過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

過去の放送内容

2011年10月16日放送

特集

全国の人気国道対抗!儲かる国道沿いビジネス!

ゲスト

森永卓郎さん(経済アナリスト)、山本裕典さん、岡田義徳さん

番組内容

今回のがっちりマンデー!は「全国の人気国道対抗!儲かる国道沿いビジネス!」
北陸の大動脈「国道8号線」には、北陸で超人気のラーメン店が!?
北関東3県の架け橋「国道50号線」には、運転手さん御用達のうどん店が!?
国道の数だけ儲かりがある!
そこで!今回のがっちりマンデーは、「儲かる国道沿いビジネス」の裏側に迫ります!

■放送内容をシェアする

国道8号線でがっちりなラーメン屋!

「儲かる国道沿いビジネス」最初に向かったのは、京都から新潟市までを繋ぐ北陸の大動脈、国道8号線。
そんな8号線で儲けているのが…

8番らーめん!
実はこの「8番らーめん」、国道沿いだけで25店舗もあり、北陸の人なら誰もが知る超有名なラーメンチェーン店なのです。
なんと!その年間売上げは85億円!
では一体、何故そんなに人気があるのでしょうか?そのヒミツを探るべく店内へ。
早速メニューを拝見。すると…

メニューが多い!
そう!8番ラーメンの大きな特徴はバリエーションの多さ!
中華麺や坦々麺、スープの無い唐麺やお子様ラーメンセットなど、ラーメンだけで24種類もある。

中でも1番人気なのが「野菜らーめん塩味567円」、具材は名前の通りたっぷりの野菜と、大きく8と書かれたナルト!
そこで、「野菜らーめん塩味」をお食事中の、代表取締役専務・後藤克治さんにお話を伺いました。

スタッフ:8番らーめんって8号線にあるから…
後藤さん:8番らーめんです!ただそれだけです。

そう!8番らーめんの名前の由来は国道8号線にお店を作ったから!まさに国道らーめん。
では一体、何故8号沿いに多いのでしょうか?

後藤さん:店を始めた時は高度成長期のスタート位の時だったので、これからは車が繁栄する時代が来るだろうと考えたわけです。

石川県加賀市出身の創業者・後藤長司さんの家の近くに国道8号線が通っていた。
近くで一番交通量が多く、お客さんが来そうな通りだから国道8号線沿いに1号店をオープン。
最初のお店を皮切りに、とにかく国道8号線沿いを中心にどんどんお店を増やしていったのです。その結果…

8号線沿いだけで25店舗!
でも、同じ国道沿いに同じチェーンのお店がたくさんあったら、売上げの取り合いで共倒れになるのでは?

後藤さん:8番らーめんという名前があれば、値段もわかってるし安心だ!となるんです。

たくさんあって困るというよりも、どこにでもあるから便利で安心!
8号線に行けば8番らーめんが食べられるってことで、お客さんが集まってくるんです。
たくさんのメニューを用意するのも、安心感のためなんですね。
そして、もうひとつ8番らーめんでは、お客さんを来やすくするちょっとした工夫があるんです。

後藤さん:女性ドライバーでも簡単にとめられるような駐車場でないと、気軽に入れませんよね?

8番らーめんでは国道沿いに店を出す時、駐車場を広く確保しているんです。
多くの飲食店は、1台分のスペースが横幅およそ2.5mですが、8番らーめんでは2.7m。
少し広くするだけで駐車が楽になり、事故も減るんです。

そんな「8番らーめん」は、国道8号線でがっちり!

国道50号線でがっちりなうどん屋!

続いての国道沿いでがっちりのお店があるのは、国道50号線。
水戸市から前橋市まで茨城、栃木、群馬を突っ切る北関東の横断道路。
そんな50号線でやたらと目にするのが…

かかしの看板でお馴染み「山田うどん」。
うどんをメインとしたメニューが人気で、北関東を中心に183店舗を展開!
特に国道50号線沿いに集中出店しているのです。
そんな絶好調の山田うどんには大事なキーワードがある!
それは、トラックの運転手さん。
山田うどんでは、徹底した運転手さん狙いの作戦を展開しているのです。
例えば…

駐車場では、ファミレスなどにはなかなかないトラック専用スペースが!
そして、なんと言ってもメニューが運転手さん狙い!
そこで、山田うどん直営事業部部長の永尾寿さんにお話を伺いました。
永尾さん:セットものが多いということです。要するにボニュームたっぷり!

山田うどんのメニューは、とにかくがっつりで味も濃い目!
忙しい運転手さんのお腹を素早く、お安く満腹にしてくれる!
中でも一番人気は?

永尾さん:圧倒的にかき揚げ丼セットです!

「かき揚げ丼セット560円」、このお値段でうどんもかき揚げ丼もレギュラーサイズ!
実はそんな山田うどんが、運転手さん狙いで国道50号線に目を付けたのにはある理由が…

永尾さん:環状型の国道が高速と高速を繋ぐんですね。

そう!国道50号線は東北道や常磐道、関越道などを東西に繋いでる!
普段から高速を使う運転手さんたちにとって、重要な連絡道路なのです。
トラックが多い国道だから山田うどんは50号線に多いってワケ。
こうしてトラック運転手さんをターゲットにグングン売上げを伸ばした山田うどん。今では、その安くて美味しいうどんを求めて、家族連れも押し寄せ大盛況!

そんな「山田うどん」は、国道50号線でがっちり!

国道26号線でがっちりな食堂!

続いての「儲かる国道沿い」は、国道26号線。
大阪の梅田から和歌山市まで、ナニワの街を縦断するこの国道は、地元で「ニーロク」と呼ばれる名物渋滞ロード。
そんな国道26号線でたくさん見かけるのは…

手書きの「○○食堂」という大きな看板。最近あちこちで見かけますよね?
実はこの看板のお店は、「まいどおおきに食堂」というグループのチェーン店。
始まりは64年前の大阪。以降全国各地にどんどん広がり、今では全国445店舗までに成長!
その年間売上げは、なんと!320億円!
なぜそんなに儲かるのか?そもそもこの看板は何なのか?
「まいどおおきに食堂」経営 フジオフードシステム開発本部長の前園誠さんにお話を伺いました。

スタッフ:まいどおおきに食堂の人気のヒミツは何ですか?
前園さん:自分で好きなおかずをチョイスして会計するセルフスタイルです。

そう!まいどおおきに食堂は、和食を中心に約40種類のメニューの中からセルフサービスで取ってもらうスタイル。
お値段は、その場で作ってくれる「卵焼き」が170円、「サケの塩焼き」が250円と、かなりリーズナブル!

スタッフ:各店舗○○食堂って名前が違うじゃないですか、なかなか浸透しないんじゃないですか?
前園さん:ご飯屋なので、地元に住んでる方々に愛されて利用していただきたいので!

一店一店が、地元に根付いたお店になりたい!だから「まいどおおきに食堂」は、その土地の名前をつけている。
しかし、お店の名前は違っても、お客さんには同じチェーンに思えちゃうワケは、独特の味がある看板の文字!
実は、ここにもヒミツがあるのです!

前園さん:これは社長の字です。

なんと!看板の文字は全部社長の手書き!
店内のメニューだって書いているんです。
そこで、「まいどおおきに食堂」経営 フジオフードシステムの藤尾政弘社長にお話を伺いました。

スタッフ:頭に地名を入れるのは社長のアイデアですか?
藤尾社長:そうです!
スタッフ:では、どんな事を考えながら看板を書いているのですか?
藤尾社長:看板と言うのはお店の生命線ですから、お店の看板の文字を見て入ってみたいなと言ってもらえるような、そんな文字にするのが大事!

お客さんに入ってもらうには、とにかく勢いのある文字が大事!という藤尾社長。

他にも、あまりキレイな字ではなく、あえて一箇所バランスを崩すのが、楽しそうなお店に見せるポイントなんだとか。

一方、メニューは看板とは対象に丸っこい文字。これは温かみがあって食欲をそそる文字をイメージしているそうです。
そして、まいどおおきに食堂では地元で人気の食堂っぽい様々なサービスがある!
例えば、食堂の基本であるお米は、全国の各店舗がその日に使う分量だけを精米し、お米の酸化を防いでいるんです。

しかも、精米後に出た米ぬかは無料で持ち帰りOK!
さらに、セルフサービスのまいどおおきに食堂では、ついつい取り過ぎてしまうため、残ったおかずを持ち帰れる様にテイクアウト用のケースも用意されているのです。
では一体、国道沿いに出店するポイントは?

前園さん:交差点の手前はあまりよくないですね。渋滞すると出れなくなっちゃうじゃないですか、入れないですし、だから交差点のちょっと先がいいんです。

交差点の手前だと、信号待ちの車が前を塞いで店から出づらい、しかし交差点の先だと信号が関所になってくれるから出やすい。しかも、信号待ちで停まっている間に、看板を見つけてくれるというメリットもある。

そんな「まいどおおきに食堂」は、国道26号線でがっちり!

国道1号線沿いでがっちりな自転車屋!

続いての「儲かる国道沿い」は、国道1号線。
東京と大阪を繋ぐ国道で、大阪近辺にやたらと多いお店が「サイクルベースあさひ」。
関西を中心に全国262店舗を展開する自転車屋さんで、なぜか国道1号線沿いにたくさんある。
関西では「自転車=あさひ」は常識!

そんな「サイクルベースあさひ」の年間売上げは、なんと!286億円!9期連続増収増益!
なんと!国内で売れている自転車の10台に1台があさひの自転車という状態なのです。
しかし、自転車を何でわざわざ国道沿いで売るのでしょうか?
そこで、サイクルベースあさひ西日本第一営業課課長の小林道弘さんにお話を伺いました。

小林さん:車で来られるお客さんが多いので、視認性で看板も立ててます。

自転車は購入後、そのまま乗って帰る人は意外と少なく、車で買いに来る方が便利!

しかも、嫌でも目に入る巨大な看板と、あさひが考案した4段ひな壇に鎮座する自転車は国道を走行する車から見ても分かるように強烈アピール!
とにかく、自動車に乗る人たちに自転車を印象付けるのが、あさひが国道沿いに出店する理由なのです!
そんなあさひの特徴は、お店で一般メーカーの自転車だけでなく、自社製作の自転車も売ってるってこと。
これが安くて結構いい!
では一体、あさひの自転車が人気の理由は?

小林さん:お客様の意見を売り場スタッフが汲み取って、そこで色々な商品が企画されるってことです。

とにかく、お客さんの声を生かした対応・改良が早い!

例えば、奥様の買い物にピッタリの売れ筋シリーズ「アルエット」。よく見てみると、普通の自転車よりも本体部分が低い。
実はこれ、「自転車を降りるときにチャリのここがスカートにひっかかるわー!なんとかしてや!」というナニワのおばちゃんの声を反映して改良されたもの。
他にも「チャリのライト点けるのにいちいち降りるのめんどいわー」という声に応えて…

手元にあるスイッチでライトを点けられる!なんてアイデアも。

そんな「サイクルベースあさひ」は、国道1号線でがっちり!

■放送内容をシェアする

このページの先頭へ戻る

Copyright© 1995-2024, Tokyo Broadcasting System Television, Inc. All Rights Reserved.