過去の放送内容
2012年1月8日放送

特集
2012 カリスマ社長 年大予想スペシャル
ゲスト
アイリスオーヤマ(株) 大山健太郎社長 (株)あきんどスシロー 豊崎賢一社長 エステー(株) 鈴木喬社長 (株)ジェイティービー 田川博己社長 日本マクドナルド(株) 原田泳幸社長 ワタミ(株) 渡邉美樹会長
番組内容
今日のがっちりマンデーは「カリスマ社長 2012年大予想スペシャル」!
6社の合計売り上げ約2兆円という、超ビッグな社長たちが、2012年を大予想!
熱いトークを繰り広げます!
勝つのはどっち!? iPhone VS アンドロイド
今や総出荷台数2000万台のスマートフォン。
街で画面をタッチしたり、スクロールしている人、この一年で一気に増えた気がしますよね?
「日経トレンディ」が発表する2011年ヒット商品ベスト30では、堂々の第1位にランクイン!と、スマートフォン市場は今、過熱状態。
そんなビッグウェーブに乗っかった儲かり商品も続々と誕生。
番組でも紹介したのが、「ピタクロタッチ」。

これ、手袋のまち、香川県東かがわ市の株式会社イチーナ作る、スマートフォン専用手袋。
普通の手袋をしていると操作できないタッチパネルが、これなら操作できる!ということで、大ヒット!売り上げは、ナント4億円!
さらに、東京都の文具メーカー・サカモトが作るタッチペン「スマートアルファ」は、長いネイルでオシャレし過ぎて、上手くタッチできない女性を中心に大人気!

他にも、イヤホンジャックに挿し込むだけのスマホアクセサリーは、ナント25万個も売れる大ヒット!

ヒット商品が続々登場し、ビッグマネーが動くスマートフォン市場ですが、昨年はスマートフォン2強の勢力争いが勃発!
一つは、スマートフォンを世に広めたパイオニア!ご存知アップル社のiPhone!
これまで全世界でナント1億台以上も販売した、スマートフォン業界の超大ヒット商品。
創業者スティーブ・ジョブズ氏の死去で、その勢いにかげりが出るかと思いきや、10月に登場したiPhone4Sも大ヒット。
しかし!それに待ったをかけるべく、昨年急成長したのが、アンドロイド。
これ、あのインターネット検索で有名なGoogleが開発した無料の基本ソフト"アンドロイド"を使った携帯電話。メーカー各社は、その"アンドロイド"を使い、こぞって開発。急速にシェアを伸ばしています。
◆カリスマ社長が大予想!今年も大ヒット確実のスマートフォン市場で、勝者となるのは、iPhone、それともアンドロイド、どっち?
カリスマ社長の大予想はこちら!

大山社長、鈴木社長、豊崎社長が「iPhone」。
原田社長は「両方」、田川社長は「選べない」と回答。
皆さんに理由を聞いてみると…
大山社長:私、iPadを使っているんですが、その連携を考えると、iPhoneですね。実際、iPhoneを使っています。
鈴木社長:私は、最も尊敬している人が、スティーブ・ジョブズなんですよ。
田川社長:ちょうど買おうかなと思って、調べているんですけど、まだ選べない。2012年がどっちになるのかが決まる、ポイントになる年ですね。
原田社長:孫さんにも、田中社長にも、山田社長にもお世話になっていますし、ソフトバンク、au、docomoの全てのお客さんが私のお客さんなので…。でも、伸び率で言うと、アンドロイドの方が高いと思います。iPhoneも伸びると思いますが、すでにかなり売れてますからね。
ということで、今年のスマートフォン市場2強の勢力争いは、僅差ですが、iPhoneの時代が続くのでは…という予想になりました。
勝つのはどっち!? ハイブリッド車 VS 電気自動車
年々関心が高まるエコ。その中で登場したヒット商品といえば、LED電球。
普通の電球よりも明るく長持ち。しかも遣う電気代も少なくなるということで、一般家庭だけでなく、公共機関でも使われ始めています。
例えば、よく目にする信号機にもLED電球が使われ、駅の電光掲示板もLED電球に変わってきました。今まで、赤系の色しか出せなかったのが、白色LEDや青色LEDで、フルカラーになりました。
最近では、大手の東芝が、白色電球の生産を終了し、LED電球1本に絞ったり、オフィス用品大手の大塚商会も販売を開始したりと、儲かるエコ商品に全国の色んな企業が続々参入。
そんな状況において、LED電球の業界でトップシェアを誇っているのは、意外にも、大山社長率いるアイリスオーヤマ。LED電球だけで、ナント100億円の売り上げ。
そして、年々拡大していくエコ市場で、2011年に熱い火花を散らしたのが、自動車業界のハイブリッド車と電気自動車のバトル。
ハイブリッド業界をけん引するのは、何といっても、TOYOTAの「プリウス」。
昨年は23万台を販売し、国内新車販売台数でナンバー1を獲得!
一方、電気自動車業界も昨年から販売台数を徐々に拡大!30分の充電で200km走行可能な日産「リーフ」や、低価格の三菱自動車「アイミーブ」などが人気に。
それに合わせて、充電スタンドの整備も急ピッチで進み、電気自動車の時代はすぐそこ!といった状況になりました。
◆カリスマ社長が大予想!今年のエコカー市場、勝者となるのは、ハイブリッド車、それとも電気自動車、どっち?
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「ハイブリッド車」と予想したのは、原田社長、渡邉会長をはじめとする4名の皆さん。
「電気自動車」と予想したのが、田川社長、鈴木社長のお2人。
皆さんに理由を聞いてみると…
原田社長:消費者の慣れが一つ、それから社会インフラの問題を考えると、まず、ハイブリッドに移行して、それから電気自動車の時代に移行するんじゃないかなと思います。
田川社長:こうなって(電気自動車の時代になって)欲しいという期待があります。最近、車を乗る方が少なくなってきて、レンタカーの利用が増えてきています。レンタカーなら長い距離は乗らないので、ガソリンじゃなくても電気で充分。なので、電気自動車が増えていくのではないかと思います。
大山社長:私は、プラグインハイブリッドカー(※家庭用のコンセントからも充電できるようにした車)にこれから変わるだろうと思います。街中なら電気自動車で充分いいわけですけど、遠くの場合ですと、走行距離が長いんですね。そうなると、全国的に電気自動車というのは、無理があるんじゃないかと。そういう意味で、ハイブリッドがより普及すると思います。
加藤:その後に電気自動車の時代がくるということですか?
大山社長:もちろん電気は電気の良さがあるんですが、この100年間蓄積してきた内燃機の技術を捨てるのは非常にもったいない。そういう意味で、私はエンジンはどういう形であれ、残ると思います。エンジンも今、燃費良いのか出てるんですよ。
ということで、エコカーの主導権争いは、今年もこのままハイブリッド車優勢なのでは…という予想になりました。
2012年は"円高"?"円安"?
2008年にアメリカで発生したリーマンショック以降始まった円高。
2010年の4月には、1ドル94円だった円はどんどん値上がり。
1年後には、1ドル78円に上昇。

昨年8月、この事態を食い止めようと、政府と日銀が介入して金融政策に乗り出すも、状況は変わらず。それどころか、ギリシャ危機などの先行き不透明なヨーロッパ経済の影響から、ますます円高に拍車がかかる事態に。
ついに、10月31日には、一時、1ドル75円32銭を記録。これまでの史上最高値を更新した。
◆カリスマ社長が大予想!今年の日本経済は、このまま円高が続くのか、それとも、一転して円安へと動くのか、どっち?
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「円高」と予想するのは、田川社長、渡邉会長。
「円安」と予想するのは、大山社長、豊崎社長。
原田社長は、「変化しない」と予想。鈴木社長は、判断しがたいという回答。
皆さんに理由を聞いてみると…
渡邉会長:為替というのは相対ですからね。日本とアメリカを比べたら、まだ日本の方が強い。ヨーロッパと比べても、多分、ヨーロッパはこれからもう一段厳しくなる…。なので、日本の方が強い。中国も勢いがなくなってきているので、日本の方が強い。日本もかなり弱っている状況なんですが、相対的に見ると、強い方になってしまう。だから円高が続きます。ただし将来的には、かなり大きな円安がくると思います。日本の財政は悪いですから。ただ、今年においては、円高が続きます。
豊崎社長:ずっと仕入れをやっていて、円高の方が、安く仕入れることができるんですが、日本は輸出産業が多いので、(円高だと)その分、消費が鈍ってくるんです。そういうところを考えると、上がって欲しいなと思います。
大山社長:当社は、アメリカにも、ヨーロッパにも、中国にも、現地法人があって、大きなビジネスをしていますが、相対比較してみると、日本の円は買われ過ぎ。過去のトレンドを見ていると、振り子と同じで、右に行きすぎると、左に戻るんですね。タイミング的にいくと、そろそろ戻りかけるのかなと思います。また、そうあって欲しいと思います。そうでないと(このまま円高が続くと)、輸出産業を国内で立地することがほとんど不可能になってしまいます。
◆続いて、カリスマ社長が大予想!2011年、日本の景気はどうなる?
カリスマ社長の大予想はこちら!

景気が「良くなる」と予想したのは、原田社長をはじめとする5名の社長の皆さん。
田川社長は「このまま停滞」と予想しました。
皆さんに理由を聞いてみると…
大山社長:昨年、復旧が遅いと言われていたんですけど、昨年は瓦礫の処理と仮設住宅で精いっぱいだったんです。まさしく今年から、復興特需が生まれるだろうと思います。東北の一番大きな問題は、人手不足なんですよ。復興のために、通年の予算の約2倍、3倍を超えるような交付金や補助金などが国から与えられます。それらを消化するためには、人が必要なんです。そうなったときに、東北にはそんなに人がいないので、東北の人手不足の余波が関東にくるだろうと。ですから、大きく西日本と東日本で分けて見てみると、東日本が、今年は景気が良いと思います。
原田社長:今年は日本がもっと頑張ると思います。今の日本は、増税、TPP、年金など色んな問題にさらされているわけなんですよ。でも日本人は、逆境に強いところがありますから、日本の底力が発揮される年になるんじゃないかと。期待も込めて、上昇です。
鈴木社長:僕は、今の世の中が陰の極だと思ってるんですよ。どこを見ても真っ暗。こういう時は大体、景気の転換期になるんですよ。だから、長期的に見て、日本はこれから良くなっていくと思っています。