過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

過去の放送内容

2013年1月27日放送

特集

勃発!コロッケウォーズ

ゲスト

森永卓郎さん(経済アナリスト)、クリス松村さん

番組内容

今回のがっちりマンデーのテーマは「コロッケ」。
これまで「とんかつ」「唐揚げ」と揚げ物界の2大巨頭をめぐる激しい戦いを追いかけて来ました!
しかし!大事な代表選手がまだあった!それが、コロッケ!
そこで、今回はコロッケ業界、儲かりの秘密に迫ります!

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兵庫県神戸発!牛すじ入りコロッケ!

本場のコロッケを求めてやって来たのは神戸。
街の中心部、元町にコロッケを語る上で絶対に外せない名店があるという!
早速、行ってみることに。
すると・・・

長蛇の列!
お店の中では次々とコロッケを揚げて大忙し。
そこで、実際にコロッケを購入したお客さんにお話を伺ってみました。

スタッフ:神戸の方ですか?
お客さん:埼玉です。

地元の人はもちろん、観光客の皆さんも押し寄せるこちらのお店は「森谷商店」。
1日平均2000個、多い日には3000個を売り上げることもあるっていうからスゴイ!
そして、その物凄く売れるコロッケが・・・

きつね色にこんがり揚がった1個80円のコロッケ!
中はジャガイモと玉ねぎでしっとり。
でも正直、どこにでもありそうなコロッケですが・・・。
そこで、人気の秘密をコロッケを揚げて15年、森谷商店の内田友代さんにお聞きしました。

内田さん:牛すじがはいってるんですよ。

コロッケの中身の具材は、豚肉と牛肉の合挽きのお肉を使うのが一般的ですが、森谷商店は牛肉のみ!
しかも、すじ肉も入っているんです。それを塩と胡椒と砂糖で味付け。
甘みのあるシンプルな味付で「あッ、懐かしい!」って思うのが森谷のコロッケなのです。
でも何でここ神戸でコロッケが人気なのでしょうか?

内田さん:お肉の切れ端が残るじゃないですか、それがもったいないからコロッケの中に入れているんです。

そう!神戸といえば神戸牛の名産地。
130年以上前から神戸牛の専門店だった森谷商店では、お肉の形を整える時に余った部分が結構あった。
これを活かすために作り始めたのがコロッケだったのです。
ハイカラな港町・神戸には、早くからコロッケをはじめとした洋食の文化が広がっていたのです。

洋食文化と神戸牛、神戸はまさにコロッケのための街なのです!

兵庫県高砂市発!極みコロッケ!

続いての儲かりコロッケは、同じく兵庫県にあるという事で、神戸市元町から1時間、高砂市へ。
噂によるととんでもない大行列らしい!
それが・・・

こちら!旭屋!
あれ?大行列はどこへ?
そこで、株式会社旭屋 代表の新田滋さんにお話を伺ってみることに。

新田さん: "極みコロッケ"の事ですね。店頭では販売していないんですけどもインターネットで6.7年待ちが出ています。

そう!旭屋のコロッケの大行列は、ネット上に並んでいるらしい!
新田さんの言う"極み"というコロッケを注文すると、7年先じゃないとお家に届かない!
と言うことは、現在43歳の加藤浩次が注文すると、50歳にならないと食べれないって事なのでしょうか?
念のため、最近の注文に対するお店からの返信メールを見てみると・・・

確かに"2019年出荷"ってなってる!
と、ここで!

スタッフ:一応番組で商品を撮影させていただきたんですが。
新田さん:残念ながらちょっと難しいです。

7年待ちの商品は、当然お客さん優先って事で撮影用のコロッケは無い!
これはヤバイ・・・
しかし!

新田さん:先週配達に行って、すでにそこの番地が空き地だったって、返ってきたものがあるので。

なんと!注文したことを忘れて引っ越しをしてしまったお客さんの分が、昨日返品されてきたらしい!
そこで、特別に調理して頂きました。

ご覧ください!これぞ7年待ちの"極みコロッケ"1個なんと273円!
中身はミンチ肉ではなくブロック肉。

なんと!お肉は神戸牛のカルビ!等級はもちろん最高のA5ランク!
さらに、イモもスゴい!使ってるのはレッドアンデスという皮が赤く甘みがとっても強いイモ。
これが最高級の神戸牛に絶妙にマッチするんだとか。
そんな貴重な極みコロッケをスタッフが慎重に試食させて頂きました。

スタッフ:肉!甘い!うまい!

伝わりずらいかもしれませんが相当おいしいようです。
極みコロッケはイモの皮むきからお肉のカット、さらに成形まで一個一個手作業で行っている。
1個273円ですがコストは400円かかるらしく、実は作れば作るほど赤字!
でも新田さんの「神戸牛のおいしさを全国の人に知ってもらいたい!」という熱い思いから
1日200個だけ作っているんです。

静岡県発!みしまコロッケ!

続いてやって来たのは、森永さんオススメの「みしまコロッケ」がある静岡県三島市。
街中を歩いてみると・・・

至る所にコロッケを売るお店が!
街の中心部には、コロッケを売っているお店がわんさか!
では一体、なぜ三島市は"コロッケだらけ"なのでしょうか?
そのヒミツを知ってる人を伺うと・・・

謎のおじさんが登場!
一体、この謎のおじさんは誰なのでしょうか?
実はこの方、三島商工会議所で一番偉い、会頭の諏訪部敏之さんなのです!
大変失礼致しました!
実は、みしまコロッケ普及のため、先頭に立って頑張ってるお方。
そんな諏訪部さんにコロッケ作りのきっかけをお聞きしました。

諏訪部さん:うなぎが昔から有名なんですけどね。

そう!三島市の名産といえば、元々「うなぎ」。
でも、「うなぎ」はちょっと高すぎる。
そこで目を付けたのが、うなぎよりもお手頃な「三島馬鈴薯」というジャガイモ。
これを使ってコロッケを作ろう!と、呼びかけたのがきっかけだったのです。
コロッケ作りをサポートするために、市ではこんな事を・・・

諏訪部さん:お店をやりたい場合、フライヤーをお貸ししたりしています。

お店でコロッケを作りたい!って人には、市からフライヤーを無料貸し出し!

諏訪部さん:年間で35.6件くらい貸出しているでしょうね。

三島市で大人気!創業昭和28年の駒井精肉店の三島コロッケには、三島馬鈴薯がゴロッと入ってる!
みしま馬鈴薯の特徴は水分の多さ。
男爵イモよりも多く一般的なメークインよりもやや少ない。
この水分量がコロッケにちょうど良かったんです!
こうして駒井精肉店を中心とする静岡県三島市のコロッケ天国には、全国各地からお客さんが殺到!

そして市内の和食屋さんでは、うなぎ入りみしまコロッケが、ブラジル料理店にはニンニクの効いたブラジル風みしまコロッケなんかもある!

諏訪部さん:よく経済効果って言いますけど、大体10億円ぐらいいってるんじゃないですかね。

コロッケ作戦大成功!

▼スタジオでお聞きしました。
加藤:みしまコロッケというのは街おこしで全体でやっているんですね。

森永さん:箱根西麓野菜という野菜がとれるんですけど、やっぱり富士山のおいしい水なんで野菜自体がものすごいおいしんです。皆が昔からコロッケを作っていて、それを街おこしに使おうってことなんです。

東京・戸越銀座発!おでんコロッケ!

全日本コロッケウォーズ!
続いての儲かりコロッケは、東京都品川区の戸越銀座にあると言う!
それが・・・

商店街から徒歩5分のところにある後藤蒲鉾店。
そう!こちらはお肉屋さんではなく蒲鉾屋さん。
当然、売っているのは練り物やおでんなど。
本当にコロッケも売っているんでしょうか?

ありました!
その名も「おでんコロッケ」1個60円。
一体どんなコロッケなのでしょうか?中を見てみると・・・

なるとにさつま揚げらしきモノが入ってる!
さらには大きな大根まで!
そう!おでんコロッケは、おでんの具が丸ごと入ったコロッケなのです!
でも、本当に売れているんでしょうか?
そこで後藤蒲鉾店の後藤直美さんにお話を伺いました。

スタッフ:今日は日曜日ですけど大体どれくらい売れるんですか?
後藤さん:今日はどうでしょうか?200個ぐらい売れると思うんですけど、今日はもしかしたら間に合わないかも。夕方バタバタになるかも。

結構、売れてる!
では一体、どの様に作っているのでしょうか?
見せていただくことに。

まずはすり潰したジャガイモの中に細かく刻んだおでんの具材を入れて、ダシがたっぷり染み込んだ大根を包み込んだら、おでんコロッケの出来上がり!
まさに蒲鉾屋さんだからこそできる変わり種コロッケなのです。
でも、なんで蒲鉾屋さんがわざわざコロッケを?

後藤さん:商店街おこしです。

実はここ戸越銀座商店街は、4年前から色んな種類のお店が独自のコロッケを作ってるんです。
元々評判だったお肉屋さんの作る美味しいコロッケをヒントに、中華料理屋さん錦華楼では餃子が丸ごと入った餃子コロッケ!
カレーチェーン・CoCo壱番屋では戸越銀座店限定コロッケカレー!

そして餃子の王将にもトマトが乗った"あんかけトマトコロッケ"などなど、21店舗でコロッケメニューを作ってる。
コロッケ目当てにやってくるお客さんは多く、戸越銀座商店街の休日の利用客は3倍に増えたんだとか。

京都発!チョコレートコロッケ!

全日本コロッケウォーズ!
続いては京都。
京都に"衝撃のコロッケ"があるらしい!
という事でやって来たのは、年の瀬の活気で賑わう京の台所、中京区錦市場!
聞くところによると井上佃煮店にそのコロッケがあるという。
早速、伺ってみることに。

スタッフ:こちらにスゴイ有名なコロッケがあると聞いたんですが。
店員:ありますよ。

しかし、出てきたのは何の変哲もないコロッケ。
スタッフが食べてみると・・・

スタッフ:チョコです!チョコ!

そう!チョコです!
これがまさかの1日800個を売っちゃうオバケ商品!!
井上佃煮店は明治17年創業の老舗。
なぜ佃煮屋さんがコロッケなのか?
そして、なぜコロッケの中身がチョコレートなのか?
井上佃煮店 代表取締役の梅村猛さんにお話を伺いました。

梅村さん:独自のものが欲しかったんです。おそらく中身が牛肉だったり豚肉だったり、魚であっても普通かなと思いますよね。

そう!チョコレートコロッケはインパクトが欲しかった老舗の佃煮屋さんの秘策だったのです。
それにしても・・・

スタッフ:やり過ぎじゃないですか?
梅村さん:けどお客さんが喜んでくれはりますやん。やり過ぎたのもOKかもしれん。

これ、誰に人気かというと、やっぱり女子!

チョコレートコロッケのポイントは絶妙な溶け具合!
揚げた時には染み出さず、食べた時に溢れ出すチョコレート。
では一体、どうやって作っているのでしょうか?

スタッフ:作っているところが気になるんですけど、見せてもらえないですか?
梅村さん:ダメです!勘弁してくださいよ!

撮影NG!
しかし、これまで「トンカツ」「唐揚げ」と、数々の取材NGをなんとか切り抜けてきたスタッフ!
という事で、今回も必死の交渉!!
すると、奇跡的に"音声だけなら"って事でOKを頂いちゃました!
それでは製造工程をどうぞ!

スタッフ:えー!板チョコじゃないんですね?ブロックなんですね?
梅村さん:それを溶かす。

まずスタッフが見たものは、板チョコではなくブロック状のチョコを溶かす作業。

スタッフ:これは何ですか?
梅村さん:食べやすいでしょ?牛乳入れる方が。
スタッフ:牛乳を入れるんですね。
梅村さん:カカオの粉を入れたり、全ては言えませんけど。
スタッフ:これは絶対に言えませんか?
梅村さん:言えません!勘弁してくださいよ。

最大のポイントは、牛乳の後に入れる数種類の調味料。
これが何かは、絶対言えないらしい!
その後、一晩寝かせてパン粉を付けて凍らせると・・・

こんな感じに!
これを揚げれば溶け具合絶妙なチョコレートコロッケの出来上がり!

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