過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

過去の放送内容

2010年9月26日放送

特集

僕たち上京しました!

ゲスト

新山千春さん・森永卓郎さん(経済アナリスト)

番組内容

がっちりマンデー、今日のテーマは「僕たち上京しました」!
皆さん良くご存知の全国チェーン店も、実は地方生まれのものがけっこう多い!!
ということで、今回は東京での成功を狙って努力とガッツで上京してきた地方企業の熱い儲かり戦略を大公開しちゃいます!!

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北海道札幌市から上京!「びっくりドンキー」

まず、番組が最初に訪れたのは北海道札幌市にある株式会社「アレフ」!!
こちらの会社は一体何で上京したのでしょうか?
事務センター長の粕谷さんにお話を伺ってみました。

粕谷さん:僕たちは「びっくりドンキー」で上京しました!

そう、1980年北海道西区で誕生したハンバーグ専門店「びっくりドンキー」です!
本社はこじんまりしていますが、お店は超個性的な「びっくりドンキー」。
では、なぜこのような個性的なお店が多いのでしょう?

粕谷さん:出来合いの建築資材で建てた標準型の店は全然楽しくない!誰も"びっくり"しないと!

「びっくりドンキー」の経営方針は、その名の通り、お客さんが"びっくり"しないものは作らない!これは創業者の庄司昭夫社長が考えたものです。
だから「びっくりドンキー」には、思わず"びっくり"しちゃう仕掛けがたくさんあるんです!
まず店内を見てみると…

家の模型やギターに、ゲストの森永さんが好きそうなものもたくさん!
これにもワケがあるそうなんです!

粕谷さん:「食べました、お金払いました、有難うございました!」だけの流れよりも、そこに1つ2つ面白いものを入れていくという感じです!

そう、外観だけでなく内装でも"びっくり"してもらいたいから!なんです。
他にも…

こちらのように、ボンネットトラックを置いているお店や、動物の模型が置いてあるお店など、店舗ごとに内装がけっこう違うんです!

そして、「びっくりドンキー」で"びっくり"するものといえば…

こちらのメニュー表!これも庄司社長のアイデアなんだとか!

もちろん"びっくり"するのは店の造りだけじゃありません!
メインディシュのハンバーグは、従来の冷凍保存をやめ、鮮度も柔らかさも保つことのできるチルド保存システムを開発!お箸でも"びっくり"するほど簡単に切れちゃうジューシーなハンバーグが誕生したのです!

とにかくお客さんを"びっくり"させることが大好きな庄司社長。
「びっくりドンキー」の「びっくり」の意味はわかったのですが、では「ドンキー」は…?

粕谷さん:ドンキー(donkey)って「ロバ」なんですよ。着実に物事が進むという意味もあるんです。

創業以来、その名の通りゆっくり1店1店お店を増やしていった「びっくりドンキー」。
そして1985年、ついに北海道から東京に進出!そのワケはというと…

粕谷さん:東京で評価されないと、やってることもその程度かってなってしまう。1つの"はかり"ですよね。
スタッフ:庄司社長は東京で失敗したらやめる覚悟だったんですか?
粕谷さん:そのくらいの覚悟ではいたと思いますよ!

東京第1号店は小平市にオープン!しかし、開店当初には苦労も多かったんだとか。

粕谷さん:ハンバーグレストランじゃなくて、骨董品屋さんのようなイメージだったようです。お客さんが「コレ引き取ってもらえますか?」とミシンを持ってきたり…。

にも関わらず、成功した最大の理由とは一体何だったのでしょう?

粕谷さん:従業員も含め、大阪はちょっと薄味だとか、東京はしょうゆ味でやろうかとか思っていましたが、社長にはそれが全くなかったんです!全くブレない!

そして、今や東京に18店舗!
全国に300店舗を誇る日本一のハンバーグ専門店になったのです!

広島県三原市から上京!「八天堂」

続いては広島県三原市にある昭和8年創業の老舗和洋菓子店「八天堂」!

人気商品は、こちらの冷えたて「くりーむパン」!
1個200円で、カスタードにチョコレート、抹茶など、全部で5種類!
人気のヒミツは、パンなのにしっとりとした食感!
そこで早速、社長の森光さんにお話を伺ってみました。

森光社長:スイーツのようなパンなんですよ!スイーツパン!

「八天堂」は、この冷えたてくりーむパンで、昨年広島から東京に進出したんです!
ところがこの「八天堂」、他の企業と明らかに違うのが「上京前、地元ではあまり成功していなかった」という点!
もともとは広島で菓子パンや惣菜パンをつくる小さなパン屋さんだった「八天堂」。
しかし、お店の売り上げが伸びず、あえなく閉店…。
そして再起をかけて開発した冷えたてくりーむパンで勝負に!
そこで、もう後がない森光社長が考えたのが、地元じゃなくて「東京で売る」ということだったんです!

森光社長:もう東京しかなかったです!情報の発信基地として東京は一番ですね!そして、東京からシャワー方式で地元に戻ってこれたらいいなと!

そう、「東京で火がつけば地元でも売れるはず」というまさに逆転の発想!
しかし、東京にお店を構えるのは大変なのではないでしょうか?

森光社長:実は、店は出してないんですよ!

出してない!?東京の品川駅にはしっかりお店がありますが…

森光社長:お店は催事形式、特設売り場形式なんですよ!駅構内であったり、駅から駅の通路、そしてデパートや商店街の特設売り場などで販売しているんです!その方がスピーディーに色んな場所に情報を発信できるし、色んな客層のリアクションも分かるんですよ!

そう!百貨店や商店街、駅構内などの特設売り場に出店すれば、会社帰りのOLや出張で来ているサラリーマン、旅行客に学生さんなど、「八天堂」のくりーむパンをあらゆる年齢層にアピールできるんです!
なかでも一番効果的なのが「駅」!
特に人気なのが、新幹線がとまる品川駅構内の特設売り場!
店長さんによると、1日最高8000個売り上げたこともあるんだとか!

森光社長:販売個数は、上京前の20倍くらいにはなってますね!それだけ東京はスゴイんですよ!

東京の人気を受けて、広島本店にも開店を待ちわびる長〜い行列ができ、9時のオープンと共に店内は満員に!
雑誌や口コミでやってきたお客さんがほとんどで、なかには岡山からやって来たというお客さんもいました!
そして、開店からわずか45分で400個を完売!!

森光社長:東京に出ていなかったら、今はなかったと思います!

大阪府大阪市から上京!「成学社」

続いては大阪府にあるこちらの会社!一体何で上京したのでしょう? 
そこで早速、太田社長にお話を伺いました。

太田社長:僕たちは「学習塾」で上京しました!

1982年に大阪で創業した学習塾「成学社」は、京都・兵庫・滋賀など、5府県に塾を構え、中学受験から大学受験まで、1万7000人以上の塾生が通う関西では大手の学習塾!
そんな「成学社」が、東京に進出した理由はというと…

太田社長:東京に進出してこそ全国ブランドになれるんだということで、関東を目指すべきだと!

では、東京と大阪の塾ではどれくらい差があるのでしょう?

太田社長:年商で100億円以上の企業は全国で16社あるんですが、そのうちの8社が東京に本社があるんです!大阪は2社あるんですが、マーケットが小さいんですね。

そう!東京のマーケットはとにかくデカイ!!塾に通う子供の数もけっこう違うんです!

そこで、「成学社」は今年2月、満を持して大阪から東京に進出し、中学受験を控える小学生を対象とした塾「東京FELIX(フェリックス)」の運営を開始!
ちょっと授業を覗いてみると…

なんだかとっても和やかな雰囲気です!

太田社長:大阪的な楽しくて、人間味のふくよかな人が直接指導しているということで、大変人気があるようです!

そう!人気のヒミツは、関西気質とも言える厳しさの中にもあったかみのある指導!
そんな上京したての「成学社」がまず塾を出したのが…

こちらの3ヶ所!ここには社長のアツイ思いがありました!

太田社長:塾を見る目が厳しい地域なんです。ここで鍛えられるということが大きいので!大変厳しい意識を持って、中学受験で合格をさせてほしいという声に応えることができなければ、もう後がないですから!

東京に行くからには、一番の激戦区で戦って勝たなければ意味がない!
だから敢えて、お受験ママの厳しい目が光る3地区で勝負に出たんだとか!
最後に太田社長にとって「東京」とは…?

太田社長:「成学社」が生まれ変わる市場性を持った宝の宝庫だと思います!

愛媛県松山市から上京!「ベストケア」

続いては、愛媛県松山市で介護サービスを手がける会社「ベストケア」!
広島・岡山などで25施設を展開し、昨年11月松山から東京に進出!
大田区蒲田に介護施設をオープンしました!
その施設にちょっとおじゃましてみると…

利用者の方がたくさん!さらに、この施設の渡邊所長によると…

渡邊所長:今いっぱいでして、お断りさせていただいてる状態です。

オープンからわずか半年で満員!しかも、現在も問い合わせが殺到しているんだとか!
なぜ、そんなに人気があるのでしょうか?
ベストケアの山田社長にお話を伺ってみました。

山田社長:デイサービスです!

デイサービスとは、日帰りの介護施設のこと。で、どんなサービスかというと…
利用者のお宅から施設まで送迎し、体操やお風呂、食事などをして自宅までお送りするというもの。
このデイサービス、全国に2万6000施設、都内に1900施設と今急成長の介護サービスなのです!
では、なぜ東京のおじいちゃん・おばあちゃんが愛媛からやってきたばかりの「ベストケア」の介護施設に入りたがるのでしょうか?

山田社長:デイサービスにリハビリを取り入れました!

そう!「ベストケア」は、他ではあまりやっていなかったリハビリを取り入れたサービスを展開!
これまでのリハビリといえば病院が普通ですが、病院には自宅までの送迎システムがなかなかありません。ということは歩いて病院まで行かなければいけないため、とっても大変!

その点、「ベストケア」のデイサービスなら、自宅までの送迎が当たり前。
自分で通わなくてもリハビリが受けられてしまうんです!
もちろん山田社長が取り入れたリハビリは、病院と同じくらいのレベルのもの。
これでお年寄りのハートをガッチリ!!
利用者の方々からは「リハビリがあるから!」、「本当に助かるんですよ!」というご意見も!

最後に山田社長にとって「東京」とは…?

山田社長:自分のビジネスでもって、東京に殴りこんで行きたい!この介護の仕事というのが自分の勝負の場所だから、それでもって東京で少しでも認められる存在になれればという思いは個人的にありました!

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