過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2010年7月11日放送

特集

せまい業界シリーズ第10弾!「ペンキ業界」

ゲスト

田北浩章さん、優木まおみさん

番組内容

今回のがっちりマンデーは、せまい業界シリーズ第10弾!
「ペンキ業界」。
自動車に住宅、道路に家電など、ありとあらゆる物に塗られているペンキ!
その国内市場はなんと!6300億円以上!
そんなペンキには、実は色を塗るだけではなく、スゴイ能力がたくさんあるんです!
そこで、ペンキの驚くべき機能を大公開いたします!

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業界トップ!関西ペイント

国内市場6300億円以上のペンキ業界、そのヒミツを探るべくやって来たのは、業界トップの関西ペイント株式会社。出迎えてくれたのは関西ペイントAT研究所長の米原洋一さん。
まずはペンキの儲けの柱が何なのか伺ってみました。

米原さん:自動車の塗料です。

そう、自動車用のペンキ!関西ペイントの売上の内訳を見ても44%とほぼ半分。
そのため、大きな自動車工場の近くにはペンキ工場があるのです。
例えば、トヨタの工場の近くには、関西ペイントと日本ペイントの工場があり、日産やダイハツ工場の近くにも関西ペイントの工場があります。ふたつの業界は切っても切れない関係なのです。

ところで、そもそもペンキはどうやって作られているのでしょうか?

米原さん:何から作っているかというと顔料と光輝材です。

まずペンキに必要なのは、顔料と呼ばれる色の付いた粉末。
自動車の場合、顔料の数は約50種類。

さらにパールやメタリックなどキラキラ輝く光輝材と呼ばれるモノがなんと100種類以上!
例えば、白の顔料とパールの光輝材の組み合わせで「パールホワイト」に、黒の顔料とメタリックの光輝材で「ブラックメタリック」など、顔料と光輝材を組み合わせることで数万種類の車のカラーを作り出しているのです!
そして、ペンキが剥がれ落ちないように表面を丈夫にしてくれる樹脂を混ぜ合わせれば、ペンキの出来上がり!というわけ。

そんなペンキには色によって値段の差はあるのでしょうか?

米原さん:あります…。一般的に言いますと、鮮やかな色の方が値段が高いです。例えば赤、真っ赤ですと高いです。

原価が最も高いのは「赤」!他にも「青」や「緑」「黄」なんかも結構高いんだとか!
一方、原価が一番安いのは「白」。
「赤」と比べてどれくらい違うのでしょうか?

米原さん:色の元だけをとれば10倍以上違いますね。もし車の値段が一緒であれば「赤」をお買いになった方がおトクです。

続いては塗装技術を研究している開発棟へ。
こちらでは面白いモノを拝見させていただきました!
まず、アルミの黒い板をセッティングして、スプレーでペンキを吹き付けると…

あら不思議?がっちりマンデーのロゴが出現!彫ってあるようにも見えますが、
実はコレ真っ平。一体どうなっているのでしょうか?
そこで、関西ペイントカラーデザイナーの湯澤幸代さんに仕組みを伺ってみました。

湯澤さん:このアルミ板の裏にロゴのカッティング磁石を貼っています。

仕組みは簡単。黒い板の裏側に磁石のカッティングシートを貼っているだけ!
あとは、磁石に反応して吸着するペンキを塗れば、簡単にロゴが出来るんです。

色をつけるだけがペンキじゃない!何でも消せるペンキ!?

続いてやってきたのは、鳥取県鳥取市内にある大村塗料。
さっそく大村塗料、大村善彦社長にお話を伺ってみました。

スタッフ:特殊なペンキを開発していると伺ったのですが?
大村社長:何でも消せる塗料です!

ということで、開発室に案内していただくと…

大村社長:コレです!見た目は普通の透明な塗料ですよね。でもコレを塗れば落書きが書かれても消せます!

そう!大村塗料が発明したのは、塗っておくだけで落書きが消せるペンキ!
そこで、実際に鉄板に塗料を塗って実験してみました!
何でも消せるペンキを塗った鉄板と、何も塗っていない鉄板に油性ペンで文字を書いてみました。そして文字が乾いたところでペーパータオルで拭いてみると…

何も塗っていない方は当然消えない。一方、何でも消せるペンキを塗った鉄板は…

なんと!油性ペンで書いた文字がキレイに消え、あっという間にピッカピカ!
一体、コレは何なんでしょうか?

大村社長:このペンキは水も弾くし、油も弾いちゃいます!

そう!水性はもとより、油性も弾いてしまう超優れモノ!
さらに、一度貼ったら上手く剥がせないシールや張り紙も、大村塗料のペンキを塗っておけば簡単に剥がせるんです!

一体、コレどんな仕組みなんでしょうか?

大村社長:ちょっと勘弁してください。ノーコメントで!

企業秘密!!なんですが、あとでこっそり聞いたところによると、通常のペンキは表面がデコボコになっているため、溝にインクがたまりほとんど拭き取れない。
一方、何でも消せるペンキは、特殊な材料を使って分子レベルまで表面をツルツルにしているため、キレイに消せるんです。

その実力が認められて、何でも消せるペンキは現在世界中から引っ張りだこ!
従業員わずか10人ながら売上は3億円!
そんな大村塗料は何でも消せるペンキでがっちりです!

色をつけるだけがペンキじゃない!頑丈になるペンキ!?

続いて伺ったのは山口県宇部市にあるエムビーエス。
さっそく社長の山本貴士さんにどんなペンキを開発したのか伺ってみると…

山本社長:材質そのものを強くしたり、耐久性を長くするペンキです。

そこで、実際にペンキを見せていただきました。

こちらが塗ると頑丈になるペンキ。
まずは、こちらのペンキをコンクリートに塗り、その上にガラスの繊維で出来たやわらかいシートをかぶせる。
その上から再度ペンキを塗る。たったこれだけで、乾いた頃には強度が数倍もアップしているというんですが、果たしてどれくらい頑丈なのでしょうか?
まずは市販のペンキを塗っただけのコンクリートをハンマーで叩いてみると…

たった2回で穴が開いちゃいました。
では、頑丈になるペンキを塗った方は…

表面がちょこっとヘコんだだけ!裏側を確かめても若干ヒビが入っているだけでした!

建てた後の建築物でも後から塗るだけで頑丈になるとあって、高速道路の補強や、住宅のリフォームに使いたいと注文が殺到!
そんなエムビーエスは、従業員50人でなんと!売上9億円と、頑丈になるペンキでがっちりです!

色をつけるだけがペンキじゃない!涼しくなるペンキ!?

続いてスゴイ塗料があると聞いてやってきたのは、埼玉県川口市にあるアルバー工業。
そこで、アルバー工業、石川学社長にスゴイ塗料について伺ってみました。

石川社長:熱交換塗料といいます。一言でいうと熱を消費する材料が入った塗料です。

熱を消すペンキ?一体どういうことなんでしょうか?
そこで、日差しを浴びまくっている溝の鉄の蓋を使って実験!
まずは何も塗っていない鉄板の表面温度を測ってみると55度。
そこに、熱を消してしまうペンキを塗り、待つこと10分。乾いたところで計測開始!
すると…

なんと42度!ペンキを塗っただけで13度も温度を下げてしまいました!
でも、一体なんでペンキで温度が下げられるのでしょうか?

石川社長:普通の塗料の中にエネルギー交換材料が入っているんです。それが太陽からの熱を受けると自らが動き始めるんです。動くということは熱によって動くわけですから、熱のエネルギーが他のエネルギーに変わるんです!

実はコレ、ペンキの中に熱エネルギーを運動エネルギーに変えてしまう特殊な物質を入れることで、表面に熱が蓄積されにくいんです。
しかも、一度塗ってしまえば10年以上は効果が持続するというから驚きです!

ところで、どんな物質なんでしょうか?

石川社長:これはノウハウの部分がありまして、詳しくはお話でいないんですが、見た目は白っぽくて、ウニの殻のようなイメージです。

現在、砂漠化が深刻な問題となっている中東の国々から依頼が急増!
砂漠化を防ぐため、ある方法が検討されているらしいのですが…

石川社長:砂漠に植樹した後、周りに材料を塗ったフィルムを土の上に被れておけば、地中の水が熱くならないから根腐れが起きないんです。

まさに地球温暖化を救う夢のペンキ!
そんなアルバー工業は、熱交換塗料でがっちりです!

色をつけるだけがペンキじゃない!押すと光るペンキ!?

続いて伺ったのは、佐賀県鳥栖市にある産業技術総合研究所。
まずは、応力発光技術チーム長の徐超男さんにお話を聞いてみることに。

徐さん:力学の刺激を受けると光るんです!押すとピカッと光ります。

そこで、押すと光るペンキとはどんな物なのか、実際に見せていただくことに!
徐さんが手に取ったのは、押すと光るペンキが塗られているバレーボール。
それでは、部屋を暗くして実験開始!

本当に押したらピカッと光りました!

その正体はこの白い粉。これこそ世界で初めて開発された「応力発光粉体」なんです!
なんと10万分の1ミリの粒、一粒一粒が押すと発光するんです!
では一体どんなところで使われているのかというと…

例えば、橋脚に押すと光るペンキを塗っておけば、大型トラックが通った際に光る!
そうすることにより、橋脚のどこにどれくらい負荷が掛かっているかが一目でわかる!
つまり建築物に異常がないか常にチェックできるんです!
押すと光るペンキは将来、ビルやトンネル、飛行機の翼などで活躍が期待されています!
そんな産業技術総合研究所は、応力発光でがっちりです!

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