過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

過去の放送内容

2012年10月21日放送

特集

黄綬褒章

ゲスト

森永卓郎さん(経済アナリスト)、香取慎吾さん

番組内容

今回のがっちりマンデーは、新企画「黄綬褒章」。
褒章とは毎年春と秋に天皇陛下から授かるお褒めのメダル!
これ、内容によって色が6色に分かれており、「長い間お仕事を頑張って、その業界のお手本になっている人」に送られるのが黄色いメダルの黄綬褒章。
そこで!黄綬褒章を貰った人に会いに行き、仕事の極意や儲かりのヒミツを探ります!

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車の板金で黄綬褒章!

栄えある受章者を求め、スタッフがやって来たのは鹿児島県日置市。
こちらに昨年の春、黄綬褒章を受章した方がいるそうなのですが・・・

それが、こちら!有村則夫さん。

スタッフ:黄色いメダルって今どちらに?
有村さん:こちらになります!

黄綬褒章の黄色いメダルと賞状を大きな額縁に入れ、事務所の一番高いところに飾ってありました!
では一体、有村さんはどんなことで黄色のメダルを受章したのでしょうか?

有村さん:僕は車の板金の技術でもらったと思っています。

そう!有村さんは故障した車のボディーを直す、板金技術が評価され黄綬褒章を受章!
そんな板金技術のスゴさのゆえんが、鉄板の硬さの違いをピタリと見抜く能力。

実は車には、10種類以上もの硬さの違う鉄板が使われている。
もちろん車種・年式などによってその組み合わせが違う!
硬さが違うと修理方法も異なるため、その判別がとっても難しいのです。
では一体、どうやって硬さを見分けるのでしょうか?

有村さん:ちっちゃな工具で鉄板の表面を削ることによって、硬さというのが瞬時に判断できると思います。

そう!削って見分ける!
それに使うのが「サンダー」という機械。
これはデコボコになった車体の塗料を、キレイに落とすための工具。

実は有村さん、この削る時の火花を見て、鉄の硬さをたちどころに見抜いちゃうんです!
本当にそんなことが出来るのでしょうか?
ということで、色・厚さ・重さが同じ5枚の鉄板を用意。
その中から1枚だけ微妙に硬いモノを当ててもらいます!
果たして、本当に硬さの違いを火花だけで見分けることができるのでしょうか!?
早速、実験開始!
すると・・・

なんと!あっさり正解!

有村さん:削った時の火花の先の散り具合というんですかね。パリパリパリっとする瞬間が目に見えるんです!

柔らかい鉄板は火花が右に向けてシュッと真っ直ぐ進んでいるのに対し、硬い鉄板は火花が線香花火のように途中でパリパリ!ってなってるそうなんですが、よくわかりません・・・。
鉄板の硬さを見分けることで、作業の効率は大幅アップ!
今や有村さんのもとには、そのスゴ技を聞きつけた車屋さんが、お手上げ状態だった修理をお願いに来るほど!
奥さんの有村ツヨ子さんにお話を聞いてみると・・・

スタッフ:黄綬褒章の受章で仕事は増えましたか?
奥さん:増えましたね!できるだろうと想定して持ってきてくださるから責任の重さが違いますよね。

そんな有村さんの板金は黄色いメダルでがっちりです!

サボテンで黄綬褒章!?

続いてスタッフがやって来たのは、岐阜県瑞穂市の株式会社 岐考園。
こちらに2011年春、黄綬褒章を受章した方がいるそうなのですが・・・

それが、こちら!加藤孝義社長!
では一体、どんなことで黄綬褒章を受章したのでしょうか?

加藤社長:サボテン!サボテンを作っているんですよ!

そう!岐考園はサボテンを作って卸をしている会社。
で、加藤社長のスゴいのはサボテンの作り方!
なんでも、世界でも珍しい画期的な栽培方法を編み出したんだとか。
そこで、加藤社長にそのサボテンを見せていただくことに。
すると、案内されたビニールハウスの中には・・・

大量のサボテンが!

スタッフ:ここは一体、どういった場所なんですか?
加藤社長:ここは田んぼなんですよ。田んぼに水が無いだけ、水は張っていないね。

加藤社長がサボテンを育てている場所は「田んぼ」。
本来稲を育てる場所にビニールハウスを建て、サボテンを育てているんです。
10万?と超巨大な敷地に、なんと!300種類500万本も育ててる!
本来砂地でないとうまく育たないと思われていたサボテンですが、加藤社長は田んぼの土で育てればメチャクチャ発育がいいって事を発見しました!
小学生の頃から、サボテンをこよなく愛するサボテン少年だった社長。
19歳で実家の農家を継いだとき、加藤少年はふと「サボテンだって、ホントは水が欲しいはず!」と思ったのです。
そこで、周囲の反対を押し切って、田んぼで"稲"ではなく"サボテン"の栽培を開始!

普通、土だと水はけが悪くて根っこが腐って育たないというのが常識でした。
しかし、驚きの結果が!

加藤社長:3倍の大きさになる!美しく花がぷわーって咲く!これなんですよ。

田んぼの土で育てると、成長スピードがメチャクチャ早かった!
実はこれ、会社がある濃尾平野にヒミツがあったのです!
濃尾平野の土は粒が大きくバラバラな粘土質。
サボテンに丁度いい湿り気を持っていて、さらに水はけもいいので根っこが腐らない。
だから良く育ったんです。
まさにサボテン栽培にうってつけの土壌だった。
中にはこんなモノまで・・・

社長が輸入した直径1mはあるサボテン、その名も金鯱!

加藤社長:まだまだ小さい!もっと大きくしたい!王国づくりと言った方がいいな!

田んぼでサボテンの大量生産に成功し、なんと!国内シェア8割!

岐考園は、サボテンで黄綬褒章を受章して、がっちりです!

シャツ作りで黄綬褒章!

続いてやって来たのは、鳥取県米子市にある尾崎商事株式会社 米子工場。
ここにも黄綬褒章を受章した方がいるそうなのです。
それが・・・

こちら!
2011年、秋の黄綬褒章を受章した吉良美子さん!
では一体、どんな事で受章をされたのでしょうか?

吉良さん:シャツの製造で黄色いメダルを頂いちゃいました!

そう!吉良さんはシャツを作る技術で黄綬褒章を受章!
実はここ尾崎商事は、あのカンコー学生服を作ってる会社。
米子工場ではカッターシャツを専門に、毎日1500着を作っています!
入社46年の吉良さん、シャツ作りで得意とするのが・・・

吉良さん:ミシンの扱い方に自信を持っています!

そう!ミシンの扱いに関しては誰にも負けない!
では、そのスゴさをミシンがけ競争で見せていただきましょう!
挑戦するのは、入社16年目の江原さん。

やっていただくのは、シャツの襟の部分と胴体部分の生地を縫いあわせる作業。
これを20着こなして頂きます!
それではスタート!
まず江原さんは、2つの生地がピッタリ合うように、何度も何度も左手で胴体部分の生地を持ち替えながら縫っていくのに対し、吉良さんは迷わず一気に縫う!じゃんじゃん縫ってく!

実は今やってるのは、シャツ作りで最も難しい作業!
真っ直ぐな襟を、丸い首の部分に縫い合せるのが大変!
しかし、吉良さんは両手の絶妙な力加減でミシンを操っていきます。
江原さんも負けじと頑張りますが、スタートから5分が経過したところで、吉良さんは20着の襟付け作業が終了!
そして遅れること5分、江原さんもようやく作業終了。

吉良さん:とにかく単純に縫う!いかに早く縫うかの世界なんです!

ミシン縫いのスペシャリストの吉良さん、伝達式には妹さんからプレゼントされたブルーのドレスで出席。

吉良さん:ドレスの規定がブルーかホワイト。私はスマートに見える黒が着たかったんですけどね。

若い社員の技術のお手本になっている吉良さんは、"キラリと光る"会社の星!

人口の雪で黄綬褒章!

続いて黄綬褒章を受章した人に会うため、やって来たのは新宿区にあるスガ試験機株式会社。

2012年、春に受章した森太郎さん!
では一体、どんな事で黄綬褒章を受章したのでしょうか?

森さん:色んな気象条件、自然現象を再現する機械を作ってます。それの改良開発で黄色いメダルを頂きました。

そう!森さんは、色んなお天気や自然現象を再現する機械を作って黄綬褒章を受章したのです!
その機械をどんなことに使うのかと言うと・・・

森さん:色んなモノは自然に置いておくと劣化しますよね。それを促進する機械をつくっています。

メーカーにとって商品を作る時に大事なのが「耐久性」。
何十年もかかるモノの劣化を、短期間で確認する機械を開発するのが、森さんのお仕事なのです。
なのでスガ試験機にはいろんな機械がある!

例えば、ミラーボールの様にキラキラ輝くこちらの機械は、太陽とまったく同じ強さの光を再現!
これで車の塗装や写真に使うインクが、太陽の光にどれだけ耐えられるか実験できる。
さらに、水を噴射させて雨にどれだけ耐えられるかのチェックもできるんです。
そして森さんがスゴイのは、ある機械を開発したところ!
それが・・・

森さん:本物の結晶を持った雪。それをつくる機械です。

そう!自然界とまったく同じ"雪"を作る機械。その名も「耐候降雪試験装置」。
森さんは、自然の"雪が降る現象"を世界で初めて再現した人なのです!

その中は狭い空間の上に穴が開いている。
直径は90cm、長さは14m。
森さんいわく、この長い穴が超重要なんだとか。

森さん:上空3000mの気象条件を作り出して、その中で雪をつくって下に落としている。

その仕組みはミクロン単位の霧状の水を穴の中に噴射し雲を作り出す。
そして瞬間的にマイナス40度に冷やす!すると、小さな氷の粒が発生。
粒は落下しますが、上昇気流を当てて、これをゆっくり落下させることで水蒸気がくっつき雪になるって仕組み。
つまり、実際の雪雲が、穴の中にできて雪を降らせてるって事。
実際に雪を降らせてみると・・・

本当にしんしんと降ってきてる。
落ちてくる雪の結晶はキレイな六角形!
この機械で作った雪で、飛行機の翼や電線に雪が積もったらどんな影響が出るかを実験しているんです。
そこで、代表取締役社長 須賀茂雄さんに、森さんの事を聞いてみると・・・

スタッフ:会社にとっては重要な人物ですか?
須賀社長:非常に重要な人物です!

実はスガ試験機は森さんを含め、なんと!8人もの褒章受章者を輩出しているんです!
次はどんな機械で受章するのでしょうか?

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