過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2014年3月23日放送

特集

人気企画第3弾!「儲かる雑居ビル」 ホントに日本!?外国語が飛び交う◯秘儲かりビルとは?

ゲスト

森永卓郎さん、おぎやはぎ 矢作兼さん

番組内容

がっちりマンデー!今回のテーマは、大好評企画第3弾!「儲かる雑居ビル」!
独自の戦略でお客さんを集め、その地域になくてはならない存在になっている儲かる雑居ビル!
そこで、今回も日本経済を支える雑居ビルに潜入!儲かりのヒミツに迫ります!

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元祖サラリーマンのための儲かる雑居ビル!

雑居ビルの激戦区と言えば、何と言っても東京・新橋!
第一弾で紹介したのが、サラリーマンのオアシス「ニュー新橋ビル」。
なぜこのビルが"ニュー"なのかと言うと、実は新橋駅を挟んだ反対側に"ニューじゃない"新橋ビルがあったから!

1966年に完成した新橋駅前ビル1号館と2号館。
再開発が進む汐留地区の高層ビルを圧倒する昭和の存在!
ここが、元祖サラリーマンのための儲かる雑居ビルなのです。
しかし、中に入ってみると・・・

あれ?閑散としています。
空のショーケースがあったり、かつては受付だったであろう大理石のテーブルには公衆電話が置いてあったり、本当に大丈夫なのでしょうか?
開業当時からこのビルに店を構える古銭ショップ はるじ堂の寺田治司社長にお話を伺いました。

スタッフ:新橋駅前ビルのスゴイ所はどこでしょうか?

寺田社長:お昼とか夕方から夜にかけてサラリーマンの方がもの凄く並んでる!飲食店の集客がもの凄い多いですね。

そう、新橋駅前ビルの売りは、2階から地下1階にある飲食街。
ランチタイムになると、どの店もサラリーマンが大行列!

700円前後でうまいランチが食べられる!それがサラリーマンに受けているんです。
そんなランチの一番人気のお店は、「カフェテラス ポンヌフ」。
太麺のパスタに特性ケチャップを絡ませた「ハンバーグスパゲティ(800円)」は、新橋のサラリーマンなら誰もが知る一品なんだとか。
しかし、新橋駅前ビルの本当の実力が発揮されるのは昼よりも夜!
夜の10時に地下一階の路地に入ると・・・

昭和40年代にタイムスリップ。
小さい飲み屋さんが所狭しと並んで活気ムンムン!
何でこんな空間が未だに残っているのかというと・・・

寺田社長:戦後、オリンピックが始まる前にこの辺は再開発の一環として、小さな飲み屋さん街がたくさんあったところを、まとめてこのビルに集約したんです。

だから、どの店も年季が入ってる!
「50年営業を続けてる」なんてのは当たり前なんだとか。
でも、こういう所は時代とともに店に空きが出て廃れて行くのでは?と思いきや!
極まれに空き店舗が出たとしても、あっという間に埋まっちゃうらしい。
そのワケを「居酒屋おふくろさん」の店主に伺いました。

店主:ここで商売うまくできなかったらダメ!なんにもやらなくてもお客さんが来るよ!宣伝しなくても!

そう!ここは、ほっといてもサラリーマンが集まってくる超ドル箱地帯!
これにも新橋駅前ビルならではの理由があるんです。

新橋駅は、JRはもちろん、地下鉄銀座線やゆりかもめなどが乗り入れる一大ステーション。
そして、このビルは地下通路が全部新橋駅と繋がっているのです。
そのため、会社帰りに「ちょっと一杯」と立ち寄るには絶好の場所なのです。
ビルは古くても、ピカピカの一等地!
まさにここが今大流行り、駅近ビジネスのパイオニアだったんです。
そんな新橋駅前ビルは、サラリーマンが寄り道してがっちり!

エスニック市場でがっちりな雑居ビル!

続いてやって来たのは、上野 アメ横。
実はここにもスゴイ儲かり雑居ビルがあるんです!

アメ横のど真ん中に立つ「アメ横センタービル」。
あの「あまちゃん」のロケ地に使われたことで、有名になったビルなのですが、スゴイのは「あまちゃん」のおかげじゃないんです。

ビル1階の路面には、これぞアメ横っていうお店が並ぶ!
ここももちろんビルのテナント。
中に入ってみると・・・

やたら宝飾店が多い!
ビル内にはなんと12の宝飾店があるのです。
サトウ宝石の店長さんにお話を伺いました。

店長:なんで宝石屋さんがあるかというと、飾り職人がいたからそんな関係で金とか銀とか扱う業者が多かったんです。

そう!上野の隣、御徒町は江戸時代から続く宝石の問屋街。
すぐ近くに問屋さんがたくさんあるから、このビルに宝飾店が集まったそうなんです。
そして5階には謎の空間が!
アメ横センタービル協同組合の花川利郎理事長にお話を伺いました。

花川さん:新人のアイドルさんとか、そういう人達のためのイベントで、ここ最近イベント会場として使われるようになったんです。

ロケ地だった「あまちゃん」の影響、いまだ冷めやらず!
アメ横センタービルが、秋葉原に次ぐアイドルの聖地になる日も近いかも。
でも実はアイドルの他に、もっとスゴイ所があるんです。

花川さん:地下の食品街がよそと変わってて、一度見てもらったらみんな驚くと思います!

よそと変わっていて、みんなが驚くとは一体どういうことなのでしょうか?
早速行ってみると・・・

スタッフ:なんかスパイシーな匂いがしてきました。

突然、スパイスと肉や魚の匂いが入り混じった空気に!
フロア内は、肉屋さんやアジア系の調味料を売っている店が所狭しと並んでいる。
そして、聞こえてくるのは、中国語やタガログ語など多国籍。
売っているものも、日本のスーパーとは大違い!
スッポンまるごと一匹に、ニワトリの足の袋詰め、豚の頭まで売ってる!

そう、アメ横センタービルの地下フロアは、中国や東南アジアの人たちが集まるエスニック食品街なのです。

お客さん:自分の国の食べ物を食べたくなると、やっぱりここしかないです。

では一体、なんでこんな食品街が出来たのでしょうか?
野澤屋の店長にお話をお聞きしました。

スタッフ:東南アジア向けの市場にしようと最初から計画して作ったものなんですか?

店長:いやいや、そんなの全然ないですよ!いつ増えたってことじゃなく、どんどん自然と増えたんです。

アメ横は、今や日本でも数少ない、モノを値切って買える場所。
そして、アジア系外国人の皆さんは、それが大好き!と言うワケでアメ横は、関東近郊のアジアの皆さんが、どんどん集まってくる街になったのです。
この場所も、30年前は普通の日本人向けのスーパーだったのが、自然とエスニック食品街に変わっていったんだとか。
そんなアメ横センタービルは、都内最大のエスニック市場でがっちり!

▼スタジオでお聞きしました。

森永さん:ふと気付くと東京で値切ることが出来る場所ってどんどん減ってきちゃったから、やっぱりアメ横に行こうってことになってお客さんが増えると、当然店もそれに対応した商品を並べていくってことになるんですよね。

進藤:お客さんの半分位は日本人が来るそうです。珍しいものを探しに行くには絶好の場所ですよね。

卸問屋でがっちりな雑居ビル!

続いてやって来たのは、品川区にある五反田TOCビル。
完成したのは今から44年前。
建物はかなり大きいですが、五反田駅から徒歩8分と、決してアクセスがいいわけじゃない。
でも、この雑居ビルがかなり儲かっているらしい!
早速、中へ!

結構、広めのエントランスですが、あんまり人がいないような・・・。
ユニクロや、ABCマートはあるけど、いたって普通の商業ビルって感じ。
さらに、上の階に上がってみると・・・

もっとガランとしている!
儲かってるというのはガセネタか!?
お店はそこそこやっているようなので雑貨屋さんを覗いてみると、「小売はやっておりません」の文字が!
一体、どういうことなのでしょうか?
その答えは、TOCというビル名にありました。
ビルを運営している株式会社テーオーシーの松崎良典事業部長にお話を伺いました。

スタッフ:TOCって何の略なんですか?

松崎部長:これは東京卸売りセンター(Tokyo Oroshiuri Center)、日本語の頭文字を取りました。

そう!TOCは、東京卸売センターの略。
全国からたくさんの卸問屋さんが集まってるビルなのです。

松崎部長:全国小売店ご主人がここにやってきて、ここから新しい商品、人気のある商品を仕入れてお店に持って帰って、そこでご商売をされるそういう感じです。

3階より上は、卸問屋のフロアになっていて、その数なんと!200以上!
家具や洋服、雑貨など、ありとあらゆる商品を仕入れることができるのです。
その為、一見ガラガラに見えても、一人の客がお店用にまとめ買いしていくので儲かってる!
そこで、この日たまたま仕入れに来ていた成田空港の近くで雑貨店を経営している鈴木八千代社長の様子を見せてもらうことに。

店主:それは見た目よりも上代が非常にお手頃なので好評頂いております。

仕入れの専門用語「上代(じょうだい)」とは、このくらいの値段で売れますよという小売価格のこと。
この日、鈴木さんは上代にして約2万円分の品物をお買い上げ。
仕入れ値は、だいたいその6割くらいなんだとか。

株式会社トモ・コーポレーションの清水直美さんにお話をお聞きしました。

清水さん:TOCビルに小売店のバイヤーさんが来て頂ければ、一度でひとつのビル内の問屋さんで仕入れられる効率の良さと、商品をまとまったところで一度に見られるメリットがあると思います。

店のオーナーやバイヤーさんがここに来れば、なんでも揃う!

例えばこちら、ゴージャスが売りのヨーロッパ輸入家具の問屋さん。
一体誰が買うんでしょうか?

松崎部長:最近よくできている若者風のホテルであったりとか、そういうところのオーナーが・・・

スタッフ:若者風のホテルってなんですか?

松崎部長:彼女とデートすることもあるかもしれませんが・・・

スタッフ:いわゆるラブホテルのオーナーさんが来ると?

松崎部長:詳しくはちょっと・・・そのへんはどうでしょう?

とにかく、なんでも揃うってことですね!
そして、問屋さんのビルとしてなくてはならないのが、ビル3階の裏手にある・・・

商品の配送センター!
駐車場からこの場所に、トラックを直接乗り付けられて、大量の商品の出し入れが簡単にできる。
さらにもうひとつ、ビルの最上階にはTOCならではの儲かりスペースがありました!
それが・・・

松崎部長:こちらはTOCがやっている展示会場、一般の方にお貸し出ししています。今日はUCCさんの商談会でお使い頂いています。

13階はイベントや展示会のスペース!
この日は、UCCの新商品のドリップ器具などを見に、レストランや喫茶店の関係者が集まっていました。
全国から小売店の人がやってくるTOCは、こうしたお店向けの商品やサービスの展示会をやるのにうってつけの場所なんです。
ユーシーシーフーヅ株式会社の榊枝誠副社長によると・・・

榊枝副社長:五反田だと神奈川方面からでも埼玉の方からでも来られますので、そういう意味で利便性があるんです。

全国の問屋さんやお店の人には、欠かせない存在の「五反田TOC」。
でも、ビルの一階には一般の人がうれしいお店も!
それが・・・

アウトレット!
売れ残り品や規格外の商品を定価より安く買えるアウトレットの店が何軒も入ってる!
ABCマートは、都内で唯一のアウトレットを出店。
でも、なんで五反田TOCなんでしょうか?
株式会社エービーシー・マート商品開発部の竹下泰史さんにお聞きしました。

竹下さん:このビルの集客に魅力を感じたところで、いらっしゃるお客様のニーズが圧倒的に掘り出し物や宝探し感覚でこのビルにいらっしゃるお客様が多いのかなぁと。

ここでは、最後の一足と銘打って、他の店で売れ残った靴を格安で販売しています。
さらに地下一階は、超穴場の飲食店街!
なかでも松崎部長のお勧めが・・・

松崎部長:実は僕の親しいご高齢のおばさまがやっている店がありましてね。

それが、TOC開業とともにオープンした「喫茶リプトン」。
40年以上、全く変わらない内装の店内でいただく、オリジナルアイスコーヒーが大人気なんだとか。
といった具合に、一般の人もけっこう楽しめちゃうところもありますが、五反田TOCビルは、卸問屋が集まってがっちりです!

▼スタジオでお聞きしました。

加藤:卸の雑居ビルってことですね!でも、ユニクロありましたよね?

森永さん:あのユニクロは何であそこに出店したかというとですね、ユニクロのトップの柳井さんがユニクロを始める前に、まず洋服を仕入れて売った、小売から始めたんです。であのTOCで仕入れて商売を始めたから、ユニクロを作ってからあそこに出店しようとなったそうなんです。原点は小売なんです。

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