過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2015年5月31日放送

特集

新企画!儲かるデパートの「催事場」!Tシャツが!タンスが!飛ぶように売れるカラクリが?

ゲスト

森永卓郎さん、大沢あかねさん

番組内容

今回のがっちりマンデーは「儲かるデパートの催事場」。
デパートの儲かり場所と言えばデパ地下を思い浮かべる人が多いと思いますが、
実は今、催事場もがっちりと儲かっているんです!
そこで、今回はアイデアと工夫を凝らした「儲かるデパートの催事場」のヒミツに迫ります!

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◎ウエディングドレスでがっちりな催事!

まず最初にやってきたのは、愛知県名古屋市にある名鉄百貨店。
こちらのデパートは7階に催事場があります。
名鉄百貨店 本店の黒柳篤広さんに催事場を案内していただきました。
果たして、どんな儲かり催事があるのでしょうか?

黒柳さん:こちらがウエディングドレスの催事でございます。販売を致しております。500着用意しております。

そう!最初の儲かるデパートの催事場はウエディングドレスセール!
しかし、デパートでウエディングドレスの販売というのは、あまり聞いたことがないし、そもそも催事場で売れるのでしょうか?
すると午前10時の開店と同時に・・・

若いカップルや女性たちが次々来場!
オープンからわずか5分で早くもドレスチェック!
みなさん、必死の形相で品定め。
それにしても、何でわざわざ買おうとするのでしょうか?

お客さん:すごく安いと思います!

人気のヒミツは価格がとにかく安いこと。
ホテルや結婚式場などでレンタルすると、5万円から30万円位かかりますが、ここでは販売にもかかわらず・・・

なんと!5400円!
では一体、なぜこんなに安く販売できるのでしょうか?
そこで、3年前から全国各地のデパートと組んでウエディングドレスセールを始めたというこの催事の仕掛け人、株式会社フルスロットルズの今野琢也社長にお聞きしました。
お安くできるヒミツは?

今野社長:レンタルで何度か使われてきたものをメーカーから預かって販売しています。

レンタル品だから安く買い取って、お値打ち価格で販売できる!
元々、結婚式のプロデュースを手がけていた今野社長。
ある日、何度か使ったレンタル用のウエディングドレスが、結構余っていることに気が付き「これだ!」と、この催事ビジネスを始めたのだそう。
さらに、海外の有名ブランドの新品のドレスも3割〜5割引で販売しています。
でも、ここまで安くできるんだったら、デパートの催事場じゃなくても売れそうですが・・・

今野社長:やはり百貨店の信用力と発信力が非常に大きいことですね!リユースのウエディングドレスってちょっと疑問に思うお客様も多いんですけれども、そこに来るお客様は百貨店を信用しておりますので。

中古品と聞くと、ホントに大丈夫かな?と二の足を踏んでしまうけど、「デパートでやってるセールなら」ってことでそんな不安も解消されるんです。
では、気になる1日の売り上げは?

今野社長:1日100万円ぐらいが平均になっています。

スタッフ:最高はどれくらいですか?

今野社長:1日の最高は500万円ぐらいです!

年に延べ40箇所のデパートをまわるので、年間売上は2億円以上!
そして、もうひとつ、デパートの催事場で開く理由が・・・

今野社長:試着室とお披露目スペースですね。これだけのスペースを取れるのは本当に百貨店ならではの場所です!

ウエディングドレスのセールでとっても大事なのが広い試着室。
さらに!試着した後にも大事なイベントが!
それは・・・

そう!家族や新郎さんに見てもらうお披露目会。
これほどの広さを確保できるのもデパートの催事場だからこそ!
この日のお披露目スペースは大にぎわいで、なんと試着90分待ち!
でもこれ、デパートにとってはありがたいメリットが・・・

お客さん:ちょっと買い物して戻ってきます。

試着待ちの間に、店内で食事や買い物をしてくれる!
そして何よりのメリットが・・・

黒柳さん:見ていただければわかるように20代、30代の女性の方がお客様の大半でございます。百貨店になかなか足を運んで頂けない客層がたくさん来店してくれる催事です!

ウエディングドレスセールは、まさに一石二鳥のとってもおいしい催事なんです。

▼スタジオでお聞きしました。


加藤:あんなに安いって知らなかったですね。

大沢さん:レンタルしたら結構高いですもんね。私もレンタルだったんですけど、将来的には自分の物になるんだったら絶対に買った方がいいですよね。
さらに、スタジオには株式会社フルスロットルズの今野琢也社長がお越しくださいました。

加藤:レンタルの業者から下取りするじゃないですか?全国の業者さんからってことですか?

今野社長:そうですね。北海道から九州の色んなショップさんとかメーカーさんから商品を入れてます。

◎職人でがっちりな催事!

続いてやってきたのは、東京は吉祥寺にある東急百貨店。
どんな儲かり催事が開かれているのでしょうか!?
東急百貨店 吉祥寺店の催物担当 原康裕さんにお聞きしました。

原さん:日本の職人展でございます!東北の方から九州・沖縄まで各地を網羅しております。

2つ目の儲かるデパートの催事場は、全国各地の工芸品が集まる「日本の職人展」。
沖縄県南城市からは、黒檀を使った重厚な彫刻品、岩手県九戸郡からは、なんと1本54万円もする「南部箒(ほうき)」など、2週間の催事で出店するお店は延べ62社。
しかも、並んでいる工芸品は、どれもこれもかなりお高いのに売れている!
ご夫婦揃ってやって来たというお客さんに伺ってみると・・・

お客さん:買う約束しました!

スタッフ:おひとつ?

お客さん:2つ!

ご夫婦が購入したのは、桐たんすならぬ桐で作ったベッド!
お値段、なんとひとつ39万円!
なぜ、みなさんそんなに買っていくのでしょうか?

お客さん:店員さんより職人さんに聞いた方がいいですね。

そう!職人展 最大の特徴は、催事場に作った本人がいること。
商品の良さを一番知っている匠たちが、売り場に立って丁寧に説明してくれるから、お客さんも安心して購入できる。
そして職人が催事場にいるからこそできる、こんなスペシャルサービスも・・・

その場で修理までしてくれる。
修理しに持ち込んで来てるってことは・・・

お客さん:職人展があるときは来るわね!

そう!リピーターが多いのも職人展の特徴。
今回で25回目となる東急百貨店 吉祥寺店の職人展には、第1回から来ているというリピーターもいるんです。
職人の方も、人気になれば毎回やってくるので、期間限定のイベントなのに修理を頼むなんてことができるのです。
もちろんリピーターは、デパートにとってもありがたいお客さん!

原さん:そのお店に毎回来る方もいらっしゃいますし、多い方ですと3〜4回と1週間のうちに来てくださる方もいらっしゃいます。

そう!集客率アップにも繋がるのです。
でも、こんなに買ってくれるのなら、「自分のお店で売ればいいのに!」と思いきや、そこには職人たちの意外な現状があったのです。
職人さんに伺ってみると・・・

お店がないから、接客ができて販売ができる職人展はものすごく有難い催事なのです。
とはいえ、全国各地から東京までやって来るのは大変なのでは?
沖縄県のさんご加工職人 奥原博茂さんにお話を伺いました。

奥原さん:東京と沖縄では、沖縄の10倍ぐらい人口がいるからね。

スタッフ:売上も10倍ぐらい違いますか?

奥原さん:売上は10倍どころじゃないですよ!

まさにドル箱催事「職人展」!
今や全国ほとんどのデパートで開催しています。  
となると職人も大忙しで、1年の半分以上、全国の催事を回っている人もいるんだとか。
職人にとっても、デパートにとっても、もはや欠かせない催事となっているのです。

▼スタジオでお聞きしました。


加藤:ポイントとしては職人さんが実際にいるってことですよね。職人さんもあの職人展が全国各地でやってるんだったら色んな地方を回ってるってことですか?

森永さん:実はあの職人展をプロデュースしている会社っていうのは1社なんですよ。だから常設にしないで全国を回っていて、最近では海外でもやっているみたいです。

加藤:日本の職人展を?

森永さん:例えば中国の展示会などに持って行くと、やっぱり今日本の職人ってブームなんですよ。それを広げていけば世界ツアーができるわけです。

◎オジコTシャツでがっちりな催事!

次なる儲かる催事場を求めてやってきたのは、ジェイアール名古屋タカシマヤ。
どんな儲かり催事が開かれているのでしょうか?
ジェイアール名古屋タカシマヤの伊藤麻美子さんに伺いました。

伊藤さん:オジコTシャツの催事です!

3つ目の儲かるデパートの催事場は「オジコTシャツ期間限定ショップ」。
どこでも買えるようなものを、わざわざデパートの催事で買わなくてもいいように思いますが、実はこれが飛ぶように売れているんです!
しかも子供用で1枚3400円、大人用4800円となかなかのお値段にもかかわらず、何故バンバン売れていくのでしょうか?
お客さんに聞いてみると・・・

お客さん:みんなで揃えて親子全員で着るんで!親子三人で連結で!

連結って!?
一体どういうことなのでしょうか?
オジコTシャツを製造販売する有限会社チャンネルアッシュの酒井秀和専務にお聞きしました。

酒井さん:Tシャツのデザインにヒミツがあるんです。前と後ろにプリントがあるんですけど、親子でつながるデザインなんです。

人気の最大のヒミツは「つながるデザインTシャツ」。
ペアルックだと、ちょっと気恥ずかしいけど、これなら!というお父さんお母さんに大人気。
10着購入したというご家族も・・・

こんな感じで繋がってる!
他にも富士山や走り幅跳び、アイスを運ぶショベルカーなど、遊び心いっぱいの「つながるデザインTシャツ」。

酒井さん:つながるという事はセットで売れる。

だから家族みんなで来て、一度に大量に買ってくわけなんです。
でも、こんなに売れるTシャツなら、お店を構えちゃった方がいい気もしますけど?
有限会社チャンネルアッシュの越原裕幹社長に伺いました。

スタッフ:会社はどちらですか?

越原社長:会社は金沢です。商品に自信があったので、この自信のある商品を出すのは初めから百貨店しか頭になかったです。

もともと、越原社長が地元石川県金沢市で作り始めたオジコTシャツ。
そのウリは、独特のデザインと地元の職人が綿100%の糸で織った上質な生地。
ただ、モノはいいけどお店を構えるにはコストがかかるし、ネット通販などでは生地のよさが伝わらない。
そこで、越原社長が目をつけたのがデパートの催事場だったのです。

越原社長:百貨店のお客さんは触って頂けると、物の価値がわかります。
では、購入したお客さんにオジコTシャツを選んだ理由を聞いてみると・・・

お客さん:生地がしっかりしてて洗ってもクシャクシャになりにくいです。

そしてもうひとつ、デパートの催事場を選んだ理由が・・・

越原社長:やはり常に買えないというのがいいんですね。どこでも買えたらダメなんですよ。常に買えないというのが付加価値なんじゃないですか。

催事の特徴である期間限定を上手く利用して、「今買わないと買えないですよ!」というレア感を演出!
するとお客さんは「買いに行かなきゃ!」って気になる!
では、年間の催事数はどれくらいなのでしょう?

越原社長:西武旭川店から沖縄のリウボウ百貨店まで年間400本くらいです!今日も22カ所くらいは全国どこかでやっています。

全国にあるデパートの催事場に出現しているオジコTシャツの期間限定ショップ。
その年間売上げは、なんと6億5000万円!
そして、デパートにとってもメインのターゲットである家族が来店してくれるというメリットがあるんです。

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