過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2011年8月28日放送

特集

レストラン・エクスプレス

ゲスト

(株)レストラン・エクスプレス 代表取締役社長 江見朗さん

番組内容

今日のがっちりマンデーは、「レストラン・エクスプレス」。
今回は、宅配業界で売上をぐんぐん伸ばし続ける会社「レストラン・エクスプレス」の儲かりのヒミツに迫ります。

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"レストラン・エクスプレス"の1日に密着!

宅配業界で売上をぐんぐん伸ばし続ける会社「レストラン・エクスプレス」。
一体何がそんなにすごいのか?
そのヒミツを探るべく、都内でも売上げ上位の両国店へ潜入することに!
人気店のわりには、若干地味な外観のような…

しかし、これはレストランエクスプレスの作戦の1つなんです。
そのことについて、経営支援部部長の佐藤剛さんにお話しを伺いました。

佐藤さん:私どものお店は、宅配の専業のお店で、店頭での販売を全くしておりませんので、外観は、外食(のお店)に比べたら、派手にする必要はないんです。

商品を売らずに宅配専門だから、お店の場所は、家賃の安い裏通りでオーケー!
さっそく店内へお邪魔してみると…

最小限の設備!あえて宅配だけにすれば、厨房だけあればいいのでぐっと節約できるんです。
店舗が動き出すのは、午前10時。
まず、最初にやる事は、ポスティング。
ポスティングとは、メニューをまいて、お客さんを獲得すること。
宅配業界においては、このメニューのチラシが命。
これがなければ、オーダーはひとつもかかってきません!
まさに「看板」ともいうべき最重要アイテムなんです。
ちなみに、今日配るチラシはこちら!

両国店で、今までのお寿司と釜飯に加えて、「揚げ物とカレーを始めました!」というお知らせ。
レストラン・エクスプレスでは、ひとつのお店で、以下のような色んなメニューを提供しているんです。

両国店店長の渥美和夫さん曰く、今回チラシをまく石原4丁目エリアは、店から近くて、反応率もいい「ドル箱」と言われるエリア。
そこで、チラシをまくことで、売り上げを早急に獲得するという狙いがあるんだそう。
この日のチラシ配りをまかされたのは、両国店のポスティングマスター松本寛さん!
両国を中心とした、亀戸、錦糸町までを含むこのエリアに、ナント月7万枚も配っているそう。
この日は、2時間で、3000枚配るのが目標とのこと。
松本さん曰く、午前11時台は、チラシ配りのゴールデンタイム!
皆さんがお昼ごはんを考え始めるこの時間帯に、いかにたくさん配れるかが、松本さんの腕の見せ所!
基本は小走りで、とにかくポストを見つけたら、まっしぐら!
もちろん、直接顔を見て手渡しするのも効果的です。
配れそうなところがあると見るや、細い道でも!アパートの2階でも!ポストを探し求め、1枚でも多く配るため、絶えず走り続けます。
松本さんが一生懸命配ってる、チラシ。
実は、そのデザインにもこだわりがあるんです。
ということで、チラシを作っている、販促制作グループの金子知子さんにお話を伺いました。

金子さん:インパクトがあって、「あ、おいしい」って"シズル"が出てる物ですね。この泡がブクブクいって、煮えてますっていう穴子の部分とか…ここに、そそられるといいますか…

ちなみに、宅配の注文をするのは、家庭の財布を握る主婦が多いので、このチームは、女性スタッフだけなんだそうです。
そして正午すぎ。両国店の厨房では、揚げ物やカレーの注文が入り始めました。
早くも先ほど松本さんが配ったチラシの効果が出ています!
一気に忙しくなる店内。すると…

渥美店長:じゃ、ミキちゃん釜が忙しくなったから、釜のメイク入って!

何と、お寿司を作っていた従業員を釜飯作りに配置転換。
お寿司の方が忙しくなったら、また、お寿司の方へ移動するんだそう。
というのも、一店舗でたくさんの食べ物を作っているレストラン・エクスプレスでは、一人の店員が色々なものを作るんです。
いかに効率よく人をまわすかは、司令塔である渥美店長にかかっています。

◆儲かりのヒミツ
「宅配"だけ"だから、おいしさにはこだわる」

おかわりができない宅配だから、寿司はあえて大きめに握る。

他にも、中華の場合は、宅配中の余熱で仕上がるように、少し固めに野菜を調理。
釜飯は、炊きあがったらすぐ配達し、届ける間に15分以上蒸らして、到着する頃がちょうど食べ頃なるようにする。
時間が経つと風味が逃げるという揚げ物は、サラダ油に2種類のラードを混ぜてコクを出す。だから、宅配しても出来立てに近い味が楽しめるのです!
さらに、レストラン・エクスプレスでは、味以外にもあるこだわりが。
それは、お寿司を届ける際の器。
店舗で接客しない宅配にとって、食べ物の器は、お店の内装のようなもの!
雰囲気のいいお店で食べれば、同じ味でも気分が違うのと一緒。

それゆえ、注文の際に容器を選べるものの、約8〜9割のお客さんが桶で注文するんだそう。
午後2時、外は突然の豪雨!
しかし、どんな大雨でも、宅配はもちろん休みません!
むしろ、お客さんが外を出歩かなくなる雨の日こそ、お店にとってはビックチャンス!
ピーク時間を過ぎたのに、注文が減る気配がありません。
ところで、午前中にチラシを配っていた松本さんはというと…

松本さん:雨に影響を受けないような、大きなマンションを狙っていきたいと思います。他のチラシを配っている業者さんもイヤだと思うので、そういう時こそチャンスだなと思います。

この雨の中、チラシを配りに行くといいます。まさにポスティングの鬼!
一方、依然、注文に追われる厨房!とここで…
寿司を握っていたかと思いきや、突然走り始めた伊藤副店長。
一体どこに行くのでしょうか?

伊藤副店長:出来上がった商品を配達するデリバリーメンバーがいないので、配達に出ます。

運良く雨もあがり2軒分の配達をするというので、スタッフが追跡してみることに!
道を右に曲がったかと思いきや、すぐまた次の路地も右へ!
スタッフの乗った車との差がどんどん離れていきます。

伊藤副店長の乗るバイクは、最短距離をスイスイ走っていきます。
近場なのに、スタッフは3分も遅れて到着。その時にはもう一軒分宅配済み!
こんなに速いのは、チラシで注文を受け、初めて対面するこの時に遅刻は失礼という考えから。
配達ルートによっては、帰りがけに、食べ終わったすし桶の回収をする時も!
夕食時の午後7時。夜のピークタイムで注文が続々と入っています。

渥美店長:出ちゃいます。30分くらいデリバリーで走ってきます。

いよいよ、店長まで配達に出るほどの忙しさ。
宅配専門だからこそ、迅速な配達を心がけているのです!
「迅速な宅配第一!」それが、レストラン・エクスプレスのモットーです!

レストラン・エクスプレスがついに開始!「禁断の」宅配とは?

白金には、他とは全く違う宅配サービスの店舗があるとのことで訪ねてみることに。
さっそく中にお邪魔してみると、目に飛び込んできたのは、事務所のような内観…

というわけで、迎えてくれたファインダイン事業部グループマネージャーの齋藤高史さんにお話を伺いました。

スタッフ:どこで料理とか作られてるんですか?
齋藤さん:うちでは料理は作っていないんですよ。うちは、街のレストランさんの料理をお届けするというサービスを行っております。

実はこれ「ファインダイン」というサービス。
そのメニューを見てみると、うなぎの「宮川本廛」、「炭火焼肉トラジ」、「キムカツ」などなど、色んな有名店がずらり。

こうしたレストランと契約し、そのお店の料理を宅配するというサービスなんです!
中には、「銀のさら」ではないお寿司屋さんまで入っています。
配達の際、白金店から持って行くのは保温ケースだけ。
今回は「炭火焼肉トラジ青山店」へ向かいます。
事前に電話で連絡済みの、上カルビ弁当を受け取り、お客さんのもとへ宅配!
料金システムはというと、例えば、2500円の上カルビ弁当なら、お客さんが払うのは、宅配料15%がついて、2875円

そのうちの商品の金額の40%と宅配料がファインダインの取り分になり、この場合は1375円!
ちょっと貰い過ぎな気もするんですが、ファインダインに参加しているお店はどう思っているのでしょうか?
(株)トラジ営業戦略室の梅松大輔さんにお話を伺いました。

梅松さん:我々は特別な投資を何もしてないんですよね。例えば、配達するとなると、バイクとかコールセンターとかが必要ですけど。こちらは、お店が満席になっても、オーダーは頂けるので。最大で10%くらい売り上げが伸びた時もありました。

ファインダインからの宅配の注文があれば、席数以上に、料理を提供出来て、売上げもアップ!しかも、お店の負担は何もなし。

齋藤さん:(ファインダインは、)電話とパソコンとバイクがあれば出来てしまうんです。
スタッフ:楽に儲けてません?
齋藤さん:いえいえ、そうでもないです。白金店でいいますと、35店舗くらいのレストランさんにご参加いただいているので、各レストランさんで20〜30種類のお料理があります。

そう、お客さんの電話に何でも即答できるように、それぞれのお店のメニューなど、あらゆる情報を常に把握しておかなきゃいけないんです。
そんなファインダインでは、宅配にあたって、画期的なシステムを導入!
パソコンで、ドライバーが今どこを走っているかを把握し、次の指示が効率的にできる。

それにより、ドライバーは事務所に戻らずに、次の料理店と宅配する場所の情報を受け取れます!このシステムが、「ノーリターンデリシステム」。
さらに、今までは事務所に戻らないと受け取れなかった伝票が、ナント出先でプリントできちゃうんです!

そのことで、事務所にいちいち戻ってくる時間がなくなり、15分以上も早く届けることができるんだそう。
「配達の効率化」で、まだまだ伸びそうです!

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