過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

過去の放送内容

2013年5月5日放送

特集

黄綬褒章 第2弾

ゲスト

森永卓郎さん ハマカーンさん

番組内容

今回のがっちりマンデーは、「黄綬褒章 第2弾!」。
褒章とは、毎年春と秋に天皇陛下から頂けるお褒めのメダル。
これ、内容によって色が違い、『みんなの命を救うために頑張った人』には、赤いメダル"紅綬褒章"、『学問や芸術を頑張った人』には、紫のメダル"紫綬褒章"などなど全部で6色!
そんな中、がっちりマンデーが注目するのは『長い間お仕事を頑張って、業界のお手本になっている人』に贈られる黄色いメダルの黄綬褒章!
そこで、今回は儲かる黄綬褒章のヒミツに迫ります!

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ガラス加工で黄綬褒章!

栄えある黄綬褒章受章者を求めてやって来たのは、茨城県の水戸理化ガラス。
こちらの会社は、半導体や医療の分野で使われる分析器など、普段、我々が見た事のない、非常に精密なガラス部品を作ってる。
では一体、黄綬褒章を受章した方とは?
それが・・・

こちら!
2012年、秋の黄綬褒章受章者、高橋信さん。

スタッフ:何年やられているんですか?
高橋さん:45年です!

高橋さん!炎を前にしたら、そのガラス加工技術において右に出るモノはいないのだとか。
では一体、何がそんなにスゴいのでしょうか?
そこで、ガラス加工歴8年の長山純一さんと腕比べ!
ガラス管を指先でまわしながら、炎の熱で先端をまっすぐに伸ばすというガラス加工の基本技術。
まずは長山さん、なのですが・・・

ちょっと曲がってしまっています。
では、高橋さんは?

ご覧の通り、真っ直ぐ!

実は長山さんは一方向にしかガラスを回していませんが、高橋さんは手前に奥に交互に回し、熱の当たり方も微妙にコントロールしているのです!

スタッフ:何で手を往復させないんですか?
長山さん:難しいんですよね。さっきのようにやらないと余計パイプが曲がってしまうんです。

慣れない人がやると、回すスピードも調整できず、余計に形がくずれてしまうのだとか!
そして高橋さんの作る製品には、見えない所にもスゴさが隠されているんです。
それは、とにかく割れにくいってこと。

高橋さん:焼くことによってガラスにストレスを与えるわけですよ。人間と一緒でストレスを与えられると爆発するでしょ?ガラスも一緒なんです。強く焼いてストレスを与えっぱなしにしておくと割れちゃうんです。

ガラスにストレスを与えないとは、一体どういう事なのでしょうか?
特別な装置で、ストレスがかかったガラスを見てみると・・・

この赤い部分がストレス!
炎をあて過ぎると、ガラスの表面に見えない歪みが残り、割れやすくなってしまう!
今度は高橋さんに、同じガラス管をストレスのかからない様、炎にあててもらいました。
すると・・・

色がついてない!
つまり、歪みがないので割れにくいのです。

高橋さん:これが出来てないと製品になっても後で割れちゃいます。これは感覚です!

炎を見極め、頑丈で、しかも形の正確な製品を作る。
これが高橋さん匠の技!
この道45年、その極意とは?

高橋さん:チャレンジと辛抱ですね。ある程度のところまで行くと飽きがくる。だけど自分で別な仕事を見つけ出して、新しいものにチャレンジしようという気持ちで、と若い子には言ってます。

チャレンジと辛抱の精神!
後輩たちも高橋さんを目指しています!

木樽作りで黄綬褒章!

続いてやって来たのは鹿児島県曽於市。
すると、いらっしゃいました!

スタッフ:黄綬褒章をとられた津留さんですか?
津留さん:はい、私です!やっと77歳で表彰を受けられました。

やっと受賞したというのが、2012年秋の受賞者・津留辰也さん。
そのお仕事とは?

津留さんのお仕事は焼酎蒸留用の木樽作り。
木槌で竹縄を打ちながら、一本の釘も使わずに杉板を締め上げ、樽を作りあげる。
この木樽を作る職人さんのことを、昔から鹿児島弁で「たんこどん」と呼び、現在焼酎用の大きな樽の「たんこどん」は、日本でも津留さんだけ!
創業、明治2年の白金酒造さんにも・・・

ありました!
津留さんの木樽で造った焼酎は、まろやかで飲みやすくなるのが特徴!
そこで、白金酒造の東中川 太さんにお話を伺いました。

東中川さん:すばらしいですね!日本で一人しか焼酎用の木樽を作っている人がいないので、大変貴重なものです!

だから、鹿児島の殆どの焼酎醸造会社が津留さんの木樽を使ってる!
その技を受け継ぐため、息子の安郎さんが4年前から脱サラして木樽作りの道へ。

津留さん:他に木樽作りをする人がいないから「なんとかせないかん!」と思ってたら息子が自分でハマって嬉しかったですよ。

しかし、技を受け継ぐのも一苦労で・・・

安郎さん:とにかく見て覚えろ!ですよね。設計図がないんです!父の頭の中と手だけなんですよ。大体この位でこの位になるみたいな。
津留さん:形はですね、勘ですよ!

例えば木樽の蓋。
板目に沿って横に広げています。
これは木の縮みを計算した"遊び"。
これも・・・

安郎さん:父の勘です!

杉板の長さや枚数も勘!

木槌で竹縄を打つ締めの作業、その重要な力加減や打つ回数なども、全てが職人の勘。
勘一筋60年!
鹿児島焼酎の味を守り続けてきた巧みの技で栄えある受章!

スタッフ:引退されてから黄綬褒章を受賞されたんですか?
津留さん:まだ引退しておらんけどね。

生涯現役、その極意とは?

津留さん:私はいつも手抜きをしないこと。これが一番大事ですね。

手抜きのない仕事は、父・辰矢さんから息子さんへ、鹿児島 伝統の味は守られていきます。

着物の仕立てで黄綬褒章!

続いてやって来たのは、群馬県前橋市のとある一軒のお宅。
早速、ご主人にお話を伺いました。

スタッフ:黄綬褒章の取材できたんですが。
ご主人:これがそうなんですけど、見てやってください!

スタッフ:やっぱりご自慢なんですか?
ご主人:私にしてみればね。
スタッフ:お父さん、何で黄綬褒章をとられたんですか?
ご主人:いやいや、これは娘が頂いたんでね。
スタッフ:えっ?!お父さんじゃないんですか?

あまり嬉しそうなんで間違えちゃいました!
では一体、お父さんご自慢の娘さんとはどんな人なのでしょうか?
それが・・・

こちら!
2012年秋の黄綬褒章受賞!川岸美枝子さん!

スタッフ:何で取られたんですか?
川岸さん:和裁の仕立てでいただきました。

和裁とは、着物の仕立てのこと。

川岸さん:反物を着物の形にするのが私の仕事です。また、技術です!

お弟子さんに川岸さんのスゴさを聞いてみました。

お弟子さん:先生のスゴさは速い!キレイ!

そう!川岸さんはとにかく早く、美しく縫い上げるのです!
早速、縫い方を見せていただきましょう!
すると・・・

あれ?足を使っていますよ?
普通は、かけ針器という器具を使って布を引っ張りますが・・・

川岸さん:これは男仕立てという姿勢です。
お弟子さん:先生はこの男仕立てでスゴい人なんです!

そう!川岸さんは、本来は男性がやる縫い方「男仕立て」のスペシャリスト!

川岸さん:常に布が張れる!長い距離で布が張れて着物が仕立て上がるんです。

和裁で最も重要なのは、縫い合わせた時に模様と模様がぴったり合うこと。
そのためには、2枚の生地を同じくらいにピンと張ったまま、縫い合わせなければならないのです!
手と足を自由に操ることで初めて可能になる川岸さんの男仕立ての技術!
アイロンがけだって・・・

川岸さん:真っ直ぐ行くように足を使います。
スタッフ:先生、何でも足を使うんですか?
川岸さん:体全部を使ってます!

18歳で和裁の道に入ってから技能コンテストを受け続け、ようやく優勝したのが31歳の時。
これまで縫った着物は7000枚を超えると言います。
では、技を磨き続けるその極意とは何なのでしょうか?

川岸さん:ひとつ、物事を信じて信念を持って諦めずに腐らずにやっていくことが、私の中では大事なことかなと。

現在は和裁教室も開き、その技を伝承!
そんな川岸さんは、「男仕立て」でがっちりです!

カクテル作りで黄綬褒章!

続いてやって来たのは、新宿京王プラザホテル。
出迎えてくださったのは・・・

2012年秋の黄綬褒章受賞者、渡辺一也さん!
渡辺さんのお仕事は、バーテンダー!
この業界では初の快挙!
お客さんに合わせ、微妙に作り変えるカクテルの味はもちろんですが、渡辺さんが特にスゴいのは、カクテルのレシピ作り!
お店ごとのオリジナルは数多くありますが、それが世に広まり一般的になるのは大変!

そんなカクテルをひとつ作るだけでも難しいのに、渡辺さんにはなんと!親しまれるオリジナルカクテルが4つもある。
キーポイントは味のバランスとオリジナリティ。
そして、お酒にストーリーがあること!
例えば、渡辺さん自慢のカクテル「セレブレーション」は、お祝いごとに飲んでもらえるカクテルがあればと思い、シャンパンをベースにフランボワーズやレモンジュースで爽やかに、そしてブランデーでアダルトさを演出。
また、渡辺さんはカクテル作りの本を多数監修!
日本一のバーテンダーと賞賛されています。

渡辺さん:長年バーテンダーのスタイルと特徴を築き上げた人たちがいるので、僕は今までの功績の集大成ということで黄綬褒章を頂いたと思っております。

とても謙虚な渡辺さんですが、管理職となりカウンターに立つ機会が減った今でもカクテルへの情熱は尽きることなく、暇をみつけてはバーを訪ね歩き若い人の作品を試しては、日々カクテルの見識を高め続けているのです。

そんな日本一のバーテンダーの極意とは?

渡辺さん:やはり誠実に仕事をしていくと、仕事につく前の人間としての誠実さをシッカリ持ってないといけないなと思っております。

誠実にシェイカーを振り続ける日本一のバーテンダー!
一体、どんなカクテルを作るのでしょうか?
今回は特別にスタジオで披露していただきました!

進藤:加藤さんをイメージして、新たにカクテルをお考えくださいました!
加藤:嬉しい!名前は何と言うんですか?

渡辺さん:ハットトリックと言います。バラエティはもちろんですけども、司会ですとか、あとはスポーツで活躍されていると言うことで。
加藤:では、いただきます!うん!味はシッカリしているんですけど、後味がスゴい爽やかですね!私にもっと爽やかになれということですね!?

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