過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2012年5月27日放送

特集

お年寄りがっちり第4弾!お年寄りビジネス

ゲスト

森永卓郎さん(経済アナリスト)、いとうあさこさん

番組内容

今回のがっちりマンデー!今日のテーマは、大好評企画「お年寄りがっちり第4弾」!
今、とにかくお年寄りビジネスがアツい!
脅威のお年寄りパワーで日本一の生産量になっちゃった会社や全国に1000カ所以上展開するお店の秘密とは!?
まだまだ若いものには負けてられない!
見るだけで元気になる「お年寄りビジネス」に迫ります!

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【お年寄り"で"がっちり!】お年寄り向けフィットネス「カーブス」

「お年寄り"で"がっちり!」
まず向かったのは神奈川県小田原。
朝9時から、ご年配の方たちが列を作っているのは、女性専用フィットネスクラブの「カーブス」!

こちら全国に1150店舗を構える大手フィットネスクラブ!
他のフィットネスクラブは、60代以上の会員の割合が2割程度と言われているのに対し、カーブスの会員はなんと4割超!
数あるフィットネスクラブの中で、なぜカーブスがお年寄りのハートをがっちりつかんだのか?
カーブスジャパン広報室の小泉由貴子さんに人気の理由をお聞きしました。

小泉さん:出店する場所としては、駅前一等地にあるというよりは比較的住宅地寄りが多いです。

大抵、フィットネスクラブは、人が多く集まる繁華街や駅前一等地などに出店する場合ことが多いのですが、カーブスの都心都内の出店MAPを見てみると…

渋谷や新宿といった駅前に出店していない!
これは多少人の流れは少なくても、あえて住宅街に出店することで、お年寄りに来てもらいやすくする作戦なのです。
そしてインストラクターの接客にもお年寄りのハートをがっちりつかむヒミツが!

カーブスではお客さんを苗字ではなく名前で呼んでいるのです!

小泉さん:やはりこの世代の女性になりますと例えば、「○○さんのお母さん」 あとは「○○さんのおばあちゃん」そういった呼ばれ方をされてしまいますので、カーブスにいらっしゃる間は1人の女性としての時間を持っていただきたいという場所にしています。

カーブスは、おばあちゃんたちの乙女心をちゃんと把握しているわけですね!
こうしたカーブスの地道な作戦が、お婆ちゃんたちの間でジワジワ広がり、会員数43万人のうち、なんと70%が口コミや紹介っていうからスゴイ!

そして静岡県 南伊東のカーブスには・・・

カーブス最高齢会員96歳のおばあちゃんも!
96歳の森タキさんも週に3日のペースで通い楽々メニューをこなしています!
こんな元気なお年寄りたちから熱烈な支持を受け、カーブスの昨年の売上げは268億円!
カーブスは、「お年寄り向けフィットネス」でがっちり!

【お年寄り"で"がっちり!】お年寄りのツボを押さえた雑誌「孫の力」

「お年寄り"で"がっちり!」続いては、
中央区築地に会社を構える「トド・プレス」という出版社です。
こちらが作っているお年寄り向けの雑誌が今売れ行き好調とのことですが・・・
トド・プレス副編集長の石川光則さんに伺いました!
盆栽の雑誌でも作っているのですか?

石川さん:いやそっちじゃないんですよね。「孫の力」という雑誌を作っています。

こちらの雑誌のキーワードはズバリ「孫」!
おじいちゃん、おばあちゃんの大好物、「孫」に的を絞った情報に特化しているのです!
でも、一体どんな内容なのですか?

石川さん:これまでシニア雑誌っていっぱいありましたけれど、「孫の力」の場合は「お孫さんと一緒に自転車の乗り方に教えてみませんか?」とか、古い街道を歩きましょうということであっても「孫と一緒に歩いてみませんか?」ということになるわけです。

そう「孫の力」は、育児のノウハウを掲載するのではなく、"孫と楽しむ"ということを追求!
例えば、北海道から沖縄まで日本の孫300人が登場した「日本の孫をめぐる旅」や、高級品に限らない、本当に良い物を紹介する「いつか孫が受け継ぐ逸品 家宝モノを買おう」という企画など!

孫と一緒に遊べるものや、ついつい財布の紐が緩んじゃいそうな商品を紹介して、おじいちゃん、おばあちゃんの心を巧みにくすぐり、大人気ってわけなのです!
その中でも、一番の人気企画が「グランマグランパ」!
おじいちゃん、おばあちゃんと孫がオシャレをして一緒に写真を撮るという、読者参加型の企画!

その撮影が都内のスタジオで行われているとのことで、ちょっとお邪魔してみました。
可愛い孫と一緒の撮影とあって、おじいちゃんも楽しそう!

ツボを押さえた数々の企画が人気の「孫の力」。
内容以外にもお年寄り狙いの工夫がありました!
雑誌は通常A4版が主流、しかし「孫の力」はサイズがちょっと小さなB5版なのです!

これはお年寄りが長時間本を読んでも手が疲れないようにとの配慮からだそうです。
また誌面の文字を普通の雑誌よりちょっとだけ大きくしたり

いたるところにお年寄り狙いの工夫がなされているのです!
読みやすさと、おじいちゃん心、おばあちゃん心をくすぐる企画を武器に2ヶ月に1回の発行部数は5万部を突破!
トド・プレスは、「孫の力」でがっちり!

【お年寄り"が"がっちり】お年寄りパワーで生産日本一の「小松菜」

「お年寄り"が"がっちり!」
まずは、埼玉県上尾市にある「ナガホリ」という会社です。
早速、ナガホリ社長の永堀吉彦さんにお聞きしました。
こちらは何で儲かっている会社なのですか?

永堀社長:コレです小松菜です!これでがっちりです!

そう1995年に永堀社長が立ち上げた小松菜を扱う会社なのです!
もともと小松菜は日本全国で作られてはいましたが、有名な産地がありませんでした。
だから、まとめて出荷ができないため、味も産地ごとにバラつきが・・・
そこで永堀社長は「小さな土地をたくさん借りて小松菜を大量生産しよう!」と閃いたのです!
上尾市には作物を作っていない小さな休耕地がたくさんあったため、その土地を借りて小松菜栽培を開始したのです。
会社の立ち上げから17年、これまでに借り受けた土地は110か所!
合計するとディズニーランドとディズニーシーを合わせた面積以上!
そして、その土地を活かすのにお年寄りパワーをフル活用!
働いている人の70%が60歳以上っていうから驚きです!

でもなぜ、そんなにお年寄りが多いのですか?

永堀社長:ここは東京に近いですから、若い人は来てちょっとキツイとすぐ他に行ってしまうのです。

実は小松菜、手作業での収穫が強いられる地道な仕事!

黙々と同じ作業を繰り返すというのも忍耐強いお年寄りが向いているからだったのです!
また収穫時間も、その日のうちに出荷ができるよう早朝に行う必要があり、これも若者には厳しかったのです。

各畑で収穫された小松菜は、本社でまとめて計量され、出荷されます!
手作業による地道な収穫と元気なお年寄りパワーでコツコツ作り続けた結果、埼玉県は日本一の小松菜産地へと大躍進!

ナガホリの売り上げは3億円を突破!
ナガホリは、「小松菜」でがっちり!

【お年寄り"が"がっちり】技術と経験を生かした「バキュームリフト」

「お年寄り"が"がっちり!」
続いては、静岡県静岡市の「サン・テクニカル」!
お出迎えいただいたのは大石定之さん御年82のサン・テクニカル社長さんです。
早速会社の中に入れていただくと、おじいちゃんが多い!
こちらの会社は、社員の平均年齢が73歳という超シルバー企業なのです!

大石社長にお聞きしました。
いったい何で儲けているのですか?

大石社長:コレです。バキュームリフトです!

サン・テクニカルが作っているのが「バキュームリフト」という機械。
掃除機のような空気を吸い込む力で重たい荷物を運ぶという代物。
10リットルの水や、大きな板、米袋だって軽々持ち上げます!

バキュームリフトで一番大事なのがこの部分、

物を持ち上げる時に、製品と吸着部分が完全に密着していないと、余分な空気を吸い込んでしまい持ち上がらないのです。
で、この会社がすごいのがココからです!
他社が「これは無理だ」と諦めたものでも、吸着部分を独自に作ることで持ち上げることができるようにしたこと!
例えば凹凸の多い製品の場合には・・・

吸着部分に柔らかく薄い素材を使用!
すると・・・

空気が漏れやすい溝の部分にシリコン素材の"通称クラゲ"がピタッと吸着し、凹凸の多い袋がちゃんと持ち上がりました!
つまり、吸い上げる部分を運ぶものの大きさや形、材質に合わせて、1つ1つ計算して作らなければならず、専門技術や知識があって初めて可能になるとてつもなく難しい仕事なのです。
けれど失礼ながらおじいちゃんだけの会社で、なぜこんなことができるのですか?

大石社長:全員が技術や資格を持っているからです。
定年前にフォークリフトの会社の工場長をやっていた社員や元製紙会社の技術開発部長だった社員が、いろんな経験を持っていますので。

そう、サン・テクニカルで働くおじいちゃんたちは、色々な企業から集まった元技術者集団だったのです!
だから「この形状ならばどういったものを使うのがベストか」、「この素材ならば、どこの業者から仕入れればいいか」など、各自の今までに培った技術と経験を持ち寄ることで、幅広いお客さんのニーズに応えることができるのです!
そんなハイテクおじいちゃんたちが生み出すハイテク商品は取引先数を伸ばし、昨年の販売台数は70台!
安いものでも1台140万円以上っていいますから、社員5人で売上げは、1億円近く!?
サン・テクニカルは、「バキュームリフト」でがっちり!

◆スタジオでお伺いしました。
進藤さん:森永さん。今後伸びそうなお年寄りビジネス教えてください。

森永さん:はい。それは、お年寄り向けのアウトドア用品です。
特に、山登りがお年寄りに大ブームなのです。
アウトドア用品のメインターゲットがお年寄りに寄ってきていますし、今、伸び始めたところですから、まだ間に合います!

加藤さん:いいですね!久々にハマりました!久々ですけど(笑)

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