過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

過去の放送内容

2010年5月23日放送

特集

3Dビジネス

ゲスト

森永卓郎さん(経済アナリスト)、細川茂樹さん

番組内容

がっちりマンデー、今日のテーマは「3Dビジネス」!
昨年、世界中で2400億円以上という大ヒットを記録したSF映画「アバター」を皮切りに、映画業界は「3D映画」が絶好調!
さらに今年2010年には「3Dテレビ」も登場!!サッカーW杯も「3D」で放送しちゃうんです!
というわけで今回は、夢の儲かり技術「3D」の最先端技術を大公開しちゃいます!

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3D映画の舞台ウラ!

世界中で話題沸騰の夢の技術「3D」。この3D技術の始まりは、なんと1853年!

このように写真で赤色と青色の絵をずらして、赤青メガネで見ると、目の錯覚で立体的に見える。1度はやったことありますよね?

そして現在、3D技術で大きく様変わりしたのが、映画業界!
大ヒット公開中の「アリス・イン・ワンダーランド」や、シリーズ累計800億円以上を稼ぎ出した「トイ・ストーリー」新作が7月に公開されるなど、3D映画の製作に力を入れまくっている「ディズニー」の営業本部長・木村さんにお話を伺いました。

木村さん:3Dですので通常の入場料金にプラス300円とか、プラスの入場料金を払っていただいているんです。3Dだったらプラスの料金を払っても、お客さんは納得して「いいですよね!」と言って頂ける状況になったので、1〜2割、興行収入がプラスになるんです!

そう、3D映画にすれば売れ上げがアップ!
さらに、今までDVDで済ませていた人も、映画館に行かないと見られないからお客さんも呼べるとあって、いま映画業界は3Dブームなんです!

木村さん:全体のシェアの70〜80%の興行収入が3Dから来るようになったので、アメリカでは加速度的に「全部3Dに対応したい」と各スタジオとも検討しているところなんです。

ところで、最新技術でつくられている3D映画の映写機ってどんなものなのでしょうか?
そこで都内にある映画館の映写室に行って見ると…

マネージャー:こちらが3Dの映写機です

では一体どのように映写しているのでしょうか?

マネージャー:こちらのインターフェイス(パソコン)操作をして上映します!

なんと、このパソコンを使えばワンクリックで上映できちゃうんです!
上映方法も様変わりしてたんですね〜

今年ヒット確実!3Dテレビ3社バトル!

そして、今まさに「3D」になろうとしているのが……テレビ
「3Dテレビ」は、通常の番組も視聴できるし、3Dソフトなら3Dメガネを使って立体的に楽しめる!
今年2010年は、国内の大手電機メーカーがこぞって3Dテレビを発売!
各社様々な3D技術で、熱いバトルを繰り広げているんです。

▼Panasonic(パナソニック)
まずは「Panasonic(パナソニック)」!テレビチームの酒本さんにお話を伺いました。

酒本さん:こちらが国内メーカーで初めて発売した3Dテレビです!

そう、パナソニックが他社に先駆けて発売したのが「3Dビエラ」。番組スタッフも実際に3D映像を見せてもらい感動!!

では、なぜ3Dテレビは立体的に見えるでしょうか?
その仕組みを簡単に説明すると…
3Dテレビには"右目用の映像"と"左目用の映像"があり、"右目用"は右目に、"左目用"は左目に映し出し、目の錯覚を利用することで立体的な映像をつくりだしているのです。

そして、左右それぞれの目に見せるために欠かせないのが、「3Dメガネ」!
こちらは、パナソニックが独自に開発した専用のメガネです。
では、一体どうやっているのでしょうか?

酒本さん:電気でシャッターを開けたり閉めたりしているんです。右目用の映像が出ているときは、左目のシャッターが閉じて右目のシャッターが開いている。そして、左目用の映像が出てきたときには、右目のシャッターが閉じている。ということで、右目用と左目用のシャッターを交互に閉じることで3D映像を見せています。

この3Dメガネ、映像を立体的に見せるため、1秒間になんと60回もシャッターを開け閉めしているんだとか!!

そして、パナソニックの「3Dテレビ」最大の売りはというと…

酒本さん:プラズマだから動きに強い!

そう、「3Dビエラ」はパナソニックお得意の"プラズマパネル"。
その特徴は、右目用・左目用の映像の切り替えがキレイで速いこと!!
そのため、残像が出ない、キレイな映像をつくりだせるというわけ!

そんな「3Dビエラ」のお値段は、54型のもので53万円前後なんだとか!
う〜ん、それでもやっぱり欲しいっ!!
パナソニックは「3Dビエラ」で"がっちり"なんです

▼SONY(ソニー)
お次は「SONY(ソニー)」!
ディスプレイMK課の長島さんにお話を伺いました。

長島さん:我々は3D対応テレビでトップシェアを狙っていきます!!

と、気合十分のソニーが6月に発売するのが、こちらの「3Dブラビア」!
では、ソニーの最大の売りは一体何なんでしょうか?

長島さん:4倍速の技術です!この4倍速の技術を使ってくっきりとした3Dの映像を楽しんでいただけます!

どういうことかというと…
3Dテレビは、従来のテレビの2倍の映像が必要。
ところがソニーが採用しているのは"液晶パネル"。
画面が明るく見やすいという特長はありますが、映像の切り替え時にどうしてもぼやけてしまう…。

そこで!さらにその2倍の映像をつくり、切り替えを速くすることでばやけをなくしたのです!
これが4倍速技術!
こうして、ソニーの「3Dブラビア」は明るく、くっきりとした映像をつくりだしているというわけなんです!
さらに…

長島さん:ソニーは40〜60インチまで、3シリーズ8機種用意しております!

8サイズも揃っている!しかも…

長島さん:市場想定価格になりますが、一番お求め安い組み合わせで24万円前後です!

そう、40インチなら20万円台で買えちゃう!そして…

長島さん:今年最大のスポーツイベント・W杯は、ソニーのカメラで25試合撮影して放送します!その内、日本vsオランダ戦と決勝戦は生放送で放送します!

ソニーは見せるだけじゃない!
こちらの独自に開発した3D専用の撮影カメラで、6月に開催されるサッカーW杯南アフリカ大会を3Dで放送しちゃう!!
ソニーは「3Dブラビア」で"がっちり"なんです!

▼SHARP(シャープ)
お次は「SHARP(シャープ)」
お話を伺ったのは、なんとシャープのNo2である松本副社長!!

松本副社長:シャープが自信を持ってご紹介する3Dテレビ用の液晶ディスプレイです!

では、シャープの最大の売りは一体何なのでしょう?

松本副社長:「Y」!黄色を加えたんです。今までのテレビはRGBの三原色で色を再現していました。

そう、従来のテレビは「赤」・「緑」・「青」の組み合わせで全ての色していましたが、シャープはさらに「黄色」を加えた3Dテレビを開発したんです。

画面を拡大してみると、確かに「赤」・「緑」・「青」に「黄色」が足されています!
なぜ黄色を足したのかというと…画面がとっても明るくなるから!
そして、画面を明るくする理由は「3Dメガネ」にあります。

松本副社長:3Dメガネをかけると、明るさが10分の1くらいに減るんです!

そう、3Dメガネは特殊なフィルターで作られているため、どうしても裸眼で見るよりも暗くなってしまう。
そこでシャープは、明るく鮮明な色が出せる「黄色」をプラスして、画面そのものを明るくし、3Dメガネをかけても映像が暗くなるのを低減したんです!

松本副社長:他社にはできません!!

この夏発売を予定しているこのシャープの3Dテレビ!
シャープは「黄色」で"がっちり"なんです!

最新の3Dビジネスの現場に潜入!

続いては、最新儲かり3Dビジネス!!
経済予報士見習い・岡村がやってきたのは、都内にあるマンション。
迎えてくれたのは?ゼロユニットの渡辺社長!そんな渡辺社長が紹介してくれたのが…

こちらの次世代の3Dモニター「エアゼロ」!そして…

渡辺社長:スイッチオン!
岡村:時計が浮いてますよ〜

そう、この時計、岡村にだけ飛び出して見えているんです!
しかも、3Dテレビとはある大きな違いが!

岡村:3Dといったらメガネですよね?必要ないんですか?
渡辺社長:必要ないんです!!

なんと「エアゼロ」は3Dメガネなしで、3D映像が見られる!なぜメガネがなくても見えるんでしょうか?

渡辺社長:こちらにパソコンの画面があって、先ほどと同じ時計が映っているんですが、このパソコンの画面を、この機械に通しますと、特殊なミラーを通過して映像が浮かび上がるんです。

しか〜し!これ以上は企業秘密…。
中身はおろか、仕組みも教えていただけませんでしたが、「エアゼロ」は、モニターに特殊なミラーを付けることで映像をそのまま浮かび上がらせているのです。
さらにもっとすごいモノが…

コチラ!なんと、3D映像に触って動かすことができるんです!
まるで、トム・クルーズが主演したSF映画「マイノリティ・リポート」に登場してくる装置と同じ!

この「エアゼロ」は、現在イベントや展示会で引っ張りだこ!
渡辺社長は「3Dビジネス」で"がっちり"なんです。

そして、さらにスゴイ3Dがあるのです!
そこで、スタッフがやってきたのは奈良県生駒市にある「奈良先端科学技術大学院大学」。
3D研究10年以上の加藤博一教授にお話を伺ってみました!

加藤教授:映画館にある3D映画とは全然違うタイプの3Dが見られると思いますよ!

早速、研究室に伺ってみると…

色んなマークが描かれたボードが。これが3Dに見えるんでしょうか?

加藤教授:ここに装置があるんで、これを頭に被って見てください!!

そこで、番組スタッフが実際に被ってみると…

スタッフ:すごい!ビルがいっぱい建ってますよ〜!!

加藤教授:これが今彼が見ている映像です。

そうなんです!番組スタッフだけに見えていた映像とは、こちらのCGでできた都市!!
いったい何なんですか!?これは!?

加藤教授:拡張現実感技術です!現実の世界にCGの映像が本当にあるかのように見せる技術です!

加藤教授が開発したのは、リアルタイムで実写の映像と3DのCGを合成させる技術!
しかも!見る位置を変えると、ビルの側面や裏側までしっかりと見える!
角度を変えれば…

このとおり!!この技術の3D映画との最大の違いはというと…

加藤教授:例えば、映画館で今やっている3D映画だと、見る位置を変えても、実際に見える映像は変わらないんですよ!でも、この技術の場合、右から見たいと思って右に行けば、立体物の右側が見えるし、左側に行けば左側の映像が見えるんです。

まだ、開発段階のこの3D技術。将来は一体何に使われるのでしょう?

加藤教授:例えば、胃に問題がありますねといったときに、直接人間の体に投影して、色んな方向から体の中を見るようにでき、手術の時もちょっと切るだけで悪いところを取り出したりできるんですね。

なんと、3Dでつくった臓器のCGで悪い部位を確認しながら、手術ができるようにちゃう!!
加藤教授は、最先端3D技術で"がっちり"なんです!

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