過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

過去の放送内容

2015年6月21日放送

特集

新企画「儲かる牧場」!空から牛を見てみよう!超レア牛「ガンジー」とは!?「豚のディズニーランド」とは!?

ゲスト

森永卓郎さん、篠山輝信さん

番組内容

がっちりマンデー!今日のテーマは「モ〜かる牧場」!
日本の牧場って、海外との競争で経営が大変ってイメージ。でも、探せば儲かっている所は結構あった!720ミリリットルで1188円、日本一お高い儲かり牛乳を生産する牧場!牧場なのに年間400万人がやってくる豚のテーマパーク!日本に200頭しか生息していない超貴重な牛から作るソフトクリーム!いろんなアイデアで儲けている牧場がこれでもかと大集合!今何かと話題のアレも出動しちゃう30分です!

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■幸せな牛でがっちり!「なかほら牧場」!

儲かる牧場。まずやってきたのは、岩手県は盛岡駅。そこから山道を走って3時間。かなりの山奥で、やっとたどりついたのが「なかほら牧場」。敷地内には、ちらほら牛はいますが。

スタッフ:儲かってますか?
中洞さん:そうですね。売上げは1.5倍くらいずつ上がっています。

こちらの牧場、見た目とはウラハラに、ぐいぐいと売上げを伸ばしている!

なかほら牧場のメイン商品は牛乳!13年、ご当地牛乳グランプリで見事最高金賞を受賞!知る人ぞ知るスゴイ牛乳なのです!頂いてみると…

スタッフ:あ〜美味い!でも、濃くはないです。
中洞さん:コレが本当の牛乳なんですよ!

なかほら牧場の牛乳の特徴は、その"さわやかな風味"。しかも生クリームが底に溜まっている!

そんな牛乳ができちゃう秘密は、育て方へのこだわり!生クリームが底に貯まるのは風味を損なわないように低温殺菌しているから!そして、そんななかほら牛乳、最大の美味しさの秘密はこんなこだわりにあった!

中洞さん:健康で幸せな牛からでなければ、美味しい健康的な牛乳は取れないんです。

そう、美味しい牛乳に欠かせないのが、牛が幸せであること!そのために、この牧場では、ちょっと変わった育て方をしているのです。それが、山の中で育てること!普通、乳牛といえば、ほとんど牛舎の中で暮らすらしいのですが、全88頭の牛に用意されたスペースは野球のグラウンド50個分の山!

そして基本、牛さんは昼も夜もずっと外!24時間放牧なのです!じゃあ、その牛さん達は、本当に幸せそうに暮らしているのか!?あまりに土地が広いため、今何かと話題のドローンで空から見てみました!おっ斜面に沿って10頭前後の牛を発見!ん〜のんびりくつろいでいる。

こんな広々とした所でのんびりできるならストレスも無く育ちそうですね!でもこれだけ広い所での飼育となると1つ気になることが。

スタッフ:コレだけ広い山ですが、搾乳はどうしているのですか?
中洞さん:ちゃんと朝晩、搾乳の時間になると列を作って戻って来ます。

中洞さん曰く、24時間ずっと放牧の牛さんは搾乳の時間になると牛舎へ自分たちで戻ってくるそう。本当なのか…夕方5時、上空から動きを見ていたドローンが、山を移動する牛の動きを捉えた!ほどなく群れを成して下山してくる牛の姿。彼女たちが一列渋滞で向かうのは搾乳施設。

たちまちにして人だかりならぬ、「牛だかり」が形成された。

中洞さん:おっぱいが張ってくるから体内時計が帰る時間だよって教えてくれるんです。

そう、夕方午後5時くらいになると、牛さんも牛乳がたまり、胸が張ってくる。だから乳を絞ってもらいに自分で戻って来るのですって!そして、夕方の乳搾りを終えた牛さんは山に帰って行き、ゆっくりお休み。翌朝6時くらいになると、またまたやってくる!こうして、なかほら牧場で生産される牛乳は1本720ミリリットルで1188円とかなりの高級ブランド!売上げは年々上昇中だそうです!

▼スタジオでお話を伺いました。

進藤:中洞さんのところの牛乳ご用意しました!
篠山さん:(飲んで)ウマい!
加藤:一気にいったね
篠山さん:瓶の底、本当につぶつぶが付いてます。
加藤:でも、牛の放牧って、普通そこにチャレンジしないですよね。
森永さん:放牧して草を食べるってところまでいろいろ管理が行き届いてるんでしょうね。

■ブタのテーマパーク施設でがっちり!「サイボクハム」!

儲かる牧場。続いてスタッフは埼玉県の北部、比企郡にある鳩山牧場。
あの〜、どなたかいらっしゃいませんか?とここで、ブタさん発見!一緒にいる飼育員さんに話を聞いてみよう!

大西さん:本社にお店がありますので、そちらにお客さんは集まっています!

どうやらこの牧場を経営する本社がやたらと儲かっているらしい。そこってどんなところ?

大西さん:ブタのディズニーランドっていうのがわかりやすいのかな。

ブタのディズニーランド?それは気になる!早速、埼玉種畜牧場サイボクハムへ直行!休日のこの日、園内は家族連れなど多くのお客さんでギッシリ!あの〜、みなさん、こちらは一体何でこんなに人気なのですか?

お客さん:子どもたちは遊べるし、買い物もできるし、ちょうどいいんです。

そう、ここサイボクハムは、ブタと触れ合える広場はもちろん。パークゴルフにアスレチック、さらには牧場直産品が買えるお店にブタ肉を存分に堪能できるレストラン。そして温泉に垢すりまで揃った、まさに豚の総合アミューズメント施設!

年間来場者400万人!その売上げは60億円と絶好調!そんな、儲かり青天井のサイボクハムには、とっておきの看板商品が!

諏訪さん:スーパーゴールデンポークというブランドブタを生産しております!

豚肉「スーパーゴールデンポーク」!これまで、高級なブランド肉と言えば松阪牛や神戸牛など牛肉ってイメージが強かった。しかし豚肉の持つ旨味や甘みは決して牛にも負けないと品種改良を重ね、1998年に誕生したのが、新種「スーパーゴールデンポーク」!

今や高級ブタとして、すっかりお馴染みとなったこの品種。サイボクハムが、日本で初めて作ったのですって!そして、苦労して世に出したブランド豚をなんとか皆に知ってもらいたいと、サイボクハムさんが考えたのが、この「ブタのテーマパーク作戦」!で、このテーマパークが、関東一円で有名になるのには、ひとつのきっかけが。

諏訪さん:ゴルフ場のキャディさんに、ゴルフを楽しみに来たお客さんに話していただいたりしています。

どういうことかと言うと、サイボクハムの周りには、ゴルフ場がやたらと多い!そのゴルフ場に来たお客さんから、近くでいいお土産を買えるとこ知らない?と聞かれた地元出身のキャディさんが「サイボクハムのお肉がおいしいわよ!」ってオススメした!結果、ゴルフ帰りのお父さんがサイボクに来る!そして温泉に入る、豚肉をお土産に買う、奥さん喜ぶ、みんながサイボクに来るっていう無限ループが完成!

こうして、その人気はじわじわと関東一円に広がりをみせ、その上もう1つのラッキーが。それは高速道路「圏央道」が開通!

次から次に車がバンバン入ってきている!圏央道のインター近くで、スイスイ来られるってことで、他県からのお客さんにも大人気!美味しくて楽しくて便利!これがサイボクハムの人気のヒミツってことですね!

▼スタジオでお話を伺いました。

加藤:サイボクハムさん、考えてるね〜。
篠山さん:牧場と言ってもいろんなカタチがあるんですね。
加藤:ブタのテーマパークって普通上手くいくかなあって思いますよね。
森永さん:ここは圏央道によってすごい効果を持ちましたね。
進藤:今日はスーパーゴールデンポーク、ご用意しました。
篠山さん:(食べて)うわ〜ウマい!さっぱりしてて甘いですね!

■牧場のグループ活動でがっちり!「扶桑畜産」「グローバルピッグファーム」!

儲かる牧場。続いて新潟駅から車で1時間。新発田市の「扶桑畜産」って牧場へ。大竹さん、ここはどうやってがっちり?

大竹さん:和豚モチブタというブランドでブタ肉を作っています!

そう、扶桑畜産では和豚モチブタというブランドブタを育てて儲かっている。で、その育て方が、ひと味違うのですよね?

大竹さん:グループ活動の中での生産を行っています。

牧場がグループ活動!?ハテナがたくさん!その「グループ活動」をとりまとめているという、群馬県のグローバルピッグファームへ。赤地社長、牧場のグループ活動って?

赤地さん:これから伸びていくため、安心して経営をしていくために、一人で出来ないことをみんなでやろうということです。

そう、社長がひらめいたのは、日本中の、小さい牧場をひとまとめにして、大きな牧場にしちゃおうってアイデア。今や全国77軒の牧場がグループ参加に連ねている!具体的にどのようにまとまっているのか?

大竹さん:エサのラインをグループで購入している分、ウチ一件で買うよりも安くエサは購入できています!

そう、エサが安く買える!グローバルグループでは、どの牧場も同じ「和豚モチブタ」って品種を育てるのがルール!ブタが同じなので、当然エサも同じ。だから、みんなでエサのまとめ買いができて安くなる!

さらに、それだけじゃない!それぞれのモチブタが、エサをどれだけ食べて、どれだけ太ったかといったデータを、各牧場がグローバルピッグファームに送信。それをもとにグローバルはブタの成長に最適なエサの量を計算し、皆に伝える。こうして、より効率の良いエサの配分ができるようになったのです!さらに、牧場での豚の出荷は週に2回程。トラックを買おうとなると価格も維持費もバカにならない!なので、グループのみんなでシェア!これにより牧場1軒あたり年間40万円ほどの節約に!
シェアをしているのはまだまだ他にも!案内された豚舎の先には、たくさんのブタさんの中に1人の男性が!

スタッフ:コチラの方は誰ですか?
大竹さん:ウチの農場を見て頂いているグローバルの篠塚獣医です。

篠塚さんは、ブタの体調や成長具合をチェックする獣医さんなのですが、毎月もしくは隔月で、農場規模に応じて対応しているそう。獣医さんもシェアなのですね!全国77か所の牧場に対し獣医さんは7名。平均11軒を掛け持ちしアチコチの牧場を飛び回っている!

大竹さん:異常が出る前に、こうしてチェックしてもらえるんで未然に病気等も防げるというのは有難いことです。

もうひとつ、グループになることで、とっても大きなメリットが。それは「大量発注が受けられる」ってこと!1つの小さな牧場だと生産量が多い時もあれば少ない時もあってバラつきがある。すると、大きな発注に応えられないことも。しかし、グローバルピッグファームは、そうした発注を代表して受けることにより、グループの中で、あちこちから豚をかき集めてお客さんの要望に答えられる。こうすれば大量発注の儲かりチャンスを逃すこともないってわけ!

大竹さん、和豚もち豚のグループ活動で儲けが伸びました?

大竹さん:入る前は親豚で300頭、全体で3000頭。今は倍の親豚が600頭で7000頭ですね。
スタッフ:親豚が倍の数ってことは、売上げも?
大竹さん:倍です!

かたや、生産者をサポートするグローバルピッグファームも1頭出荷すれば餌を配る手数料でがっちり!年間売上げも284億円と絶好調です!

▼スタジオでお話を伺いました。

進藤:今日は和豚モチブタをお持ちしました。
篠山さん:(食べて)スーパーのとは違った感じのおいしさですね。
加藤:(食べて)油のところがおいしいですね!

■日本に200頭!ガンジー牛でがっちり!「加勢牧場」!

儲かる牧場。最後に向かったのは新潟県長岡駅から車で30分。「加勢牧場」。牧場長の加勢さん、コチラは何で儲かっているのですか?

加勢さん:やっぱりウチはガンジー牛ですね。よくインド牛かと言われるんですが、全然インドと関係なくて、原産地はイギリスですね。

加勢牧場の儲かりの柱がイギリスのガンジー島原産のガンジー牛!それから取れる牛乳。

あまり耳馴染みがありませんが、それもそのはず!ガンジー牛は全国でも200頭程しか飼われていないという、超レアな牛なのです!元々は、一般的なホルスタイン牛を育てていた加勢さんですが、20年前…この先、年をとったら、たくさんのホルスタインの面倒は見切れなくなると不安になってきた。かといって、牛を減らすと生活が苦しくなる。そこで当時の加勢さんは閃いた!そうだ、数が少なくても儲かる牛を育てよう!そこで白羽の矢を立てたのが「ガンジー牛」。何でこの牛がいいのか、そのヒミツは、ミルクを飲めば分かる!

スタッフ:濃いですね〜。でも、濃いのに後味がスッキリしてて、どんどんイケちゃう感じですね!

そう、とにかく濃い!でもしつこくない!その独特の味わいが人気で、価格は市販の牛乳のおよそ5倍!500ミリリットル500円!それでもどんどん売れているのだとか。

おかげで、ホルスタイン60頭からガンジー牛10頭にまで牛の数を減らしたのに、牧場の売上げは、ほぼ同じで仕事量は半分に!らくちんらくちん!そして、このガンジー牛乳は、さらに儲けを生み出した!それは「ソフトクリーム」!加勢牧場の近くにある「道の駅 良寛の里わしま」へいってみると、新潟で一番売れているソフトクリームがあった。

スタッフ:さっそく、いただきます…おいしい!
山田駅長:濃いでしょ?でも…濃いんだけれどもすっと消える。

そう、ガンジー牛乳の特徴。しつこくない濃厚さがソフトクリームにぴったり!看板にいつわりなし、多い日には1日1000本近くも飛ぶ様に売れるそう!

しかも、500ミリリットルの牛乳を販売すれば500円ですが、同じ量でアイスを売れば1500円くらいの3倍とのこと。そりゃあ、笑いが止まりませんね!でも、1つ大きな疑問が。そんなに儲かるガンジー牛に、なぜ他の牧場は手を出さないのか?

加勢さん:搾乳が難しいんですよね。

そう、絞るのが難しい!実はガンジー牛のミルクにはホルスタインのおよそ1.2倍の脂肪分が含まれている。この脂肪分が乳腺という穴に詰まって、ミルクが出にくくなるらしい。

そのため、上手くマッサージをしながらお乳を絞らなきゃいけないのです。上手にやっても、ガンジー牛の搾乳はホルスタインに比べ3倍の時間が掛かるとのこと。加勢牧場では、ガンジー牛を17年育て続けることでノウハウを蓄積。結果、他の牧場が真似できない、ガンジー牛乳を生み出すことに成功したのです!

▼スタジオでお話を伺いました。

加藤:飼う牛の数を逆に減らすという考え方。すごいですね。
森永さん:農地面積が狭い分、いろいろ工夫して付加価値を付けるってところが日本らしいですね。
加藤:農業はいろんなパターンがあるんだってことがわかってきましたね。大変だと思いますけど、酪農残って欲しいです。
進藤:それでは森永さん、最後に、次に儲かりそうな牧場を教えてください。
森永さん:石垣島にある、いしなぎ屋専用牧場です。ここのお肉はいくらでも食べられます。
加藤:それはすごいですね!
森永さん:お肉が食べられない人でも違うらしいです。仕組みの解明はまだですが。
加藤:森永さん、そこ聞いて欲しかったです(笑)。

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