過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2013年2月24日放送

特集

儲かる食品加工機械 第2弾!

ゲスト

森永卓郎さん 福田彩乃さん

番組内容

今回のがっちりマンデーは「儲かる食品加工機械 第2弾!」。
食品加工機械とは、食卓やお店用に工場で剥いたり切ったり削ったりしてくれる縁の下の力持ち!
そこで、実はとってもありがたい食品加工でがっちりな機械のヒミツに迫ります!

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食品を切りまくってがっちりな機械!

儲かる食品加工機械を求めて、まず最初に向かったのは、埼玉県川口市にある株式会社「ドリマックス」。
一体、どんなスゴい「加工」をしてるのでしょうか?
出迎えてくださったのはドリマックス 松本英夫会長。

スタッフ:何をしているんですか?
松本会長:イチゴのヘタ取りのテストです。

早速、見せていただくことに。
すると・・・

確かに、どんどんヘタが取れてます!
この機械は現在開発中の「M-SHT」。
ケーキを作る時、大量に使うイチゴを1時間に約4000個もカットできちゃうんだとか。
そう!ドリマックスは、色んな食品を、とにかく「切って」「切って」切りまくる機械を作ってる!

例えばきゅうりをひたすら「浅漬け用」に斜め切りするM-300D(60万円)や、野菜炒め用に一瞬でキャベツを四角にカットするM-RC40(95万円)などがある。
それにしても随分と専門的でマニアックな機械ばかり作ってますけど、本当に儲かっているのでしょうか?

松本会長:随分儲かってます!お客の要望に合わせて作るということ!
スタッフ:イチゴのヘタ取り機はどういう所から発注が?
松本会長:山崎製パンです。

機械の開発は、食品会社などから直接依頼を受けてからスタートする。
だから、確実に売れるんです。
しかし、ドリマックスは、ここからがちょっと変わってる!

松本会長:同業者ありますよね?不二家さんとかにも売れてる!

なんと!とある企業から発注を受けてつくった機械を、ライバル会社にも平気で売っちゃう!
なんでこんな掟破りなことが許されるのでしょうか?

松本会長:うちは開発費をいただいてやるということは全くありません。

そう!業界では一般的になっている、依頼を受けた時にもらえる開発費を「もらわない」代わりに、完成したマシンは自社製品となり、自由に売ることができるのです!
1960年の創業以来、50年以上に渡り、食品加工機械一筋!
大ヒットマシンをガンガン開発してきた松本会長。

例えばこちら!
マルチツマカッター「DX-70」。
刺身のツマが僅か5秒でできちゃう!
一体どういう風に切れているのでしょうか?
スーパースローカメラで見てみると・・・

厚さはわずか0.7mm!
お値段8万5千円!
スーパーの生鮮コーナーから注文が殺到しているんです。
そして会長自信作の中でも、特にこだわり抜いた人気マシンが・・・

マルチスライサー「DX-100」!
このマシンは「キャベツなどの千切り」専用機。
でも、ただの千切りではないんです!
シャキシャキな千切りが作れるんです。
そのヒミツは、中に付いた丸い刃。

これは「丸刃遊星回転」と呼ばれるドリマックス、特許技術の1つ。
以前の千切り機は、キャベツを上から押すように切っていた。
それだとキャベツがつぶれて切り口がザラザラに!
ところが、この回転刃を使えば、土台と一緒に刃が動くから、ヒキ切りが出来る!

すると、繊維が傷付かず、切り口がシャープになって、シャキシャキの食感が生まれるのです。
包丁だと1玉10分はかかる千切りがわずか40秒!
そのお値段は、12万8千円。
現在、とんかつ屋さんを中心にバカ売れなんだそうです!

世界初!鶏肉をカットする機械!

続いて伺ったのは、岡山県津山市にある株式会社グリーンポートリー!
出迎えてくださったのはグリーンポートリー取締役の大村将洋さん。
ここでは一体どんな加工をしているのでしょうか?

大村さん:世界唯一の全自動チキン胸肉脱骨ロボット「イールダス」です。

これぞ世界初!チキン胸肉脱骨ロボット「イールダス・アイ」!

大村さん:鶏肉がイールダス・アイに投入されると、胸肉・ささみ・手羽先・手羽元・ガラに分割されます!

そう!イールダス・アイは鶏肉を部位ごとに分けてカットする機械!
実は、鶏肉加工で特に大変なのが解体作業。
鶏の胴体部分、それぞれ肉質の違う手羽先や手羽元、ささみなどをバラバラにする大事な工程なんですが、手作業でやると、かなりの時間がかかる。
ところが「イールダス・アイ」なら、あっという間!
製造元の前川製作所が10数年の歳月をかけて完成させた逸品!
そこで、株式会社前川製作所 京都営業所 課長の安藤正勝さんに聞いてみると・・・

安藤さん:1羽1羽大きさが違うので機械化するのが難しかったです。

そう!鶏をカットするには、骨と骨の間に、うまく刃を入れるのが大事。
ところが、鶏のサイズは、ひとつひとつ微妙に違う!
では、イールダス・アイは、一体どうやっているのでしょうか?

安藤さん:カメラを使いまして1羽1羽大きさを測定して、鶏の大きさに合わせて刃の入れる場所を変えてます!

そこでイールダス・アイの内部を見てみると、機械がひっきりなしに動いてる!

まずは天井に設置されているカメラで、鶏肉の肩幅、右肩と左肩の長さを0.1mm単位でチェックする。
あとは、データに基づいて刃の位置と角度を変えながら次々カット!
すると、胴体から手羽と胸肉がキレイに剥がれ、あっという間に手羽先と手羽元、そして胸肉になる。
最後に残ったささみをつまんで剥がしたら1羽終了!

胴体部分を、こんなにキレイに分けちゃう!

スタッフ:1時間でどれぐらいさばけるんですか?
大村さん:1500羽です!

ってことは1分間に25羽!
鶏肉業界のスーパー儲かりロボット「イールダス・アイ」。
お値段は、ウン千万円もしちゃうんだとか!

漬物業界を救った機械!

続いてやってきたのは、熊本県菊池市。
ここに、漬物業界を救ったスゴイ機械があるらしい。
そこで、地元のお漬物屋さんに聞いてみると・・・

漬物屋さん:汚いものがみんな流れて異物をとってくれるんですよ!

どうやら評判は上々のよう!
それでは、その「漬物業界を救う」というスゴいマシンを開発した有限会社シオンへ伺うことに。
出迎えてくださったのは、井野正敏会長。
早速、その機械を見せていただくことに。

井野会長:これなんですね。これが「川」という機械ですね。川になってる!川に!

これが、漬物業界を救った大発明!
異物除去洗浄機、その名も「川」!
なんでも、激しい川の流れを再現することで、漬物用野菜の汚れを、見事にキレイにしてくれるんだとか。
その威力を、泥のついた野菜で見せていただきました。
すると・・・

あれっ?直接手で洗っちゃってませんか?

スタッフ:流すんじゃないんですか?
井野会長:流すんじゃない手洗い!

なんと!「川」は、自動で野菜を洗うのではなく、野菜の手洗いを補助する機械なんです!
実は、漬物業界にとってはゴミが大敵!
水道では葉物野菜の間のゴミがなかなかうまく取れないのです。
そこで、以前は桶の中に水を溜め、手でゴシゴシと水洗いが普通だった。
しかし、これだと野菜から出た大量のゴミが洗ってもまたくっついちゃう!
そんな業界の難題に応えたのが「川」だったのです。

まず激しい水流をつくる。さらに、下からもう1つ水流をつくる。不規則な「川」の流れを再現してるのです。
これで、野菜に着いていたゴミをごっそりキレイに取り除く。
川の水は、ゴミを洗い流すと「ろ過装置」を通り、ポンプでくみ上げられ再び激流となる!
これで水道代を70%以上もカット!
これが、なんと!150台、2億5千万円を売り上げたのです!

そして3年後、今後は息子さんである井野成人社長が「川」を改良して新洗浄機械を開発!

井野社長:名前が「川」ですよね・・・。できれば横文字が使いたかったですね。

そこで、つけられた横文字が「スパイラル」。

使い方は至ってシンプル!
回る筒に食材を投入すると、自動でどんどん前進!
手洗いという「川」の弱点を見事に克服したのです。
これが、肉や魚、果物など、漬物業界以外でもバカ売れ!
なんと!6億円を売り上げるまでに!

新しい乾燥法を実現した機械!

続いてやって来たのは、岐阜県羽島市にある株式会社エフ・ジー。
出迎えてくださったのはエフ・ジー専務取締役の前島福夫さん。
一体、どんな機械を製造しているのでしょうか?

前島さん:世の中にはちょっとない機械だと思います。

一体どんな加工をする機械なのでしょうか?
それが・・・

前島さん:これが新しい真空乾燥機です。その名も「ドライアライブ」と申します。

最新真空乾燥機「ドライアライブ」!
扉を開けると・・・

パイナップルのドライフルーツが出てきました!
一体どのへんがスゴいのでしょうか?
前島さん:フリーズドライ以外では全く新しい方法になります。

そもそも食品を常温で長期間保存するための方法として一番有名なのが「フリーズドライ」。
これは、水やお湯を入れるだけで元通りにもどるということで、カップ麺や味噌汁などで大活躍。
その仕組みはというと、食品をマイナス30度で瞬間冷凍し、凍った水分を気化させるというもの。
でも、急に冷やし過ぎるせいで細胞の組織を傷つけやすい。
その弱点をクリアした全く新しい技術が「ドライアライブ」なのです。

これは40度から50度に保った部屋で食材をジワジワと温めながら真空状態にし、水分を抜いていくのです。
最大の特徴は、食材の細胞を傷つけないこと。
これで素材の風味や食感を損なうことなく乾燥させることに成功!
この技術が最も効果を発揮するのが・・・

前島さん:一番メインで作るのは、野菜で水戻しをすると前の状態にほとんど復元する。

そう!これまで難しいとされていた「生野菜」の乾燥化に成功したのです!

スタッフ:シャキシャキ感が戻りますか?
前島さん:戻ります!戻ります!それがこの乾燥法の特徴です!

そこで、乾燥野菜を水で戻して食べてみました。
そのお味は?

スタッフ:生野菜と変わらないですね!

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