過去の放送内容
2014年6月1日放送

特集
新企画!「儲かるプロの店」プロが来るにはワケがある!金ピカの作業着が買えるお店とは!
ゲスト
森永卓郎さん、いとうあさこさん
番組内容
がっちりマンデー!今回のテーマは「儲かるプロの店」!
漫画家・スタイリスト・建設業にデザイナーまで、様々な業界のプロが「ここなら欲しいものが買える!」と集う店。
そんなプロが集まってがっちりなお店の儲かりのヒミツに迫ります!
◎衣装のプロが集うオカダヤ!
儲かるプロの店を探して、やって来たのは東京・新宿駅前の「オカダヤ」。
出迎えてくださったのは営業本部販売促進課の諸石奈保子さん。
スタッフ:こちらオカダヤさんは、何を売ってらっしゃるんですか?
諸石さん:こちらはですね、主に生地・手芸材料、あと裏地とか服地とか総合服飾手芸材料店となっております。
そんなオカダヤの年商は、なんと!85億円!
スタッフ:ちなみにどんなプロの方が来るんですか?
諸石さん:そうですね、やっぱりスタイリストさんですとか、テレビ関係者の方、あとは舞台とかですね。
そう!オカダヤさんは、業界の衣装のプロのみなさんが集まるお店!
早速、店内を案内していただきました。
すると・・・

店中ぎっしり、大量の生地が!
しかも、タダの生地じゃないんです。

普段着には到底向かない、独特の生地を大量に販売しています。
ウェディングドレスなどに使うというレース生地や、アイドルの衣裳などに欠かせない派手なフェイクファー。
さらには・・・

水着生地。
グラビアなどの撮影用に、オリジナルな水着が必要な時、重宝するんだとか。
さらにはリボンや毛糸、ボタンからビーズまで、商品数は全部で50万点!
実際に買いに来ているお客さんにお話を伺いました。
スタッフ:何か買われたところですか?
お客さん:ちょっと仕事で使う生地を選んでました。
スタッフ:何かのプロの方ですか?
お客さん:コンサートとか舞台とかそういった衣裳のデザインをしています。
なんと!あの国民的男性アイドルグループの衣裳を担当しているんだとか。
他にもプロのみなさんが続々来店。
全体の約6割を占めているんだとか。
そんなプロの心をつかむため、オカダヤさんがこだわっている事とは?
諸石さん:やはりスタッフの接客、商品知識ですね。各フロアにスペシャリストを配置するという形になっております。
プロのどんな細かい質問にも答えられるよう、ジャンルごとに超詳しいスペシャリストを配置!
例えば、特殊生地のスペシャリスト・坂本麻里さん。
イチオシの生地を聞いてみると・・・

坂本さん:こちらなんですけど、電磁波シールド。これにケータイを包んで頂くと電波がシールドされて圏外になってかからないんです。
そして、ボタンのスペシャリスト・井上加奈子さんには、こんなお願いを・・・

スタッフ:これと同じものを探したいんですけど、わかりますか?
井上さん:わかります!メタルボタンですね。こちらのコーナーにございます
一目見ただけでささっと!

スタッフ:これとこれが一緒?
井上さん:そうですね、同じサイズでございます。
サイズや形などを全て把握してるため、どれもあっという間に見つけられる!

リボンのスペシャリスト・菅井瞳さんは、リボンを使ったバッグを自作!
スタッフ:これ作るのにどのくらい時間かかるんですか?
菅井さん:これは3時間ぐらいで作れたと思います。
皆さん詳しいだけじゃなく、商品への愛がハンパない。
だからプロも頼りにするんです。
そんなオカダヤの社長・蛭川勝五さんもプロの求めるレベルをキープするべく、お客さんから来たアンケートハガキを・・・
蛭川社長:会社に郵便で来たら最初に僕が全部見ます。
店員さんから社長まで、プロの買い物をサポートしてくれるオカダヤは、おしゃれの材料を揃えてがっちりです!
◎ガテン系のプロが集まる萬年屋!
儲かるプロの店を探して、続いてやって来たのは新宿区・西新宿。

巨大な亀が描かれた斬新なビルにあったのは「萬年屋」というお店。
出迎えてくださったのは営業第三課の新山修司さん。
一体、何を売っているのでしょうか?
新山さん:こちらは作業服ですとか安全用品をメインとして販売しております。建設業のお客様とか運送業のお客様、塗装関係ですとか幅広くやらせて頂いてます。
スタッフ:いわゆるガテン系と言われるような?
新山さん:そうですね!
そう!萬年屋さんは、いわゆるガテン系のプロの皆さんのためのお店。
実際に商品を見せて頂きました。

軍手の品揃えもホームセンターとはちょっと違う!
運送業の皆さんには欠かせない、ゴムの滑り止め付きのものや、工務店の皆さん御用達、刃物でひいても切れない特殊な繊維でできたものなど、豊富に取り揃えています。
そして店内には作業着が展示され、その横にはペンチやドライバーなどの工具。
他にも建設現場で良く見るニッカボッカや、地下足袋、さらにはツナギやヘルメットなど、ガテン系の方によく売れる定番商品がズラリ!
と、そのかたわらに・・・

スタッフ:防弾チョッキ、売れることもあるんですか?
新山さん:そうですね、滅多にはないですが、たまにでます。
そんな萬年屋さんの来客数は、1日200組を超え、業者への直販も加えた売上げはかなりなことに!
人気のヒミツはやはり、プロ相手だからこその細かい工夫。
例えば?
新山さん:朝8時から営業しておりますので、現場に行く前に急いで買って頂いたりですとか。
ならばと、開店後すぐのお店に行ってみると・・・
スタッフ:がっちりマンデーという番組なんですけど。
お客さん:がっちりマンデーってあれだ!加藤なんとかがやってる、儲かるとか儲からないとかって番組だ!
そんな出勤中のタクシー運転手さんが買ったのは、タクシー専用の手袋!
と、朝から次々にプロが来店!
スタッフ:ちょっとお話聞いてもいいですか?何を買われたんですか?
お客さん:作業着です。うち運送屋なんで。
スタッフ:なんで萬年屋で買うんですか?
お客さん:滝島運輸って言ったらすぐ、ネームの色もなんにも言わないで「何枚」で発注できる!もうすぐなんで!
さらに工夫といえばもうひとつ。
新山さん:オシャレな方が増えてますので、いろんな色ですとかサイズをご用意するようにしております。

ガテン系のプロには、体格の良い人が多いため、例えばこちらの作業服は、女性でも着られるSサイズから巨大な8Lサイズまで揃う!
そして、キツイ仕事中こそオシャレにこだわる粋なプロのニーズにも応え、ツナギの作業着は・・・
新山さん:12色くらいはあるんじゃないかと。
安全靴だって・・・

スタッフ:スニーカーみたいですね。
さらには・・・
新山さん:素材ですとか色とかお話しさせて頂きまして・・・
なんと特別な注文も受け付けてくれる!
新山さん:今ちょうどスゴイのがあります。
それが・・・

こちら!
この金ピカの作業服は、名古屋の工務店・ナガケン組さんからのご発注!
現場の職人たちにカッコよく目立って欲しいという社長のアイデアなんだとか。
そして「萬年屋」の名前の由来にもなっている社長の萬年廣人さんにお話を伺いました。
創業には意外なキッカケがあったんだとか。
元々労務管理士、今でいう社会保険労務士をしていて、よくガテン系の現場に行っていた萬年社長。
萬年社長:ヘルメットをかぶらないで現場入ったり、安全用品を使わないためにケガをなさる。
そんな危険な状況を見かね、事務所に安全用品を並べて売りだしたのが、萬年屋のルーツだったのです。
なんと!萬年社長、79歳となる今も社労士として活躍してるんです!
そんな萬年屋は働く人を応援してがっちり!
▼スタジオでお聞きしました。
森永さん:実はですね、プロのお店なんですけども、さらにブームに輪をかけているのが、外国人も行くようになったんです。ニッカボッカとか地下足袋とかが世界のトレンドになりつつあるんです!

進藤:ちなみにこんな地下足袋があるんです!
加藤:これは外国人の方、喜ぶかもしれないですね!北斎的なニオイもしますね。
◎お花のプロが集う東京堂!
儲かるプロの店を探して、続いてむかったのは東京都・四谷の「東京堂」。
出迎えてくださったのは、営業本部 本店統括部長の染谷丈晴さん。
スタッフ:花がいっぱいありますけど、花屋さんなんですか?
染谷さん:こちらは生花と違ってアーティフィシャルフラワーと呼ばれる造花になります!
そう!東京堂さんは造花やドライフラワーなどを扱う専門店。
普通の花より長持ちし、扱いやすいため、お店などのディスプレイや、フラワーデザインなどで使われる事が多いんだとか。
スタッフ:ずばり売上げは?
染谷さん:昨年の期で74億円ほど!
ではどんなプロが来ているのでしょうか?
お客さんに聞いてみました。
お客さん:カルチャー教室の先生と自宅でも教えてます。
さらに・・・
お客さん:フラワーディスプレイの仕事をしてまして。
フラワーデザインの先生や、ディスプレイ業者さんなど、いわゆるプロの割合はお客全体の9割!
それにしても皆さんが買っている花・・・

スタッフ:普通の花にしか見えないんですが、全部造花なんですか?
染谷さん:はい、アーティフィシャルフラワーでございます!

中でも人気だという1本3千円のカサブランカは、質感も本物に近く、今までの造花のイメージからはほど遠い!
さらには・・・

染谷さん:葉っぱの上に水滴をデザイン致しまして、雨が降ったあとのような感じのイメージです。
と、驚きの進化をとげている造花。
特に最近人気が高いのが?
染谷さん:プリザーブドフラワー!生花を特殊な溶液で加工致しましたお花でございます。

プリザーブドフラワーとは、本物の花をキレイなまま加工し、長く保存できるようにした驚きの花。茎が無いのが一般的だそうですが・・・
染谷さん:専用のアーティフィシャルの茎がございますので、そこに差し込んで頂いて使います。
そんな東京堂は、プロに愛されるため特にこだわっている事がある!
それは・・・
染谷さん:ディスプレイでございますね!

そう!東京堂一番のこだわりは、店内各所にあるディスプレイ!
染谷さん:組み合わせ、色合わせをご提案しています。
売場のあちこちにあるディスプレイで、実際に売られている商品を使い、プロ向けにデザインのヒントを提案しているのです。
お客さん:季節 季節で結構マメに展示替えをして頂いているので参考にさせて頂いております。
プロに大好評!
東京堂・鈴木勝美社長によると、こうした気遣いで・・・
鈴木社長:デザイナー 装飾業者といったお客様を通じて、一般のご家庭にもっとお花を飾ってお花を楽しんで頂きたい。
という理念が!
そんな東京堂は花のある暮らしを応援してがっちり!
◎絵や写真などのプロが集う世界堂!
儲かるプロの店を探して、次にやって来たのは東京都・東新宿にある「世界堂」。
出迎えてくださったのは新宿本店副店長の磯部剛さん。
スタッフ:何を売っているお店なんですか?
磯部さん:額縁とか画材とかデザイン用品。あとは文房具です。
スタッフ:結構お客さんいらっしゃってますか?
磯部さん:そうですね、立地もいいので、ざっくり言って年間に100万人以上は!純粋に絵を描いてる方もいますし、イラストレーターの方とか、服飾とか建築のデザイナーの方とか、漫画家さんとか。
早速お店の中を案内していただきました。
すると大量に並んでいたのは・・・

磯部さん:スクリーントーンといいまして、漫画の原稿を作る時に貼り付ける。
そう!スクリーントーンは漫画の背景などに使われる画材。
他にも美術の先生が買っていくというデッサン用の石膏像もあったり、書道用品の売場には・・・

スタッフ:おっ!江戸古墨17万2800円!
書道家が使うという江戸時代に作られた墨も売っている!
磯部さん:非常に枯れていい色になるんです。
驚きの商品が揃う世界堂!
実際に買いに来ている人にお話を伺いました。
お客さん:グラフィックデザインやってます、本の装丁ですとか。
スタッフ:世界堂の魅力ってどんなところですか?
お客さん:品揃えが豊富で、ありきたりですけど安いんです。
そんなアートのプロの心をつかむ世界堂のこだわりは?
磯部さん:細かなサービス、色々あって、例えば大きなキャンバスを張るサービスをしたりとか。
油絵などを描くキャンバスは、小さいものはそのまま売られていますが、大きいサイズのものは、木枠と布を買って自分で張るのが一般的。

大きいキャンバスを張るのは大変なので、お願いすれば店員さんが出張して代わりに張ってくれるサービスがあるんです。
さらにプロに喜ばれるサービスが、額縁売場にもあるんだとか。

ここでは、お客の持ってきた自分の絵や写真、ポスターなどを持ってきて額縁に入れてもらう「額装」というサービスがあり、額縁の色や形によって、中身の見え方も大きく変わるため、通常額縁選びはお客さんとじっくり相談するのですが世界堂さんはちょっと違う。
世界堂4階フロア長の川村恒さんにお聞きしました。
川村さん:作家さんとかが我々のセンスを信頼して頂いて、作品を持ち込まれて、全部お任せするというのはよくありますね。
世界堂には、額装歴18年の川村さんのように、プロの写真家に「君のセンスに全部任せるよ」なんてスゴイ店員が!
スタッフ:こういう作品にはこういう額みたいなセオリーってあるんですか?
川村さん:多少あります。
川村さんが大事にするのは、色合いとバランス。
例えばスカリツリーの写真。

金色の額縁では、スカイツリーと額縁がケンカしてるようなイメージ。
そして・・・

黒く太い額縁だと、やけに額縁が主張し過ぎてませんか?
そこで川村さんが選ぶのは・・・

この銀色で細い額縁。
確かに見え方が違いますね!
こうした店員さんの存在そのものが世界堂が誇るプロへのサービスに!
そんな世界堂は豊富な品揃えとサービスでがっちり!