過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

過去の放送内容

2013年6月9日放送

特集

僕たち上場しました!2013 地盤で!ミドリムシで? 株価急上昇!?

ゲスト

田北浩章さん、中村アンさん

番組内容

今日のがっちりマンデーは、年に一度の好評企画!「僕達上場しました2013」!
会社の株が東証とかに上場するってことは、その会社ががっちり儲かっている証!
これまでも番組では独自のアイデアで上場を果たした超頑張っている企業を紹介してきました。今回は、アベノミクスで活気づく株式市場のなかでも、一際勢いを感じる新規上場企業に注目!古い体質をがらりと変える「地盤」ビジネス!驚きの「ミドリムシ」ビジネス!「スポーツクラブ」に「スーパーセンター」!
いま、ノリに乗っている新規上場企業の儲かりのヒミツに迫ります!

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「地盤」で上場!「地盤ネット株式会社」

僕達、上場しました!
まずやって来たのは、東京都中央区にある「地盤ネット株式会社」という会社!
昨年12月、東証マザーズに上場!

社長は山本強さん。実はこの会社、建設業界に一石を投じる新しいサービスで、かなりがっちり儲かっているそうですが…

山本社長:私たちの主力商品は地盤セカンドオピニオンです。

地盤セカンドオピニオン?何やら聞き慣れない言葉ですが、これは…
ふつう家やビルを建てる時には、法律で、まずその土地が安全かどうかを調べることが義務付けられていて、建設会社は、地盤調査会社というところに調査を依頼します。

地盤調査会社は2〜3万円の費用で調査を行ってくれますが、「補強の工事が必要」と判断されると、土地の所有者は100〜200万円かけて工事をしなくてはなりません。

しかも、その補強工事を請け負うのが、この地盤調査会社自身。調査会社に「工事が必要」と言われたら、そのままやるしかありませんでした。

そこで、「地盤ネット」では、その補強工事が本当に必要なのか、調査データを公平な目で再分析し、場合によってはもう一回土地を調べたりする「地盤セカンドオピニオン」というサービスを開始したのです!
2008年の創業以来、地盤ネットへの3万5千件以上あった依頼のうち、実に7割以上の土地が、補強工事の必要なしという結果だったとか!しかも…

山本社長:費用については無料です

え!?じゃあ、どうやって儲けているのですか?

山本社長:地盤の事故が起きても、最高5千万までは責任を持つというところで、地盤の保証料を頂くのが我々のビジネスです。

そう、地盤ネットの収入源は、地盤の品質を保証する証明書を発行すること!料金は8万4千円。証明書があると、もし地盤になにか事故が起きても、保険会社が最大5000万円まで保証してくれるという仕組みなのです。

これまでお墨付きを出した土地で地盤事故は、1件も起きていないとか。そんな地盤ネットの年間売り上げは、13億9千万円!
今回の上場、社員さんはどう受け止めているんでしょう?

数野さん:嬉しいです。ボーナスが上がったら、家を買いたいなと思っています。

地盤ネットは「地盤セカンドオピニオン」でがっちり!

「スポーツクラブ」で上場!「株式会社東祥」

続いては愛知県安城市にある「株式会社東祥」という会社!
今年3月、東証2部に上場したばかり。こちらは何をやっている会社なのですか?沓名社長!

沓名社長:スポーツクラブ事業を展開しています。

なるほど、さっそく「東祥」が安城市内で経営しているスポーツクラブにお邪魔しました。すると…朝9時だというのにたくさんの人だかりが!開店と同時に、おじちゃんもおばちゃんもなだれこむ!

実はこの会社、スポーツクラブは人の集まる大都市や駅前でしか儲からないという常識を打ち破り、地方の、しかもけっこう郊外にクラブを作って、なぜかがっちり儲けている会社なのです!

社長が、地方にしぼったスポーツクラブを作ろうと思ったのには、こんなきっかけが…

沓名社長:安城の地域ではゴルフ練習場が朝の5時でいっぱいになるんです。あまりにもいっぱいなのでお客さんに聞いたら、実は目的は健康管理だということが分かったんです。

ゴルフの上達のためよりも、「とにかく運動がしたい」ということでゴルフ場に来ていたお客さんをみて「高齢者の多い地方でも、会費の安いスポーツクラブを作れば、人は来るのではないか」と考えた、沓名社長。そこで、会費をおもいっきり下げることを決断!その料金なんと、都市部より20%近く安い、7200円!
しかも、スポーツクラブ未経験の人でも、気軽に楽しめるように、色々工夫がしてある。例えば、長い時間運動しても飽きが来ないよう、自転車をこぎながらトランプゲームが楽しめちゃうマシンや高齢者の方が大好きな露天風呂、サウナ、マッサージルームも完備。

するとこれが地元の高齢者たちに、ばかウケ!半年で、目標だった会員数2500人を突破!その後も次々に展開し、今では55店舗。計96億円を売り上げるまでに成長したのです!
でも、どうやって、20%も安いスポーツクラブが作れたのでしょう?

沓名社長:コスト削減を徹底しています。

そう、徹底的なコストの削減!その一つの建物にやってきました。実は自前で設計したものなのです。

沓名社長:以前やっていた仕事が建設業だったんです。

そう、「東祥」のもともとの業態は建設業。だから、建設コストを安く済ませるノウハウもバッチリ。例えばプールは、何百トンという水の重みがかかるため、上の階につくると補強工事でお金がグッとかかる。だから「東祥」のプールは、必ず一階に配置!

また、インストラクターについても考えた。
スポーツクラブは、集客のために外部から人気のインストラクターを呼ぶことがけっこう多い。でも、ここのインストラクターは全員、社員かアルバイト。「東祥」のスポーツクラブにくるお客さんは、高齢者や初心者がほとんど。だから高度な技術はなくても、基礎的な部分をしっかり学べば社員インストラクターでも十分補えるということなのです。

そんな社員さんたちは今回の上場をどう感じているのでしょうか?

東端さん:今付き合っている彼女がいまして結婚を考えているんですけど、相手のお父さんにも胸を張って言えるので、ありがたいです。

東祥はホリデースポーツクラブでがっちり!

「スーパーセンター」で上場!「株式会社PLANT」

僕たち上場しました!続いては福井県坂井市にある「株式会社PLANT」。
昨年8月、東証2部に上場したこの会社。一体、何で儲けているのか。三ッ田社長にお話を伺いました。

三ッ田社長:当社はスーパーセンターという業態を主にやっている会社です

「スーパーセンター」とは食料品ストアやディスカウントストアを合体させて、ひとつのレジで会計出来る、大型複合施設のこと。アメリカのウォルマートなどが有名。
プラントは、このスーパーセンターを、福井県を中心に20店舗展開しています。その売りは、20万点にも及ぶ豊富な品揃えと都心部では考えられない「超低価格」。どのくらい安いのかというと、缶のお茶は29円だったり、揚げたてホクホクのコロッケがいつでも18円だったり、とにかく何でも、馬鹿みたいに安い!

でもこれじゃ、どうやって儲けているのですか?

三ッ田社長:利益は低いですけれども、経費を安くあげているんです。

なんだ、そんなことかと侮るなかれ。そのこだわりがすごいのです。たとえばチラシ!
スーパーのチラシはカラーが定番ですがプラントは白黒。安さに自信があるから、色は必要ないのです。

また、商品の陳列にもこだわっています。

東店長:ちょっと汚く見えるんですけど、投げ込み陳列と言いまして、普通に並べると手間暇がかかるんですが、陳列をガチャッとやることで、コストが削減できるんです。一個の量を並べるのに5秒掛かるのと、一箱の量を並べるのに5秒で時間は一緒ですから。

さらに、在庫は倉庫に置かず、店内に並べる倉庫型店舗。これ、コストコと同じシステムで商品管理のコストも節約。さらに、食料品売り場はクネクネと曲がるクランク状になっていっていて、まっすぐ行けないようになっているのですが、ここにもカラクリが。

東店長:クネクネ歩きにくいと思うんですけど、ワンウェイコントロールという方式なんです。一方通行にすることによって全ての商品が見渡せてお買いものができるんです。これによって買い忘れを防げることができるんです。

これ、家具の「IKEA」とおんなじやり方。プラントは、いろんなスゴいチェーンの、いいところを組み合わせて、大成功しているってわけなのです。
プラントの年間売り上げは、808億円!

「PLANT」はスーパーセンターでがっちり!

「ミドリムシ」で上場!「株式会社ユーグレナ」

続いてお邪魔したのは東京都文京区にある「株式会社ユーグレナ」という会社。
昨年12月に東証マザーズに上場。出迎えてくださったのは社長の出雲さん、33歳。
この会社、何を扱っているかというと…

出雲社長:ミドリムシです。私どもはミドリムシで世界を救う会社を目指しています。

実はこの「ユーグレナ」、世界で初めてミドリムシの大量培養に成功した会社!ミドリムシは、理科の授業にもでてくる、植物と動物両方の性質を持つ藻の一種。コイツが実はすごかった!

ビタミンやアミノ酸、ミネラルが豊富で健康食品の材料として使える。さらにミドリムシの出す油は、擦り潰せば自動車や飛行機で使える燃料になるのです!食べ物にもエネルギーにもなる夢の生き物をどんどん作って増やせる会社ってことで、ユーグレナには大きな期待が寄せられています。
そんな事から、株価も最近うなぎのぼり!上場からわずか半年で時価総額は、20倍の約2000億円になっちゃっています。

では、その肝心のミドリムシは、どうやって作って増やしているのか?石垣島にある研究施設へお邪魔することに!

中野さん:ミドリムシの培養プールでは、他の微生物が生きられずに、ミドリムシだけが生きられる環境を作って培養しています。

そう、ミドリムシはあまりに栄養があるため、水槽などで育てても、微生物たちにほとんど食べられちゃう。だから、今まで全然増やせなかったのです。
そんな中、出雲社長は、大発見!水中の二酸化炭素の濃度をグーンと濃くすると、ミドリムシ以外の微生物が生きられなくなり、ミドリムシだけがドンドン増える!その環境をうまく再現することで、なんと世界初!ミドリムシの大量培養に成功したのです!
超音波でミドリムシの細胞を壊し、そこから出た油だけを分離し、抽出したものはバイオ燃料にもなります。

これをラジコンカーに入れて走らせると、ものすごいスピード!

この燃料、エンジンなどで燃やすのにCO2があまり出ない、地球に優しい燃料でもあるのです。なんと、2020年には、ジェット機の燃料として実用化される予定なのだとか。

「ユーグレナ」はミドリムシでがっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。
進藤:今後上場したら儲かる会社は何ですか?

田北さん:「セカンドオピニオン」という考え方がいいのではないかと思います。住宅・マンションの購入時にセカンドオピニオンをくれる会社など、いいと思います。

加藤:確かに、これから家を買いたい、建てたいと思う人はそういう意見欲しいでしょうね。逆にもう建てちゃった人はあまり知りたくないかもしれませんね(笑)

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