過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2012年1月29日放送

特集

修理の神様 第2弾!

ゲスト

森永卓郎さん(経済アナリスト)、大沢あかねさん

番組内容

がっちりマンデー!今回のテーマは「修理の神様 第2弾」!
前回に続いて新たな修理の神様が続々登場!
おウチで使っていたモノが壊れたからといって直ぐに捨てているそこのアナタ!
必見です!
今回も修理の神様のありがたいスゴ技を紹介しちゃいます!

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凹んだ車を修理する神様!

まず最初に修理の神様を求めてやって来たのは、神奈川県横浜市にあるカーコンビニ倶楽部 新山下店。
すると早速、修理の神様を発見!
それが・・・

こちら!
車修理の神様・早川豪一さん!
実は早川さん、修理の腕が認められ、自社CMにも出演しちゃっているほど。
それでは、その神ワザ修理を拝見させていただきましょう!

早川さん:パッと見た目だとこの部分しかへこんでないんですけど、こういった部分にひずみが波及してしまっているんですね。

傷がついてへこんだのは1箇所ですが、周りも微妙にゆがんでいるんだとか。
素人には見分けられない所も、神様は瞬時に見つけちゃう!
後の作業を正確にするには、このどこを修理するかを見極めが凄く大事。

早川さん:へこんでいる部分に溶着ピンというものを溶接して、引っ張り上げるんですね!

まずは塗装を削った所に特殊な工具を溶接。
そこに棒を通しへこみを引っ張り出す!
チカラ加減だけで直しちゃうんです。
続いては派生して出来たへこみ部分の修理。
ここでカーコンビニ倶楽部の秘密兵器が登場!

棒の先端を電気溶接し、レバーを使って微妙に引っ張って鉄板を平らにするというもの。
微妙な調整は指先の感覚だけが頼り。
それを出来るのが車修理の神様ならではの技術なんです。
その後、パテで塗装を剥がした部分のへこみを埋め、磨いてへこみを直します。

スタッフ:何度も触っているのは何でですか?
早川さん:高低差ですね!直っているかどうかですね。

僅かな高低差を取材を受けながら確認!
鉄板のへこみが直ったら続いては塗装。

ボンネットを開けるとメーカー指定の色の調合が書いてある。
ただし、それはあくまで新車の時の色。
環境や年数によって色は微妙に変化する。
そこで、メーカー指定の調合を基に早川さんの目で見た感覚で色を調整していくのです。

早川さん:ちょっと色が強いんで少し消していっちゃいます!

すると・・・

白を1滴だけ追加。
この微妙な追加がポイントなんです!
色を吹き付けてみると・・・

傷があった所が全く分からない!
完璧な出来栄えです!
これでお値段は3万円。
ちょっとお高めですが、大切な車を神様が元通りにしてくれると思えば安い。
なんと!早川さんは、その腕前が認められ、技術職からは異例の店長に昇進!

アンティーク家具の修理の神様!

続いて訪ねたのは、神奈川県横浜市にある蓮華草元町工房。
こちらはアンティーク家具の修理を行なっている会社。
そして、今回登場していただく修理の神様が・・・

こちら!
内田勝人社長。
この日持ち込まれたのは約80年前の家具。今や扉も開けにくく塗装もかなり剥がれちゃっている。

さらに、天板は塗装が剥げているだけでなく一部分欠けています。
まずはそこに薄い板を貼付けて傷を目立たなくする。

スタッフ:なぜ真四角にしないんですか?
内田さん:木ってだいたい木目が曲がってるんです。だから木目に沿って補足する木の繊維方向も合わせていくんです。

剥がれた部分を修理しやすい形に少し切ったら、木片を貼付け最後にミニかんなで微調整。
すると神様、今度は天板を人差し指でコツコツと叩き始めました。

スタッフ:何をしているんですか?
内田さん:板が浮いているかどうか見ているんです。音が変わるんです。

実は天板には厚めの木の上に、薄さ0.3mm程度の突板と言われる薄い木が貼られている。
これが浮いていると上手く塗装できないので、直さなくちゃいけない。
浮いているところは板と板の間に隙間があり、音が二重に聞こえるそうなんです。
こうして、気になる箇所を見つけたら、接着剤を隙間に入れ板を押さえる。
そしていよいよ天板の塗装!
古い家具は塗り直しが出来ないので作業は一発勝負!
そして修理した箇所は・・・

ご覧の通り!
境目も全く分かりません!
続いての修理は?

内田さん:一番下の地板って言われる本体を支えてる板なんですけど、これが直線じゃなくなってるんです!

家具の一番底の板が80年も経って波打っちゃってる!
このゆがみが扉が開かなかった理由!
神様はこれをどう修理するのでしょうか?
地板を交換すれば修理は簡単ですが、内田さんはゆがみの原因は家具を2点で支えている土台と判断。
そこで、家具よりも堅い木を使って新たなパーツを作る事に!
それを家具の土台と地板の間に入れ、幅広い面で本体を支えながら真っ直ぐに矯正するとのこと。
そして、新たに作ったパーツに塗装をするのですが、濃いめに塗るのがポイント!
拭き取っていくと本体の色に近づいていくのです。
この時、色の濃さを調整できるように、あえて使い古された雑巾を使っている!
これは、塗料を拭き取り過ぎた場合、雑巾の色が付いている所を使って家具に色を戻せるから。

こうして、アンティーク家具に取り付けても違和感の無いパーツが完成!
これを地板に取り付け、シッカリと固定しゆがみを矯正する。
すると扉もスッと開くようになり修理は完了。

内田さん:修理っているのは新規の物がちゃんと出来る実力がないと修理は出来ないんです。

なので、蓮華草本町工房では・・・

オリジナルの家具作りも行なっているんです。

不良品家電を修理する神様!

続いて神様を求めてやって来たのは、埼玉県深谷市にある株式会社ファイブワンリユース。
出迎えてくださったのは山田友美社長。
一体、何を修理しているのでしょうか?

山田社長:メーカーさんから不良品とか買い取りをして、検品・修理・メンテナンスをかけて販売しています。

こちらは、家電メーカーから出た不良品を修理して売るというちょっと変わった会社。
そんなファイブワンリユースが誇る家電修理の神様が・・・

こちら!
中国出身の楊生永さん!
来日11年目の楊さんは、修理専門のこの会社の中でも一番の腕利き!
そんな楊さんについて行くと、巨大なトラックに積まれて大量の家電が到着!

これぜーんぶ不良品!
買い取っている家電の中には、一流メーカーのモノもあるんです。
集まってくる不良品は毎月10tトラック2〜3台分!
テレビにエアコン、扇風機など色んな家電製品が北は北海道から南は九州まで、全国の不良品家電がファイブワンリユースにやって来る!
それでは楊さんのお手並み拝見!
まずは集まった不良品を、どこが故障しているのかひとつひとつ調べていく。

例えばディスクを回転させる部分が回らないDVDプレイヤーの場合。
楊さんの修理方法はかなり大胆!
大量に送られてきた不良品の壊れた箇所を直すのではなく、使える部分を組み合わせて一個の家電に蘇らせちゃう!

動かない回転部分を外し、電源の入らない方の部品を移植して完了!
見事、一台のDVDプレイヤーが完成!
しかも、残った家電の電源コードは銅線として売れ、それ以外の部品も他の業者さんに売れるので無駄が無い!
しかし、楊さんの腕前はこんなものではない!

こちらは別のDVDプレイヤー。
今度はフタを閉じても表示がオープンになったまま。

楊さん:スイッチがちょっとズレてるんです。

DVDカバーと電源スイッチを連動させる部分が微妙に斜めになってる。
そこで、楊さんはハンダゴテを使ってほんの少し角度を変える。
この細かい作業も楊さんの手に掛かれば・・・

ご覧の通り!
それにしても楊さんは、なんで故障箇所が直ぐに分かるのでしょうか?

楊さん:同じ工場で造られた物だから。

10年間家電の修理をしまくっている楊さんによると、その部品を造った工場ごとに、よくある故障箇所にパターンがあるんだとか。
それが全部頭に入っているから大体の予想がつくっていうからスゴすぎです!
こうして楊さん達が直した家電製品はファイブワンリユースの直営店で販売されています。
約1万5千円のDVDプレイヤー100台を約10万円で仕入れ、修理後は1台5500円の商品として販売!
しかも修理に自信があるからメーカーの代わりに独自の保障もつけているんです!
凄腕修理人と万全のアフターケアで、ファイブワンリユースは、なんと!売上げ2億3千万円!
さらに今年は新規2店舗オープンと大成長!
そんなファイブワンリユースは修理でがっちりです!

古くなった写真を蘇らせる神様!

続いては大田区大森にある株式会社リボテックという会社に修理の神様がいるらしい。
出迎えてくださったのは村林孝夫研究所長。

実はこの方こそ修理の神様なのです!
では一体、何を修理しているのでしょうか?

村林さん:古くなった白黒写真の修復をやっております。

そう!村林さんは写真修理の神様!
なかでも色が消えてしまった白黒写真を専門に修復してくれるんだとか。
この白黒写真の修復技術は、なんと!村林さんが日本で初めて成功!
特許も取得しているスゴイ人なんです!

今回は、スタッフが実家から借りてきた2枚の写真を元通りにしてもらいます。

村林さん:今ぐらいのタイミングで修復すると、あと200年ぐらいは大丈夫です。

村林さんの手に掛かれば、修復後は色褪せしにくくなり200年も保存できるんだとか!

スタッフ:作業はどういった順番で行なうんですか?
村林さん:最初は硬膜剤に漬けます。

まずは写真を硬膜剤という薬品に漬ける。
続いて、そこから取り出した写真を水で洗ったら漂白剤へ。
すると・・・

スタッフ:消えてきましたよ!大丈夫なんですか?
村林さん:大丈夫です。

続いて漂白剤を水で流し、強い照明で光を照らす。
そして最後に現像液に漬ける。
すると・・・

あら不思議!
ぼやけていた写真がクッキリ!
人物の表情や服の模様もハッキリと分かるほど鮮明な仕上がり!
一体、村林さんは何を行なったのでしょうか?

白黒写真とは白い銀が表面に付いている紙の光が当たった部分が化学変化する。
そこを残しその銀を現像で黒くするというもの。
でも時間が経つと銀が劣化し変色する。
そこで村林さん、まずは写真の表面を硬膜剤という薬剤でシッカリ保護。
実はこの硬膜剤の調合が難しく、今まで誰も修復に成功しなかったんだとか。

続いて漂白剤に漬けることで、中に残っている銀を元々の白色に戻す。
そして最後に強い光を当てもう一度現像して銀をクッキリ黒色にする。
すると修理の神様によって80年前の写真が元通りってワケ。

以前依頼があった、どこかの温泉地で撮ったと思われる男性5人の写真は、修復前にはほとんど写っていない塔まで見えるほどに回復!
パソコンなどによる写真修復と違うのは、当時写っていた物であれば必ず復元できるところ!

スタッフ:今回の修復1枚の値段はいくらですか?
村林さん:1枚1万8千円くらいですね。

それでも思い出の写真を元通りにして欲しい人からの依頼で、多い時にはひと月50枚もの修復を行なっているだそうです。

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