過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

過去の放送内容

2013年5月12日放送

特集

生活に欠かせない「ふくろ」業界! 液体を運ぶふくろに 世界初!命を守るふくろ!?

ゲスト

森永 卓郎さん、松本 明子さん

番組内容

今日のがっちりマンデーは、大好評「せまい業界シリーズ」第15弾!!
お待たせしました「ふくろ」業界!!ビニール袋にゴミ袋、米袋に福袋まで、「ふくろ」にモノを入れた事のない人はいないはず!身近ですが、儲かっている「ふくろ」があんなところにも、こんなところにも。意外な所で大活躍!そこで今回は、知られざる「ふくろ」ビジネスを大公開!印刷屋さんが作った新型の儲かる「ふくろ」!名古屋の小さな会社が開発した世界初の「ふくろ」!
本日は、知恵袋がぎっしり詰まった30分です!

■放送内容をシェアする

儲かる「ふくろ」ビジネス!最新型の身近な「ふくろ」とは!?

儲かる「ふくろ」ビジネス!
まずやってきたのは、兵庫県にある「凸版印刷(株)」。って、印刷屋さんが「ふくろ」!?
さっそく開発担当の三好さんにその「ふくろ」を見せて頂きました。

この形と言えばスーパーなんかでよくみかけるシャンプーや洗剤などの詰め替え袋!ボトルがムダにならないってことで大人気。今や、250億円市場!その最新型を開発したというのですが、何がどう違うのでしょうか?

三好さん:片手で簡単に持ち扱えます。

そう、最大の儲かりポイントは、片手で詰め替えられるってこと。片方で袋、もう片方でボトルを持って、こぼす事なく注げるというところなのです。
それだけ?と思ったあなた、これがけっこう革命的なのです!従来のものは、詰め替えようとすると…液体が飛び出ちゃう、なんて事が結構あったはず!さらに、両手で袋をもって注ごうとすると、ボトルの方がカランと倒れちゃうことも。

そんなイライラを、革命的に解決したのが凸版印刷の新型詰め替え袋!
では、どうして片手で持てるのでしょうか?

三好さん:「ふくろ」の中にもう一つ「ふくろ」を作り、空気の取っ手を付けました。

そう、詰め替え袋の横の部分に、もうひとつ細長いふくろを装備!空気を入れたことでクッション性が生まれ、持ちやすくこぼれないのです!

しかも、ちょっと改良しただけなので、原価も今までと、ほとんど変わらず!
今年2月に「エアホールドパウチ」という名前で販売したのですが、思いもよらないメーカーからお声がかかったのだとか!

三好さん:清酒会社さんから使いたいというお話を頂きました。

なんとお酒のボトルとして採用!理由は、瓶よりかるく、パッケージがおしゃれだから!こりゃまた、儲かりそう!

続いて向かったのは、とある喫茶店。
こちらで画期的な「ふくろ」を開発した人物と待ち合わせをしているのですが…。しばらくして、スゴイ「ふくろ」を作ったという「(株)アスラビット」という会社の長内さんがやってきました。
でも、なぜ、喫茶店で待ち合わせ?

長内さん:実はまだ1人で立ち上げた会社なのです。

そう、長内さんは昨年9月に、新しい「ふくろ」を作りたい!と脱サラして、起業しちゃったのです!まだオフィスがないということで喫茶店での取材になったってわけ!

長内さん:今回作った「ふくろ」は今までなかったものだと思います。

けっこう自信満々!では、早速見せてもらいましょう! 長内さんが開発した新型袋、それは「レジ袋」!

長内さん:この袋は従来のモノよりも長めに作ってあります。

たしかに、けっこう長い!で、袋をガバッと開いて、弁当容器を入れる。ここからがこの袋の真骨頂!

長内さん:(袋が)足などに当たっても傾かないんです。

なんと弁当容器が水平に保てる!これが従来のものだと傾いちゃうってことがよくあるはず!いつの間にか容器がナナメになってお弁当の中身が台無しに!そんなイライラを解決すべく、会社をやめてまで開発したのが新型レジ袋なのです!
どういう仕組みなのかというと…

長内さん:チューク吊りという技法を用いています。上で絞りを加える事で、安定した形で荷物を収めることができるんです。

そう、従来なら、弁当と袋の間に隙間ができてずれやすくなっていたところ、長内さんのやり方なら、お弁当の重みで、隙間の部分がギュッとしまる!結果、容器を固定できるってわけ!

これ、クレーンでコンテナなどをつり上げる時に使われる技法なのですが、「ふくろ」に関してはズブの素人だった長内さんは、独学でこのやり方にたどり着いたのだとか!現在、全国の飲食店で売り込み中!すでに某有名チェーン店が検討しているのですって!
長内さん、大型契約目指して頑張って下さい!!

儲かる「ふくろ」ビジネス!意外な所で大活躍な「ふくろ」とは!?

続いてやってきたのは愛知県名古屋市にある「無限電光(株)」!なんかスゴそうな会社!どんな儲かり袋を作って、がっちりなのか?

社長の竹内さんに、作った「ふくろ」を見せてもらったのですが…ん〜、これはどう見ても「ふくろ」じゃなくてベスト?
と、竹内社長、そのベストをスタッフに着せ始めた。そして、何の説明もなく、いきなり、ベストに付いているワイヤーを引っ張った。すると、瞬く間にベストが膨らみました。
竹内さん、これは?

竹内さん:これはバイクライダーの方が着るエアバッグジャケットです。

そう、「無限電光(株)」が開発した「ふくろ」とは、バイク用のエアバッグジャケット「ヒットエアー」!もちろん世界初!

これまでバイクの事故で致命傷となっていた「首」、「胸」、そして背中から尾てい骨を瞬時に守ってくれる優れものなのです!

では、実際どうやって使うかというと、まず1mくらいまで伸びる特製のワイヤーをバイクのシートの下にぐるぐる巻きつけて、しっかり結ぶ!あとはエアバッグジャケットとワイヤーを繋ぐだけ!ジャケット側のワイヤーの先には、ボンベに繋がったボールがあり、ワイヤーが外れるのは、30キロ以上の力がかかった時だけ。つまり、うっかり引っ張っても抜けないようになっているのです。
ところで社長、このジャケット、どうして作ろうと思ったのですか?

竹内さん:私もバイクに乗っていて事故に遭ったことがあるんです。

なるほど、そんな自らの経験から開発を決意!なんとたった一人で3年の歳月をかけて完成させたのです。なんと億単位の開発費用が掛かっているとのこと。気になるジャケットのお値段はベスト型で3万〜5万円くらいとのこと。

2000年に発売するや、国内はもちろん、世界中のバイカーから注文が殺到!特に、仕事でバイクに乗っている白バイ隊員やレーサーなどからひっぱりだこ!

海外では、乗馬の騎手さんにもけっこう売れているのだとか。

現在、30カ国以上で販売している「ヒットエアー」!社員8名ながら年間2万着、金額にして3億円の売上げ!安全を守る「ふくろ」で、がっちりです。

続いて、向かったのは岩手県花巻市にある運送会社の「(株)アサノ通運」。
運送屋さんが「ふくろ」で儲けるって、どういうことなのか?
浅野社長について行ってみると、高さ2メートルはあろうかという巨大な袋がありました。社長いわく、これで「あるもの」を運んで、かなり「がっちり!」なのだとか。そこでやってきたのは、北海道は札幌にある「新札幌乳業株式会社」の工場。そこへ、アサノ通運のトラックが到着。荷台をのぞいてみると、何やら青い袋が。そこに工場から伸びてきたパイプをふくろに接続!
そして…白い液体が、ドドド!そう、このタンク、牛乳を入れて運ぶための「ふくろ」なのです!

浅野さん:「ソフトタンク」といいます。

積み込みの様子を見てみると、どんどん、どんどん膨れていく!およそ40分で牛さんのお乳みたいにパンパン!一袋に12000リットルも入るそうです。

トラック1台に2袋入るので、1リットルの牛乳パック、24000本分を運べちゃう!
でも、牛乳運ぶのなら、タンクローリーでいいのでは?

浅野さん:今まではタンクですと、行きは液体を運んだあと、帰りは空のタンクを運ぶことになります。しかし、これを使うと、行きに液体を運んだあとは、帰りに「ふくろ」を畳んで、一般製品を積んで帰って来られるんです。

そう、ソフトタンクという「ふくろ」の最大のメリットは、畳んでしまえるってこと!だから、帰りは別の荷物が積める!
例えば北海道から東京まで牛乳を運び終えたあと、液体しか運べないタンクローリーだと、そのまま北海道に帰るしかないのですが、アサノ通運の「ソフトタンク」を使えば、小さく畳んで、荷台の下にある収納ボックスにイン。

空いたスペースには、近くの集荷センターから神奈川発北海道行きの荷物を運べるってこと。ちなみにこの日は大量のバナナを積みこみ! 帰りに、もう一仕事できるからその分儲かるってわけ!!
ところで、1袋のお値段は?

浅野さん:130万円の定価です。

けっこうなお値段ですが、現在、大手飲料メーカーの缶コーヒーに使う牛乳を毎日、北海道や岩手から全国に運んでいるアサノ通運のソフトタンク!その年間売上げは、13億円!

▼スタジオでお話を伺いました。
森永さん:バイクのジャケットに関して、これから大きなマーケットになるのは、アジアでしょうね。アジア諸国はバイクに乗る人がすごく多いですから将来性ありますよ。

加藤:なるほど、世界に出せるものですね。

進藤:森永さん、次に儲かりそうな「ふくろ」とは?

森永さん:洗濯用粉洗剤の詰め替え袋です。粉が入っていた箱にそのまま詰め替え用の袋を入れて封を開ければそのまま使えるんです。箱より小さい大きさに作ってあるので、はみ出てこぼれることもないんです。

加藤:なるほど、たしかにそうですよね。

森永さん:分かっちゃえば仕組みは簡単だと思うかもしれませんが、こういうアイデアを思いつくかどうかが大事なんです。

■放送内容をシェアする

このページの先頭へ戻る

Copyright© 1995-2024, Tokyo Broadcasting System Television, Inc. All Rights Reserved.