過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

過去の放送内容

2013年7月28日放送

特集

見える化ビジネス最前線!

ゲスト

森永卓郎さん、眞鍋かをりさん

番組内容

がっちりマンデー!今回のテーマは、「見える化ビジネス最前線」!
今、「見える化」がアツイんです!
今まで絶対に見えなかったモノが見える様になった!
そこで、見えることで儲かっているスゴイ人が続々登場!
儲かりのヒミツに迫ります!

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3Dプリンターで臓器を見える化!?

まず最初にやって来たのは、神奈川県横浜市にある株式会社ジェイ・エム・シー。
出迎えてくださったのは、渡邊大知社長。
一体、何を「見える化」しているのでしょうか?

渡邊社長:私どもはこういったものを見える化しています。
スタッフ:これは一体、何ですか?
渡邊社長:これは心臓の3Dモデルです!健康診断でとられるCTスキャン・MRIのデータを利用してリアルな心臓を作ってます。
スタッフ:これはどなたの心臓ですか?
渡邊社長:これは私の心臓です!

そう!ジェイ・エム・シーは、いま流行りの3Dプリンターを使って、色んなモノを立体に作る会社なのです!

中でも、病院でのCTスキャンやMRIのデータを元に、普段は絶対に見ることが出来ない骨や臓器などを、本物と同じように再現できるとあって、かなり注目が集まっているんです。

しかも、外見だけでなく、内部まで精巧に再現されています。
では一体、これは何に使うのでしょうか?

渡邊社長:かなり難しい手術の事前の練習や、シュミレーションでお使い頂いてます。

そう!この心臓を使うのはお医者さん。
同じ心臓でも、人によって形も大きさもバラバラ。
だから手術のやり方も大きく変わってくるのです。
事前に3Dモデルでシュミレーションすれば、本番のオペもスムーズになり、手術時間を大幅に短縮できるってワケ。

渡邊社長:オペの時間が、事前のコミュニケーションが出来ることによって、3分の1になったと言われています。

では一体、リアルな心臓をどの様に作っているのでしょうか?

まずは、CTスキャンなどのデータを元に、コンピューターでグラフィックを作成。
それを3Dプリンターで立体化していきます。

液体の入っている場所で3Dモデルを作る。
この水の様に見える液体は、紫外線で固まる液状のプラスチック。
これをデータに従って紫外線レーザーで固めて成形していくのです。

渡邊社長:固め終わると、全体が0.1mm沈みました。ワイパーのようなもので液体プラスチックを上に塗って、固まったものの上に固まってない樹脂膜が出来たわけです。そして、またレーザーで固めてを繰り返して、出来上がったものはどんどん液中に沈んでいきます。

先ほどの3Dデータを0.1mmずつの厚さでスライスして、それを積み重ねて作っていく。
これを何度も何度も繰り返し、12時間かけてようやく出来上がり!
と、思いきや!

渡邊社長:これが心臓の型になります。これにPVAという特殊な樹脂を流し込みます。

そう!作っていたのは心臓の型!

心臓の壁の厚さ分だけ空洞になっている。
そこにPVAという特殊な樹脂を流し込み、固まるまで待ちます。
3時間後、プラスチックの型を取れば、柔らかくてリアルな心臓の完成!
お値段は、ひとつ33万円から。

内蔵を見える化したジェイ・エム・シーには全国の医師から依頼が殺到!
年間売上は社員20数名で、なんと!7億円!
そんなジェイ・エム・シーは、3Dプリンターでがっちりです!

作業マニュアルを映し出すエアスカウターとは?

続いてやって来たのは、名古屋にあるブラザー工業株式会社。
出迎えてくださったのは、事業推進部の谷秀紀さん。

スタッフ:こちらではどんな見える化ビジネスを?
谷さん:弊社はエアスカウターで見える化を実現しました!

エアスカウター?
実際に見せていただくことに。

メガネを装着し、電源を入れると・・・

スタッフ:スゴイ!目の前に画面が出てます!

こちらがエアスカウターを付けた時の視界。
左側に映像が映し出されています。
実はメガネに付いているプロジェクターが映像を映しだしているんです。
では一体、何に使うものなのでしょうか?

谷さん:ディスプレイでマニュアルや手順書を、両手が空いた状態で使うことができます。

そう!エアスカウターが活躍するのは、工場や作業現場。
組立や配線など、マニュアルが必要な場面で役に立つ!

例えば、こちらの部品を組み立てる場合、パソコンからマニュアルをエアスカウターに送ると・・・

半透明の状態で映像が映し出されるので、視界を妨げることなくスイスイ組み立てられる。
さらに、次の工程に進むと、マニュアルもチェンジ!
しかも両手は自由に使えるので、潜り込んでの窮屈な作業や、不安定な高所で威力を発揮!

また、このエアスカウターには小型カメラも搭載されているので、作業員に離れた場所から指示を出す!なんてことも将来的には可能になるとか。

谷さん:こちらは複雑な配線作業をするときのデモなんですけど、遠隔地にいるエキスパートの方が共有している画面に赤印なんかで書き込みをして、指示を出すことができるんです。
いずれは医療現場で、遠く離れた医師が指示を出す!なんて時代も来るんでしょうね。
そんなブラザー工業は、エアスカウターでがっちりです!

見える!触れる!聞こえる!嗅げる!多感覚インタラクションシステム!

続いてやって来たのは、京都府相楽郡にある独立行政法人ユニバーサルコミュニケーション研究所。
出迎えてくださったのは、安藤広志さん。

スタッフ:見える化のスゴイ技術があるって聞いて来たんですけど。
安藤さん:実は見えるだけでなく、見えるモノに触れて、さらに音が聞こえて香りも嗅げる、多感覚のインタラクション技術というのを開発しているんです!

早速、そのスゴイ技術を体験させていただくことに。
それが・・・

安藤さん:これがその装置です!多感覚インタラクションシステムと呼んでおります。

何だか結構、大掛かりな装置ですが、一体何が出来るのでしょうか?

安藤さん:3Dのメガネがあります。そこから覗き込んでいただくと、何もないはずなのにバーチャルに3Dの映像が浮かびあがります。それに触れるんですけども、実は特殊なペンがありまして、ペンで触ると触った感触が伝わります。

イマイチよく分からないのでスタッフが体験してみることに。
一体、何が浮かび上がっているのでしょうか?

スタッフ:銅の鏡?
安藤さん:これは高松塚古墳から出土した銅鏡と呼ばれている昔の鏡です。

そして、ペンでその銅鏡に触れてみると・・・
スタッフ:あっ!うわっ!デコボコがスゴイ感じる!音もしてますし、引っかかるザラつきというか凹凸も全部感じます。スゲー!

何にも無い空間をペンで探りながら何を言っているんでしょうか?
実はコレ、ペンに加わる力をコンピューターが瞬時に計算し、感触や音をリアルに再現しているんです!

もちろん、柔らかいモノだって触って体感できる。

安藤さん:膨らんだ風船を触っていただくと、風船のゴムの感触が伝わると思います。
スタッフ:完全にゴムです。あっ!
安藤さん:いま風船が割れましたね?割れたら何か感じましたか?
スタッフ:ニオイがしました!

そう!風船が割ると、連動した機械からニオイが発生するという仕組み!
この機械、実際には無いモノを、見えるだけではなく、触れる!聞ける!そして、嗅げる!まで実現した4感システム。

スタッフ:実際、どういう応用を期待しているんですか?
安藤さん:将来は、こういうものが家庭に入ればお店に行かなくても商品の手触りとか肌触りとかそういう感触も、家にいながらにして感じることができるんじゃないかと思っています。

このシステムが普及すれば、無いものがあるように感じられるから、ネットでの買い物がさらにスゴイことになる!

スタッフ:これが売れたら相当儲かるんじゃないですか?
安藤さん:我々は研究所ですので、売るということはやっていないんです。我々は儲かりの種を作っているんです。

安藤さんの目標は、人間とロボットをこのシステムで繋ぐこと!
ガンダムの世界が、スグそこまで来ているのかもしれませんね。

建設現場を見える化した「現場ロイド」!

続いてやって来たのは、北海道札幌市にあるエコモット株式会社。
出迎えてくださったのは、入澤拓也社長。
一体、どんな見える化ビジネスをやっているのでしょうか?
それが・・・

入澤社長:我社では、この現場ロイドで見える化を実現しました!携帯電話の通信ネットワークとソーラー電池で動くカメラシステムで建設現場の見える化をはかっています!

そう!現場ロイドが実現するのが、建設現場の見える化!
色んな工事を建設会社に発注する施工主。
しかし、ずっと現場に居るわけにはいかない。
すると、工事がキチンと進んでいるのか心配になることも。
そんな施工主の不安を解消するのが・・・

建設現場の様子を24時間見張る事が出来る現場ロイド!

入澤社長:こちらがカメラの情報を見るサービスで、画像を履歴の管理で1時間おきに写真を撮って見ることができます。

現場ロイドを設置すれば、施工主は24時間いつでもチェック可能!
また、建設会社もシッカリ頑張っていることをアピールすることができる!
しかも、現場監督にとってもメリットが!

カメラ以外にも近くの川の水位を測る水位計や雨の量がわかる雨量計、風の強さがわかる風速計などを連動させ、様々なデータを現場ロイドから収集してネット上で確認することができる。
作業が休みでも、アクシデントが起きていないか確認できるのです。
実際に現場ロイドを導入した西江建設の高谷勇さんにお話を伺いました。

高谷さん:休んでいても天候が悪ければ、現場が心配で休んだ気がしないんですけども、メールを見て確認して異常がないということであればホッとして休みが取れますので。
スタッフ:今まで天気悪い日とかは?
高谷さん:気になって何回か家族で見に行ったこともあります。「現場見に行ってからご飯食べに行くよ」という感じですね。

一方、常に見られている現場作業員はというと?
植村建設の門間充司さんにお聞きしました。

スタッフ:どうですか撮られている気分は?
門間さん:最初のうちはちょっと照れたり、うかつなことは出来ないなという感じだったんですが、今までの意識が変わるといいますか「自分たちも見られているんだ」ということで良いのかなという気がします。

現場にも緊張感が生まれて良かったと語る作業員さん。
現在、全国1000以上の現場で導入されている現場ロイド!
その年間売上は、5億円!
そんなエコモットは、現場ロイドでがっちりです!

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