過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

過去の放送内容

2013年3月3日放送

特集

おらが県こそ輝くNo.1 広島県編!ザラザラの◯◯もチクチクの◯◯も広島!

ゲスト

森永卓郎さん、クロちゃん(安田大サーカス)

番組内容

がっちりマンデー!今日のテーマは「大人気シリーズ第10弾!おらが県こそ輝く?1!」
なんだか地味であんまりスゴいもの無なさそうな県にも、実は日本一がたくさんある!
今回は中国地方、瀬戸内海に面する「広島県」!「広島カープ」に「牡蠣」、世界遺産の「厳島神社」以外ですぐに思いつくものないなあと思っていたら結構あった!
歴史が長く職人には欠かせない渋い道具、トルコ女性はみんな使っているという道具。
あなたの知らん広島を見てもらおうかいのう〜!

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ヤスリでNo.1!「ツボサン株式会社」

広島県の日本一情報を求めてスタッフが向かったのは「広島県庁」。
商工労働総務課の湯浅さん、広島県にある日本一のもの教えて下さい。

湯浅さん:まずは、日本一のシェアを誇るあれなんよ。そこのは、一般家庭からプロのアーティストまで使ってるらしいんよ。

湯浅さんの情報を頼りに向かったのは呉市仁方。プロのアーティストも使っている日本一のものとは一体?

梶脇さん:やすりが日本一です!

梶脇さんが働くのが「ツボサン」という会社。この会社だけで、全国のおよそ50%のやすりを作っている。さらに、この呉市仁方には他にも30軒のやすり会社が集結。おかげで、やすりの国内シェアは広島県が95%っていうからスゴイ!
でもなんで、そんなに広島県で?

梶脇さん:戦争中に戦艦や飛行機を作るために、この地にやすりの生産者が集められまして、戦争が終わってからもこの地に残って作り続けているからなんです。

広島県呉は軍港の街でした。戦艦大和をはじめとする軍艦を作っていて、やすり職人はこうした造船産業に欠かせないと全国から集められていました。そして戦時中、全国のやすり産地が次々に大きな打撃を受けながらも、ここ呉市仁方は市の中心部から離れていたのが幸いし、被害が少なかったのです。集められた職人たちは、戦後も呉に残り、やすり産業を発展させてきたのでした。だから広島県はやすりで日本一ってわけ!

スタッフ:扱っているやすりの種類はどれぐらいなんですか?
梶脇さん:ざっくり1000種類ぐらいですね!

「ツボサン」では家庭用からその道のプロが使うものまでおよそ1000種類のやすりを作っている!その製造方法はというと…

まずは、表面磨き。
あらかじめ切り分けた鉄の表面をロータリー研磨機で磨いていく。いいザラザラを作るには、最初にどれだけピカピカにできるかが大事!でないとヤスリの命とも言える刃が上手く立たないのだとか。

次は表面に刃を入れる作業。
一本のやすりにおよそ2000の刃を打ち込むというとっても細かい作業!これによって、やすりの切れ味ならぬ削り味が決まります。

そして、ここからちょっと奇妙な作業が!?何やら、やすり工場らしからぬ甘い匂いがします。

梶脇さん:ここで、やすりに味噌を塗ります。食べる味噌です。

なんと、やすりに味噌をゴシゴシ、ゴシゴシ塗っちゃっています!これ、やすりに欠かせない大事な工程なのです。

味噌を塗ったやすりは、この後、高温で溶かした鉛につけるのですが、下地に味噌を塗っておくことで、やすりの目に鉛が詰まらないのです!しかも、味噌に含まれる炭素がやすりに吸収され、より硬いやすりができあがるってわけ!

梶脇さん:うちは赤味噌なんですが、よそのやすり屋さんは企業秘密なんで。

味噌の種類によってやすりの仕上がりが変わるため、やすりメーカーにとっては、最高の企業秘密!そんなわけで、会社ごとに、この味噌を壷に入れて大切に保管していたことから、この辺りのやすり屋さんは社名に「壺玉」「壺若」など、みんな「壺」がつく。マークも「壺」!30社中25社が壷を掲げ、やすりだけにしのぎを削っている!
広島県は、ヤスリでがっちり!

ジャムでNo.1!「アヲハタ株式会社」

オラが県こそ輝くNo.1!広島編。
続いて向かったのは海沿いの街、忠海。そんな海の目の前にある青い建物。会社名の「アヲハタ」ってどこかで聞いたことあるような…。

矢萩さん:ジャムが日本一です!

そう、広島県はジャムの生産が日本一!
家庭用ジャムのトップメーカー「アヲハタ」が国内のジャムを50%以上作っているのです。でも何でジャムを作り始めたのですか?

矢萩さん:創始者の中島董一郎がヨーロッパに行って、ママレードを見て、食べて、感動し、アメリカに行って、マヨネーズを見て、感動して、これを日本で作りたいと思ってスタートしたんです。
スタッフ:マヨネーズは実現したのですか?
矢萩さん:はい、「キユーピー」という会社を作って今は日本でNo.1の会社になっています。

知っていました?「キユーピー」と「アオハタ」は創始者が同じだったって。つまりは兄弟会社ってわけ。

でも「キユーピー」の本社は東京なのに、何で「アヲハタ」は広島なのですか?

矢萩さん:広島の地の柑橘類が非常に美味しいということから広島で作っています。

その昔、日本でジャムを作りたいと思った中島さん。でも、それには新鮮で甘い柑橘類が欠かせない。そこで目をつけたのが温暖で雨が少なく柑橘類がたくさん採れる瀬戸内の島々。新鮮な柑橘類を出来るだけ早く缶詰にしたい!との想いが高じて、ここ広島の地に会社を立ち上げ、後にジャム作りへと発展したのでした。
では早速、こだわりのジャム作り見せて下さい!

矢萩さん:工場ですか?すみません、工場はNGなんですよ…。

残念!工場の撮影は不可…。というわけで、工程はほぼ同じというジャム作り教室に参加することに。教えてくれるのは、アヲハタ株式会社ジャムPR室の畑さん。

まずは材料のネーブルと砂糖を鍋に入れ、混ぜる

スタッフ:工場ではどうやって混ぜてるんですか?
畑さん:工場は機械で混ぜています。横に釜が広がっているんですけど。釜があって、回っている感じです。

おいしいジャムを作るには、なるべく果物をつぶさないよう、ゆっくり優しくかき混ぜるのがポイントとのこと!これは教室でも工場でも一緒!

畑さん:次は煮詰めていきます。工場でしたら、バキュームパンといって真空濃縮釜で煮詰めます。

ジャム作りのもうひとつのポイントはなるべく手早く、濃く煮詰めること。工場ではタンクの中を真空状態に近くすることでジャムが低い温度で沸騰。煮詰める時間を短くすることで、果物の色味形が残りやすくなるのです!

その後 殺菌・瓶詰めの行程を経てジャムは完成。「アヲハタ」では200種類以上のジャムを生産しています。

昨年度の売り上げはなんと81億円!
広島県はジャムでがっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。
加藤:ジャムの生産が日本一なんですね。

森永さん:あと、広島県はレモンの生産も日本一なんですよ。因島のみかんとか、はっさくとかも有名ですね。瀬戸内海の温暖な気候が合ってるんですね。

針でNo.1!「チューリップ株式会社」

おらが県こそ輝くNo.1!広島編。
続いては県庁から10分程の場所へ。一体何が日本一なのですか?

原田社長:はい!広島県は針が日本一です!

そう、広島県は「針」の生産で他県の追随を許さない国内シェア9割!そのうちの3割を作っているのが「チューリップ株式会社」。
お馴染みの手縫い針から、待ち針、編み物に使うかぎ針と20種類以上の針を扱っています。でも、なんで広島県が針でNo.1なのでしょう?

原田社長:江戸時代から浅野藩の殿様の下級武士が手内職で作ったと聞いています。

ときは300年程前の江戸時代。広島、浅野藩のお殿様が下級武士たちに内職として針作りを奨励したのが広島の針産業のキッカケでした。武士たちが手がけた針は質が良く、京都や長崎をはじめ全国で大人気に!

以後、脈々と針ビジネスが受け継がれてきたのですが、大正時代にある決定的な出来事が!

原田社長:一番増えたキッカケは、第一次大戦の時にヨーロッパの針の工場が、生産出来なくなってしまって、その特需が広島にきたということなんです。

当時、針の生産国として有名だったイギリスやドイツが戦争の影響で針作りを満足にできなくなったのです。そこで世界から注目されたのが広島の針。この戦争特需の影響で輸出量も製造量もグングン上昇したってわけ!

そんな、世界でも評判の針作りを見せてもらおうと、本社から車でおよそ1時間。けっこうな山の中へ。

スタッフ:ずいぶん山の中にありますね。
迫さん:昔、この辺りで砂鉄がとれたというのもあって、ここに工場が立ちました。
スタッフ:1本の針を作るのにどのくらい時間がかかるんですか?
迫さん:だいたい2週間から3週間です。

1本の針を作るのに2週間!?中ではいったいどんなコトをしているのでしょうか!?
まずは、材料の鉄を機械で切り分ける。

針にしてはちょっと長めですが、実はここから2本分の針をつくることによって材料の無駄が少なくなるそう。
その後、先端を尖らせ、強度を上げるために焼きを入れる。

ここまで丁寧につくっているのは分かるのですが、これって1日あれば出来ちゃう気が…。

迫さん:ここからが1番長い行程なんです。80時間、グルグル混ぜて、針同士をこすれ合わせて少しずつキレイに磨いていく工程です。

80時間もかけるという胴体研磨の機械。およそ10万本の針の中に研磨剤と油を入れ、針同士がこす
れ合って磨かれています!

この工程によって、表面だけでなく 針穴までなめらかな仕上がりに!

他にも仕上げや検査など全部で30もの工程が!こりゃ2週間掛かるのも納得です。
広島県は針でがっちり!

ゴム張り手袋でNo.1!「アトム株式会社」

おらが県こそ輝くNo.1!広島編。
さらなる日本一を求めて向かったのは竹原市にある「アトム株式会社」。
一体何が日本一なのですか?

関本さん:ゴム張り手袋が日本一です!
スタッフ:ゴム手袋とは違うのですか?
関本さん:ゴム手袋も作ってますけど、それは日本一じゃないですね。ゴム張り手袋が日本一なんです!

そう、ゴム手袋と勘違いしちゃいそうな「ゴム張り手袋」。工事現場や荷物の運搬で見たことありません?

広島県はそんなゴム張り手袋のシェア日本一なのです!それにしても、なぜ広島でゴム張り手袋なのか?それは先程の「針」と表裏一体の深い関係がありました。

関本さん:針を輸出する際に船のコンテナに載せていくんですけど、帰りが空になるんで「ドライラバー(生ゴム)」をコンテナに積んで広島に帰って来たことがキッカケです。

昭和の初め、広島県のメーカーは中国やタイに大量の針を輸出していました。行きはたくさんの針を積む一方で、帰りの船は空っぽ…。これではもったいないとアジア各地で採取できる生ゴムを持ち帰ったところ、広島のゴム産業がビヨ〜ンと伸びたのです!

ゴムを使った競技用ボールでお馴染みの「モルテン」も広島県にある日本一のシェアを誇る会社なのです!

作業服などを作っていた「アトム」もビヨ〜ンと伸びるゴムを何かに使えないかと考えました。そこで生み出されたのがゴム張り手袋だったのです!
軍手の通気性の良さとゴム手袋の滑りにくさを兼ね備えたゴム張り手袋は日本中のガテン系のハートをがっちり掴み、40年以上のロングセラー!
そんなゴム張り手袋はどうやって作られているのでしょうか?松田工場長に案内して頂きました。

松田さん:まずは原料手袋を編んでいます。

スタッフ:1日にどれくらい作っているのですか?
松田さん:日産75台で、7000〜8000双作っています。

そして、ゴム張り手袋を支えているゴム。

着色し、手袋の形に合わせてカットしたものをゴム用の特殊なのりで、手袋とピタっと貼り合わせる。名前の如く、本当に貼り付けているだけなのですね。

そして最後に、手の形をしたマネキンだらけの機械で温めたら完成!

アトムのゴム張り手袋 昨年の売り上げは、なんと8億円!お茶の水博士もビックリで!
広島県はゴム張り手袋でがっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。
森永さん:広島はゴム産業が盛んで、例えば、スニーカーのゴム底とか、自動車のゴムパッキンとかも作られてるんです。

進藤:森永さん、次に広島で来るものは何ですか?

森永さん:それは「やまだ屋」の吟醸チョコもみじです。これは地元のお酒、吟醸酒を使っているもみじまんじゅうなんです。

加藤:おいしい!大人の味って感じですね。

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