過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

過去の放送内容

2009年12月20日放送

特集

代理ビジネス

ゲスト

森永卓郎さん(経済アナリスト)、乙葉さん

番組内容

今日のがっちりマンデーは「代理ビジネス」!社会の仕組みが複雑になればなるほど、
煩わしいことって結構ありますよね。そんなことをサクッと代わりにやってくれる代理ビジネスが、いっぱいあったんです!今回は使って得する、やって得する、代理ビジネスを大公開します!

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営業の代理でがっちり!

煩わしいことをサクッと代わりにやってくれる、代理ビジネス!まずは、「飛び込み営業」の代理!がっちりマンデー!!経済予報士見習い杉山が向かったのは、ビルの最上階に事務所を構えるアズ株式会社。

お話を伺ったのは、代理ビジネスでウハウハの代表取締役、松田元さん。なんと25歳!

杉山:こちらはどんな代理ビジネスをやっている会社ですか?
松田さん:たとえば株式会社Aというお客様がいらっしゃったら、完全に株式会社Aの人間になりきって、営業活動を代わりにやってアポを取るところまでやっております。

アズ株式会社の代理ビジネスは、新しいお客が見つからなくて売上げが伸び悩んでいる会社の営業マンの代わりに、営業を代理するというビジネスなんです。最近では、この不景気が追い風になりグングン成長。売上げは1億円を突破!
そんな営業代理サービスを行うアズには、2つの営業部隊があります。

第一の部隊は、アポハンターと呼ばれる皆さん。依頼のあった会社の代わりに、営業にいけるよう、約束を取り付ける部隊。依頼を受けた会社の名前を名乗り、その会社の業務内容を把握して約束を取りつける。総勢15名のこの部隊、実はほとんどがフリーター。
なんと平均年齢は23歳!若いですが営業トークに関しては海千山千。難しいIT用語もすらすら。営業マンになりきっています!アポハンター工藤さんのトークを聞いてみると、とっても優しい口調!

杉山:声が優しいですね。
工藤さん:声しか相手には伝わらないので、そこでマイナスの印象を持たれるよりはいいんです。

売り込みの電話は元気が良すぎても相手が引いてしまうので、とにかく優しく押しすぎないのが鉄則。アポハンターが1件約束を取り付けるごとに3,000円の報酬が支払われます。山田さん、そんなに稼げる人材をどうやって集めているんですか?

山田さん:フリーターの人を会社で探して面白いやつを鍛えて営業のプロにしていくというのが事業のコンセプトなんです。

さらにアズでは、約束を取り付けた営業先に、直接出向いて売り込む代理も行っています。営業に向かう青木達也さんにお話を伺うと、

青木さん:ヒットマンという名前でやっています。

第2の営業部隊ヒットマン。営業先でビジネスを成立させてくるのが仕事です。相手に差し出す名刺には、アズの社名と依頼された会社の社名がちゃんと入っています。ヒットマンの報酬はアポハンターより難易度が高いので、1件成立に付き1万5,000円。この営業代行、コンピューターは得意だけど人付き合いが苦手というIT関連企業からの依頼が急増しているといいます。

営業の皆さん:アズは、営業代行でがっちり!

集金の代理でがっちり!

煩わしいことをサクッと代わりにやってくれる、代理ビジネス!続いて、やってきたのは北の街、札幌にある株式会社一高たかはし。お話を伺ったのは代表取締役会長の高橋雄一郎さん。

高橋さん:プロパンや灯油の燃料会社をやっております。

そのガス屋さんが、ある代理ビジネスに目をつけ別会社を作ったら大当たり!案内してもらったのが、

ウェルネット株式会社。代表取締役社長の宮澤一洋さんが迎えてくれました。結構儲かっているんですか?

宮澤さん:こっそりがっちりやっております。表に出ない会社ですから。

表に出ない?儲かりの正体はこちら。

そう、色んな料金をコンビニでピッとやって払えちゃうアレ。ウェルネットはこの仕組みを作った会社なんです!たとえばコンビニで支払うと、お金がウェルネットに集められ、ウェルネットから販売店に振り込まれるというもの。でもなんでわざわざウェルネットを通す必要があるの?

それは、コンビニが受け取ったお金を全国にたくさんある販売店に振り分けるのは大変!さらに、販売店側も、全国のコンビニから別々に振り込まれてもその管理が面倒!なので、その間にウェルネットが入って集金の体系を一本化。コンビニも販売店もウェルネットとだけやり取りをすればいいからとっても楽チンというわけ。

さらに、どこのコンビニでも置かれている、このような機械。航空券だったり、コンサートのチケットだったり、いろんなチケットの申し込みができて、コンビニのレジで支払うアレ。日本で初めてこのシステムを作ったのもウェルネットなんです。
そんな、全国のコンビニの支払い情報を集めているお部屋に案内していただきました。何だか雑然とした感じですが…。

宮澤さん:コンビニ・銀行・電子マネー・クレジットと、あらゆるところとやり取りをしているのがこの部屋のマシーンです。全部ここに集中してくることになっています。

600台のサーバーがコンビニとのやり取りを全て行う。まさに集金代理ビジネスの心臓部。ここでやり取りされる支払いのデータは、なんと月に数百万件!手数料がその数%。これがウェルネットの儲けとなります。

宮澤さん:収納代行手数料を、物を売った方から少しずついただいています。本当に数十円がちゃりんちゃりんと落ちるというわけですね。
スタッフ:でもそれが月に?
宮澤さん:はい、数百万件になっていると。

そんなウェルネット、年間の売り上げなんと230億円!でも、もともとはガス屋さん。なんでこんなこと思いついたんですか?

宮澤さん:ガス代金の支払いにコンビニエンスストアを使っていたんです。それを汎用的に使えるようにしたのがこのビジネスモデルです。

高橋さん・宮澤さん:ウェルネットは、支払いの代理でがっちり!

スタジオにてお話を伺いました。
加藤:あの集金を北海道のガス会社が始めたなんて思いませんでした!

森永さん:コンピューターのサーバーはものすごい熱を出すので、空調を延々とかけないといけないんですけど、北海道だと少し安く済むんですよ。

加藤:寒冷地ですからね!あと、土地代も人件費も安いですしね。
あとは、営業の代理!企業にしてみたら生命線の営業を委託するって、大丈夫なのって思いません?

森永さん:社員で抱えたからって違うのは愛社精神くらいで、営業のコツは商品の知識よりも相手とのコミュニケーション能力なんですよ。いろいろ話しつつ相手の反応を見て興味がありそうなところを突っ込んでいくという力が、営業力なんです。

アレの回収、代理します!

煩わしいことをサクッと代わりにやってくれる、代理ビジネス!続いて向かったのは、株式会社ブーメランイット・ジャパン。こちらで行われているのは、アメリカで大成功を収めている代理ビジネス。さぞかし活気のある社内、と思いきや、社員の方3人しかいらっしゃいません。どんな代理ビジネスなんでしょう?お電話中の会話をお聞きしてみると、

社員の方:申し訳ございません、どちらで発見されたんでしょうか?そうしましたら、発見したものの…

「発見」とか言っていますが?一体何かというと、実は「落し物回収代理サービス」!このサービスのターゲットは、携帯電話やパソコン・鍵など、自分の名前を書いておくと何かと面倒な物。

たとえば、ブーメランイット・ジャパンが発行しているキーホルダーやシールを、このように貼っておきます。この携帯電話をなくしてしまった時、見つけてくれた人がシールに気づき、ブーメランイットに連絡を入れる。その落し物を代わりに回収し、本人のもとに返してあげるというものなんです。でも、落し物ってそんなにあるんでしょうか?代表取締役の山川徹さんにお聞きしました。

山川さん:意外と皆さん、初めは本当に機能するのかという方がいらっしゃいますが、そういう方がいったんご自分で落し物に気がつく前に我々が先に見つけてしまいますと再認識していただけますね。

シールを貼っておいた落し物の回収率はなんと6割〜7割。すごい!お値段は1年契約で、1,260円から。現在、契約数は3万件だそうです!

サンプル展示、代理します!

煩わしいことをサクッと代わりにやってくれる、代理ビジネス!続いて向かったのは、株式会社ソフトブレーンフィールド。一体どんな代理ビジネスなのか?早速、がっちりやっている方のもとへ。主婦の北川容子さんが大きなかごを取り出して向かったのは、近所にあるドラッグストア。店内に入ると、

北川さん:おはようございます、白十字の北川です。今日は介護の紙おむつのサンプルの取り付けと、衛生用品のメンテナンスをさせていただきますね。

北川さんがやっているのは、新商品などのサンプルを店内の商品に取り付け、きれいに飾りつけていく作業。このサンプル付け、意外と大変。直接お店の方にお願いしても思ったように飾ってもらえないので、メーカーの担当者が直接出向いてやらなければいけない。
しかし、東京に本社がある企業が、社員を使って、全国に散らばる販売店を回ると交通費や時間がうんとかかる。そこに目をつけたのがこの代理ビジネスなんです。代表取締役社長の木名瀬博さんにお話を伺いました。

木名瀬さん:会社と主婦との間を取り持つ橋渡しをしている会社ですね。

企業から依頼を受けると、ソフトブレーンフィールドは、全国に3万5,000人いる主婦の会員に、近所のお店に行ってくれる人をメールで募集。そして「行けますよ!」と返事してきた主婦に商品サンプルを送り、お店に展示してもらうというもの。

木名瀬さん:週に2、3日仕事をして10万円くらい稼いでいる人もいますね。

空いている時間で仕事が出来るので、現在もどんどん会員が増えているそうです!

男のオシャレ、代理します!!

煩わしいことをサクッと代わりにやってくれる、代理ビジネス!最後は、株式会社ルックアップ。すみませーん!一体どんな代理ビジネスなんですか?ヘッドコーディネーターの森田薫さんにお聞きしました。

森田さん:ファッションコーディネート買い物代行サービスをやっております。

ファッションコーディネート買い物代行サービス?その仕組みは、ネットを使って、自分の3サイズや体型の特徴を書き込み、どんなシチュエーションで着るのかなどを明記。そしてウェブサイト内で、15名ほどのコーディネーターさんの中から自分の趣味に合う方を選んで注文!

で、注文を受けたルックアップのコーディネーターさんは、データを元にお店を回り、お買い物。アウター、インナー、パンツの3点セットが注文から一週間ほどで届きます!

森田さん:普段スーツがほとんどで、カジュアルの服をどうしていいかわからないという方も結構いらっしゃいますね。

ちなみに全てお任せコースで料金は2万円〜10万円。2万円コースの場合、洋服代が1万3,500円で、お買い物代行料が6,500円、といった感じ。
そこで、実際に番組でもサービスを利用してみました!洋服を見立ててもらうのは、

がっちりマンデー!!経済予報士見習い杉山真也アナウンサー。普段はパリッとニュースを読んでさわやか青年のイメージですが、彼には大きな悩みが。それは、

私服が相当ダサい!局の看板でもあるアナウンサーがこれではかなりマズイ!今回お世話になるコーディネーターの渡辺さんにも見てもらいました!

渡辺さん:なるほど…。
杉山:どうしました!?
渡辺さん:いえ、大丈夫ですよ。お任せください!

ということで、今回は特別にお買い物へ同行。

渡辺さん:これを合わせてみますか?
杉山:正直、私、一切こういうの着たことありません!

果たして、あのダサい私服姿が、どんなふうに変身するのか!?どうぞ!

あのルーズなカジュアルから一転、インテリジェンスな印象に。確かにオシャレが苦手な人にはできないチョイス。

渡辺さん:ブリティッシュテイストにまとめてみました。オジサンくさくなってはいけないので、年相応の大人っぽさと、かつオシャレな感じを織り交ぜました。

今回は4万円コースを利用。これで婚活が上手くいったら安いものですよ!

スタジオにてお話を伺いました。
加藤:いやーすごい商売がありますね。森永さん速攻電話しましょう!森永さんが行ってカッコよくなるんだったら、本当に良いってことですよね?

森永さん:私がアレになれるんだったら、4万でも5万でもすぐに出しますよ!

加藤:ですよね!じゃあ森永さんでコーディネートやってもらいましょう!

進藤:そして、サンプル展示の代理!

森永さん:あれが良いのはコストがかからないだけでなく、地元の主婦がパートとして働くということなんです。女性はクチコミで伝えるので、どんどん広がっていくんですね。

進藤:森永さん、これから狙い目の代理ビジネスがあれば教えてください!

森永さん:それは「お詫びの代理ビジネス」です!何でかというと、お詫びをするのがすごく上手い人とトラブルをさらに大きくする人と真っ二つに分かれるんです。上手い人は「明るく、毅然と、誠実に」というのをきちんと守れるんです。

加藤:なるほどー。でも、トラブルを起こされた側としたら、「上の人を呼んでこい」ってなりません?

森永さん:その場合は部長クラスの代理がでてくるかもしれませんよ!

ということで、今回、森永さんもルックアップの方にファッションコーディネートしていただきました。こちら!

イメージは、「イタリア親父の休日カジュアル」。森永さんの知的さを損なわないようにアレンジしたのがポイントだとか。イケてますよ!

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