過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2014年3月30日放送

特集

新企画!「儲かる内閣総理大臣賞」!豆乳がたった○○分で!? 知られざる大発明が

ゲスト

森永卓郎さん、土田晃之さん

番組内容

がっちりマンデー!今日のテーマは儲かる「内閣総理大臣賞」!
その名の通り、「日本のトップ」から様々な分野で活躍した企業、個人に贈られる賞のこと。いうなれば、お国から「あなたの○○はスゴイですね」と認められた証なのです!
そんな賞をゲットした会社は、相当がっちりに違いないということで、本日は、内閣総理大臣賞を受賞した、さまざまなジャンルのすごい人やモノを大公開!福岡の小さな会社が開発した超画期的な製造マシン!左官一筋36年の匠が見せる驚きの職人技とは!?
本日は、安倍首相がうなったはずのスゴ技連発の30分です。

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ものづくり日本大賞・経済産業省部門受賞「ワイエスピー」!!

儲かる内閣総理大臣賞!まずやって来たのは、福岡県飯塚市にある「株式会社 ワイエスピー」という会社。

スタッフ:内閣総理大臣賞、受賞おめでとうございます!
新開社長:ありがとうございます。

「ワイエスピー」が受賞したのは、昨年9月に開かれた、第5回ものづくり日本大賞の経済産業省部門。受賞者にはソニーや富士フイルムなど、名だたる日本のトップメーカーがズラリ!そんな大企業と肩を並べての受賞となったのです。では、どんな「ものづくり」で賞を頂いたのか。

新開社長:この機械です。これは豆乳を作る機械で「エコスター」といいます。

安倍さんも認めた最新マシンは、豆乳を作る機械「エコスター」!これ、何がどうスゴイのかというと…

新開社長:今までの豆乳を作る時間の60分の1の時間で出来る機械です!

そりゃスゴイ!そもそも、豆腐の材料になる豆乳は、作るのにかなり時間がかかる。まず、固い大豆を柔らかくするために20時間以上、水に浸さなければならない。その後、石うすで豆を擦りつぶし、釜でじっくり炊いて出来上がりなのです。

受賞した最大のポイントは、これまで豆腐メーカーが、1日がかりで作っていた豆乳をたったの20分で作れちゃうってところ。何でそんなことができるのか?

新開社長:世界で初めて、大豆を水につけないで豆乳を作るからです。

なんと、豆乳づくりの肝である大豆の水浸しを一切しないらしい。では、どうやって固い大豆を柔らかくしているのか。実際にエコスターを動かしていただくと…いきなり大量の大豆を、エアーポンプで勢いよく吸い上げて粉々に!

あれ?普通、大豆って硬くて、砕けないのでは?

新開社長:これは刃で切っているのです。

そう、エコスターは、周りが固定刃、中が回転刃で間を通ってくる時に、大きさを調節しているのです。硬い豆を切り、あとは、水に入れて煮れば、豆乳が出来上がる。ここまでわずか20分!しかも、ただ早いだけじゃない。

新開社長:ひき割った皮だけが、違うところに分けられるんです。

「エコスター」の脇にあるタンクのフタを開けると、あらま、大豆の皮だらけ!

大豆を切りながら同時に皮を取り除いていた。大豆の皮は、苦味のもとになっていて、長年、豆腐を作るメーカーを悩ませてきました。そんな、水につけた時点でどうにもならなかった「大豆の皮」問題を、一気に解決したのです。では、出来立てホヤホヤの豆乳、ちょいとお味見…

スタッフ:甘い!

まさに豆腐業界の大革命!内閣総理大臣賞にふさわしい豆乳製造マシン「エコスター」!
で、お値段の方はいかほど?

新開社長:だいたい5000万円弱です。

ちょっとお高いですが、国内はもちろん、和食ブームが広がっている海外の企業からも、問い合わせが殺到しているのだとか。ところで社長、内閣総理大臣賞を受賞して、なんか良い事ありました?

新開社長:これまで、「エコスター」のスゴさを説明しても、あまり理解して頂けなったんですけど、内閣総理大臣賞を獲ってから、信じてもらえるようになりました。

受賞できてよかったですね、新開社長。

▼スタジオでお話を伺いました。

進藤:エコスターで作った豆乳とお豆腐を用意しました。

土田さん:(豆乳を飲んで)濃厚!飲み比べなくても分かるぐらい普通の豆乳と違う!

加藤:(豆乳を飲んで)豆腐飲んでるみたいだね。うめー!!

土田さん:(豆腐を食べて)上手い!!

加藤:(豆腐を食べて)なんか、日本酒飲みたくなってきたなあ!あの機械買おうかな(笑)

ものづくり日本大賞・国土交通省部門受賞「関西左官工事」!!

続いてやって来たのは兵庫県にある「関西左官工事 株式会社」。
今回、受賞したのは、第5回ものづくり日本大賞の国土交通省部門とのこと。そして、栄えある賞をもらった方というのが、左官歴36年の宮本健一さん!

宮本さん:実感はないです。ホンマかという感じ。
スタッフ:授賞式には社長も同行したのですか?
植浦社長:セキュリティーの関係で、本人だけの出席でした。行きたかったんですけど、断られました。

そりゃあ、ご愁傷様です。さて、左官一筋の宮本さんは、一体何で受賞したのか?

宮本さん:「豆砂利洗い出し」で内閣総理大臣賞をもらいました。

豆砂利とは、小石の表面だけが見える造りのこと。小石とセメントを丹念に混ぜ、土台に均等に塗っていき、ある程度固まった所で、表面のセメントを、少し水で洗い流して完成。

この時、セメントが削られ過ぎたり、石が剥がれたりしないように、水圧、そして小石に当てる時の角度など、微妙な調整が必要なため、熟練の技が欠かせないのです。そんな豆砂利洗い出しで内閣総理大臣賞を受賞した宮本さんの技を見せてもらいました。

宮本さん:スポンジ貸して。

スポンジが出てきましたが、ここからどうするのか?

宮本さん:スポンジで拭きます。

スポンジで拭き取っただけで、キレイに豆砂利が現れる。しかも、他の職人さんもスポンジでドンドン、ドンドン表面のセメントを拭き取っている。

宮本さん:ひたすら上の汚れを取るという作業です。言うたら誰だって出来ます。

そう、左官職人・宮本さんの技は、熟練の職人にしかできなかった豆砂利洗い出しを誰でも出来るよう超簡単にしちゃったってこと!でも、どうしてスポンジで拭き取るだけで、簡単に熟練の技が可能になったのか…そのヒミツは、石をぎっしり敷き詰めることにありました。

宮本さん、最初から小石を混ぜるのではなく、セメントのうえに敷き詰め、電動のコテを使ってグッと沈める。これなら、上の方に小石が集まっているので、スポンジで簡単に余分なセメントを拭き取れます。さらに…

宮本さん:石が少なくて済むんです。従来の6割の石の量で済みます。

そう、必要な小石の量もかなり少なくて済む。まさにいいことづくしの、豆砂利新工法なのです。そして、もうひとつ内閣総理大臣賞受賞の決め手となった宮本さんの技が階段にありました。それは、階段の角にまで小石がキレイに顔を出しているところ。

水では難しかった角の洗い出しも、スポンジなら難なく出来るのです!内閣総理大臣賞受賞も納得です。

▼スタジオでお話を伺いました。

加藤:総理大臣賞っていろんなジャンルがあっておもしろいね。

土田さん:そうですね。でも、業界の人達の間で"あの技すごいね"ってなった後、ちゃんと広めてくれないと絶対僕達には届きませんよね。

森永さん:分かっちゃえば、なるほどって思うんだけど、特に長年のやり方が定着している業界では、発想の転換ってなかなかできないんですよね。

全国菓子大博覧会・内閣総理大臣表彰「青木松風庵」!!

儲かる内閣総理大臣賞!続いてやって来たのは、大阪府泉南郡にある「株式会社 青木松風庵」。

青木社長:全国菓子大博覧会で内閣総理大臣の表彰を頂きました!

ここは、お菓子を作っている会社だそうで、昨年開かれた第26回全国菓子大博覧会で内閣総理大臣表彰を受賞!なんと4年に一度しか開催されないこの博覧会、まさにワールドカップでの優勝に匹敵する受賞なのです。

青木社長:本当に頂けて嬉しくて、なかなか貰えない賞なので、僕の代に頂けるとは思っていませんでした。

では、青木松風庵は、どんなお菓子で、安倍首相のハートを射止めたのか!?

青木社長:"月化粧"という"みるく饅頭"です!

総理大臣お墨付きのお菓子!みるく饅頭「月化粧」!一個126円。

受賞の決め手は、これまでになかった「ミルクあん」づくりとのこと。そのヒミツを探るべく、あんの製造工場へ。まず釜に入れるのは砂糖。そして、2つ目の材料は白あん!「おおてぼう」という豆に、北海道の高級ブランド豆「白金時」をブレンドして、こした白あんです。

続いて投入する黄身も、通常の1.5倍!そしてみるく饅頭に欠かせない材料、練乳をたっぷり投下!

これでミルク風味たっぷりのあんが完成かと思いきや、もうひとつミルク饅頭に欠かせない大事な材料があるんです。「あん」にミルク風味を出したいとき、普通は、香料をつかうんですが、本物にこだわる青木社長は、一切使わない!その代わりに…バターのかたまりを入れる!また入れる!ついには、青木社長、直々に手渡し!バターのでっかい塊をこれでもかと、7個も投入!

社長いわく、これくらい入れないと、バターで風味はでないとのこと。果たして、どんな感じになったのか?

スタッフ:甘〜い、おいしい。
青木社長:練乳やバターのコクが出てくるんです。

なるほど、ところで、こんな独特なレシピ、誰が考えたのですか?

青木社長:僕です!

なんと、考えたのは青木社長自身。青木さんは、菓子一筋40年の職人。青木松風庵に出ている商品のほとんどのレシピを一人で考案しているのです。2011年に、大阪と和歌山だけで販売した「みるく饅頭・月化粧」。年間売上げは400万個以上と大ヒット!

▼スタジオでお話を伺いました。

進藤:今日、みるく饅頭「月化粧」用意しました。

加藤:僕、コレ食べたことありました。

土田さん:うまい!洋菓子っぽいですね。スイートポテトとかに似てるかも。

加藤:濃厚だけど、ちょうどいい大きさだからペロッといけちゃうね。

土田さん:いや〜、やりやがったなって感じですね。

農林水産祭・内閣総理大臣賞「JAみなみ信州」!!

続いてやって来たのは、長野県飯田市にある「JAみなみ信州」!
授賞式に出席した清水さん、何で受賞したのですか?

清水さん:花です!

JAみなみ信州は、第52回農林水産祭で内閣総理大臣賞を受賞。
長野県のみなみ信州は、知る人ぞ知る、お花の名産地!品目は200を超えます。標高400m〜1500mという高低差を活かした花づくりで有名。で、今回、受賞の大きな決め手となったのがダリアづくり。いまや結婚式場やパーティーなどで引っ張りだこの儲かりフラワー。人気のヒミツは、直径20cmにも開く大輪。そして、飾りやすい、まっすぐに伸びた茎。

JAみなみ信州では実にキレイに作れるという。そこで、花き栽培32年のプロ、大平さんに案内してもらいました。さっそくハウスの中へ行くと…大平さんご自慢のダリアが登場!

大平さん:ギッツパーフェクションです。
スタッフ:おいくらぐらいするんですか?
大平さん:一番需要の多い時でも350円くらい、今は市場で200〜300円くらいです。一般の方が購入するとなったらその3倍くらいだと思います。

バラ1本300円なのに対し、ダリアは1本600円から1000円と高い!でも、ここまで値が張るのは、レベルの高いダリアを育てているから。中でも、真っすぐに伸びた茎。

花屋さんがフラワーアレンジしやすいように、真っすぐにしていた方が好まれるのですが、大平さんがピンと茎を伸ばすために行う作業が、葉かき。

大平さん:葉かきっていうのは、収穫前に下の葉っぱを、株元に光が当たるように何cmかかく(摘む)ことです。

葉かきをしないで放っておくと、かなり曲がっちゃいます。これだと、どんなにキレイな花を咲かせても、売れないのだとか!

スタッフ:年収はどれくらいですか?
大平さん:まぁ…うん…国会議員より少ないぐらいです。
スタッフ:1000万円ぐらい?
大平さん:その倍くらいですかね。売上がですけど。

▼スタジオでお話を伺いました。

加藤:こういう売れ方もあるんですね。

森永さん:長野県って、山地が多いんです。かつてはリンゴなどを作っていたんですけど、高齢化してきたこともあり、花き栽培という、それほど運ぶのに負担がかからないものにシフトしてきたんです。それぞれの高地に合った種類の花も作れますし。

進藤:実は、今日ずっと加藤さんの横に飾ってありました。

加藤:花がでかい!すごいね。でも、俺、全然気づかなかったなあ。キレイな花が置いてあることにも気付けないなんて寂しいなあ(笑)

進藤:では、森永さん、今、注目の内閣総理大臣賞を教えてください。

森永さん:全国正統すし技術発表会の内閣総理大臣賞です。寿司職人の大会で、笹切りと巻物と握りの3部門あるんです。

加藤:じゃあ、けっこう寿司の世界にも受賞者がいるってことですか?

森永さん:東京の金太楼鮨っていうお店もその一つで、寿司の技術がスゴいってことで有名ですね。

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