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「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2014年8月17日放送

特集

新企画!日本全国 儲かるNo.1のっぽ建物滋賀県で1番のっぽな建物は 一般人は入れない謎の塔?!

ゲスト

森永卓郎さん、山里亮太さん

番組内容

今日のがっちりマンデーは、新企画「日本全国!儲かる、ナンバーワンのっぽ建物」!
東京都一のっぽな建物、スカイツリー!神奈川県ナンバーワンのっぽ、横浜ランドマークタワー!そして大阪府には、できたてほやほやアベノハルカス!どこも大賑わいです!そう、その県で一番高い建物は地元の誇り。見晴らしバツグンで人も集まっちゃう!ということは、日本各地の、県内一ののっぽ建物は、どこもけっこう儲かっているのでは?
調べてみたら、ありました!今日は、儲かりの常識をググーンと突き抜けちゃうかもしれない30分です。

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■千葉県の儲かるのっぽ建物「アパホテル&リゾート 東京ベイ幕張」

日本全国!儲かる、ナンバーワンのっぽ建物!
最初にお邪魔したのは、千葉県。まずは県民のみなさんに質問。
千葉県で一番高い建物って、何ですか?

街の人々:ポートタワー?
街の人々:千葉ポートタワーだと思います。

皆さん、口を揃えて、千葉市役所近くの「千葉ポートタワー」が一番高いと予想。

しかし、実は、違うのです。千葉県でナンバーワンのっぽ建物は、千葉ロッテマリンズのホームグラウンドの向かい側にそびえ立つ建物「アパホテル&リゾート 東京ベイ幕張」!

その高さ、なんと180m。総支配人の白山さん、なんで、こんなに高いビルを立てたのですか?

白山さん:ここは、元々、幕張プリンスホテルが運営していたのを8年前から私どもが運営しています。

そう、このビル、元々は、アパではなくてプリンスホテル。しかし8年前、ホテルの経営が赤字になったのをきっかけに、アパさんに売却されたってわけ。それが今や…

白山さん:年間売上げは50億円。1500室のホテルが年間90%の稼働率なんです。

全国平均を遥かに上回る、脅威のお部屋稼働率90%越え。ほぼいつも満室。こりゃ儲かっている。劇的V字回復のキッカケになったのが、アパホテルが行ったホテルの改装。そのポイントは、平日のサラリーマンと、土日の家族連れの両面狙い。
アパホテルが新しく作ったのが、大浴場。湯船は、岩作りだったり、木造だったり、全部で19種類。

出張疲れのサラリーマンにこれが大人気!そして家族連れを狙っておこなったのが、1ベッドの部屋だったところを、家具やベッドの配置を変えることによってツインルームにして集客人数を増やそうという戦略。以前は、8割がシングルルームだった客室をアパホテルは逆にツインルームを8割に。家族連れが泊まりやすくなり、近くのディズニーランドのお客さんがどっと来た。そして、ホテル最上階の50階にはイタリアンレストランが。う〜ん、おいしそう。

ランチタイムのビュッフェは行列ができる程の大人気。夜は、こちらのカップルシートに予約が殺到するのだとか。

スタッフ:すごい!球場のグラウンドが見えますね。
白山さん:はい、試合があるときには、球場から花火があがるんですけど、真ん前に見えますので、このスペースは人気です。

ロッテの試合がある日は、食事をしながら花火を見られるのだそうです。

アパホテルは、千葉県一の高さでがっちりですね。

▼スタジオでお話を伺いました。

山里さん:千葉県はポートタワーじゃないんですね。
加藤:確かにあんなビル、幕張にあったな。
森永さん:あそこは、IT関係のビルが多いんです。だから、週末はディズニーに向かう家族連れ、平日は出張などで訪れるビジネスマンが利用するのにニーズがあるんですよね。
山里さん:さすが、アパホテルの社長、商売が上手いですね。
加藤:そりゃ、あれだけ帽子のつばがでかくなるよね(笑)
山里さん:確かに、どこの街でも大きな看板が下を見下ろしてますもんね。

■北海道の儲かるのっぽ建物「JRタワー」

日本全国!儲かる、ナンバーワンのっぽ建物!
続いては、北海道。北海道民のみなさん、北海道で一番高い建物って何ですか?

街の人々:テレビ塔ですかね。
街の人々:札幌駅のJRタワー。

テレビ塔と、JRタワーという意見がちょうど半々くらい。果たして正解は?
調べたところ、北海道で一番ののっぽ建物は、JRタワー!

JR札幌駅に隣接する、地上38階建ての高層タワー。その高さは、なんと173m。ちなみに「さっぽろテレビ塔」の高さは147mで2位。26mだけJRタワーの方が高い。ところで、JRタワーって儲かっているのですか? 札幌駅総合開発株式会社の大石専務。

大石さん:年間で約1000億規模でございます。おかげさまでありがとうございます。

何と言ってもJRタワーの稼ぎ頭は、横長にくっついた7階までのショッピングセンター。2階から3階建てが普通のショッピングセンターを、土地がキツキツということで、縦に積み上げて、このスタイルに。

しかし、結果、お客さんも移動が楽と、大好評になったのです。そのショッピングセンターの上にはオフィス、そしてJRタワーホテル日航札幌が。ホテルのマーケティング部長の中村さん、やっぱり儲かっているのですか?

中村さん:おかげさまで、まあまあです。

中村さんのおススメは、22階にあるスパ。地下100mから汲み上げている温泉とのこと。地下1000mから地上100mまで天然の温泉をわざわざ汲み上げているのです。そして、札幌の街を360度見渡せる展望室も人気。

しかし、イチオシは意外なところにあるとのこと。

大石さん:こちらでございます。

なんと、案内されたのはトイレ。そこには、普通のトイレならありえないガラス張りという光景が。

でも、北海道一ののっぽ建物だから問題なし。ところで、一体どうして、こんなに大きなビルを立てたのか。実はもともと札幌といえば、テレビ塔がある大通り地区が一番の繁華街。札幌駅周辺はじゃっかん閑古鳥ムード。そこでJR北海道は考えた。「そうだ、お客さんの目を引くように、高いビルを作ろう」ということで2003年、高さ173mのJRタワーが完成したのです。すると、高いところが大好きな北海道民を集めて、JRタワーは大人気に。売上げも逆転!

JRタワーは、北海道一の高さでがっちりですね。

▼スタジオでお話を伺いました。

加藤:北海道は僕の地元ですけど、JRタワーが1位だとは知りませんでしたね。
森永さん:実は、北海道は、新幹線が完成するとさらに盛り上がると言われています。大阪の失敗は在来線と新幹線の駅を分けたことで、相乗効果が得られなくなったところにあるんですよね。

■滋賀県の儲かるのっぽ建物「フジテック株式会社の研究タワー」

日本全国!儲かる、ナンバーワンのっぽ建物!
続いては、滋賀県へ。県民のみなさん、滋賀県で一番高い建物は何ですか?

街の人々:彦根城ですかね。
街の人々:大津プリンスホテルだと思います。

街の皆さんの意見は、彦根城派と大津プリンスホテル派で二つに!しかし、正解は全然違うところ。調査の結果、滋賀県一高いのは、田んぼの中に突如にょっきり建っている細長い建物。その高さはなんと、170m。フジテック株式会社のタワーなのです。

これは、一体なんなのか?機械開発部長の井?さんに、聞いてみると…

井崎さん:エレベーターの研究塔です。

そう、エレベーターの会社、フジテックさんが作った、エレベーターを実際に動かしてテストするための研究塔。でも、なんでこんなに高いタワーを?

井崎さん:例えば50階建てとか60階建てとかの高いタワーなど、高層建築になると、速いエレベーターが必要になるので、そういうエレベーターのスピードを出すには、これぐらいの高さが必要ということです。

高速エレベーターを作るのには欠かせない研究塔は、エレベーター会社は大体持っています。タワーの中には10台以上のエレベーターがあちこちに。そこで見せてもらったのが、1分間に600m駆け上がる高速エレベーター。一体どれぐらいのスピードなのか?それはものすごいスピード。でも、ただ速いだけじゃないのです。実際に高速エレベーターに乗ってみると、中では、なにやら作業をしている人が。

井崎さん:今、エレベーターの振動を測定する実験をやっているところです。

エレベーター作りは、いかに揺れを少なくできるかというところが重要ポイント。特に、最初の急加速と、最後の急減速の時、いかに揺れを少なくするか。ただ速けりゃいいってもんじゃない。急加速と、急減速をちゃんとテストするには、それだけの距離が必要!だから、フジテックのエレベーター塔は、高く作られているのです。

井崎さん:コインを立てても揺れないんですよ。
スタッフ:ホントですか?

ということで実際に10円玉を立てて、エレベーターを動かしてもらいましょう。では、スタート!エレベーターは加速して行くが…10円玉はピクリともしません。はたして、急減速には耐えられるのか!?そろそろ到着だが…

井崎さん:到着です。
スタッフ:全然倒れないですね。

さて、そんなタワーの最上階に昇ると…。

井崎さん:こちらが展望室になります。

日本一広い琵琶湖も端から端まで、対岸まで見渡せる絶景ポイント。

高さ170mからの景色が楽しめる展望室。実は関係者以外立ち入り禁止。もったいない。このフジテックの研究塔で開発されたエレベーターは、六本木ヒルズにも、虎ノ門ヒルズにも、ニューヨークタイムズタワーにも入っている。

年間売上げはなんと、およそ1470億円というからすごい。
フジテックエレベーター研究塔は、滋賀県一の高さでがっちりですね。

▼スタジオでお話を伺いました。

山里さん:フジテックのエレベーターの塔も高かったですね。
加藤:あれより高いの作っちゃえばいいのに
森永さん:あんまり高い塔を作っても、途中の低速状態のときは、あまり関係ないんです。あくまでも大事なのは、高速での急ブレーキと急加速なんです。
加藤:あの10円玉が倒れない映像を、外国人が見たらが驚くだろうね。
森永さん:それができるから世界に認められているんですよね。

■奈良県の儲かるのっぽ建物「ホテル日航奈良」

日本全国!儲かる、ナンバーワンのっぽ建物!
続いては、奈良県。果たして、奈良県で一番高い建物は何なのか。奈良県民のみなさん、わかります?

街の人々:なんやろなあ…。
街の人々:奈良で高い物って見たことないですね。
街の人々:大仏さんですか?

なんと、「わからない」という答えがやたら多い奈良県民のみなさん。そして、一定数の「大仏」派まで!さて、調査の結果、奈良県一高いのは、奈良市の中心部にある、こちらの建物!「ホテル日航奈良」。あんまり高くないような…。

その高さは、46m。これが奈良県ナンバーワン!?総支配人の津秦さん、失礼ですが、そんなに高くないですよね?

津秦さん:奈良県では、景観を維持するために、あまり高い建物は建てられない条例になっておりますので、それで私どもの建物、46mが一番高い建物になっております。

そう、奈良県は、歴史的建造物が多く、その景観を壊さないよう、高層ビルを建ててはいけないという条例があるのです。なので、その条例ぎりぎり、高さ46m、10階建ての「ホテル日航奈良」が、県内一のっぽ建物の栄冠に輝きました。ところで儲かっていますか?

津秦さん:建物の高さで、なんとか儲かっています。年間で16万人のお客様がご利用頂いております。

不敵な笑みを浮かべる総支配人。その秘密は何か、まず、最初に見せて頂いたのは、ホテルの一番上、10階にあるスイートルーム。中に入ると、落ち着いた雰囲気のリビングルーム。そして、隣にはベッドルームが!高さ46mのわりには、なかなかの見晴らし!さすがは奈良県一の、のっぽ建物だ。

でも、ホントの儲かりの秘密は別のところに!実は、もともとホテル日航奈良にはある問題が。

津秦さん:奈良の場合は春と秋が観光シーズンで、お客さんが多い。夏と冬は閑散時期なんです。

そう、奈良に来る観光客は、修学旅行生とお年寄りがメイン。どちらのお客も春か秋に集中して、暑い夏と寒い冬はお客が激減しちゃっていたのです。そこでホテル日航奈良は考えた。

津秦さん:解決法はですね、10階の上の屋上にヒミツがあります。

なにはともあれ、行ってみることに。すると、そこにはすごい人が!屋上には、お客さんがいっぱい!

お客さん:乾杯!

そう、こちらのホテル、夏の間だけ、屋上をビアガーデンに!他に高い建物がないから、奈良の建物を眼下におさめながら、ビールを飲めるということで、仕事終わりのサラリーマンから家族連れまで大人気!

さらに奈良県ならではの景色が楽しめるのは冬!元日には、屋上を、初日の出を見る宿泊客に解放。そして、1月末には、奈良県の風物詩、春日山での山焼きが、どこよりもベストポジションで見物できる場所として、屋上を公開、お客さんが集まるようになっているのです。いやあそれにしても、なかなかの景色ですねえ。

津秦さん:世界遺産も一望できます。ちょうど正面に興福寺の五重塔があります。

そう、屋上からは、あの有名な五重塔が…って、あれ?、正面の五重塔、こちらよりも高くないですか?

津秦さん:実は、奈良県で一番高いのは五重塔なんです。五重塔に次いで2番目になります。

なんと、興福寺の五重塔の高さは50.1m。ホテル日航奈良の高さは46m。

4.1mだけ五重塔の方が高かった。というわけで、訂正。ホテル日航奈良は、近代建築のなかではナンバーワン!奈良時代までさかのぼると、トップは、興福寺五重塔でした。実はそもそも、奈良で高い建物が建てられない条例を作るときの基準になったのが、この五重塔の高さ。五重塔を見えなくする高さの建物はダメというのがルールだったのです。

ホテル日航奈良は、奈良県一、いや二番目の高さでがっちりです!

▼スタジオでお話を伺いました。

加藤:へえ、奈良県おもしろいね!
進藤:全国でも、一番低い、のっぽビルだそうです。
山里さん:あれだと、46メートルも高く見えますね。
加藤:でも、なんだろうな。なんとなく、46mの"くせに感"がすごいね(笑)
進藤:では森永さん、今後儲かりそうなのっぽな建物教えてください。
森永さん:札幌のテレビ塔です。
加藤:えっ、でもそれさっきもちらっと出てきましたけど。
森永さん:今、新しいキャラクターで、テレビ父さんというのが人気になっているんですよ。

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