過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2012年9月9日放送

特集

地元の人だけが知っている!?なぜか売れてる人気店

ゲスト

森永卓郎さん(経済アナリスト)、クワバタオハラ(くわばたりえさん 小原正子さん)

番組内容

今回のがっちりマンデーは、新企画「地元の人だけが知っている!?なぜか売れてる人気店」。
みなさんの地元にもありませんか?
お店の場所は決して良いとは言えないけど、なぜか行列が絶えない店。
お世辞にもオシャレとは言えない小さな店なのになぜかいつも大混雑の店、などなど。
そこで今回は、全国各地で見つけた「なぜか地元で大人気の店」の「なぜか」に迫ります!

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激安タイムセールが人気の八百屋さん、そのヒミツとは?!

なぜか売れてる人気店を探して、最初にやって来たのは、大田区大森の梅屋敷商店街にある老舗の八百屋さん「柿沼商店」。
早速、柿沼道之助社長にお話を伺いました。

スタッフ:まだ朝早いのにお客さんたくさんいますね。
柿沼社長:皆さん、遠くから来る人は早いんですよ。地元の人は夕方3時過ぎに来るんですけど。

このお店の人気のヒミツは・・・

そう!並んでる商品の安さ!
でも、中には1個6000円のメロンなんてのも置いてある!

柿沼社長:6000円のを置いておくと5000円4000円のが売れるんです。一番高いのは買いづらいけど、その次くらいのは欲しいなっていう心理を考えてやっているんです。

そう!6000円のメロンは5000円のメロンを売るために置いているようなもの。
そして午後1時過ぎ、さすがにお客さんも少なくなるハズ!と、思ったら・・・

人だかり!
実は1時から3時までタイムサービス中だったんです。
そのお値段、なんと!大根が1本28円、ナス一袋78円と激安!
午後になるとタイムサービス目当てで続々とお客さんがやって来る。
でも、こんな値段でちゃんと儲かっているのでしょうか?

柿沼社長:いろいろ仕入れに工夫してまして、企業努力でやってますね。

なんでも、いいモノを安く仕入れる技があるらしい。
一体どんな技を使っているのでしょうか?
朝の4時半、大田市場へ同行させてもらうことに。

すると、まだ閑散としているフロアで、なにやら品物を積み込んでいますが・・・

スタッフ:何をしているんですか?
柿沼社長:先取り!この品物は安く売れる品物だからこれをもらってるわけ。

ここにある野菜は、この後セリにかけられ値段が決まる品物。
それを値段が決まる前に大量に仕入れる「先取り」というのをやっているんです。

柿沼社長:人より早く来るのは先取りがやりたくて来るわけよ。普通の人はセリの始まる時間に来て見て買うでしょ、それじゃ寄りっカスしかないわけよ。

先取りした品物の値段はセリ次第。
だから、もしセリで高い値段が付いたら大変!
つまり結構な大博打なんです。
でも反対にセリで安い値段が付けば、安い品物を人よりたくさんゲットできるってワケ。
この日も、ここ数日の天気や野菜の出荷状況、他の八百屋さんの仕入れなどを見て、「これは安くなる!」と見込んだ品物を大量に先取り!

柿沼社長:今日一日分の品物は確保出来ました。

そして社長の目論見通り、普通は一箱1500円のナスを1000円で、しかも大量に仕入れることに成功!
だから、激安で売ってもちゃんと利益が出るんです。
ちなみに柿沼商店は、その日に仕入れた野菜はその日の内に売り切るのが基本。
いつも新鮮な野菜が並んでいるのを、お客さんも知っているから客足が絶えないってワケ。
さらにこんなサービスも・・・

お子さんにアイスをプレゼント!

柿沼社長:ウチの前を通ったとき、ここに寄りたいという気を起こさせるには子どもたちが一番。子どもたちが将来は黙っててもウチのお客さんになるんですよね。

そんな柿沼商店は激安タイムセールでがっちり!

お客さんを「叱って」大人気の化粧品店?!

続いてやって来たのは、徳島県鳴門市の大道銀天街。
ここでなぜか売れてる人気店が、化粧品専門店の「ひかりや」。
店内は普通の化粧品屋さんって感じ。
そこで、ひかりや代表取締役の立本利博社長にお話を伺いました。

立本社長:売上げで言うと化粧品店としては四国で一番!

なんと!この店、化粧品専門店としては、年間3億円を売り上げるおそらく四国で一番の店!
では一体、なぜそんなに凄いのでしょうか?
その理由は店の奥のスペースにありました。

ん?お客さんにメイクをしてあげてるってことですよね?

立本社長:お化粧のレッスンです。化粧品を使えるようになるためのレッスンを、無料で会員様の場合は月1回受けていただけるんですね。

そう!月に1度の無料メイクレッスンでお客さんを集める!
でも、これってデパートの化粧品コーナーでも結構やってるような・・・では一体、「ひかりや」のメイクレッスンは他と何が違うのでしょうか?
そこで、店のスゴ腕美容スタッフ・中島栄美さんの様子を拝見してみることに。
すると・・・

中島さん:いつも化粧水何押し使ってます?
お客さん:2回押し。
中島さん:2回!?3回って言ったよ!3回必ず押してください!

お客さんに対し結構キツイ中島さん。さらに・・・

中島さん:ちょっとひと手間いるけどな、出来る?!
お客さん:頑張ります!
中島さん:せなイカン!
スタッフ:上から目線で良いんですか?
お客さん:お手入れとかもサボりがちなんですけど、怒っていただけるんで、怒られるんでやっとかないとってなるんです。

そう!ひかりやのポリシーはお客さんを徹底的に教育する!
そのためにはガンガン叱る!

でも、叱られた後は化粧品を購入しちゃうんです。

立本社長:化粧品って使い方がわかって本当に自分に必要だと思ったら、こっちから売り込まなくても勝手に買ってくれるんじゃないかなと思ってるわけですよ。

正しい使い方を叱るくらいの真剣さで教えてあげれば、お客さんは喜んで買ってくれるってワケ。

そして、この店の2階のフロアでは、86歳の最年長美容スタッフが葉緑素のパックを無料レッスン中。
でもコレ、最低でも2時間はそのままにしておかないといけないらしいのですが・・・
あれ?パックを顔に付けたままお客さんが席を立ちどこかへ。

スタッフ:どこへ行くんですか?
お客さん:もう帰ります。このままで!皆さんこのままで帰ってますよ。緑付けとったら誰やわからんけへっちゃらですよ。

なんと!パックを顔に付けたまま車に乗り込み帰宅!
これもひかりやの「教育」なのか!?恐るべし!
そんなひかりやは無料メイクレッスンでがっちり!

大人気!「子ども店長」の洋服屋!

続いてやって来たのは、さいたま市の北浦和。
ここに従業員5人で年商4000万円を超えるレディース・子ども服の専門店「コスコジ」がある。
店主の小杉光司さんにお話を伺いました。

小杉さん:コスギコウジを略して「コスコジ」です!
スタッフ:冗談じゃなく?
小杉さん:本気なんです!

でもこのお店、ポイント会員が6700人もいる地元のママさんに大人気の店なのです。
そんなコスコジの隠れた実力を探るべく、接客風景を見せてもらうことに。
すると・・・

お客さん:これもうひとつしかない?
小杉さん:これもう最後のひとつ。ハハハハ!これは出会いだからチャンスじゃないかな?
お客さん:似合うかな?
小杉さん:似合うと思う!絶対似合うと思う!これ調子良すぎるよね?ハハハハ!

そう!この調子いい「ちょい距離近すぎ」な接客がコスコジスタイル!
お客さんにその感想を聞いてみると・・・

お客さん:なんか普通のお店じゃないんですよね。お友達みたいな感じで子どももスゴくなついているので、私もそうなんですけど、子どもが来たがる!

さらに、奥様の美香子さんもやっぱり「ちょい距離近すぎ」な接客なんだとか。
でも、なれなれし過ぎて引いちゃうお客さんはいませんか?

小杉さん:います!ただやはり今こういう時代なので、ふれあいを求めているお客さんも結構いらっしゃるんですね。そういうお客様と長くお付き合いしていくのが僕たちの姿勢なんですよ。

この距離感を求めているお客さんと深く付き合う!!
5年のお店経営でたどり着いた接客の形なのです。
そしてコスコジにはもうひとつ独特のシステムがある。
それが・・・

レジに子ども?!
これは一体どういうことなのでしょうか?

小杉さん:ポイントを貯めていただくと、いろんな特典と交換出来るようになっているんですよ。で、60ポイント貯めると今回の2時間店長が出来ると!

なんと!ポイントを貯めると店長に!
コスコジには買い物に応じてポイントが貯まる制度があるのですが、そのポイント特典がかなりヘン!
60ポイント3万円分のお買い物で、2時間子ども店長権をプレゼント。
この日は、娘が店長として働く姿を、ご両親がハラハラしながら見学中。

他にも20ポイント1万円の買い物で、小杉店主がおんぶして1kmタクシー代わりになる権や、店内のソファーで美香子さんに30分悩み相談権なんてのもあるんです。
このポイント、もちろん現金割引にも使えますが・・・

スタッフ:割引には使わないんですか?
お客さん:使ったことないですね。なんか面白いことに使ったほうが良い。

個人商店ならではの温かみ満点のポイント制度。
このポイント欲しさに、リピーターのお客さんがドンドン増えているんだとか。
そんなコスコジはおもしろポイント特典でがっちり!

「なぜか」高級魚が飛ぶように売れる魚屋さん!

朝6時、続いてやって来たのは、千葉県浦安市にある浦安魚市場。
ここにお魚を買い付けに来たのが、老舗の魚屋さん「丸勘」の2代目店主・泉澤悟さん。
この日、泉澤さんが仕入れた魚介の種類は約15種類。
魚屋さんにしてはちょっと少ないような気もしますが・・・
魚を購入したら市場の外のスペースで加工し車に積み込む。

ん?この車!

泉澤さん:これから都内の方に、この車で魚を売りに行きます。鮮魚移動販売、昔で言うと行商ですよね。

そう!丸勘は車でアチコチに魚を売りに行く行商屋さんなのです。
この日は東京北区の住宅街へ。
でも、イマドキ行商って売れるのでしょうか??

と、思ったらあっという間に人だかり!
そして・・・

泉澤さん:13000円ちょうど!

さらに・・・

泉澤さん:ちょうどぴったし10000円!

なんと!1万円以上買っていくお客さんが結構いる!

スタッフ:なんでここの店で買うんですか?
お客さん:お魚がおいしいから!他とは全然違いますよ!

お客さんの丸勘への信頼は絶大!
生かじき 一切れ600円や、きんき 1尾1500円とややお高めの品もバンバン売れていく。
でも何でこんなに売れるのでしょうか?

泉澤さん:やっぱり自分で見て気に入った魚を買ってるんで、それをお客さんに売り込むんです。

人気のヒミツは、いいモノしか売らないから!
普通のお魚屋さんは、お客の「欲しい」に応えるためになるべくたくさんの種類の魚を揃えるもの。
でも丸勘は、お店がお勧めの魚だけを売るから種類は少なくていい!
そんな丸勘は、おいしい魚のセレクトショップなのです。
となると大事なのが、おいしい魚を見極める目利き!
例えば金目鯛は?

泉澤さん:ヌメヌメ感、手で触った感触ですよね。いい魚は手がヌルヌルするんですよ。

新鮮でほどよく脂ののった魚は、表面がヌルヌルしているんだとか。
実はこれ、泉澤さんが父親から受け継いだ技。
丸勘は、先代の父親が40年前に始めた長い歴史のある行商の魚屋さんなのです。
そう!親子2代で培ってきた40年の信頼があるってことなんですね。
この日は北区の住宅街を12ヶ所回って、午後2時半に終了。
で、本日の売り上げは仕入れに使った25万円に対して・・・

泉澤さん:40万円くらいじゃないですか?

そんな丸勘は昔ながらの行商スタイルでがっちり!

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