過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2013年4月7日放送

特集

年間293億円!「くまモン」ビジネス 驚きのお金システムとは?くまモン㊙1日のお仕事

ゲスト

森永卓郎さん、スザンヌさん

番組内容

今回のがっちりマンデーは大人気キャラクター「くまモン!」。
テレビや新聞で経済効果が話題になるほど大人気!
その関連商品の数は10000点以上!総売上は、なんと!293億円!
そこで、いま日本で最も儲かるキャラクター「くまモン」のヒミツに迫ります!

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くまモン儲かりの秘密にせまる!

現在大ブレイク中!
熊本県のご当地キャラ「くまモン」。
その関連グッズの売上は・・・

昨年だけで、なんと!293億円!
確かに「カワイイ!」って思うけど、何でそんなに人気があるのでしょうか?
その謎を解くため、スタッフが向かったのは熊本県熊本市。
すると市内はスゴい事になっていました!

本屋さんの看板や、自動販売機、タクシーや工事中の看板など街中くまモンが溢れてる!
そこで、街の方々に聞いてみると・・・

男性:くまモンが我々に自信と勇気を与えてくれたんです!くまモンが大好きですね!
スタッフ:くまモン大好き?
男性:大好き!大好き!大好き!

と、興奮気味!
今やくまモンは熊本経済を動かすビッグな存在なのです!
そんなくまモンビジネス成功の秘密を求めて、熊本県庁にある「くまもとブランド推進課」へ。
出迎えてくださったのは、くまもとブランド推進課長の坂本孝広さん。

スタッフ:みなさん忙しそうですね?
坂本さん:毎日夜12時近くまで、みんな仕事しているんじゃないかと思います。

ここブランド推進課は、くまモンのグッズを作りたいという全国各地からの申請を受け付けたり、イベントを計画しているところ。
いわば、くまモンビジネスの総本山!

坂本さん:まだ処理できていない書類が山ほどあります。毎日さばいているんですが、さばき切れないんです。

今や熊本県という枠を超え、日本の経済にまで影響を与えているくまモン!
誕生のきっかけは、2011年の九州新幹線の全線開業でした。
「せっかく新幹線が熊本を通るのだから、熊本県をもっとアピールしたい!」そんな願いから生まれたのがくまモンだったのです。

実は九州新幹線全線開業のCMで、熊本駅を通過する時に一瞬映っていたんです!
ところでくまモンは誰がどうやって作ったのでしょうか?

坂本さん:水野学さんという有名なデザイナーの方です。

なんと!くまモンを作った水野学さんは、NTTドコモのクレジットサービス「iD」を手がけたスゴい人!
水野さんによると、くまモンの誕生はちょっとした遊び心がきっかけだったんだとか。

水野さん:九州の新幹線開通の時に「ロゴマークを作ってくれ」と、それを作り終えたんですけど、ロゴだけで本当に伝わるかなという風に考え出しちゃって、それでちょっと遊び半分で、熊本のキャラクターで良いのいないかなぁと思いまして。

そう!元々の依頼は、熊本県をアピールするためのロゴマークを頼まれていた水野さん。
そこにオマケで作ったのが「くまモン」だったのです。
ロゴを決めるプレゼンの時、一緒に「これもオマケで」と見せたところ、県のスタッフが大絶賛!
これが誕生のきっかけだったんです。

スタッフ:くまモンのデザインのポイントは?
水野さん:ほっぺたが赤いというのが特徴で、日本で人気が出るキャラクターって顔に赤い丸が付いているんです。ピカチュウとかドラえもんとかアンパンマンとか、みんな顔に赤い丸があるのが特長だなぁと思っていて、それで売れるキャラクターは顔に赤い丸があると思ったんです。

そこ?!って思っちゃうけど、確かに赤い丸があるのとないのでは全然違う!
そんなくまモンには関連商品が多い!
ご祝儀袋やバイクのヘルメット、さらにはホテルの一室がくまモンだらけのくまモンルームなんてものまであるんです。
では一体、なぜこんなにもバリエーションがあるのでしょうか?
実はここに、他にはない斬新な戦略があったのです!
それが・・・

坂本さん:商標権の使用料をタダにしたんです!

そう!くまモンの使用料は無料!
普通、ご当地キャラを商品に使う場合、使用料が数%かかることがある。
ところが、くまモンは一切料金がかからない!
これぞ大人気最大の理由なのです。
でも、使用料が無料の分、取り決めは結構厳しい。

表情やポーズが決まっていたり、熊本県以外のモノにくまモンを使用する場合は、熊本をPRする文字やイラストを入れなきゃいけなかったりするんです。
そして、全国展開する大企業が相手の場合には・・・

坂本さん:カゴメのデコポンジュースなんですけど、これにくまモンが入ってるんです。これは熊本産のデコポンを使ってるんですよ。カゴメさんはいろんな所のPRで「熊本産のデコポンですよ」って必ずやってくれますよね。

そう!熊本県庁は、全国展開する食品会社に対し、「熊本県産のモノを使った商品を作ってください」とお願いするのです。
例えば、全国展開するお菓子メーカー・江崎グリコの「ミルクココアポッキー」には、熊本産のジャージー乳を使用する事でくまモンを使用する料金はタダ!
そこで、江崎グリコの竹内彩恵子さんにお話をお聞きしました。

竹内さん:こちらの一方的な希望だけでは成り立たないので、熊本県も使用料なしでくまモンを使わせてくれてるワケなので、熊本県の利益になる事もしたいなと。私が個人的にスゴくくまモンが好きだったというのもありまして、個人の趣味もあります!

江崎グリコは無料でくまモンを使って商品を売ることができ、熊本県は熊本産ジャージー乳の宣伝になるだけでなく、ジャージー乳の売上を伸ばすことにも繋がるんです。
くまモンは単なるブームではなく、緻密な戦略で人気者になったんです。

くまモンの1日に密着!

全国で超大人気のくまモン!
今回は特別に、くまモンの1日に密着させていただきました。
午前8時、熊本市内某所にてくまモンと合流。

スタッフ:おはようございます!今日は何をしに行くんですか?

スタッフ:踊りを・・・?車の運転・・・

これはマズイ!くまモンは話すことが出来ない!
これではコミュニケーションが取れない・・・と、そこに!
くまモン隊の伊藤匠さんが登場。
くまモン隊とは、くまモンが様々なイベントに出演する際に同行するサポート役のこと。
では早速お仕事へ。
午前9時、最初に到着したのは藤崎台県営野球場。
お仕事の内容は5月に熊本で行われる「福岡ソフトバンクホークス 対 埼玉西武ライオンズ」の告知CMの撮影。
たくさんお客さんに来て欲しいと、福岡ソフトバンクホークスから出演依頼があったのです。
撮影はマウンドでのシーンから開始。

CM撮影の経験は少ないらしいのですが、色んなお仕事をこなすくまモンは飲み込みが早い!
色んなパターンを披露し、3回撮影してOK!
その後、バッターボックスでも撮影し、順調にお昼前には終了。

最後は撮影した内容を全員でチェックします。
ディレクターさんにくまモンについて聞いてみました。

スタッフ:くまモンを起用すると"ヒキ"が違うんですか?
ディレクターさん:全然違いますね!アドリブに関しては天才なので、任せとけばこっちがモニター見て笑っちゃうくらいなので。もうそろそろブームも終わるんじゃないかと、去年ささやかれてたんですけど、全然!
スタッフ:熊本のテレビ関係のお仕事はまだまだくまモンに?
ディレクターさん:ついて行く感じです!

CM撮影を終え、次に向かったのは小さな子供たちが集まるお別れ会の会場。
サプライズゲストということで、子どもたちにバレないように、こっそり裏から入ります。
くまモンの登場で一気にテンションの上がった子ども達と一緒に、くまモン体操を踊る!

くまモン体操は、熊本県ではモノ凄く有名で幼稚園や小学校などの行事では必ず踊るんだそうです。その後、1時間ほど子ども達と遊んだくまモン。
出演料はどうなっているのでしょうか?
依頼した人にお聞きしました。

スタッフ:くまモンが来てくれるお金ってどうなってるんですか?
依頼人:無料です!1回バザーの時にもお願いしたんですけど、「忙しくてちょっと無理です」という事で断られました。

そう!くまモンの出演料は、なんと!0円!
タダだから色んなところから引っ張りだこ!

ギッシリなスケジュールの中身を見てみると、同じ日に熊本・大阪・広島・山形だってある!
ん?でも何かおかしいですよね?

スタッフ:疑問なんですけど、くまモンは・・・
伊藤さん:1匹ですよ!くまモンはワープをするんです!ただくまモンしかワープ出来ないんですよ。僕らは出来ないんです。出来ないから、東京に行ったら東京のお兄さんとかお姉さんがくまモンを相手してくれるんです。まぁ隠しようがない部分はもちろんありますけどね。

とにかく大忙しのくまモン!
その集大成とも言えるイベントが3月16・17日にグランメッセ熊本で行われたくまモン誕生祭!
開場は10時ですが・・・

9時の段階で長蛇の列!
子どもはもちろん、大人もくまモンの被り物で一体感がハンパじゃない!
お客さんにお話を聞いてみました。

お客さん:今日、これに来るために有給取りました!

くまモンは、1日10ステージ以上をこなす超ハードスケジュールにも拘らず、出番の合間を縫ってダンスの振り付けを確認。
ダンスの確認が終わったら再びステージに出て、ステージから戻ってきたら打ち合わせのため控え室に入り、入ったと思ったらまたすぐ出てきてステージへ!
午前10時〜午後5時まで出たり入ったりの繰り返し!
そして、なんと!誕生祭の入場料は無料!
無料で入場したお客さんは、くまモンのステージを堪能しつつ、ステージ横にある物販スペースでくまモングッズを購入する。
くまモン効果にあやかったお店の数は、なんと!130!
誕生祭には2日間で4万5000人が来場!
これはまだまだくまモン旋風が続きそうですね。

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