過去の放送内容
2013年12月1日放送
特集
新企画 儲かる「道の駅」
ゲスト
森永卓郎さん、東貴博さん
番組内容
がっちりマンデー!今回のテーマは、新企画「儲かる『道の駅』」。
今、何かと話題の「道の駅」、もはや地方の町おこしレベルを遥かに超え、その数、なんと!全国に1014駅、年間来客数延べ5億人!
そこで、今大人気の「道の駅」の儲かりの秘密に迫ります!
新鮮野菜が自慢!「川場田園プラザ」
まず最初の儲かる道の駅は、群馬県川場村。
特に目立った観光スポットのないこの村に・・・
白地に青の道の駅マークの看板発見!!
県道64号線沿い「川場田園プラザ」。
早速、お邪魔してみると・・・
人・人・人でスゴい大賑わい!
年間来場者数は、100万人以上!
売上高は、なんと!11億円!
株式会社田園プラザ川場の永井彰一社長にお話を伺いました。
スタッフ:何でまた、こんなにお客さんが?
永井社長:決してそんなにお客が来るとこじゃなかったけど、ディズニーランド版の道の駅にしよう!ってことで。
元々、「川場田園プラザ」は、19年前の1994年に川場村の体験型施設としてオープン。
その2年後に、「道の駅」に登録!
実は「道の駅」を作るには、国土交通省に申請し、24時間使えるトイレや駐車場などの条件を満たせばOK。
晴れて道の駅として、道路に標識が立ててもらえるのです。
で、永井社長は、村から道の駅の運営を任されている、株式会社田園プラザ川場の経営トップなのです。
およそ5ヘクタールの敷地に、とにかく楽しい施設を詰め込んだ!
例えば、超本格釜焼きピザがその場で頂けるピザ工房や、ここでしか飲めない・買えない「川場ビール」。
さらに、地元の上州銘柄豚を使ったソーセージには大行列!
中でも一番の売れ筋が・・・
「飲むヨーグルト」!
なんと、道の駅の中に工場を作って毎朝出来立てを瓶詰め。
とにかく濃い味が人気で、年間売上は、なんと!1億2000万円!
そんな川場田園プラザ、一番の人気スポットが野菜や果物の直売所「ファーマーズマーケット」。
なんと!1日400万円以上の売上げ!
お客さんに評判を聞いてみると・・・
お客さん:新鮮なので、必ず遠回りしてでも寄るようにしています。
お客さん:スーパーで買うよりは安い!
とにかく、新鮮さが人気のファーマーズマーケット。
実は、新鮮な野菜と果物をずらりと並べるための、独自の仕組みがあるんです。
店員の新木智明さんにお聞きしました。
スタッフ:これ、無くなったらもう終わりですか?
新木さん:システム的にメールで生産者の方に連絡できるようになっております。
売り場の棚がちょっとでも寂しくなると、すかさず店員の新木さんがパソコンで何やら入力。
すると30分ほどで、近所の農家さんが野菜をかかえてやってきます。
実はパソコンで、農家さんに「野菜や果物の出荷願い」のメールを送っていたのです。
1日2回、売れ行きを知らせるメールの自動送信も有り、棚には新鮮なものを欠かさない!
で、農家さんがこんなに大急ぎで持ってくるのにはワケがある。
農家さん:手数料は売上げから引かれる。
スタッフ:どれくらい引かれるんですか?
農家さん:15%!
こちらのファーマーズマーケット、値段決定も在庫処理も自己責任なんです!
売れると、手数料15%を引いた残りが、全部農家さんの儲けになる。
これ、かなりオイシイらしく、ある農家さんは収入が倍ぐらい違うらしい。
さて、野菜農家の細谷要さんは、今回新たなチャレンジを行うのだとか・・・
細谷さん:マコモタケってね、川場村で今年から新発売!
「ここで売れれば一攫千金!」ってことで、珍しい野菜「マコモタケ」で勝負!
このように、川場村の魅力を詰め込んだ、道の駅「川場田園プラザ」はがっちりです!
▼スタジオでお聞きしました。
加藤:15%取られても全然うまみがあるってことなんですね?
森永さん:今まで農協に出していた時は、もっと取られていたから、流通段階が何回もあるからその度にどんどん農家の手取りが減っていくわけですよね。
加藤:さらにビックリしたのが、例えば僕が市町村に訴えかけて「こういう道の駅が作りたい」といって市町村がOKしたら道の駅を開けるんですね!
そして、スタジオに川場村の新鮮野菜をご用意いたしました!
進藤:せっかくなのでマコモタケ召し上がってみますか?緑の所を剥けば生で食べられます。
東さん:タケノコのような、アスパラのようなって感じですね。
加藤:シンプルな味だね。
獲れたての鮮魚が大人気!道の駅「むなかた」
続いてやって来たのは福岡県宗像市。
国道495号線沿いにある、道の駅「むなかた」。
出迎えてくださったのは、山崎宏幸館長。
早速、案内していただきました。
すると・・・
スタッフ:スゴい人ですね!
山崎さん:いえ、もうひと波過ぎました。オープンの時はもっとスゴいですよ。
そんな朝9時、開店直後の様子が・・・
こちら!
でも一体なぜなんでしょうか?
山崎さん:お魚コーナーがウチのウリになります!
そう!「むなかた」は、野菜じゃなくて、お魚が大人気の道の駅なのです!
ヒラマサの刺身に、名物のヤリイカ、カンパチ丸ごと1匹などなど、新鮮な鮮魚がたくさんある。
もちろん海鮮丼だってあります!
道の駅「むなかた」の周辺には、鐘崎漁港を筆頭に大きな漁港が4つもあり、毎朝、獲れたてのお魚が届く!
それを目当てにお客が殺到してるってワケ!
水揚げしたその日じゃなきゃ食べられない「穴子の刺身」なんてのも売ってます。
飛ぶように売れるとは、まさにこの事。
9時開店からわずか1時間、お昼前には完売!
山崎さん:去年の売上げですけど16億4000万円!
年間売上げは、なんと!16億4000万円!
九州でダントツの、儲かる道の駅なのです。
道の駅が儲かるってことは、お魚を持ってくる、漁師さんも儲かってるってこと!
山崎さん:年間1000万円以上を売上げる漁師は約40名。1番多い漁師で年間5000万円くらい稼いでます!
漁師さん自ら魚をさばいたりするので、売れるかどうかは自分次第。
例えば、ラップのかけ方1つとっても、漁師さんによって全然違う。
中には、ごひいきの漁師さん狙いのお客も・・・
お客さん:いつも買ってる漁師は決まってる。鐘崎漁港の漁師さん。血抜きしてキチッとしてる!
では、売れる魚をいかにして道の駅にもってくるのか?
駅から車で10分、鐘崎漁港の漁師さんのもとへ。
イカ釣り一筋27年、好漁丸船長の刀根孝幸さんの場合。
刀根さん:自分の名前で出荷するから1匹1匹に対する気持ちが変わってきましたね。
昼の3時に刀根さん出航。
狙うのは「ヤリイカ」。
夜通し漁を行って港に帰ってくるのは朝の5時。
新鮮なまま道の駅へ持っていかないとならないので、急いで出荷の準備!
午前7時、ご自宅にお邪魔してみると・・・
奥様とご両親でイカのパック詰めの真っ最中。
刀根さんは、漁から帰ってきて就寝中。
お父さんの辰久さんにお話を伺いました。
辰久さん:3人いないとできない。お客さんの中にイカの墨が付いてクリーニング代くれっていう人がいるかも知れないのでね。
墨を吐かせ、すぐに食べられるよう綺麗な状態にしてパック詰め。
作業すること1時間、新鮮さの証と、値札を貼り付けたら作業完了。
この日のイカは、300円〜1200円の値付けをしました。
午前8時、いざ道の駅「むなかた」へ!
到着するや、大きく売上げを左右する、とても重要なことが・・・
スタッフ:置く場所は自分で決められるんですか?
刀根さん:魚を持ってきた順ですね。
持ってきた順に、「むなかた」の担当者と商品を置く場所を交渉。
この日は、こちらの通路側に決定。
副支配人の権田和久さんにお話を伺いました。
スタッフ:一番良い場所とかあるんですか?
権田さん:秘密です。
スタッフ:ちなみに刀根さんが置いている場所はどうですか?
権田さん:ここは良い場所ですよ。
そして午前9時、いよいよ開店!
果たして刀根さんのヤリイカは?
開店後わずか1分で1人目のお客さんが!
そして2人目、3人目と続き・・・
開始からわずか20分でヤリイカ50パックが完売。
あっという間に3万円の売上!
このように儲かる漁師が元気な、道の駅「むなかた」は、新鮮なお魚でがっちりです!
コンビニでがっちり?「さんわ182ステーション」
続いてやって来たのは、広島県神石高原町。
山深い、国道182号線にある道の駅「さんわ182ステーション」。
上山実社長にお話を伺いました。
スタッフ:儲かってますか?
上山社長:まぁ儲かってる!今の所儲かってる会社です。
スタッフ:一番のウリは何ですか?
上山社長:やまびこローソンです!全国で1店舗ですね、やまびこの付いたローソンは、こだわって作らせて頂いたローソンです。
そう!道の駅「さんわ182ステーション」は、大手コンビニチェーン、ローソンとタッグを組んでがっちり!
実は、ここ神石高原町はおよそ381平方キロメートル!
名古屋市より広いのにコンビニが1軒も無かったのです。
そこで、上山社長。
コンビニを作れば住民も喜ぶし、道の駅も儲かるハズ!と、ローソンの新浪社長に直談判。
2年前に、「山の中のコンビニ」というコンセプトのもと、道の駅のかたわらに、木をふんだんに使った温かな印象のローソンが完成したのです!
こちらのローソン、店内には「ふくろうの里シロップリーズ」に、ご当地ソースなど、神石高原町の名産品が!
そして、2年前に道の駅に登場した「神石高原牛のメンチカツ」は、1年で1万個を売上げる大ヒット!
これに目をつけたローソンが、中国・四国エリア限定で発売するまでになりました!
※現在は販売を終了しています。
でも、やまびこローソンがスゴいのは、これだけじゃない!
それは・・・
日本にたった1台の「ふれあいローソン号」。
運転するのは、福田博美さん!
上山さん:これが限界集落とか、買い物できない集落に行って、お年寄りの方が楽しみに待ってます!
この地域には、人口の50%が65歳以上の小さな集落が多い。
車で買い物に行けないお年寄りのため、山の中に分け入るのが「ふれあいローソン号」の役目なのです!
この日は147人が住む草木地区へ。
ローソン号を呼ぶには、パンフレットを見て何が欲しいかを注文書に書き込むだけ。
すると、福田さんが「やまびこローソン」からその商品をピックアップ。
ローソンの商品や地元の名産品を届けてくれるのです。
週に一度必ずやってくるので、お年寄りの体調確認という役割も。
さらに、ふれあいローソン号の冷蔵の扉を空けると・・・
パンや弁当など、お店の商品がわんさか。
注文の商品だけではなく、オススメ品を直接手に取って買えるのです。
利用者にお話を伺いました。
お客さん:助かってる。前は私も単車に結構乗ってたけどもう80歳過ぎだから。
こうして、やまびこローソンは、訪問販売でさらに売上げを伸ばし、年間売上げ1億2000万円。
道の駅全体で4億4000万円という相乗効果を生みました。
そんな道の駅「さんわ182ステーション」は、やまびこローソンでがっちり!
▼スタジオでお聞きしました。
進藤:ここには絶対に行ったほうがいいというオススメの「道の駅」を教えて下さい!
森永さん:群馬県の「あぐりーむ昭和」です。ここの大きな特徴は、横が畑なんです。で、自分で刈り取れるんです!体験ができるんです!