過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2011年8月14日放送

特集

「僕たち上場しました」第2弾!

ゲスト

森永卓郎さん(経済アナリスト)、いとうあさこさん

番組内容

今日のがっちりマンデーは、好評につき、「僕たち上場しました」2011年版!
元気一杯の上場企業が続々登場!その儲かりのヒミツに迫ります。

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ケンコーマヨネーズ

最初にやってきたのは、杉並区高井戸に本社をかまえる「ケンコーマヨネーズ」。
今年の3月、東証二部に上場!
一体何を作っているのか、さっそく、炭井孝志社長に話を伺いました。

炭井社長:業務用のマヨネーズを作っている会社です。

そう、ケンコーマヨネーズは、マヨネーズはマヨネーズでも、業務用のマヨネーズを作っている会社!
業務用とは、我々がスーパーで買ったりするものではなく、お弁当に小袋で入っていたり、外食チェーンなどで使われているプロのための商品。
誰もが知っている、あのマクドナルドのビッグマックやチキンフィレオに入っているのも、実はケンコーマヨネーズなんです!
それにしても、どうしてケンコーマヨネーズは業務用の世界で人気なのでしょうか?
それは、お客様の要望に合わせて、オリジナルのマヨネーズを作るから!
例えば、パンメーカーに「調理パンに合うマヨネーズを!」と頼まれて作ったのが、加熱しても卵と油が分離しにくい、N-1マヨネーズ!
はたまた、外食チェーン店から「サラダに合うマヨネーズを」と頼まれて作ったのが、HSマヨネーズ!
普通のマヨネーズだと、サラダを作り、時間が経つと、野菜から水が出て、ベチャーっとなってしまいます。ところが、HSマヨネーズなら、野菜から出る水をマヨネーズが抑えて、シャキシャキ感が持続します!

そんなこんなで、今までに作った業務用マヨネーズは、なんと170種類以上!
しかし、どうして一般向けを作らず、業務用だけなんでしょうか?
炭井社長曰く、今から30年前、家庭用のマヨネーズ市場は、大手のキューピーや味の素がしのぎを削る激戦区だった!
そこで、「この中で生き残るのは大変だから」と業務用に方向転換。
すると、この作戦が大成功したというわけ! 
業務用マヨネーズの世界で、グイグイと売上を伸ばし、今や一般用・業務用を合わせたマヨネーズ全体の生産量は業界第2位!

まさに、マヨネーズ界の隠れエースともいえる存在なんです!
そして、ケンコーマヨネーズには、上場の基礎になった、もう1つの得意分野があるんだそう!
さっそく炭井社長にお話を伺いました。

炭井社長:マヨネーズ、調味料には限界があるんですね。ならば、それを使ったものを開発していかないと、企業そのものの発展はないだろう、ということで、サラダを。

そう、ケンコーマヨネーズは自社のマヨネーズを活かして、業務用のポテトサラダやツナサラダを作っているんです。
身近なところでは、コンビニのサンドイッチなどに入っています。
昨年度、業務用サラダの市場シェアは40%を越え、堂々の第1位!
そんなサラダと業務用マヨネーズを合わせた昨年の売り上げは、なんと506億円なんです!

モルフォ

続いての新規上場企業は、先月 東証マザーズに上場したばかりの「モルフォ」。
迎えてくれた、真面目そうなメガネの方が、平賀督基社長(36歳)!
なんと平賀社長は、東大理学部大学院にいた時の研究を基に、7年前に会社を設立。
先月、上場を果たしたんです!
こちらの会社は、私たちが普段、携帯で使っているある機能を開発したとのこと。
それは、携帯カメラの手ブレ補正機能。
そもそも、結構前から普通のデジタルカメラには、この機能はついていました。
しかし、揺れを感知するセンサーの部品が大きく、携帯電話には入らなかったんです。

そのため、携帯各社は、ほとんど諦めていました。
ところが、平賀社長は!

平賀社長:自分たちだったら、ソフトウェアで実現できるかもしれないぞと。

なんと、モルフォは手ブレ補正の機能を、部品を一切使わず実現する、スゴイ技術を開発!
一体、どうなっているのでしょうか!?

平賀社長:実は皆さんがシャッターボタンを押して写真を撮っている間に、3〜4枚連写するんです。で、その3枚4枚撮った写真の良いとこどりをして、1枚の写真に合成するということをやっております。

どういうことかと言うと、そもそも手ブレとは、カメラのシャッターが開いている時間の間に、手が動いてしまい、その分、画像がブレてしまうという現象。
ということは、手ブレを防ぐには、シャッターが開いている時間を短くすればいい。
ところが、そうすると今度は、カメラに入ってくる光の量が少なくなり、写真が暗くなりやすくなります。

そこで、平賀さんたちが考えたのは…
一回シャッターを押すと、カメラが勝手に4枚写真を撮る。その時間わずか0.5秒以内。
そして、その4枚の写真の微妙なズレを認識し、キレイに重ね合わせることで鮮明な写真を作るという仕組み。
モルフォが開発した、この手ブレ補正機能に、携帯各社が一斉に飛びついた! 
売上げ額は、昨年だけで約3億円!
さらに、モルフォでは今年、社内のとある人間が、手ブレ補正に利用されている画像認識の技術を活かして、実にけしからんソフトを作ったそう。
そのことについて、平賀社長にお話を伺いました。

平賀社長:ウチのあるエンジニアが、キャバクラでモテたいという一心で作ったものです。

というわけで、早速、試してみることに!
どうやら男女で2ショット写真を撮るときに力を発揮するとのことですが…

平賀社長:2人で撮影する時に顔が離れていると、「もっと寄って」と携帯電話が言ってくれるというソフトなんです。キャバ嬢と近づきたいがために開発したものなんです。

カルビー

続いての新規上場企業は、「カルビー」!
ポテトチップスやかっぱえびせんで御馴染みのあの会社。
今年3月いきなり東証一部に上場!
しかし、カルビーといえば、誰もが知ってる大きな会社。
どうして、今まで上場していなかったのでしょうか?
ということで、伊藤秀二社長に話を伺いました。

伊藤社長:上場するという目的もあまり見つからず、それ以外の課題が多かったので。

今から62年前に創業したカルビー。
新商品の開発が忙しく、次々にヒット商品にも恵まれ、上場が後回しになっていたとのこと。
では、どうして今、このタイミングで上場したのでしょうか?
実はそこには、ある秘密の目的があったんです!

伊藤社長:今までジャガイモが中心だったビジネスから、ジャガイモ以外のジャンルについても、もっとビジネスとして拡大しないといけないと。

ジャガイモ以外の新ビジネスにも打ってでる!
そのためにお金の面でも心配がないようにと、今回、一部上場したんです。
となると、気になるのが、ジャガイモじゃない新商品。
それが、こちら!

今年3月に発売したカルビーの勝負作!「ひとくち美膳」。
原料に雑穀とフルーツを使い、香りを逃がさぬよう、低温でじっくり焼き上げています。
確かにジャガイモを使わないなんて、今までのカルビーとは一味違います。
これから、さらに儲かりそうなんでしょうか?伊藤社長に手ごたえを伺ってみました。

伊藤社長:これからもっと儲かると思います。今の数字ではまだ満足できる数字ではないです。

SHO−BI

最後にやってきたのは、品川区にある「SHO−BI」。
昨年の9月に、東証二部に上場!
ところで、こちらは何をしている会社なのでしょうか?
寺田一郎社長に話を伺いました。

寺田社長:色んなグッズを抱えております。口では説明しにくいので、一度、ショールームを見ていただいたら分かりやすいと思います。

どうやらグッズを売ってる会社みたいですが、「説明しにくい」っていうのは、どういうことなのでしょうか?
真相を確かめるべく、ショールームへ!
ご案内いただくのは、社長のご子息である、寺田正秀専務。
早速、中へ入ってみると…

スタッフ:うわっ!お店ですね!

広いショールームにズラリと並ぶ、商品の数々。
こちら、全てSHO−BIが取り扱っているもの。
化粧用の筆やつけ爪など、その数、実に3000種類以上!
そう、こちらのSHO−BIはマツモトキヨシのようなドラッグストアや、ダイソーのような100円ショップで販売する「女性向けちょっとした雑貨」を作って、がっちりの会社なんです!

寺田専務:女性であれば、誰もが一生に一度は、ウチの商品を使ったことがあるんじゃないかなと思います。

と、自信たっぷりの寺田専務。
中でもこの夏最大のヒット商品は、つけまつげの「ダイヤモンドラッシュ」!

手頃なお値段で、女子高生を中心にバカ売れ中!
SHO?BIは、もともと大阪の小さな雑貨問屋として創業しました。
家庭用の手軽なカーラーなど、女性用雑貨を扱い、ぐんぐん成長!
近年では、キャラクターの権利を買い、そのグッズ販売も開始!
1996年、SHO−BIが最初に権利を得たキャラクターは、キティちゃん。

キティちゃんをあしらった携帯用の小物が売れたんだとか。
今も、女性向けグッズでヒットを飛ばし続ける秘密はどこにあるのでしょうか?
それはずばり、徹底したリサーチ。
売れそうなニオイを感じたら、すぐに企画!そして、「早く」「安く」海外で大量に生産。
とにかく、世の女性の流行やブームを逃さず、グッズにしてしまうのです。
が、しかし!流行に敏感な寺田社長には、今でも悔やみきれない大失敗があるとのこと!

寺田社長:今、AKB48が非常に流行ってますよね?当社が一番最初に契約して、色んなグッズを一杯作って、ほとんどの権利をウチが持ってたんです。3年間くらい我慢して、やっぱりやめようかと…で、やめたらその年から人気が大爆発しました!

「これは流行る!」と、ずっと我慢して契約し続けてきたAKBグッズの権利。
ところが、契約を打ち切った途端に大ブレイク!逃がした魚は大きかった!

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