過去の放送内容
2014年1月12日放送

特集
社長新年会の2次会です! 社長がこっそり教える!2014年「来る」会社はココ
ゲスト
(株)ニトリホールディングス 代表取締役社長 似鳥昭雄さん 日本交通(株) 代表取締役社長 川鍋一朗さん 日本マクドナルド(株) 代表取締役会長 原田泳幸さん (株)星野リゾート 代表取締役社長 星野佳路さん (株)リブセンス 代表取締役社長 村上太一さん ロイヤルホスト(株) 代表取締役社長 矢崎精二さん 森永卓郎さん ※企業五十音順
番組内容
がっちりマンデー!今回は「スゴイ社長勢揃い!新年会スペシャル後半戦」!
スゴイ社長の皆さんが、2014年気になる会社を大公開!
そして、毎年恒例!2014年の日経平均を大予想しちゃいます!
◎リブセンス・村上社長が気になる会社!
進藤:2014年スゴイ社長が気になるあの会社!スゴイ社長の皆さんにご自分の会社とは違う業種で気になっている会社を教えていただきました!
まずは、株式会社リブセンス・村上太一社長が気になるのは・・・

株式会社ホワイトプラス!
何とも歴史を感じる外観ですが、一体何をしている会社なのでしょうか?
出迎えてくださった取締役兼CTOの森谷光雄さんに伺いました。
森谷さん:『リネット』というクリーニングのサービスを運営している会社です。
クリーニング屋さんのことでしょうか?
森谷さん:ちょっと違いましてインターネットで予約ができて、配送業者が集荷にお伺いして、お届けまでするというサービスですね。
スタッフ:お店無いんですか?
森谷さん:無いです。
そう!リネット最大の特徴はお店が無いってこと!
お客さんがネットで申し込んで、洗濯物を宅配便で出すと、それをクリーニングして2日から5日後に送り返してくれるという、いわば通販型のクリーニングサービスがリネット。
森谷さん:クリーニング屋さんてどうしても夜遅くまでやってなくて出せない、週末せっかく休みたいのに受け取りに週末を使っちゃうという方が多いですので、夜遅くまで集荷ができて、夜遅くでもお届けができる!
クリーニング屋さんはお店が開いてる時間でなければ、出す事も受け取る事もできないから、忙しい人はちょっと大変。

そこに目を付けたリネットの会員数は、右肩上がりに増え続け、今や4万人を突破!
でもお店が無いとなると、いろいろ不安もあるような・・・
スタッフ:よくお店で「ここが汚れているから」「ここコーヒーこぼしちゃったからキレイに」という要望って言うじゃないですか?それってどう伝えればいんですか?
森谷さん:基本的にシミがあれば全て無料の範囲で、必ずシミ抜きの対応はしてますね。

なんとリネットでは、店でお客の要望が聞けない分、受け取った時にシミを見つけたら全て無料でシミ抜きをしてくれる!
しかも!「不入流(いらずりゅう)」という染み抜きの流派の免許皆伝!
不入流 師聖の古塩将人さんにお話をお聞きしました。
スタッフ:それはどこかに教わりに行くんですか?
古塩さん:そうですね、もともと高知の流派なんですよ。
スタッフ:一番得意なシミ抜きってあります?
古塩さん:得意は、一番やっぱり多いエリとかワキの黄ばみですかね。
お店が無くとも、意外と大丈夫!
割り切ってみると、結構いいことある!
何より、最大のメリットは・・・
森谷さん:お店の土地代と店舗の人件費ですね。コストとして3割削減できる。
森谷さんいわく、普通はクリーニング料金の3割はお店の場所代と人件費。
お店で見かける、受け取りを待つ大量の洗濯物の場所代が結構バカにならないらしい!
それがまるまる無くなるので、その分、無料のシミ抜きや往復の送料などを負担しても、かなりお安くできるんだとか。
リネットのクリーニング代金は、月額315円のプレミアム会員の場合、Yシャツが158円、セーターが390円!
ひとつひとつ丁寧にプロがクリーニングした洗濯物は、特注の真っ白な段ボールに入れて発送します。

そしてリネットでは緩衝材に紙を使う!
研究の結果、一番シワになりにくいとわかったそうです。
まさに時代の最先端を行く新しいクリーニングのサービス!
ホワイトプラスのリネット、確かに気になります!
▼スタジオでお聞きしました。
加藤:店舗を持たないということですね。
リブセンス 村上社長:並ぶ手間とかもなくて便利ですよね。
ニトリ 似鳥社長:僕は東京でひとり暮らしで7年くらいですかね。
加藤:お手伝いさんはいないんですか?
ニトリ 似鳥社長:いないです。下着類は会社に持ってきておばさんに洗ってもらうとかね。あと他の物は全部クリーニングに出すんですが、シミが取れてないんですよ。だから完全にシミ抜きのプロがいればいいなぁと、今度はここに出そうとおもいますよね。
加藤:単身赴任の方とかもいますもんね。
ロイヤルホスト 矢崎社長:やっぱりコスト3割削減した分、お客様に還元する。やっぱり自分の所で儲けることではなくてですね。こうゆう商売の原点というのは、一回出して価値がないと思ったら二度と出さないものですよね。価値があるからまた出す。お客様は何をもって価値とするか?そこに集中している点がスゴくわかりやすいですね。
森永さん:実は店舗を持たなければコストが下がることは皆わかっていたんですよ。だけど、何でできなかったかというと、シミ抜きの料金を個別に出さなければ行けなかったんですね。で、一番の発明は同じ料金で受けちゃって、その範囲の中でやりましょうというビジネスモデルを作ったという。だからそこをある程度の規模でやれば、なかなか次の業者は入って来れなくなるんです。先に大きくなった方が勝ちだと思います。
◎星野リゾート・星野社長が気になる会社!
2014年、株式会社星野リゾート・星野佳路社長が気になる会社は「株式会社スノーピーク」。
一体どんな会社なのでしょうか?
その製品を販売しているアウトドアショップに行ってみると・・・

ありました!
スノーピークは、様々なアウトドア用品を作るメーカーなのです!
しかし!

こちらのキャンプに便利そうな丸テーブル、お値段、なんと!34800円!?
さらにシンプルな折りたたみチェアが10290円!っと結構高い!
L-Breath御茶ノ水店店長の橋本充博さんにお話を伺いました。
スタッフ:ちょっと商品高いかなと思うんですけど売れてるんですか?
橋本さん:実際売れてます!
聞けば、スノーピークの製品は、一度に30〜40万円近くまとめ買いするお客も多く、ちゃんと売れていた!
でも、なんでそんなに人気があるのでしょうか?
その秘密に迫るべく、向かったのは新潟。
職人の街として有名な燕三条にあるスノーピークの本社へ!
しかし!
住所を頼りに車を走らせ、到着したのは・・・

千原さん:色々試行錯誤した結果、ここじゃないかと
千原さん:色々試行錯誤した結果、ここじゃないかと
スタッフ:あれ?これ場所合ってますかね?まわりだだっ広い空間なんですが・・・
スノーピーク本社の住所には、だだっ広い原っぱが!
すると・・・
スタッフ:あれ!あっちの方に何かありますね建物が!おお!これなんですかね?スノーピーク!

千原さん:色々試行錯誤した結果、ここじゃないかと
千原さん:色々試行錯誤した結果、ここじゃないかと
原っぱの向こう側に見えてきたのは横長の建物。
よく見ると結構オシャレ!
中に入ると、出迎えてくださったのは株式会社スノーピーク 代表取締役社長の山井太さん。
スタッフ:なんでまたこんな原っぱの中に会社を?
山井社長:ここは敷地が5万坪あるんですけど、ほぼキャンプ場になってるんですね。東京ドーム4つ分の土地がキャンプ場になってて、その中に少し会社があるんです。
スノーピークは本社をあえて大きなキャンプ場の中に建てた!
そして、建物に入れば最先端のオフィスと新製品を作る工場がある!
でも、結構高いスノーピーク製品、なぜ売れてるんですか?
山井社長:今うちが作っている製品が、500アイテムくらいあります。その全てが自社開発のオリジナル商品で、かなりユニークな商品が多いんですね。このLEDのランタンなんですが・・・

山井社長が手に取ったのはテントの中などで使用する電池式のランタン。
ボタンを押せば明るく点灯しますが・・・
山井社長:他社が作るとしたらここまでですが、スノーピークらしい所はボタンをダブルクリックするとですね・・・

千原さん:色々試行錯誤した結果、ここじゃないかと
千原さん:色々試行錯誤した結果、ここじゃないかと
山井社長:風で反応するんですよ!
そう!このランタンは風や音に反応してまるでロウソクの炎の様にゆらぐのです。
スタッフ:これは他に無いですか?
山井社長:無いですね。
さらに!

千原さん:色々試行錯誤した結果、ここじゃないかと
千原さん:色々試行錯誤した結果、ここじゃないかと
山井社長:こちらは世界で初めてバーベキューができるシェルターなんです。
シェルターと呼ばれるこのテントは、天井に排気口がつけた。
これまでは危険で出来ないとされたテント内での炭火の使用を、初めて可能にしたんです!
そう!スノーピークの製品作りには、普通のメーカーの一つ上をいくこだわりがある!
そのために欠かせないのが、先程のキャンプ場なんだとか。
山井社長:ユーザーさんのご希望する製品やサービスが肌で分かるという所がありますので。
キャンプ場に来たお客は、本社に併設されたスノーピークの専門店で全ての製品をレンタルできる。社員は会社の目の前でお客さんから生の声を聞くことができるのです。
スタッフ:社長はさすがにここでキャンプする事は?
山井社長:僕はだいたい年間60泊くらいキャンプします!60泊のうち大体ここで20泊くらいキャンプをします。
山井社長のアウトドア好きは、先代社長のお父さんゆずり。
もともとスノーピークは、50年以上前、先代が金物問屋『山井商店』として創業。
ノミやカンナなどの大工道具を扱ってきました。
ところが、山が好きだった先代社長が、山登り用の道具を、地元・燕三条の鍛冶屋に発注。
その出来映えの素晴らしさに「商品化しよう!」ってことになった。
これが、スノーピークがアウトドア用品を扱うキッカケになったのです。
そんな燕三条の金属加工技術は、今でもダッチオーブンと呼ばれるキャンプ用の鍋などに活かされており・・・

山井社長:特にここの部分が分かりやすいと思うんですけれど、非常に薄いですよね。『燕三条極薄鋳鉄シリーズ』というシリーズ名が付いています。
通常は厚さが1cm近くあるというダッチオーブンが、職人の手にかかると、なんと2.5mmの薄さに!
これを可能にしたのが、鉄にマグネシウムを混ぜる「ダクタイル鋳鉄」という高度な技。
意外な所で接点を持っていた伝統技術とアウトドアの世界!
スノーピーク、確かに気になります!
▼スタジオでお聞きしました。
加藤:これは値段は高いけど、モノがいいから売れているんですね。
星野リゾート 星野社長:そうですね。私はこのスノーピークが好きな理由は、新潟県燕三条の金属加工の技術のあった場所、職人さんたちがたくさんいるんですね。で、刃物を作っていた方々の技術を利用して、それをキャンプ用品に活かしているんですね。それで高級な日本ならではの素晴らしい商品が世界でウケていると!ここが素晴らしいと思うんです。
進藤:今、似鳥社長が何かをメモっていたんですけど。
ニトリ 似鳥社長:いや、うちもキャンプ用品はアジアから入れているものですから、日本にこんな素晴らしいのがあったんだなと。だから燕三条に行って工場とか見てみようかなと。
日本マクドナルド 原田会長:私もマラソンや自転車、水泳をやっていますが、そうするとやっぱり道具に凝るんですよ。で、もう本当にお金を使うんです。やっぱり非日常的な事には消費者はお金を使いますから良いビジネスモデルだなと。
◎日本交通・川鍋社長が気になる会社!
2014年、日本交通株式会社 川鍋一郎社長が気になるのは「株式会社Cerevo」。
その会社を求めて、スタッフが向かったのは千代田区外神田。

しかし、失礼ながら予想外の雰囲気、看板も拡大コピーをテープで張ってるような感じ・・・。
ちゃんと儲かっているのでしょうか?
早速、お邪魔すると、出迎えてくださったのは、代表取締役社長の岩佐琢磨さん。
スタッフ:こちらは何をされているんですか?
岩佐社長:我々は家電製品を自分たちで開発してます。
実はセレボは結構スゴイ会社で、キーワードは「早い」「安い」「高性能」!

岩佐社長:スマートトリガー、手の平サイズですね。
このマッチ箱のような機械をカメラに取り付けて、スマホを持ってジャンプする。
すると加速度センサーが1番高い場所を検知し、スマートトリガーに伝令!

ジャンプしてる瞬間の写真をバッチリ収めてくれる!
簡単に1人撮影が出来るとあって、ブログやフェイスブックの愛好者を中心に熱い支持を集めているんです。
岩佐社長:なかなか大企業が作りたくないような、全く世の中にこれまでなかったものを中心に作るようにしています。
そう!セレボでは、皆が欲しがるモノじゃないけれど、一部の人にとっては喉から手が出るほど欲しいってモノを手早く、かなりのクオリティで作っちゃうという新しいタイプの家電メーカーなのです!
スマートトリガーの場合、大手だと企画から2年くらいかかる開発期間が、わずか1年というフットワークの良さ!
では、セレボは何で早くていいものを開発できるのでしょうか?
そのヒミツは社員さんにありました!

実はセレボには、大手出身の人をはじめ、なかなかスゴイ技術者が揃ってる!
サンプルは最新の3Dプリンターを駆使して作るのでこれまた安くて早い!
そんなセレボに日本交通の川鍋社長はある電機製品を作ってもらっているんだとか。
それが・・・

ドライブレコーダー!
最近よくタクシーに搭載されている映像や速度などを記録できる機械。
日頃から「高いばかりでいいドライブレコーダーが無い!」と嘆いていた日本交通の川鍋社長が岩佐社長のセレボとコラボ!共同開発したのです!
そこで、いよいよ大詰めという商品の実力を見せてもらうことに。

左が外国製のモノで、右が開発中の新型レコーダー。
一番の違いは画角の広さ、左に比べ右はかなり広く映っている!
画像がクリアなのはもちろん、重要な信号などもちゃんと記録され、飛び出しなども見逃す事が無い!
小さい会社だからこそのフットワークの良さで最新の高性能センサーを組み込んでいるのです!
これなら万が一トラブルが起きた場合、運転手さんも安心。
開発期間およそ10ヶ月で、従来の3分の2くらいの値段で販売予定なんだとか。
個性的な商品と大手が真似できないフットワークで、社員数13名ながら儲かってる!
日本交通・川鍋社長が気になるこの会社、たしかに気になります!
▼スタジオでお聞きしました。
加藤:川鍋社長は色々と探していたらセレボに行き着いたんですか?
日本交通 川鍋社長:そうですね!欲しいモノがあった時に、それを買うというチョイスではなく、自分で作っちゃうというチョイスが出来たということなんです!
日本マクドナルド 原田会長:スノーピークもセレボも特定マーケットですよね?商売というのはどっちかが儲かるんであって中途半端は儲からないんです!今までの家電メーカーというのは、大量に作って大型量販店で売るだけ、そこに無いものがここにあるんです。
ニトリ 似鳥社長:ヒントいただきました!うちの監視カメラですが、明度がいまひとつで、ハッキリ映らないんです。それから広角ですよね。ぜひ紹介していただきたいです!
◎スゴイ社長 2014年大予想!年末の日経平均いくらになる!?
進藤:2013年12月現在、日経平均株価15000円です!皆さんに2014年の年末いくらになっているか予想していただきたいと思います!
加藤:それでは皆さん、お願いします!一番低いのは森永さん、12000円!
森永さん:消費税が上がって消費が失速すると思います。
加藤:次は矢崎さんの16000円!
ロイヤルホスト 矢崎社長:はい、16140円!「イイ ロ イ ホ」です!一時消費税で2〜3ヶ月は沈みますが、日本の景気を加味するとこのくらいかなと。
加藤:続いては似鳥さん、18000円。
ニトリ 似鳥社長:理由は来年(2014年)の決算は非常に良くてですね。一気に上がると思うのですが、消費税が上がりますから、消費税の後は下がって、秋ぐらいから上がっていくのかなと。
加藤:さぁ、次が原田さんですよ!20140円!
日本マクドナルド 原田会長:初めてですよ一番にならなかったの!これは2014年の語呂合わせですけど、論理も何にもないです。なぜかと言うと、今まで8年間、論理的に言った人の数字は全く当たってないんですよ。去年も言いましたが、行くか行かないかではなく、「行かせる」んです!
加藤:続いては川鍋社長の21000円!
日本交通 川鍋社長:当社はタクシーとハイヤーをやっておりますので、ハイヤーの社長クラスがお乗りいただいているものが、今後どういう動きをしそうかというのを一番よくわかってるんですね。
加藤:ハイヤーの使う頻度を見ればなんとなくわかる!?
日本交通 川鍋社長:そうなんです!それから「来季までに運転手準備しておいてね」とかですね。それを総合するとこの辺りかなと。
加藤:続いて村上社長は?
リブセンス 村上社長:25000円です!消費税とかアベノミクスとか色々あると思うんですが、難しいことを考えてもダメだなぁと、若者は未来に希望を持たなくてはダメだということで25000円です!
加藤:一番高く付けたのが星野社長!
星野リゾート 星野社長:これは3万円は絶対にいかないだろうと!ただ原田会長には絶対に負けたくないと!チラッと横をみたら2が見えたので、2万円台で絶対に負けない数字はこれしかないということで29999円です!