過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2012年12月2日放送

特集

儲かる!ご当地お菓子 第5弾!

ゲスト

森永卓郎さん(経済アナリスト)、石塚英彦さん

番組内容

今回のがっちりマンデーは、大好評シリーズ第5弾!「儲かる!ご当地お菓子!」。
全国には知られざるご当地お菓子がまだまだあった!
そこで今回は、長崎・大阪・長野・千葉・秋田の知られざるご当地お菓子の裏側に迫ります!

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長崎発「じゃがメル」!

儲かるご当地お菓子、まずは新食感で話題沸騰の長崎県の新スイーツ!
長崎県が誇るご当地お菓子といえば、何と言ってもカステラ。
それ以外は、いまいちピンとこない・・・
ところが!
空港のお土産店でお菓子売場を覗いてみると・・・

お客さんが妙に足を止める一角が!
購入した人にお話を伺ってみることに。

スタッフ:何を買われたんですか?
お客さん:じゃがメル!

そう!じゃがメル!
昨年の11月に発売以来、飛ぶように売れているんです。
1箱10粒入で500円とやや高めですが、多い時はひと月に5000箱も売れるんだとか!
コレ、同じ価格帯の他のお菓子に比べ3倍以上の売上げ!
そこで、人気のヒミツを探るべく「じゃがメル」生みの親の元へ。
それが・・・

こちら!
沖田製菓舗 4代目・沖田慎太郎さん。
早速、じゃがメルを試食させていただきました。
そのお味は・・・

スタッフ:キャラメルの中にじゃがいもが入っている!?
沖田さん:はい、じゃがいものチップスを入れました。

キャラメルの中にじゃがいもが入っているだけ!
しかし、これが美味しい!
キャラメルが溶けるにつれて広がるじゃがいもの香りと、ザクザクとした食感が意外とクセになると大人気。
でも、長崎とじゃがいもってあまり結びつかないような・・・

沖田さん:長崎県はじゃがいもが全国2位の収穫量なんですよ。2位っていうのが知られていなくて、それならじゃがいもを使ったお菓子を作ればPRにもなると思ったので。

実は長崎県、じゃがいもの収穫量が北海道に次いで全国2位!
温暖な気候と水はけの良い土がある長崎では、春と秋の2回収穫ができるため、他県よりも生産量が多いのです。
しかし、このじゃがいもにはちょっと気になるところが・・・

沖田さん:長崎のじゃがいもは北海道に比べると少し糖度が落ちるんです。

そう!北海道産に比べると長崎県産は糖度が少ない。
そこで沖田さんは「じゃがいもを甘いものと組み合わせよう!」って考えた。
白羽の矢がたったのはキャラメル!
こうしてキャラメルの甘さと、じゃがいもの風味・食感をアクセントにした「じゃがメル」が誕生したのです。
ところが・・・

沖田さん:最初は全然売れなかったですね。手間もかかるし、もうやめようかなって正直思っていました。

追い詰められた4代目。
しかし、その時じゃがメルに救世主が登場したのです!
それは、長崎空港!
長崎空港ビルディング株式会社 営業本部 営業企画課の小川竜彦さんにお話をお聞きしました。

小川さん:隠れた逸品がないかしらみつぶしに回っていたところで「じゃがメル」に出会ったんです。

地元の名産を使った土産物を売りたかった空港が「じゃがメル」に目を付け積極的に販売!
すると、物珍しさも手伝って口に入れたお客さんに香りと食感が大ウケ!
長崎空港限定というプレミアム感も後押しし、発売以来の売上は・・・

なんと!カステラの牙城を脅かす第4位に入る快挙を達成!
ほぼ一人で作っていた4代目はとんでもない忙しさに!

沖田さん:最初の頃は空港さんに殺されるかと思いました。

殺人的なスケジュールで頑張った4代目!
その勢いはまだまだ続きそうです!

大阪発「パインアメ」!

儲かるご当地お菓子、続いては浪速のロングセラーお菓子。
それは・・・

そう!パインアメ!
今年、発売62周年を迎えた浪速の一番人気アメ「パインアメ」。
でも、そもそも何で大阪でパインアメなのでしょうか?
製造元のパイン株式会社に伺いました。
出迎えてくださったのは、パイン株式会社 代表取締役の上田豊社長。

スタッフ:何で大阪でパインアメなんですか?
上田社長:昭和26年、戦後ですので物はありませんし、ましてや甘いものが足らないと、だったら高級品のパイナップルを、そのままの形でアメにできたらいいなと考えたんです。

終戦直後、進駐軍の司令部があった大阪では、パイナップルの缶詰が一番のご馳走だった。
庶民がなかなか口にできない高嶺の花を「手軽に味わうことができたら」との思いからパインアメが誕生!
以来、60年以上の長きに渡りオバちゃんにも若者にも愛され続けているんです。
実は、そんなパインアメにはあるヒミツが!
それは・・・

穴!

上田社長:どうやって穴を開ければいいのかと、穴を開けるにはキャンディを作って真ん中へこまして割り箸でぷちゅっと叩けば真ん中開くじゃない。

そう!以前、穴開けは手作業で行われていたんです。ところが腱鞘炎にかかる人が続出!
では一体、今はどうしているのでしょうか?
そこで、滋賀県にある製造工場へ!
案内してくださったのはパイン株式会社 開発部 研究室の前田孝朗さん。
すると・・・

前田さん:機械で穴を開けるんですが、穴を開けるという表現じゃなくて、そこは企業秘密になりますけども。

前田さんいわく、以前の様にくり抜いているのではなく、形成しているらしい。

ちなみに穴が開く前はこんな感じ。
そして、機械から出てくると穴が開いてる!

穴の直径は7.5ミリ、パイナップルに似せるためのすじは24本など、とにかく細かく決まってる!
そんなこだわりがたくさん詰まったパインアメ、昨年の売上げは、なんと!約15億円!

長野発!「市田柿ミルフィーユ」!

儲かるご当地お菓子、続いては長野県発!お取り寄せNo.1スイーツ!
楽天市場が主催するインターネット上でのお取り寄せスイーツ部門で、2011年見事大賞を受賞!
そんな大人気のお菓子を作っている、長野県下伊那郡にある株式会社マツザワを訪ねてみることに。
出迎えてくださったのは、株式会社マツザワ 開発部 新規事業担当の森本康雄さん。

スタッフ:こちらでスゴイ流行っているお菓子を作っていると聞いたんですが・・・
森本さん:干し柿の市田柿を原料に使った市田柿ミルフィーユって言います。

長野県が送り出す大人気ご当地お菓子は、干し柿を丁寧に何層にも重ね、間にバターを挟んだ「市田柿ミルフィーユ」。
では、大賞を受賞したそのお味は・・・

スタッフ:僕、正直言いますと干し柿って苦手なんですけど、これ美味いですよ!

そもそも、長野県伊那郡は江戸時代、将軍の長寿を願うために干し柿を献上していた歴史ある土地で、冬場は昼夜の寒暖差と天竜川の霧のお陰で甘味の強い良質の干し柿が作れるんだとか。
しかし、そんな干し柿も近年では年配の方の食べ物ってイメージに。
そこで、「このままではイカン!」とマツザワは一念発起!
歴史ある干し柿を若い人にも食べて貰える様、新製品の開発に着手するのです。

森本さん:私の家でも以前は市田柿を作って出荷していたんですけど、バターを入れたりチーズを入れたり、それぞれの家庭にあったんです。それを商品化したっていうのが始まりだったんです。

そう!昔からこの地域では胡桃や柚子を挟んだりと、家庭ごとに独自の美味しい干し柿の食べ方があったのです!
そこで、新規事業担当の森本さん家では、バターなど乳製品と合わせるのが代々のスタイルだった。
これ、干し柿の独特のクセを消してくれるんです。
という訳で、この森本家の食べ方をヒントに「市田柿ミルフィーユ」が誕生。
すると、今や年間1万個を売り上げる大ヒット商品となったのです!
なんと!今注文しても発送は来年の3月下旬なんだとか!

千葉発「しょう油ラスク」!

みなさん、ご存知ですか?
ご当地お菓子業界には何年かに一度、全国を巻き込むビッグウェーブがやってくることを!?
1990年代は、プリンブーム。
2000年代に入り訪れたのは、バームクーヘンブーム。
そして、2012年!またまた全国を席巻するビッグウェーブがやって来た!
それは・・・ラスクブーム!
ラスクといえば元々、パン屋さんが売れ残りを何とか使い切ろうと生まれたお菓子。
それが今では全国でご当地ラスクが群雄割拠!
全国ラスクウォーズ状態なのです!
中でも今特に注目を浴びているのが千葉県銚子市。
街の人に聞いてみると・・・

スタッフ:銚子で有名なお菓子があるって聞いたんですけど?
街の人:しょう油ラスクです!

そこで、銚子の新名物「しょう油ラスク」を作っている山口製菓舗へ。
なんと!昨年10月の発売以来、わずか1年で2万袋以上を売り上げたそうなんです!
では一体、そのお味は・・・

スタッフ:美味いですね!しょう油の味がします!団子あるじゃないですか、みたらし団子、そんな味がします。

そもそもラスクと言えば砂糖での味付けが一般的。
しかし、しょう油とラスクの組み合わせは、控えめな甘さとほのかな香ばしさを武器に大ヒット!
でも、なぜ洋風のお菓子に和風の調味料を使おうと思ったのでしょうか?
しょう油ラスクの生みの親である山口製菓舗 専務の山口由美子さんにお話を伺いました。

山口さん:銚子の特産品ってしょう油なんですね。そのしょう油とお菓子を結び付けたかったんです。

銚子は「ヒゲタ」「ヤマサ」という大手しょう油製造会社の工場がある国内有数のしょう油の町。
山口さんはそんな地元の素材を活かしてラスクを作っちゃったのです。
しかし、ここである問題が!
それは、ラスクに使われるフランスパンでは空気穴が多く、キメが荒いのでしょう油が染み込みにくい。
そこで、目を付けたのが・・・

山口さん:コッペパンです。

そう!コッペパン!
その断面を見てみると、空気穴も少なくまるでスポンジ!
コッペパンがしょう油をまんべんなく吸い込むことで、香り豊かなしょう油ラスクが誕生したのです!
そんな山口製菓舗はしょう油ラスクでがっちり!

秋田発「クロワッサンラスク」!

続いてやって来たのは、秋田県雄勝郡羽後町にあるOHZAN Cafe。
出迎えてくださったのは、株式会社櫻山 代表取締役の榎本鈴子社長。
早速、お話を伺いました。

スタッフ:進化系のラスクがあると聞いてきたんですが・・・
榎本社長:はい!クロワッサンのラスクです!

そう!秋田が送り出すのは、大胆にもクロワッサンを使った新感覚のラスク!
では一体、なぜクロワッサンをラスクにしようと思ったのでしょうか?

榎本社長:この場所というのは日本でも有数の豪雪地帯なんですね。初雪が降った瞬間にお客さんがパタッと1人も来なくなっちゃったんですよ。

OHZAN Cafeのある羽後町は、日本有数の豪雪地帯。
なので、雪が降る11月〜5月は開店休業状態を余儀なくされる。
すると、カフェの看板メニュークロワッサンが売れ残っちゃう・・・しかも、賞味期限はわずか1日。
そんな時、「そうだ!ラスクを作れば日持ちする!」って閃いた!
クロワッサンラスクは日持ちするだけじゃなく、独特のサックサクの食感をもたらしました。
榎本社長は、10ヶ月で全国40ヶ所ものデパートや洋菓子店への営業回りを敢行!
するとある時、銀座の某百貨店の目に止まりクロワッサンラスクは大ヒット!
今や一日の生産数2千個が連日完売するほどに。

榎本社長:怖いくらい売れました。ブームって怖いですね!

では一体、独特のサクサク感がウリのクロワッサンラスクはどうやって作っているのでしょうか?
まずはラスクのベースとなるクロワッサンをオーブンで焼き上げ、包丁で半分にカットした後、もう一度オーブンへ。

そして、焼き上がったラスクにバターをまんべんなく塗り、砂糖を上からまぶしたら、再度オーブンで焼き上げます。
クロワッサンラスクは、ちょっと面倒ながらも3回焼くことで独特のサクサク感を生み出しているのです。

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