過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2013年8月25日放送

特集

海の向こうの本社に行ってみよう!第2弾!

ゲスト

森永卓郎さん・ジェロさん

番組内容

がっちりマンデー!今回のテーマは、「海の向こうの本社に行ってみよう!第2弾!」。
海外生まれ、日本で大人気のアノ会社の儲かりのヒミツをその本社に行って解明しちゃおうという企画!
今回、潜入するのは、倉庫のような広い店内と激安でお馴染み、会員制スーパー「コストコ」と、スピーカーやヘッドフォンなどでお馴染み「Bose」!
その儲かりのヒミツに迫ります!

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大人気!会員制スーパー「コストコ」の本社に潜入!

まずスタッフが向かったのは、スーパー「コストコ」の日本支社。
コストコと言えば、日本では珍しい「会員制」のスーパーで、とにかく「超激安」!
まとめ買いするお客さん続出で有名です。
出迎えてくださった人事・総務・マーケティング 部長の中川裕子さんにお話を伺いました。

スタッフ:コストコの本社ってどこにあるんですか?
中川さん:シアトル郊外のイサコワという所です。

なんと!本社はアメリカのシアトル!
と、言うことで日本から飛行機で約9時間、はるばるアメリカ・シアトルへ。
早速、街の人にコストコについて聞いてみました。

スタッフ:コストコってご存知ですか?
街の人:もちろん!この辺りに住んでいる人だけじゃなく、中にはカナダからやって来て食料品やガソリンを買い溜めしていくって人も結構いるよ。

さすがはコストコの本場、シアトル!
当たり前のように知ってるうえ、みんな会員証を持っています。
そして、スタッフが向かったのは、コストコ本社のあるシアトル郊外のイサコワという街。
すると・・・

ありました!
こちらが全世界の年間売上げ1000億ドルを誇るコストコ本社。
出迎えてくださったのは、コストコ広報のビバリー・アカダさん。
ここコストコ本社は、大きな池を囲む形で3つの建物が並んでいます。

スタッフ:まず最初はどこに案内してもらえるんですか?
ビバリーさん:最初にジム・マーフィー副社長のところへ案内するわ。
スタッフ:結構、偉い人なんですよね?
ビバリーさん:もちろん!着いたわ、ジム・マーフィーよ。

こちらが取締役副社長 国際事業部のジム・マーフィーさん。
でも、コストコNo.2の割にはデスクはオフィスの端っこの一区画、個室じゃないんですね?

ジムさん:それは我々コストコの哲学で、この部屋のようにあまり派手じゃないスペースで仕事をして、ネクタイだって誰も付けてない、会社もお店も飾り付けをしないのがモットーなんだ。

そう!コストコの最大のポリシーは、「なんでもシンプル」!
本社から車で30分の所にあるコストコ1号店の中を見ても・・・

日本のコストコと同じく商品がギッシリ山積みになっています!
しかし、飾り付けは全く見当たらない。
他の店でよく見る案内板ですら天井からぶら下がってない!
何事もシンプルで節約し、値段を安くするのが、コストコの基本なのです。
さらに、お店作りには、こんなこだわりも・・・

ジムさん:どのお店でも通路の幅は11フィート確保するようにしているんだ。

そう!コストコのお店、通路幅はどこもピッタリ11フィート!
3.35mが基本!実際にシアトルにある1号店で測ってみると・・・

スタッフ:ピッタリ11ですね!

これは日本のコストコでも同じで、ピッタリ11フィート。
では、何でこの大きさにしているのか分かりますか?
日本支社長のケン・テリオさんにお聞きしました。

ケンさん:最初はフォークリフトが通れるように通路を設計したんですが、これがお客さんの押すカートがちょうど3つ分通れる広さでもあったんです。

そう!大量の商品を箱ごと高く積み上げるコストコの陳列には、アメリカでも日本でもフォークリフトが欠かせない!
そのフォークリフトが旋回出来る幅が11フィートなのです!
そして、コストコの商品がスゴく安いのには、もうひとつ理由があるんです。
それは、「商品の数」。

ジムさん:他のスーパーでは、だいたい15万点の商品を揃えています。一方コストコでは、現在、商品数が3600〜3800くらいなんだ。

ジムさん曰く、コストコが扱う商品の種類は、他のアメリカのスーパーの40分の1程度。

商品数をぐっと減らして絞り込み、その分1種類を大量に仕入れることで、値段をグーンと下げることに成功しているんです!
そうなると大事なのは「どれに絞り込むか」ってこと!
そこで、冬物の服の絞り込み作業を行っている現場を覗いてみることに。
すると・・・

大の大人3人が真剣な顔で子ども服を睨みつけています。

仕入れ責任者:リバーシブルになっているんだな?うちでの差額は?
バイヤー:現在の市場ではこのようなジャケットの仕入れは115ドルで、ウチの値段は28ドルなので100ドル近く落としています。
仕入れ責任者:28ドルか・・・よくやった!

100ドル近く安くして4分の1以下ってスゴイ!

実はコストコ、日本を含む世界9つの国と地域の品目も、基本的には、この本社で決めてる!
つまり、全店舗分まとめての大量発注なので、仕入れ値を他店よりもグーンと安くできるってワケ!
続いて向かったのは、仕入れた商品の品質をチェックする部署。
どこよりも安さを追求するコストコが、値段と同じくらい重視しているのが、「品質チェック」なんです。
例えばトイレットペーパーの検査では・・・

紙の強度を検査するのはもちろん、ミシン目の部分がどれだけ強いかなんてのもチェック!
他にも紙の柔らかさや、幅・長さが表示通りかも芯から外して計測!
さらに、ミシン目からミシン目までを1枚として、425枚あるかっていうのも数えてる。
結構細かくやってるトイレットペーパーのチェック、必ず毎月1回、1週間もかけているんです!
コストコは、なるべく安いものを仕入れるだけに、粗悪品が混じらないようにするのがとっても大事!
いわゆる、安かろう悪かろうは、絶対に防がなければならないのです。
長い時間をかけて、毎月1000品目以上の商品を、ひたすら調べまくる!
激安の裏には、安心のための、地道な努力があったんですね。
そんなコストコは、コスト削減でがっちりです!

★スタジオでお聞きしました。
加藤:やっぱり会員システムってスゴイんですか?

森永さん:実はコストコの利益の7割が会費収入なんです。だから、利益を会費で得ちゃうから安く売れるんです。

ヘッドホンでお馴染み!「Bose」の本社に潜入!

続いてやってきたのは、渋谷に日本支社を構える「Bose」。
ヘッドフォンやスピーカーの世界的トップメーカー!
その全世界での売上げは、なんと!28億ドル以上!
そんなBoseの本社はどこにあるのでしょうか?
マーケティング本部長の中田修央さんにお聞きしました。

中田さん:本社はアメリカ マサチューセッツ州のフラミンハムにあります。

ということで、やって来たのはアメリカ、マサチューセッツ州。
この辺りはマサチューセッツ工科大学やハーバード大学など、世界的に有名な大学が並ぶ、かなり頭の良さそうなエリア。
早速、「Bose」の知名度を、マサチューセッツの州都、ボストンで街頭インタビュー!

スタッフ:Boseって知ってますか?
女性:知ってるわよ!
スタッフ:日本ではアナタみたいなスキンヘッドの人を坊主って言います。
女性:OK!坊主頭!OK!

さて、その本社を求めて車を走らせること1時間。

こちらがBose本社ビル!
ガラス張りのオシャレな6階建て。
出迎えてくださったのは、エンジニアリング部長のニール・ラクリーズさんと広報担当のジョン・プレビテラさん。

湖のほとりの小高い丘に建つBose本社は、敷地面積121万㎡、東京ドーム26個分もの広大な森の中にビルが6棟建ってる。
なぜ、そんな森の中に本社があるのかというと、創業者のボーズ博士の方針で「とにかく研究に集中するのが大事!だから、会社はなるべく雑音がない場所に」ってことなんだとか。
それでは、日本初公開!ベールに包まれた本社内部へイザ!
すると・・・

壁一面にビッシリと紙が張られている。

ニールさん:ここにはBoseが今までにとった特許が全て張られています。

そう!ボーズは1964年の創立以来、スピーカーなど、音に関するものを中心に特許を取りまくってる!その数、なんと!約500件!

ニールさん:これがBoseが1966年に初めて特許を取得して販売したスピーカーです。でも60個作ったうち40個しか売れなくて、Boseの船出は失敗から始まったんだ。

続いて案内されたのは・・・

ニールさん:ここはオーディトリアムです。

こちらのコンサートホールみたいなのが、社内プレゼンなどに使われる、オーディトリアムという部屋。
ステージで話す人の声が、前の席にいても、後ろの席にいても、スピーカー無しで同じ大きさで聞こえる特殊なホールらしい!
そこで、実際に試してみることに。

スタッフ:ちゃんと聞こえるか試しますので、知っている日本語をいっぱい喋ってください。

確かに近くても、遠くても同じくらいに聞こえる!
では一体、何故なのでしょうか?
その秘密は「天井の形」にありました! 

普通、音は遠ければ遠いほど、弱まって聞こえにくくなる。
しかし、この天井、よく見るとちょっとおかしな角度がついてる。
実はこれ、Boseによって計算しつくされた設計で、天井に跳ね返った音が、後ろの方にうまく集まるようになっているんです。 
だから、前の人も後ろの人も同じ大きさに聞こえちゃう!
そして、スタッフは研究所の内部へ。
そこには、音が全く反響しない無響室や、逆に音響を極限まで高めた部屋などなど、色んな音の実験のための部屋がズラリ。
さらに、こんな部屋も・・・

ソファやテーブルが、壁に固定されてる!一体、何のために?

ニールさん:新しいスピーカーを作ったとき、その音がどう聞こえるかを正確に測定するための部屋です。

リファレンスルームと呼ばれるこの部屋。
一般的なアメリカ家庭のリビングルームを再現!

こちらの部分に開発中のスピーカーを上向きにセットし、リビングでどう聞こえるかを調査するのですが、"毎回、絶対に同じ調査環境であること"が重要。
そこで、絶対にテーブルやソファが動かないように、人の手が触れにくい「壁」に家具を取り付けているんです。
さて、そんな研究と開発に命をかけるBoseの、近年最大のヒット商品が、ノイズキャンセリング・ヘッドホン!
音楽を聴くときの周囲の雑音を減らすという独自の機能が話題を呼び、世界中で大ヒット!
その仕組みは?

ブライアンさん:音というのは波でできていて、その逆の形をした波をぶつけると消えるという性質があるんだ。その性質を使って雑音を消しているんだよ。

そう!音には、逆の波をぶつけると互いに打ち消しあい、「音が消える」という不思議な性質がある。
それを利用し、周囲の雑音をヘッドフォンに内蔵されたマイクで拾い、その真逆の波をスピーカーから出してぶつけることで雑音を消す!
それが、Boseのノイズキャンセリング・ヘッドホンなのです。
実はこの技術、「波を打ち消す」というところを生かして、今、全然違うジャンルに役に立とうとしているんです!
それが・・・

車のサスペンション!
サスペンションとは座席を含むこの部分で、車の乗り心地を左右するところ。
現在開発中の新技術「Boseライド」は、車体の揺れを大幅に抑えることができるらしい。
そこで、スタッフが通常のトラックを運転した時とその差を比較!

このサスペンション、センサーが揺れを感知すると、それと逆の揺れを生み出して、振動を消しているんです。
まさにこれ、ノイズキャンセリング・ヘッドホンが、逆の波をぶつけて音を消しているのと同じ仕組み!
そんなBoseは、研究と開発でがっちりです!

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