過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

過去の放送内容

2010年4月4日放送

特集

おらが県こそ輝くNo.1!「群馬県」

ゲスト

森永卓郎さん(経済アナリスト)、井森美幸さん

番組内容

今回のがっちりマンデーは、新シリーズ「おらが県こそ輝くNo.1!」
記念すべき第一回目は「群馬県!」
でも、イマイチ地味なイメージの群馬県…
しかし、群馬には日本一!や、世界一!がいっぱい!
そんな群馬県の魅力に迫ります!

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株式会社冨士製作所

群馬県の輝くNo.1が続々登場!

実は、群馬県はある食品の一大王国だってご存知ですか?
それは…

インスタントラーメン!!
群馬県前橋にはサッポロ一番シリーズの「サンヨー食品」が、
館林には赤いきつねと緑のたぬきの「東洋水産」が、
伊勢崎にはペヤングソースヤキソバの「まるか食品」があります。

日本有数の小麦産地である群馬県は、巨大消費地である東京からも近くて便利!
そのため大手メーカーがひしめく、インスタントラーメン王国だったのです

そんな群馬県だからこそ、輝くNo.1企業がありました!
それは、群馬県藤岡市にある株式会社冨士製作所。
実はこちら冨士製作所は、群馬県が誇るインスタント麺の製造ラインを作る機械メーカー!

あのサッポロ一番のサンヨー食品さんも、冨士製作所の機械がなかったらサッポロ一番シリーズは作れていないんです!

サンヨー食品の製造ラインは、麺を作る作業から袋詰めまで、冨士製作所が作ったもの!
こうした日本の大手即席麺メーカーは勿論、世界30カ国の企業が冨士製作所が作った製造ラインを使っているのです!

冨士製作所 櫻澤社長によると
櫻澤社長:おそらく普段食べられていらっしゃる麺のほとんどが、うちの機械で作られていると言っても言い過ぎではないと思います!

群馬で頑張る冨士製作所、その世界シェアはなんと50%以上!

でも、なんで群馬にある冨士製作所にばっかり発注が来るのでしょうか?
そこには、こんな戦略が…

櫻澤社長:断らない!何でもまずはやってみる!というところですね。

冨士製作所では、どんな難しい依頼もまずは受けてみる!と言うのも、
熾烈な戦いを続ける即席麺業界!

各社とも、麺の製法には相当なこだわりがある!
麺の太さや、硬さ、微妙な縮れ具合から、色合いまで、様々な注文に応えてきたからこそ、
冨士製作所は業界トップシェアを保つ事が出来たのです!
そこで、冨士製作所の大ヒット装置を見せてもらうことに!

こちらが大ヒットした装置のひとつ、通称「エアーほぐし装置」。
以前までは、蒸した麺が絡み合って解けなくなることが多く、
人の手で一玉づつほぐす必要がありました。
それを、冨士製作所では完全自動化に成功!

企業秘密のためお見せすることはできませんが、粉末を使って素早く麺をほぐしちゃいます!

そこで、雰囲気だけやってもらうと、こんな感じなんだそうす。

その他にも、25mあった製造ラインを、なんと7mの長さで済むようにしちゃったり、高速・高温乾燥機は50分掛かっていた麺の乾燥時間を、たったの5分に短縮しちゃったりと、即席麺業界のスピード記録を次々に塗り替えているのです!

ところで、こうした機械はいくら位するのでしょうか?

櫻澤社長:1億数千万円とか、2億円とかですね!

そんな、冨士製作所の売上げは約27億円!
今年はモンゴルの企業と工場を作る話が進行中なんだそうです。

森産業

「群馬県の輝くNo.1」
続いては、

関越自動車道沼田インター近くにある、この黄色のスーツに赤いネクタイ、ドクターモリって一体何者なのなんでしょうか?
そこで、スタッフは巨大看板のあった森産業に突撃!

迎えてくれたのは森産業株式会社 常務取締役 小林達雄さん。
早速、看板について伺ってみると。

小林さん:(あの看板は)創業者の森喜作でございます。「キノコの父」と言われている森喜作です。

ドクターモリの正体は、森喜作博士のこと。
昭和17年、シイタケの人工栽培を世界で初めて成功させた人物。
その翌年、森産業を創業したのです。

ということは、キノコでNo.1てことなんでしょうか?

小林さん:我が社は「種駒」でナンバーワンです。

種駒って一体なんのことでしょう?

小林さん:これが種駒です。種駒でナンバーワンです!

種駒とは、小さな木片にシイタケ菌を繁殖させた、人工のシイタケ種のようなもの。
種駒を木に埋め込むことで、人工栽培ができるようになったのです。

森産業は、干しシイタケの種駒では国内シェア80%!
業界No.1の会社です!

そんな種駒の保管庫を特別に見せてくれることに!

小林さん:これは、春にたくさん太く、いっぱい出る種駒、春太です!男の名前は干しシイタケの種駒、生シイタケの名前は女性の名前がついています。

小林さん:これは優実です。これは生シイタケの品種です。女性の優しい名前がついてます。

そして、森産業の稼ぎ頭が…

小林さん:これがにく丸!我が社で最も売れている種駒です。

にく丸は、生シイタケにも、干しシイタケにも使え、栽培も簡単なのがウケて、日本で最も売れている大ヒット種駒なのです!

森産業は、この種駒をさらに進化させた、新たな栽培方法を研究開発。

それが、こちらの菌床というもの。
菌床とは、おがくずと栄養分を混ぜたものに菌を繁殖させたもの、これだと失敗が少なく栽培がしやすいのです。

小林さん:この菌床は、我が社の売れ筋ナンバーワンの品種です!ナンバーワンを目指して「XR1号」と言います!これは90日でシイタケが採れます。育つのも早いんですが、売れるのも早かったです!

森産業では、日々新たな種駒や菌床の研究開発に勤しんでいる。
その中で一個でも当たれば、後は同じ品種を作り続ければOK!
莫大な利益に繋がります!

群馬県は、生産量第二位を誇るシイタケ王国!
シイタケ生産者が身近にいるという群馬だからこそ、No.1に輝けたというわけなんです!

富士重工業

日本を代表する自動車王国と言えば愛知県ですが、
群馬県も知られざる自動車王国なんです!
群馬県太田市は「SUBARU」、富士重工業の企業城下町として発展してきたところ。
市内には自動車関連の会社や工場がたくさんある!

群馬県で年間47万台を生産、1兆4千億円を売上げる富士重工業。
なぜ群馬県で自動車産業が花開いたのでしょうか?
そこで、富士重工業株式会社スバル製造本部 中野幸夫さんに聞いてみました。

中野さん:もともとは中島飛行機ということで、戦前ですけれども「隼」といった飛行機を生産していました。

中島飛行機とは、群馬県太田市に創設された日本初の民間航空機会社。
群馬県内にいくつもの工場を持ち、「隼」など戦闘機を造った技術は、
当時、世界最高と謳われました。
戦後、中島飛行機は解体され、働いていた優秀な技術者達の多くは群馬の地に残り、
様々な分野に散らばっていったのです。

株式会社アイリス

「群馬県輝くNo.1」 
続いては太田市にある株式会社アイリス。
一体、何がNo.1の会社なんでしょうか?
そこで、アイリス第二生産部 石川利夫さんに伺ってみると…

石川さん:ボタンです!ボタンでナンバーワンの会社です!群馬はもちろん世界で一番です!

群馬県の株式会社アイリスは、国内シェア30%を誇る日本一のボタン会社!

試しにスタッフのボタンを確認してもらうと、アイリスのボタンでした。
そして、シャネルやバーバリーを初め、名だたる海外ブランドもアイリスのボタンを使っているのです!

でも、なぜ群馬県に日本一のボタン会社があるのでしょう?

実は、この工場にも戦後解体した中島飛行機の技術者たちが、数々の工作機械とともに集められていたのです。
飛行機製造の技術から受け継がれたDNA、そんなアイリスのボタンには特徴的なものが多い!

石川さん:こちらは牛乳が原料のボタンです。飲む牛乳から作ってます!人間の爪だとか、髪の毛とか、同じような成分ですから、風合いが非常に良いとされています。

こちらは、高級婦人服などに着けられる豪華なボタン。
お店で購入すると3千円は下らないこのボタンの緻密なデザインを可能にしたのも、アイリスの加工技術の高さ!

そしてアイリスは、一般的なボタンにも細かいデザインを簡単に彫ることができる技術を開発!

そこで、まだ何も描かれていないボタンに模様を入れてもらうことに。
小さなボタンの表面にレーザーで、がっちりマンデーのロゴがスピーディーに刻まれていきます。

群馬が誇るアイリスの強みは、30万種類のボタンと、1日最大300万個は造れる製造ライン!
他に、これだけの数を一気にこなせる所は中々ない!
そんなアイリスの年商は、なんと約139億円!

株式会社ミツバ

「群馬県の輝くNo.1」
続いては、桐生市にある株式会社ミツバ。
早速訪ねてみると…

フレンドリーに迎えてくれたのは株式会社ミツバ 新里工場工場長 棚橋得有さん。

スタッフ:何のナンバーワンなんですか?

棚橋さん:これでナンバーワンです!これは、二輪のスターターモーターです。

スターターって一体…?

バイクにはエンジンをかける為の「スターター」があります。
その中で使われているモーターが、このスターターモーター。
ミツバは二輪車のスターター用のモーターで、世界トップシェアの会社!

棚橋さん:ホンダさん、ヤマハさん、川崎重工さん、スズキさん、その4つのオートバイメーカー全てに使って頂いています。

なんと!日本の4大バイクメーカーすべてが愛用!
群馬県のミツバのスターターが世界中で使われる理由は?

棚橋さん:我が社のスターターは、小型軽量で出力が大きいということで認められています。

ミツバのスターターは小さくてもパワフル!エンジンのかかりも抜群!さらに、

棚橋さん:現在は464種類生産しております。

スターターだけで464種類も用意してあるので、殆どの要望に即座に応えられる!
そんなミツバは創業当時、自転車の発電ランプを造る会社でした。
発電機部分を回転させる技術を発展させて、車のワイパー用のモーターを造るようになっていきました。

そんなある日、とんでもない人物が!

棚橋さん:ホンダの創業者である本田宗一郎さんが、埼玉からバイクに乗って我が社に来て、スターターモーターを造ろうとなったと聞いております。

当時のバイクはキック式で、エンジンをかけるのも一苦労。
女性向けに新たなバイクを考えていた本田宗一郎さんは、ミツバのモーターの噂を聞きつけ、「ぜひスターター用のモーターを造ってほしい!」と直接頼みに来たんです。

これがきっかけとなり、本腰を入れてスターターモーターの開発に着手。
今では国内はもとより世界中で使われる様になったのです。
あの時、本田宗一郎さんが群馬に来なかったら世界一のスターターモーターは
生まれていなかったのです!

そんなミツバの年商は、なんと!約2099億円!!

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