過去の放送内容
2015年7月26日放送

特集
恒例企画「僕たち上場しました」2015!卵から街コンまで…!いろんな会社が儲かってる
ゲスト
田北浩章さん、厚切りジェイソンさん
番組内容
今回のがっちりマンデーは、年に一度の恒例企画「僕たち上場しました2015!」。
証券取引所に株を上場するのは、会社が儲かっている証拠!
そこで!不況に負けず上場したがっちり儲かっている企業のヒミツに迫ります!
◎ローサイド出店で上場!
やってきたのは、2015年4月 東証マザーズに上場した名古屋にある株式会社海帆という会社。
出迎えてくださったのは久田敏貴社長。
一体、何で上場したのでしょうか?

久田社長:こちらです。昭和食堂で上場しました!
株式会社海帆は、愛知を中心に32店舗を展開する居酒屋チェーン「昭和食堂」でがっちり!
週末ともなれば大忙し、名古屋を代表する繁盛店です。
実は社長、元々は魚屋さん。お父さんの経営する魚屋さんから魚を安く仕入れられるから、他より原価が10%ほど低い!
100種類以上の豊富なメニューや980円で飲み放題など、セールスポイントはたくさんありますが、最大の儲かりのヒミツは?
久田社長:儲かるヒミツはロードサイドに出店!
居酒屋って駅前の繁華街が一番儲かるのでは?
久田社長:競合他社さんも少なく家賃比率も安く抑えられてます。
郊外のロードサイドは家賃が安い!
しかも、社長が狙っているのはコンビニの跡地。
久田社長:コンビニの退店が年間1000店舗以上ありまして、ロードサイドで駐車場があって、居抜きで出店出来るということで安く抑えられています。
コンビニが出店していた場所は、ある程度のお客さんがいることをコンビニの本部が調査済み!だったらそれに乗っかろう!というのが社長の作戦。
そして「昭和食堂」という名前にも儲かりのヒミツが!
久田社長:昭和の懐かしい雰囲気で、若者には目新しさ、ご年配の方には懐かしさを出しています!廃材を利用した形で安価で内装も安く済ましています!

安く済む上、雰囲気も出て一石二鳥!
久田社長:投資回収期間が早いです。他社さんで一番早くて24ヶ月と言われてるなかで、当社は最短で10ヶ月でやっております!
さらに集客でも・・・

予約制で家の近所まで送り迎えしてくれる送迎バスを運行!
これが近所のママさんたちに大人気!
ママ:子供が小さいので車で来たいんですけど飲みたいんでバスを!
さらに・・・

お子さんたちにはキッズルームを用意。
そんな「昭和食堂」で年商49億円!
今後は関東に進出予定!
そんな海帆はローサイド出店でがっちり!
◎街コンで上場!
続いての企業は、東京都中央区にある株式会社リンクバル。
今年の4月、東証マザーズに上場!
出迎えてくださったのは、会社設立3年で上場させた吉弘和正社長。
吉弘社長:当社はですね、街コンジャパンというサイトを運営しているのと、自分たちでも独身向けのイベントを企画運営している会社です。
街コンとは、ある街のいくつかのお店を舞台に、男女が気軽に出会える大型のコンパのこと!
リンクバルは、日本のあちこちで街コンを企画運営している会社なんです。
ということで、リンクバルが企画した恵比寿の街コンを見学させてもらうことに。
この日の参加者は20代限定。
男性は7500円、女性3400円で、4件のお店を自由にはしごできて食べ放題飲み放題のプラン。

リンクバルが街コンで儲かる仕組みは、参加者から参加料を集めてお店には代金を支払う。
その残ったお金がリンクバルの利益。
楽しい街コンを企画すればするだけリンクバルは儲かる!
一方、お店にとっても大きなメリットが!
恵比寿 凛音の栗田修敬店長にお聞きしました。
栗田さん:空いている時間にイベントをやっていただくと金銭的なメリットがあります。また、「恵比寿初めて行ったけど良かったから」「もう一回飲みの場所に選ぼうよ」とかリピーターとしてのメリットもありますね。
街コンの多くが、お店の空いている時間帯なので、お店にとってはありがたい!
また来てくれれば、なおありがたい!
そんな街コン企画の実績を買われ、若者に集まって欲しい市町村に開催をお願いされることもあるんだとか。
さらに・・・
事業開発グループ リーダーの水口侑紀さんにお話を伺いました。
スタッフ:今は何を?
水口さん:モンスターハンターというゲームがカプコンさんから販売されているんですけど、通信プレイをしながら出会いを楽しんでいただく企画です。

モンスターをハントするゲームだから、その名も「狩りコン」。
同じゲームを愛する男女の出会いをプロデュース。
カプコンはゲームの宣伝になるし、リンクバルはお客さんの参加料以外にも、企業から企画料をもらって、さらにがっちり!
スタッフ:企業とのコラボも多いんですか?
吉弘社長:上場してからまた増えました!
さらに、こんな街コンの進化形も!
新宿三井ビルディングで開かれていたのは「ビルコン」。
同じビル内で働く人たちの街コン。
ビル内の会社同士、つながりを増やしてもらいたいと、ビルを運営する三井不動産ビルマネジメントがイベント開催を依頼。
水口さん:中々同じビルにいても顔を合わせる機会はないと思うので。参加者同士もどこに勤めているのか大体分かるので、安心して申し込み頂いてます。
街コン開催で、現在年商12億円!
そんなリンクバルはがっちり!
▼スタジオでお聞きしました。
田北さん:街コンという名前をリンクバルが命名したんです。
加藤:今日は社長さんがスタジオにお越しいただいています。企画としてはいくらでも出てくるんじゃないですか?
吉弘社長:そうですね!無限に近いです。
加藤:次の展開はどうお考えでしょうか?
吉弘社長:特にアジアの近郊諸国ですね、そこは最初に出ていきたいなと思っております。
田北さん:なかなか死角のないビジネスですね。
◎お仕事マッチングサイトで上場!
続いてやってきたのは東京・渋谷にある株式会社クラウドワークス。
昨年12月、東証マザーズに上場しました。
わずか設立3年で上場したのは吉田浩一郎社長40歳。
では一体、何でがっちりなのでしょうか?
吉田社長:クラウドソーシングというお仕事のマッチングサイトをやっています。従来のお仕事マッチングは企業と企業なんですけど、クラウドワークスの場合は働き手は全部個人。退職されたシニアの方とか子育てママですとか、学生さんとかフリーランスの方とか、個人であれば誰でも働けるマッチングサイトになっています。
そう!クラウドワークスは、イラストが描けたり翻訳ができたりアプリが作れたりと、何かスキルを持っている人たちが、ネット上で仕事の依頼を受け、自宅にいながらにして、パソコンで仕事ができる仕組みを作ったのです!
実際にクラウドワークスからの仕事を自宅でしているという加藤若菜さんにお話を伺いました。
加藤さん:メインはホームページを作ったりしています。
加藤さんのスキルはWebページのデザイン・制作。

その場合、クラウドワークスのサイトに「Webページ作れます!」と登録。
すると、お願いしたいところから発注がくる。
加藤さん、これまでどんなお仕事を?
加藤さん:脱毛サイトですとか歯医者さんのサイトですとか。
その他にも、ケーキ屋さんや車屋さんのホームページまで様々!
加藤さん:一番忙しい時では大体1ヵ月に20〜30件くらい仕事を受けてます。
スタッフ:月100万円とか超える事も?
加藤さん:そうですね。好きな仕事なので、好きなことをしているうちにお金もついてくるという感じです。
自宅でも働ける。しかも、自分の都合に合わせて出来る分だけ受ければいい!
吉田社長:子育てママでも10社と契約して2万円ずつ稼ぐとか出来る。最高年収で今までで年収1千万円!在宅でパソコンだけ使ってですよ!
依頼する側はコンペ方式もとれる!
ロゴのデザインや、キャッチコピーが欲しい時、たくさんの人に応募してもらい、一番気に入ったモノにお金を払うという方式。

こちらのパン屋さんは、お店の看板デザインを2万円で公募。
52件の応募から、このデザインを採用。
仕事の報酬のうち、基本20%がクラウドワークスの儲けになる。
現在クラウドワークスに登録している人は全国で67万人!
なんでそんなにクラウドワークスをみんなが利用するのでしょうか?
吉田社長:評価の見える化をしたんです!例えば食べログがなかった時って知らないお店に行くのスゴい敷居が高かかったですよね。でも今は食べログ見て星4つなら美味しそうかなぁてなるじゃないですか?あれと同じ仕組みがウチにもあって、過去に20回仕事して5段階で4です!という評価制度を持っているんです。

どれだけの仕事をこなし、どれほどの評価を得ているかが一目瞭然!
だから大企業も信頼して発注ができる!
吉田社長:トヨタさんとかホンダさん、ソニー、パナソニックなど日本の大企業が子育てママとか65歳以上の退職されたシニアの人達にお仕事を出すようになったと。
新しいビジネスの形として大注目!
現在年商15億円!
吉田社長:今後海外にどんどん発展していって企業に所属しなくても、個人が企業と同じように働いて社会的信用を得られる様な世の中を実現していきたい。
クラウドワークスはお仕事マッチングサイトでがっちり!
▼スタジオでお聞きしました。
田北さん:ここの会社のキーはマッチングから生まれている評価ですよね?あの評価がその人の評価として貯まっていくじゃないですか?それがその人の信用なので、その信用の与信情報を実はあの会社が貯めていっていると、だから銀行と提携すればですね、この情報だけでお金を貸せるとかですね。
なるほど!やっぱそのデータは大きなお金になるんですね!
田北さん:こちらの方が実は肝だと思います。
◎卵に印字して上場!
続いてやってきたのは北海道にある株式会社ホクリヨウ。
今年の2月 東証2部に上場!
出迎えてくださったのは、がっちりマンデーがまだ「儲かりマンデー!」というタイトルだった頃から大ファンだという米山大介社長。
では一体、何でがっちりなんでしょうか?
米山社長:卵をつくっています!
そう!ホクリヨウは北海道、東北を拠点に卵で年商199億円!
グループ全体で1日260万個の卵を生産する日本でもかなり大きな鶏卵会社。
その儲かりのヒミツは、超自動タマゴ工場にあるそうなんです。
どんな仕組みになっているかというと、鶏舎エリア80万の鶏が日に一度卵を産み、コンベアで地下に運ばれ道路の下を通って隣の工場へ。
衛生管理上、外には出さない!
流れてきた大量の卵はそのまま洗浄機へ。

米山社長:ブラッシングしています!
続いてサイズの選別。

米山社長:これはですね、瞬間的に重量を測ってるんです。お前はLだよMだよとか一瞬で判断してるんです。
洗浄された卵は重さを一瞬で測りサイズを選別している!
こうして人の手を一切介することなくパッキング完了。
とにかく卵ビジネスは衛生管理が命。
そのためこんなことも・・・

米山社長:7月16日が生食の賞味期限。22322というのはトレーサビリティの記号です。この数字を辿っていけば、どの農場でどの工場でいつ製造されたか全部わかるようになっているんです。
どこでいつ産まれてパッキングされたかわかる番号。
機械で卵に印字されるので誰も書き換えたり剥がしたりできません!
米山社長:大手スーパーさんも、この記号があることによって安心して売れるということで取引が拡大してきました。
さらにホクリヨウは、普通の鶏卵農家が農協などを通しているところを大手スーパーと直に取引!
安全安心な卵で全国進出を目指します!
そんなホクリヨウは卵でがっちり!