過去の放送内容
2010年8月29日放送
特集
業界紙で見るトップニュース！第2弾
ゲスト
田北浩章さん（東洋経済新報社企業情報部長）、眞鍋かをりさん
番組内容
がっちりマンデー、今日のテーマは「業界紙で見るトップニュース」の第2弾！
今回も、普段馴染みのない「業界紙」にスポットを当て、一般的には知りえないとびっきりの業界トップニュースを紹介！
その業界において、今最も熱いトップニュースを明らかにしちゃいます！
業界紙で見る儲かるトップニュース「油で揚げないフライ」！
数ある業界紙の中でまず目をつけたのが…「冷凍食品新聞」！
その名の通り、冷凍食品に関する情報を掲載する新聞で、毎週月曜日に発行されています。年間の発行部数は2万5000部！
では、冷凍食品業界のトップニュースとは一体どんなものなのでしょう？
新聞を発行する冷凍食品新聞社の編集長・山本さんにお話を伺いました。
山本さん：今年の秋は、非常に技術開発の進んだ商品が出ていまして、こちらは味の素の「油で揚げていない新しいフライ」です！メタボでも「フライを食べたい！」という方にオススメの商品です！
冷凍食品新聞の山本編集長が選んだトップニュースは、今年7月26日掲載の『油で揚げていないフライが登場』！
では、編集長を驚かせたその商品とは、一体どのようなものなのでしょう？
そこで早速、味の素冷凍食品を訪ね、稲垣さんにお話を伺ってみました！
稲垣さん：今度発売する「揚げずにサクッとさん」です！
こちらが、8月20日発売の油で揚げないフライ！見る限りは完全にフライそのものです。
しかし、実はコレ、油の代わりに衣を高温の蒸気で焼き上げることで、フライのサクサク感を再現！油で揚げていない分、カロリー20％オフ・脂質30%オフを実現したんだとか！
さらに…
稲垣さん：油で普通に揚げたものと、ほとんど見た目も変わらないですよ！
こちらは、従来のものと油で揚げていないフライをレンジで温めたもの。
従来のものはどうしても油が出てきてしまいますが、油で揚げていないものは、当然油が出ません！
稲垣さん：従来のものは、中高生のお弁当というところも非常に大きいので、ガツンと食べてもらいたいんですが、お父様方にはメタボを気にせず食べていただきたいと。
そこで、早速メタボな番組スタッフが試食をしてみると…
スタッフ：イヤな感じがしない！
稲垣さん：そうですね！美味しさと健康価値を両方実現した商品だと思っています！
通常2割のお店に置いてもらえばヒット商品という冷凍食品のなかで、「揚げずにサクッとさん」は、なんと全国の6割のお店で扱われる盛況ぶり！今後の冷凍食品業界を激変する可能性大！
味の素冷凍食品は「揚げずにサクッとさん」で"がっちり"なんです！
業界紙で見る儲かるトップニュース「殺虫剤を使わないゴキブリ撃退スプレー」！
続いて訪れたのは、業界新聞ニュース第1弾にも登場して頂いた「エアゾール&スプレー産業新聞」！
読んで字のごとく、スプレーなどに関する情報を扱ったこの新聞ですが、小林社長によると、ちょっと変化があったようです。
小林社長：去年の4月から、「エアゾール&受託製造産業新聞」になったんです！もっと拡げていきたいと思ってね！
そう、「エアゾール&スプレー産業新聞」から「エアゾール&受託製造産業新聞」に名称変更！
では、この業界のトップニュースは一体どんなものなのでしょう？
副編集長の本島さんに伺ってみました。
本島さん：最近おもしろい商材でいうと、ゴキブリ泡ジェットですね！これは、中身に殺虫成分を使っていない商材です！
「エアゾール&受託製造産業新聞」副編集長・本島さんが選んだトップニュースは『殺虫成分を使っていないゴキブリ撃退スプレーを開発』！
では、一体どのようにゴキブリを退治するのでしょう？
そこで、早速製造元の株式会社ウエ・ルコさんに伺い、営業部の金山さんにお話を聞いてみました！
金山さん：これは「洗剤」なんですよ！
そもそもゴキブリは、アブラムシと言われるほど体のまわりを「油」というバリアで覆っています。そこに洗剤を振り掛けることで、そのバリアが剥がれ、さらには空気を取り入れる「気門」というところから洗剤を吸い込むため、窒息してしまうんだそうです。
では、一体どのように使うのでしょうか？金山さんに実演をしてもらいました！
金山さん：このように大きく円を描いて頂いたら、もうゴキブリは円から出られなくなります！そして最終的にはゴキブリに向って直接噴射してください！
動きが素早い本物のゴキブリを使って実験してみても、撃退に成功！
この「ゴキブリ泡ジェット」の発売後、発売元であるウエ・ルコの売り上げは30%も増えたんだとか！
ウエ・ルコは「ゴキブリ泡ジェット」で"がっちり"なんです！
業界紙で見る儲かるトップニュース 「使用済みの紙から真っ白な紙を作る装置」！
業界紙で見る儲かるトップニュース、続いては…「日本事務機新聞」！
会社で使うFAXやコピー機などの最新情報を、月に3回発行している業界紙です。
では、一体どのようなトップニュースがあるのでしょう？企画部長の酒井さんにお話を伺ってみました。
酒井さん：最近では、使った紙をもう一度再生紙に作り変えるという機械があります！
スタッフ：普通にコピーした紙からまっさらな紙ができるんですか？
酒井さん：そうです！
日本事務機新聞・企画部長の酒井さんが選んだトップニュースは、今年7月5日掲載『使用済みの紙から真っ白な紙を作る装置の開発』！
そこで早速、和歌山県紀の川市にある開発元のデュプロ精工に伺い、太田さんにお話を聞いてみました！
こちらが、デュプロ精工ご自慢の「RECOTiO（レコティオ）」！
太田さん：実は再生紙というのは、体育館のような大きなプラントでしか作れなかったんですが、我々はオフィスに設置できるような機械に仕上げたんです！
そこで、どうやって白い紙が出てくるか実際に見せていただきました！
太田さん：印刷済みの紙を給紙の部分にのせるだけです！
すると、機械が自動的に紙をシュレッダーにかけ、そこに水を加えかきまぜます。
太田さん：この後がこの機械の一番難しいところで、汚れを取るという作業に入ります！それがこちらです！
太田さん：この泡のなかにトナーの粒がいっぱい混ざっております。
詳しくは企業秘密ですが、ここで白い部分と印字部分が分離され、印字部分だけが破棄されます。そして、残りの白い部分を紙の形にし、およそ50分すると真っ白な紙が出てくるんです！
こんなスゴイ機械を開発して、社員の方々も鼻高々なんでしょうね〜？実際に社員さんに聞いてみると…
社員さん：実は、つい最近まであのような機械がうちの会社で開発されていることを知らなくて。トップシークレットと言いますか、1年くらい前までは、社員も知らない機械だったんです！
デュプロ精工は「レコティオ」で"がっちり"なんです！
業界紙で見る儲かるトップニュース 「あんぽ柿の新パッケージ」！
続いての業界紙は…「包装タイムス」！毎週月曜日に発行されています！
「包装」というと、ラッピングをイメージしますが、商品の入った箱やお菓子の袋、ペットボトル、さらには雑誌を縛るヒモ、衝撃をやわらげるためのプチプチも全部「包装」に含まれているんです！
その包装に関する情報を専門に扱っているのが、この「包装タイムス」！発行部数はなんと5万部なんだとか！
そして「包装タイムス」で人気なのが、包装の雑学を教えてくれる「ズームアップ」というコラム。そこで早速、編集部を訪ね、課長の鈴木さんに包装雑学を教えてもらいました！
鈴木さん：これは一般的に「ガムテープ」といいますが、実はコレは「粘着テープ」といいます！本物のガムテープというのは…
鈴木さん：こちらです。普通の状態だとくっつかないのですが、水で湿らせますとくっつくようになるんです！「粘着テープ」と「ガムテープ」について誤解があるので、ハッキリさせたいなと思ってます！
そんな鈴木さんにオススメのトップニュースを聞いてみると…
鈴木さん：包装がいかに大きな役割を果たしているのかということを教えてくれた材料が、福島にある"あんぽ柿"です！
そう、「包装タイムス」鈴木さんが選んだトップニュースは『あんぽ柿の新パッケージ』！
では、そのパッケージとはどのようなものなのでしょう？
パッケージを開発した「福一屋」さんに伺い、社長の安斎さんにお話を聞いてみました！
安斎さん：当社の画期的な包装がこちらです！あんぽ柿の包装です！
"あんぽ柿"とは、福島の名産で干し柿の一種。中が半生状態になっているのが特徴です。
しかし、実の水分がすぐに蒸発して味が変わりやすく、県外にはほとんど出回らない幻の商品でした。
ところが、「福一屋」が開発したパッケージの登場が、"あんぽ柿"の流通を大きく変えたのです！
安斎さん：1枚に見えますが、外側と内側と真ん中の3つの層になっているわけです！
このパッケージは、内側に「水分が蒸発しにくいフィルム」、真ん中に「酸素を通さないフィルム」、外側に「光沢が出て、かつ丈夫なフィルム」という3層からなっています！
これにより、今まで4日くらいでダメになった"あんぽ柿"が、3ヶ月も保存可能なり、売り上げもグ〜ンと伸びたんだとか！
さらに、このパッケージの開発で恩恵を受けているのが、柿を作っている農家の方々！実際に話を聞いてみると…
農家の方：助かったね！パッケージはセロハンの時代ではないんだと！改めて生産者もありがたいと思ってますよ！
福一屋は「パッケージ」で"がっちり"なんです！