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「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2009年11月1日放送

特集

儲かるアレを解体しよう第2弾

ゲスト

森永卓郎さん(経済アナリスト)、眞鍋かをりさん(タレント)

番組内容

今日のがっちりマンデーは、「儲かるアレを解体しよう」第2弾!いま売れている電化製品を解体して、儲かるヒミツを探り出します。エアコンが暖めたり冷やしたりできる仕組みや、マッサージチェアに欠かせない「味付け」、洗濯機のドラムに入っている水の正体など、今回もいろんな儲かるヒミツが解明されますよ!

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儲かる洗濯乾燥機のヒミツ!

儲かるアレを解体しよう!まずは、日立の洗濯乾燥機「ビッグドラム」!
2009年10月17日発売時のオープン価格は30万円前後と少しお高めですが、風速300キロの風で衣類のシワを伸ばす優れものなんです。

こちらの「ビッグドラム」を、家電第一設計部主任技師の鈴木さんに、その部下の村中さん、住吉さんに解体していただきます!
最初に出てきた装置は…

鈴木さん:ドラムの周りにある暑くなった空気を今までは捨てていたんですけど、それを今は有効に活用するために暖まった空気を吸い込むと。

これまでは捨てていた運転中に洗濯機の中で発生した熱を吸い込んで、乾燥運転時にドラム内へ戻しちゃう!そんなエコ機能を果たしているのがこの装置なんです。

続いて出てきたのが、時速300キロの風を起こすファンモーターと、ドラムを回すためのモーター。とっても大きい!そしてついに、メインのビッグドラムが出てきました。ステンレスの表面には無数の穴が空いており、この穴から水や空気が排出されるんです。このドラムを転がすと、中から水の音が…

鈴木さん:ドラムの前側についているグレーな所、この中に水が入っています。

脱水の時、絡まった衣類はどうしてもドラムの片側に寄ってしまいます。すると、ドラム前面に入っている水に似た液体が、衣類と逆方向へ移動。回転バランスを取ることが目的で、それによって振動を抑えることができるんです。縦型ドラムの洗濯機でも同じように、使っていないときでもドラムを揺らすと水の音がしますが、これと同じ液体のせいなんです。
解体の最後はドラムの外枠。巨大ドラムを支えているためについているのがこのサスペンション。

鈴木さん:日立に自動車の部品を作っている事業所がありまして、そこの協力を得て自動車の技術を使っています

従来の縦型と比べると、ドラムを横にしたほうが回転したときの振動が大きくなります。それを抑えるために、自動車と同じ技術を使ったサスペンションで、ドラムを支えているというワケなんです!そのお陰で、脱水のときも振動・音ともにほとんどナシ!

鈴木さん:日立は、風アイロン搭載ビッグドラムでがっちり!

儲かるエアコンのヒミツ!

儲かるアレを解体しよう!!続いては、ダイキン工業のエアコン「うるるとさらら」。がっちりマンデー経済予報士見習いの岡村がダイキンつくば研修所におじゃましました!
「うるるとさらら」は名前の通り、うるる〜な加湿機能と、さらら〜な除湿機能を兼ね備えた最新式エアーコンディショナー。オープン価格で24万8,000円です。

こちらを解体してくださるのは、研修部の重松さん。

岡村:そもそもどうしてエアコンって、空気を暖かくしたり冷たくしたりできるんですか?

そのヒミツを探るために、解体してまず出てきたのがダストボックス。

「うるるとさらら」には、今流行りの「フィルター自動お掃除機能」が付いていて、上下に動くフィルターの表面をブラシでお掃除してくれるんです!
次に、フィルター部分をはずすと出てきたのが、熱交換器。

重松さん:冷媒と空気の熱を、ここで熱交換します。
岡村:???

熱交換器の機能はちょっと難しいので、とりあえず先へ進むことに。熱交換器の後ろからファン(送風器)が出てきました。ファンのモーターは磁石でくっついているんだとか。
これでエアコンの解体は終わりかと思いきや、エアコンは室内機と室外機セットで1台。というわけで、室外機も解体しましょう。

室外機を解体して最初に出てきたのが、「うるるとさらら」のウリ、「加湿ユニット」!

この「加湿ユニット」は、外の空気中の水分を自動で吸収し、室内に直接送り込む最新機能なんだとか。

室外機のカバーを全部はずすと、大きなファンの後ろにはまたも熱交換器が。実は、この2つの熱交換器がエアコンの心臓部なんです。
ではここで、エアコンの仕組みをご説明しましょう。エアコンは、室外機で空気を暖めたり冷たくしたりして、部屋の中の室内機に送り込んでいるって思っていませんでした?実は、それは大間違い!

室内と室外の熱交換器は1本のパイプでつながっていて、スイッチを入れると冷媒と呼ばれる物質がパイプを循環します。冷房の場合は、冷媒が室内の熱交換器に入るとき、お部屋の熱を吸収し、お部屋が涼しくなります。熱を吸い込んだ冷媒は、パイプを通って室外機の熱交換器へ。ここで熱を外へ放出、再び冷媒は室内機の熱交換器へ。というのを繰り返しているんです!

暖房の場合は、室内と室外2つの熱交換器で、この真逆の動作が行われているというワケ!

重松さん:吸収した熱と放出した熱が室内機と室外機でやり取りされているだけと。
岡村:外の空気が汚かったとしても中には入ってこない?
重松さん:入ってこないです。ただ単に熱だけが移動するというのが、エアコンのシステムなんです。

エアコンって、空気ではなく熱を運ぶ機械だったんですね!

重松さん:ダイキンは、加湿もできるエアコンでがっちり!

スタジオにてお話を伺いました。
加藤:さらに今エアコンは「フィルター自動お掃除機能」も付いているんですよね?

森永さん:日本のエアコンはすごいんですよ。フィルターの掃除をするとか、家のここが暑くなっているから集中的に冷気を当てようとか、いろんな技をいろんなメーカーが開発しているんです。こんなことをやっているのは世界の中でも日本だけなんですよ。

デジタル複合機のヒミツって?

儲かるアレを解体しよう!続いては、2009年10月22日にブラザー工業から発売された最新式デジタル複合機「マイミーオ」!カラープリンターにコピーはもちろん、電話にFAXも。携帯電話から送った映像をスキャンしてコピーするなんてことも可能なんです。お値段はオープン価格で4万5,000円!意外とリーズナブル!

この超精密機械を解体してくれるのは、メカシステム開発部の大濱さん。まずはスキャナー部分から解体!

大濱さんが手に持っている装置の部分が動いて、原稿を読み取るんだとか。

続いては、前面の操作スイッチ部分。どんどん解体していくと、液晶とそれに重なったタッチパネル部分が。

実は、液晶を直接タッチしても動かないんです。液晶にタッチパネルを重ねることによって、タッチ操作を可能にしています。続いて、本体の中身へ。

「マイミーオ」の大きな特徴は、紙にインクを吹き付けるプリンターヘッドの部分と、インクカートリッジの場所が離れているということ!通常の製品はヘッドとカートリッジが一体化していて、内部で大きなキャタピラが動くイメージ。けっこうなスペースが必要になります。でも「マイミーオ」は、両者が別々に配置。だから!

大濱さん:ヘッドが非常に薄型になります。ですのでその分背が低くなるわけです。

コンパクトボディのワケは、この薄型プリンターヘッドにあったのです!さらに解体を進めると、所狭しと部品が詰まっている中でスポンジのようなものが。何のための部品かというと…

プリンターヘッドに付いたインクは、放っておくと固まって目詰まりを起こしてしまいます。それを防止するために、時々このスポンジの上に、インクをほんのちょびっとだけ噴射。ヘッドの表面が乾かないようにしているんです。
今回解体した部品数は190!ホント詰め込んでいますねー!

大濱さん:ブラザー工業は、薄型複合機マイミーオでがっちり!

儲かるマッサージチェアのヒミツ!

儲かるアレを解体しよう!最後はフジ医療器のマッサージチェア。フジ医療器は、1954年に世界で初めてマッサージチェアの量産を始めた会社。かつて銭湯にあった茶色のマッサージチェアや、10円を入れると3分動くマッサージチェアも、こちらの商品なんだそうです。今回解体するのはフジ医療器で最新型の「サイバーリラックス」。オープン価格40万円前後の最高級品!

解体してくださるのは、商品本部の藤代さんと安田さん。藤代さんは、フジ医療器のすべてのマッサージチェアの「味付け」と呼ばれる微妙なもみ加減を決めている方なんです!

では、さっそく解体を開始。カバーをはずし、マッサージチェアをスケルトンの状態にすると出てきたのが、マッサージチェアの肝である「もみ球」の部分。

もみ球の裏側を見てみると4つのモーターが付いていて、「もむ」「叩く」「前後に動かす」「上下させる」と、機能ごとに分かれています。この動きを組み合わせて、複雑なもみ加減が可能になるというワケ!

そして、足を乗せる部分やお尻のところを見てみると「エアーバッグ」という部品が!このエアーバッグに空気を出し入れすることで、体の隅々までもみほぐすことができるんです。で、たくさん付いているエアーバッググの膨らみ方をコントロールしているのが「コンプレッサー」。

このコンプレッサーから各パーツのエアーバッグに空気を送り込んでいるんです。
でも、テレビでここまで見せちゃって真似されたりはしないんでしょうか?

藤代さん:ただ単にコピーは作れると思うんですけど、「味付け」というのが変わってくると思います。

そう、他のメーカーに解体・研究されても、絶妙なもみ加減、「味付け」までは真似できないってこと!

藤代さん:フジ医療器は、最新鋭のサイバーリラックスでがっちり!

スタジオにてお話を伺いました。
進藤:今、大変な儲けを生んでいる注目の部品を教えて下さい!

森永さん:それは「インバーター」です!(インバーター=直流の電気を交流に変換する装置)太陽光発電パネルの電気は直流で、電力供給に使うためには必ず交流に変えなければならないので、これからインバーターがどんどんきます!

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