過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

過去の放送内容

2014年12月21日放送

特集

大好評企画!『月刊食堂』編集長が教える儲かり店! 「2.5等立地の儲かり店」!営業ギリギリの場所なのに大行列!?

ゲスト

森永卓郎さん、虻川美穂子さん

番組内容

本日のがっちりマンデーは…あの男がまた帰ってきた!
飲食店の、儲かるヒミツに詳しすぎる「月刊食堂」通山編集長!前回は、原価が高過ぎるのに儲かっているお店のヒミツをガンガン教えてくれた編集長!今回は…?月刊食堂プレゼンツ、儲かるお店のヒミツ第2弾!2.5等立地の儲かり店!今日は…ギリギリの立地なのに、なぜか儲かるそのヒミツを徹底解明しちゃいます!

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■人気カフェの近くでがっちり!「ヴィノシティ」!!

2.5等立地の儲かり店!まずやってきたのは、東京駅から中央線で一駅の神田駅。もはや、あたり前のようにロケに同行してくれる月刊食堂・通山編集長!この辺りはかなりの一等地では?

通山編集長:駅前は、坪単価だと5万円から6万円ぐらいですね。

そんな中、早速、編集長と向かった2.5等立地の儲かり店が、神田駅から徒歩5分の所にあるワイン居酒屋「ヴィノシティ」。確かに、駅から5分の割には人通りが寂しい。なかなかの2.5等地感が漂っています。

通山編集長:ここの坪家賃は1万5千円ですね。

駅前と比べると家賃が4分の1!なぜこんなに違うのか?その理由は…お店があるのが「地下」ってことらしい!どうやら、地上だと坪あたり3万円する家賃が半分の1万5千円になるらしいのです!

地下のデメリットを、入り口でうまく路面店っぽく見せることで、お客を呼び込んでいる!では、店内をのぞいてみると…ぎっしり満席です!

100種類以上のワインに、牛肉とポテトのグラタン。さらに一皿、1500円のフォアグラ!みなさん、とっても幸せそう!こちらのお店、18坪35席とこじんまりしていながらも、儲かっている!ヴィノシティ創業者の藤森社長、どのくらい儲かっているのですか?

藤森社長:一月、750万円から800万円ほどの売上があります。

でも、繁華街でもなければ路面店でもないこの場所をなぜ選んだのか?その理由を藤森社長に聞いてみると…

藤森社長:カフェ・ベローチェが近くにあるので、ここにしました。

なんと、ヴィノシティ出店の最大の決め手となったのが、カフェ・ベローチェ!どういうことかというと…藤森社長が、お店の場所を探して、東京中をリサーチしているとき、駅から離れているのに、ベローチェがある所には、なぜかお客さんがいっぱいいるって事に気がついた。そこで、ベローチェ前の空き物件を探して、今のお店に出店!すると、見事に大賑わいってわけ。

通山編集長:私たちは、ベローチェ立地と呼んでいます。

ところで、そもそも、この場所はどういう立地なのか?地図で見てみると、神田駅と小伝馬町駅と新日本橋駅を結ぶ三角地帯は、都心なのになぜかオフィスビルばかりの、飲食店の空白地帯!

ヴィノシティのある場所は、三角地帯で働くサラリーマンたちが神田駅に向かってどっと増える、隠れた穴場ポイントだったのです。スゴイ!藤森社長は、実際にベローチェに出店理由を聞いたわけではないそうですが、それでもこの作戦、意外といい方法なのかもしれませんね。

▼スタジオでお話を伺いました。

虻川さん:私の旦那がやっている店の2号店を出そうと思ったとき、確かに、地下とか2階に店を出すのもいいなとは思いました。
森永さん:あれはいい方法ですね。まさにコバンザメ商法ですね。ベローチェって、おそらくすごい現地調査をしていますから、成功するのは道理が通ってるんですよね。
虻川さん:でも、この放送で、もうベローチェさんの名前が出ちゃったから他のお店で注目のところありませんか?
森永さん:いや、むしろベローチェの周りに店が増えれば、集積のメリットも出てくるので、やっぱりねらい目ですよ。

■マダム達の口コミでがっちり!「ピッツェリア・ジターリア・ダ・フィリッポ」!!

2.5等立地の儲かり店。

通山編集長:東京の石神井公園駅にあるフィリッポというお店は注目です。住宅街のど真ん中にあります。

というわけでやって来たのは、マンションの1階に構える「ピッツェリア・ジターリア・ダ・フィリッポ」ってお店。

ここ、駅から見ると、メインの商店街や、石神井公園の反対側ってことで、そんなに人通りもない2.5等地。

しかし、店内はしっかりにぎわっています!本格ピザが売りのお店で、大きな窯で焼き上げた「マルゲリータ」は、モッチリした生地で大人気!

それにしても、こんなに閑散とした通りなのに、どうしてフィリッポにはお客が集まってくるのか?そこには、ある人達の存在があるようです。

岩澤さん:ここは、地域の方々の抜け道なんです。

そう、この通りは、地域の人達、中でも若奥様達にとっては便利な抜け道。大通りである「富士街道」の隣にあり、幼稚園・保育園、スーパー、八百屋さんを通って帰ってくる子供連れの奥さんが、安心して使える通りなのです!

人通りはそんなにないけど、奥さん達が通る比率はけっこう高い!岩澤さんは、これなら平日でも売上げが見込めると出店を決意したってわけ!そしてさらに、奥様たちを呼び込む、こんな作戦も。

岩澤さん:噂が広まりそうな街のあちこちに挨拶しに行きました。

そう、奥様が顔を出しそうな美容室や接骨院、歯医者さんを中心にあいさつまわり。その時に、イタリアで開かれたピザ世界大会で優勝したという自分の履歴書も付けて店主とトーク。すると…お店からマダムたちへと噂が広がり、開店と同時にどっと押し寄せた!お食事中のマダムたちに聞いてみても…

マダム:賞を獲った方のお店と聞いてやってきました。
マダム:世界一になったと噂があったので。

作戦は見事に成功!噂はマダムたちからファミリーへ、そして若者たちへと拡散!結果…

スタッフ:月商はどれくらいですか?
岩澤さん:だいたい500万円くらいですかね。

15坪で月商500万円っていうからスゴイ!

▼スタジオでお話を伺いました。

加藤:なるほど、口コミのパワーすごいですね。
森永さん:マダムの口コミって強いんですよ。
加藤:しかも、地元の人に来てもらえているのは安定しますよね。虻ちゃんは旦那さんの2号店に向けて参考になったところはある?
虻川さん:そうですね。ちょっと世界一の肩書を取るのは難しいですけどね(笑)。
加藤:虻川主催で世界大会を開けばいいんじゃない?人力舎共催で。
虻川さん:そうですね(笑)。

■お客さんとの名刺交換でがっちり!「地球屋」!!

2.5等立地の儲かり店。

通山編集長:福岡の博多に地球屋というのがあって、注目です。超悪立地なのにお客さんがすごく多いんです。

そこでやってきたのは博多駅。2.5等立地の儲かり店「地球屋」目指して、いざ出発!駅前の大通りを抜けて、ドンドン歩いていくスタッフ。徐々に人通りもお店も少なくなってきた。5分後…10分後…人影は完全になくなってしまった!不安になりながらも、さらに歩くこと3分。

スタッフ:ありました!

やっと見つけた看板。しかも、お店は、道路に面した場所ではなく、建物と建物の隙間をさらに行ったところ。

こんなに分かりづらい場所で、ホントにお客はいるのか?のぞいてみると…ほぼ満席!聞いてみると、地球屋は、1996年にオープンした多国籍創作料理店。

カンボジアのプノンペンチキンや、丸ごとトマトに魚貝を詰めてグラタンにしたギリシャ料理。韓国伝統の冷麺を熱々の鍋風にしたSOUL麺などが人気なのだとか。50カ国以上の料理が味わえる、まさにグローバルダイニング!

にしても、とにかく混んでいる。こりゃ相当儲かっていそうだ。

スタッフ:ご主人、ここは坪家賃おいくらなんですか?
植松さん:坪家賃5千円です。博多駅前だと、1万5千円から2万円はすると思います。

駅から離れているとはいえ、23坪で家賃11万5千円とは安い。ところで気になる月商は?

植松さん:月商は250万円ぐらいですね。最高で600万円だったこともあります。

満面の笑み!では、なんでこんな離れたお店にわざわざお客が足を運ぶのか?

植松さん:そうですね。ポイントは接客力です!

植松社長の作戦は、駅から離れている分、お客さんとの距離を近くするというもの。どうするかしばらく観察していると…植松さん、お客さんと名刺交換を始めました!

そう、地球屋では初めて来たお客さんとは、必ず名刺交換をするのです。そして、名刺交換を済ませたお客さんから注文が入ると…

店員さん:松尾さんにチャモロクラブ2丁入りました。

…と、注文をとったお客さんの名前を呼んでくれる。ちょっと恥ずかしいけど、これでお店とお客さんの距離がググッと近くなるのです。そして、もらった名刺を活かして、さらなるお客接近作戦が!

植松さん:名刺交換したお客さんに、後でハガキを出します。

なんと、名刺交換したお客さん一人一人にお礼のハガキを直筆で書く!しかもこのハガキには、もうひとつの効果があり、会社にお礼のハガキを送るから、他の社員たちの目にも触れる。ハガキ1枚で、お店の営業ができちゃうってわけ!

植松さん:名刺は宝物ですね!

こうして集めた名刺は、開店から18年で1万枚以上。出会いの数だけがっちりというわけですね!

▼スタジオでお話を伺いました。

加藤:地球屋はすごかったですね。真摯な接客でしたね。
森永さん:しかも、上手いところが、お客さんが3杯ぐらいお酒を飲んで、酔っぱらってから近づくんですよ。
加藤:なるほど。最初からグイグイ行くんじゃなくて気持ちがほぐれた時に行くんですね。…あと、1つ言うなら、虻ちゃんがもし店を出すときは、制服はノースリーブがいいよ。
虻川さん:確かに地球屋では、女性がノースリーブでしたね(笑)。

■メルヘンな立地でがっちり!「なんじゃもんじゃカフェ」!!

2.5等立地の儲かり店。続いてやってきたのは…東京から30分以上かかる横浜市の三ツ沢下町駅。

通山編集長:次の店は、本当にびっくりすると思いますよ。

続いては、全国のお店を取材してきた通山編集長も驚いた儲かり店。どうしても自ら紹介したいということで、またまた登場!果たしてどんな立地なのか?
まずは大通りを左に曲がり住宅街へ。そして階段を上り…さらに小道へ…で、また階段を上って裏道へ…。こんなところにホントに儲かり店があるのか!?

通山編集長:ありました。こちらです。

通山編集長が指差す先には、2012年10月にオープンした木の上のカフェ!その名も「なんじゃもんじゃカフェ」がありました。って、なんじゃそりゃ!

手作り感いっぱいの、木の階段を、ギシギシさせながら上がって行くと…既にテラスにはお客さんが。

満席です!さらに、屋根裏の席まである!しかも、オープンからわずか30分で行列まで出来ています!

人気のヒミツをお客さんに聞いてみると…

お客さん:絵本の世界みたいでいいですね。

そう、乙女心をくすぐるメルヘンな世界が思う存分堪能できる。まさに、2.5等地すぎる立地そのものが、なんじゃもんじゃカフェの人気のヒミツ!とはいえ、なんで、木の上に作ろうと思ったのか?カフェを運営する会社の立花さんに聞いてみると…

立花さん:まず、シェアハウスを作ろうと思ったんです。

そう、立花さんの会社は、シェアハウスの運営がメイン。そこで、この土地を購入したところ、ツリーハウス作りにぴったりといわれるほど頑丈なタブノキが生えていた。だったらツリーハウスを建てて、住人の憩いの場にしようと考えたらしいのですが…

立花さん:いい家ができたので、昼間は一般の方々が来られるカフェにしてみようと思いまして、そのまま2年が経ちました。

電気、水道はシェアハウスからシェアし、厨房は、カフェの隣に設置!中では人気メニューのベーグルフレンチトーストを焼いています。

多い時には100人以上が来店する、なんじゃもんじゃカフェ!まさに絶好調!ところが、2015年の1月中頃までお休みに入るのだとか。その理由は?

立花さん:木も成長するので、ひずみや、雨漏りの補修をしなければいけないんです。

まさに木の上に建つカフェ!くれぐれも気をつけて補修してください!

▼スタジオでお話を伺いました。

加藤:虻ちゃんは、木の上のカフェ、女子達が行きたくなる気持ちはわかる?
虻川さん:わかります。でも、もし旦那が木の上に店を出すって言ったら、それは冒険し過ぎだと思います。
加藤:でも1日100人並ぶってすごいね。
虻川さん:たぶんみんな、ブログで、あのお店行ったよって言いたいのもあるのかもしれないですね。
進藤:では森永さん、次に儲かりそうなお店教えてください。
森永さん:それは、ひな野です。高崎、水戸、宇都宮など、郊外を中心に展開しているチェーン店なんですけど、旬の食材を使ったヘルシー料理の食べ放題が売りなんです。
加藤:ほう、女子が好きなワードが満載ですね。虻ちゃんどう?
加藤:いや〜、ヘルシーで食べ放題。私もバイキングという言葉には何度もやられました(笑)。

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