点なんです。
店を立ち上げて40年、藤田社長には、今の若き女性たちにどうしても言いたいことがあるそうなんです。

藤田社長:女性は絶対商売せなイカン!いっぱい稼いで!これからは老後が長いんだから、これから100歳まで生きますよ!

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