過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2013年10月27日放送

特集

新企画!世界記録でがっちり! 時速400キロの豪速球に世界最小のヘリコプター!

ゲスト

森永卓郎さん、ピース

番組内容

がっちりマンデー!今日のテーマは儲かる「世界記録」!
日本スポーツ界で次々と誕生する、偉大な世界記録の数々。でも、みなさん御存知ですか!?日本もうかり界にも、感動の世界記録が、日夜誕生していることを!
今回は、世界一◯◯なスゴイ技術で、がっちりな人々を大紹介!
社員わずか5名!福岡の小さな会社が開発した世界で最も速いアレ!その驚異のスピードは!?世界で最も小さい、空を飛ぶアレ!でも中に入っているのは、空とはなんの関係もないはずの技術だった!というわけで、儲かる世界記録!本日は金メダル連発の30分です!

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儲かる「世界記録」!世界一小さなヘリコプター!

儲かる世界記録!
まず、スタッフがやって来たのは、東京都台東区にある「株式会社シー・シー・ピー」というオモチャメーカー。
開発担当の風見さんにお聞きすると、「シー・シー・ピー」が今年6月に打ち立てた世界記録。それは、リモコンヘリコプターの世界最小記録!

ナノファルコンは、全長わずか8.1センチ!重さはたったの11グラム!元々20センチぐらいが主流だったリモコンヘリ。それが、2008年に、全長12.5センチのヘリコプターを開発。そして今回、またまた記録を更新しちゃったのです。小さいけどちゃんと飛ぶ。バツグンの安定感で、本物のヘリコプターのように上下左右スムーズに飛び回れます。

6月に4480円で発売したナノファルコン。既に4万台を突破する大ヒット商品に。
それにしても、なぜこんなに高性能で極小サイズ。しかも、4480円とお手ごろな値段で作れたのでしょうか?そこには、意外な「あるもの」が貢献していました。
そのヒミツを探るべく今回、特別に解体して、ナノファルコンの中を見せてもらえることに!まず、最初の部品は、3枚のプロペラを回す大事なモーター!実はコレ、ケータイのバイブ機能で使われているモーターをそのまま使っている!

基板の部品には、ヘリの傾きを検知して、バランスを取る役割のジャイロセンサーがあるのですが、これも、スマホを傾けた時に、画面の向きを変える用に開発されたのと同じものを使用している!

もちろん、バッテリーもケータイ用リチウムイオンポリマー充電池。どこよりも軽く、どこよりも高性能な、日本のケータイのパーツを利用して、組合せているから4480円で販売できるのです。

スタッフ:これ、もしイチから作るとどれぐらいの値段になるんですか?
風見さん:10万円ぐらいになりますね。そうすると、お子さんは遊べなくなっちゃいます。

まさに日本が培ってきた「ものづくり」の結晶!そして、小さくするのが大好きな風見さんにはさらなる野望があるという。

風見さん: 3センチぐらいの大きさを目指しています。そうなればボールペンの先に止まることもできますから。

こりゃ〜、まだまだ記録更新しそうだ!

▼スタジオでお話を伺いました。
森永:ラジコンヘリって、ちょっと前までは10万円以上していたんですよ。だから、お金持ちの趣味みたいな感じで。しかも落ちると壊れやすいですし。

加藤:(スタジオで試して)丈夫で強いですね。

綾部さん:しかも、スマホの部品とか、既存のものを使ってというところがスゴイんですよね。

儲かる「世界記録」!世界一速いたまご選別機!

続いてやってきたのは、千葉県市原市のとある工場。
「ナベル」という会社の営業担当、元村さん。一体どんな世界記録でがっちりなのか!?

元村さん:世界最速たまご選別機「G-ネイグス4000」です。

「ナベル」が2004年に打ち立てた世界記録、それは、不良品のたまごを見分ける、たまご選別機の世界最速記録!「G-ネイグス4000」は、1分間に660個の卵を選別していく。昔は、人の手で、ひとつひとつ選別していましたが、それだと時間もお金もかかる。
そこでナベルは、1980年に日本初の全自動たまご選別機を開発し、1分間に330個を記録。以降、年を追うごとに記録を更新して今に至るというわけ。
では、G—ネイグス4000の、高速たまご選別の技を見てみよう。
まずは、汚れチェック。ローラーで卵を回転させながら、4台のカメラが内蔵した機械で確認。

続いてはひび割れチェック。元村さんいわく、ひび割れチェックに最適なのが「叩く」こと。例えば、茶碗でもヒビがないと、コン!コン!といい音がしますが、ヒビ割れていると、音がグッと鈍くなる。この性質を利用して、綿棒みたいなスティックで、ツンツン!叩いた時の音を高性能マイクで聞き取り、殻にヒビが入ってないか確認しているのです。

そして、ここからマシンは、一気にスピードアップ!世界最速の卵選別マシンは、移動も早い。

1秒間に卵は85センチ動いている。こうして、無事選別が終わった卵には、最後の最後に、最も大事な工程が待っている。それは、高速のまま卵を割らずに容器に移すこと!1秒間に85センチってどうやって移すのですか?

元村さん:移送速度封殺技術という技術で卵を容器に移します。

移送速度封殺技術?どういう事かというと、秒速85センチで移動している卵を、そのままフィンガーから離すと、卵は放物線を描くように落ちていく。これだと、容器に入れるのは至難の業!そこでナベルが開発したのが、移送速度封殺技術。
秒速85センチで右方向に移動している卵を、同じ速度で左方向に、Uターン!すると、スピードがゼロに!その瞬間に卵を落とすと、なんと真っすぐ容器へ、イン!これが移送速度封殺技術!

この超スゴ技で、スピードを一切落とす事なく、卵を容器に移せるってわけ。世界最速の卵選別マシンがあるから、毎日、安全でおいしい卵が、リーズナブルに食べられるってことなのですね。

▼スタジオでお話を伺いました。
又吉さん:卵を叩いて調べるときの様子は、海外でやるとお客さんが集まりそうですね。

加藤:ひび割れの大きさを変えて、メロディーとかも作れますね(笑い)

儲かる「世界記録」!世界一のピッチングマシン!

儲かる世界記録!
続いてやって来たのは福岡県大野城市にある「共和技研」という会社。
笑顔がステキな開発担当の田中さん。この会社の世界一って何ですか?

田中さん:世界最速マシンですね。

最速マシン?何のマシンなのか?それがある場所へという事でやってきたのが野球場って、もしや…

共和技研が、2000年に打ち立てた世界記録、それは、ピッチングマシンの世界最速記録!その名も「スーパートップガン」!

では、どれくらい速いのか?野球経験ゼロのスタッフが打席に立って確認。

田中さん:バットは振らないでください。自打球が当たると危ないので。

なんと安全のためバットを振るのはNG!打席に立つだけ。さあ、いよいよピッチング開始! そのスピードは175キロ。

田中さん:今のスピードが、人類最速をちょっと越えたぐらいです。

メジャーリーガー、チャップマン投手が2011年に記録した時速171キロをあっさり超えちゃった。でも、このマシンのすごさはこんなもんじゃない!

田中さん:次、マックスに挑戦します。

いきなりスピードマックスに挑戦!すると…なんと時速400キロ!新幹線より速い!

何でそんなに速いボールを投げられるのか!?
秘密は空気!従来のピッチングマシンは、回転力で飛ばすローター式や、バネの力を利用したアーム式。スピードを上げようとすると、コントロールが乱れる恐れもある。しかし、「共和技研」が開発したのは、空気を圧縮して、空気の力でボールを飛ばすエアー式のピッチングマシン。空気で押し出すので、ボール全体に力がかかり、変形しにくい。さらに、筒状になっているので、コントロールもしやすいってわけ。

こちらの共和技研、元々は、空気圧でバルブの開け閉めをする機械を製造する会社でした。
ところがある日、知り合いに「これでボールが飛ぶんじゃなかと?」と言われ、やってみたらできちゃった。今や、近所にあるソフトバンクホークスにも納品しているピッチングマシンの最先端メーカーになったのです。
さらに、スピードとコントロールが認められ、意外なところからお声が。それは消防署。高層ビルで火事があったときに消防ヘリが近づいて消火弾を打ち込む、消防ヘリ用の消火マシン。なんだかスゴそう!

「共和技研」は、世界最速のピッチングマシンでがっちりですね!

儲かる「世界記録」!世界一薄い絆創膏!

儲かる世界記録!
続いてやって来たのは新宿区にある「先端生命医科学研究教育施設」。なんかとんでもない世界記録がありそうな予感。世界記録を作ったという、早稲田大学研究チームの代表・武岡教授!

武岡さん:ぜひ見て下さい!感動すると思いますよ!

感動するほどのワールドレコードとはどんなモノなのか

武岡さん:これが世界一薄い絆創膏です。

武岡教授らが2009年に打ち立てた世界記録。それは、絆創膏の世界最薄記録。薄さは、
75ナノメートル。これは、ミリに直すと、なんと0.000075ミリメートル!

でも、そこまで薄そうには見えないような。そこで、スタッフが剥がそうとするが全然剥がれない。そう、膜の厚さを極限にまで薄くすると、モノに吸い付いて剥がれなくなる性質が生まれる。金箔が木に張り付いたりするアレと同じです。
この、ナノ絆創膏は、こうした性質を利用することで、あることが可能に。絆創膏に欠かせない粘着剤が要らない。だから、肌にやさしい。では、実際にナノ絆創膏を貼ってもらうと…ピタッと肌にくっついた。そして取れない!

どうやって作っているのかというと…台の上に絆創膏の素となる液体を垂らして、ビュ〜ンと高速回転!すると液体が遠心力で広がり薄い膜をつくる。ざっくり言うとこれだけ!

でも、液体の粘り気や、回転スピードなど、ちゃんと膜を作るには、微妙な調整が必要なのだとか。元々、ICチップなどをつくるために開発された技術。

そして、このナノ絆創膏の活躍が最も期待されているのが、従来のものでは貼れそうにないアノ場所。

武岡さん:臓器です。縫合糸なしで傷口を塞ぐことができるのが期待されています。

素材には溶けやすいキトサンなどを使用しているため、体内に貼っても自然と消えていくのです。現在、2年以内の完成を目指して鋭意、開発中とのこと。

▼スタジオでお話を伺いました。
加藤:又吉、貼ってみる?

綾部さん:これ、水とかお風呂とかに入っても全く剥がれないんですよね。

又吉さん:(貼ってみて)すごいですね。擦っても感覚がないです。

森永さん:この絆創膏は、素材はおそらくそんなには特別なものではないと思うんですけど、それを薄くしたことで、世界を変えたんですね。

進藤:森永さん、開発されたら儲かるモノ、教えてください。

森永さん:世界最小のものが見える顕微鏡です。今実際に研究されているんですが、原子が見えるところまで目指しているみたいです。

加藤:それ、見えるようになったらすごいですね。

森永さん:そうですね。化学反応で、どんな感じで原子と原子が繋がるのかが分かれば、また科学に革命的な進歩が見込めると思います。

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