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「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2009年10月25日放送

特集

アキュラホーム

ゲスト

(株)アキュラホーム代表取締役社長 宮沢俊哉さん

番組内容

こちらのお家、お部屋も十分な広さで、お値段なんと「550万円」!!安い!!
今日は、そんな安くて「けっこう」いい家をつくる「アキュラホーム」のヒミツに迫っちゃいます!

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安くて、いい家をつくるヒミツ!

この不景気のなか「アキュラホーム」の売り上げは毎年右肩上がり!
なんで「アキュラホーム」だけが絶好調なのでしょうか?
それは、「けっこう」いい家を安く作ってくれるから!

例えばこちら、自由に設計できる注文住宅で、なんと1000万円台から!
この低価格で高品質な家づくりを実現させたのが、宮沢社長。
この宮沢社長、もともとは大工さん。

父・祖父と2代続く大工一家に育った宮沢社長は、中学卒業後、すぐに小さな工務店に就職。大工さんの見習いに!
ところが、ここで"あることに"気づいたんです。

そう、若かりし頃の宮沢社長が感じたのは、「家づくりの現場はあちこちが無駄だらけ」ということ!
「だったら俺が無駄の無い、安くていい家をつくってやる!」ということで、なんと宮沢青年は、19歳の若さで自分の建設会社を立ち上げちゃったんです!

社長になった宮沢さんは、実際に自分で家をつくりながら、どうしたら安くていい家ができるかを徹底研究!
こうして、生まれたのが激安ハウス「アキュラホーム」なのです。

一体どの辺がどうなっているのか?
そのヒミツを確認すべく、「アキュラホーム」の展示場にお伺いしました。

<大工社長のムダカット大作戦1>
『材料費よりも、時間を節約!』

「アキュラホーム」の部屋の入り口を見ると、天井までドアが伸びている!
しかし、ドアを開けてみると、ドアと同じ素材の板が張り付いています。
商品企画グループのグループ長・橋本さんにお話を伺ってみると…

橋本さん:普通の家は住宅の建築の工事で、上の部分には"下がり壁"というものを造ります。そうすると、そこに材料費や大工さんの手間賃が発生してしまいます。

普通の家だと、ドアを取り付ける場合、天井とドアの間に"下がり壁"という壁をつくるのが常識。
しかし、宮沢社長は「なんであそこを壁にしなきゃいけないんだろう?ドアにしたら超時間の節約になるぞ」と考えたのです!

そう、ドアと下がり壁を1つのパネルにすれば、ちょっとドアのお値段は高くなるけれど、大工さんの手間賃が下がり、トータルでは結局おトクになるんです!

橋本さん:約2000円コストダウンできております。

さらに、寝室脇のクローゼット。
ココ、よ〜く見てみると、部屋の床とクローゼットの中の床が同じ材質!さらに壁も同じ、そして、天井も同じ材質なんです。

通常クローゼットや押入れは、ベニヤなどのちょっと安い材料で造るのが大工さんの常識。
しかし、宮沢社長は「部屋と同じ材料で作った方が早く作れるんじゃ?」と考え、実際に作ってみた結果、材料費は少し上がるけど、手間賃を大幅削減することに成功!

橋本さん:だいたい4000円のコストダウンになっています!

この「材料費」と「手間賃」をトータルで計算する方法で、時間の無駄が大幅に節約できたのです!

<大工社長のムダカット大作戦2>
『昔の習慣をちょっと変える』

普通の家は、天井と壁の間を"廻り縁"という木材で覆っています。
しかし「アキュラホーム」には、これが付いていません!

橋本さん:この"廻り縁"というのは、天井と壁の隙間を隠すために入れるんです。

そう、"廻り縁"は、壁紙の切れ目を隠すためのもので、きっちりと壁紙を張りさえすれば"廻り縁"はいらないもの!
だから、「アキュラホーム」ではなくしちゃった!というわけです。

橋本さん:約40,000円コストダウンできております。

技術や材料の進化に合わせて、いらなくなったものなくすことで、またまたコストが下がっていくのです。

<大工社長のムダカット大作戦3>
『なんで大工がやらなきゃならないの?』

建築現場で、駆け出しの大工だった宮沢社長が当時から疑問に思っていたのが、「大工って家をつくる以外の雑用が多すぎる!」ということ。

例えば、「建築資材の受け取り」。
いろんな種類の資材が、あちこちのメーカーからバラバラに届く…。多い日には1日に10回以上も届くなんて日もあり、その度に大工さんの作業がストップ…。
さらに、資材の梱包を外したり、ゴミを片付けるのも大工さんの仕事。量が多いのでけっこう時間がかかってしまうんです。

そこで宮沢社長は「大工さんには家をつくる仕事に集中してもらおう!」ということで、無駄な時間を現場で徹底的に調査。
情報物流センター長の平柳さんによると…

平柳さん:現場を調査しましたところ、材料を移動する時間が約20分、梱包を外すのに1本当たり約3分、だいたい8本くらいありますので約24分。
さらに、そのゴミを始末するのに8分。合計54分かかってました。

そこで、「アキュラホーム」では、無駄をなくすため建築資材は、本部で一旦受け取り、いらない梱包はあらかじめ外す!
そして、工事の進行状況に応じて、必要な資材を必要な分だけまとめて搬入。
これで、大工さんの雑用時間が大幅に軽減されたんです!

平柳さん:1棟あたり、2808円コストダウンができています。
スタッフ:8円ですか!?家といったら1000万円以上するじゃないですか…。
平柳さん:1000万円というのは1円が1000万個積み上がったもの。
1円をしっかりやっていかないと、1000万は低くならないです!

「アキュラホーム」には、家を建てるのにこんなに細かなコストダウン項目が、なんと4500箇所以上!
家づくりのムダを極限まで削減し、そのムダを削った分を家の値段に反映させ、安く売っている。だから「アキュラホーム」の家は、物が同じなのに安い!というわけなんです。

「アキュラホーム」驚きの実験棟とは!?

さて、そんな「アキュラホーム」には、今もムダを省く研究や、新製品の実験を日々行っている施設があるといいます。
そこでやって来たのがコチラ!

なんと、そこは社長のご自宅!
新しい設計や設備が開発されると、まずは自分の家で実験!実際に使ってみて、良いものだけが採用されるんだそうです。

こちらはリビングの階段。あれ?なんか階段だけ浮いちゃってるような…。

社長:壁に刺さってるんですね!刺さっていて、なんの支えも無いわけですね。
宙に浮いた階段をやってみたくて。「実験だから」ということでつくってみたんです。
そしたら、デザイナーからも評判でグッドデザイン賞を受賞しちゃったんです!
   
宮沢社長は、この階段を「匠階段」と名付け、グッドデザイン賞までとっちゃったんです。
続いて社長が案内してくれたのが寝室。
この寝室にあるクローゼットでも実験が!

宮沢社長:スーツの肩幅を測ったら66cmだったんです。
そこで、奥行き66cmでクローゼットを作るとピッタリなんです。
スタッフ:ムダがないわけですね?
宮沢社長:ムダがない!ミリ単位で!!

収納の奥行きを、社長の肩幅ギリギリにする挑戦!ムダな幅を削るため、部屋を大きく使えるんです!
しかし、なかにはちょっと残念なことも…。

案内されたのは「お風呂場」。
バスルームはガラス張りの洗い場に、ジェットバス、そしてカプセルサウナまで!超豪華!
ですが…

宮沢社長:当時、中国製で大変安い機器があるということで、持ってきて実験したんですが、半年もしないうちに錆びちゃったんですよ…。
さらに水漏れもして、自分で外して修理したんですよ…。

安くて豪華なお風呂を作るため、中国製でも特に安いジェットバスを探してきたものの、すぐに錆びは付くわ、水漏れはするわで残念ながら不採用に…。

このように、とにかく次々とチャレンジがしたくなっちゃう宮沢社長!
実は、この自宅兼実験棟はこれで5軒目なんだとか!実験台にされちゃってる奥様は大変ですよね〜?

奥様:家が半分の住まいにも住んだことがあるんです。

社長!次はどんな実験棟を建てるんですか〜?

スタジオでも宮沢社長にお話を伺いました。
加藤:階段も実験で造ったったんですね〜
宮沢社長:普通は鉄骨だとか、アルミで造る。しかも工場で作るんですね。でも、匠の技で造れば、できないことでもできるんだ!という1つの象徴なんです!
加藤:日本の大工さんてレベルが高いんですか?
宮沢社長:高いはずなんです。でも、だんだん工業化製品に押されてきて、「手づくり」というものが"ないがしろ"になってきてしまっているように思うんです。

さらに、日本の値段が高い理由も教えていただきました。

宮沢社長:技術力を良くする方ばっかりに持っていくんですね。
そうすると、いつの間にか「そんなにする必要ないんじゃないの?」と言うような過剰スペックになる。そういうのがいっぱいあるんですよ。

アキュラホームの「ノウハウ販売戦略」!

「アキュラホーム」を儲かりハウスメーカーに育て上げた宮沢社長には、どうしてもやりたいことがあるんだそうです。
それは…「日本の工務店を何とかしたい!」というもの。

実は、日本の家の70%を建てているのは、大手のメーカーではなく、町の小さな工務店さん。ところが、この工務店はあまり儲からず、毎年たくさん潰れていってしまう…。
小さな工務店から、そのキャリアを始めた宮沢社長は、そんな状況を黙って見過ごすことができなかったのです!

そこで、宮沢社長は「アキュラホームのノウハウを売っちゃおう!」と考え、創業時からコツコツと積み上げてきた家づくりの色々なノウハウを売り出したのです!

そのお値段は525万円!
500万円もするノウハウとは一体どのようなものなのでしょうか?
実際にノウハウを買った工務店さんにお話を聞いてみました!

こちらが、そのノウハウを買った山里社長。
今では、ちょっとオシャレ〜な出で立ちですが、11年前に独立した頃は、どん底だったんだそうです。

山里社長:なかなか仕事がなくて、現場に行くフリをして出て行くんですが、実際は行くところがなくて本屋さんに行ったり、車の中で寝たりと、時間を費やして帰宅するという時代がありました。

そんな山里社長が"わらをもすがる"思いで購入したのが、この500万円の虎の巻!
その内容はというと…

先ほど紹介したような、無駄をカットしながらもいい家をつくるノウハウ集。
細か〜く設計図が書かれているんです!
そしてもう1つが…

コンピュータの見積もりシステム!
工務店にとって、家の見積もりを出すのはとっても大変な作業。宮沢社長は、この大変な作業をデータベース化!
今まで1週間以上かかっていた見積もり作業が、ものの1時間で完成させられるようにしたんです。

そしてもう1つ、500万円パックで手に入る、とっておきの情報が!
それは、「おしゃれデザインマニュアル」!

田舎の工務店の大工さんは、腕には自信があるけど、最新のオシャレな家をつくるのはちょっと苦手…。
そんな大工さんのために、デザインのノウハウをマニュアル化したんです!
例えば…

「屋根は三角なのを、斜めにした方がシャープに見える!」とか、「窓の位置は上下左右を揃えるだけでスッキリ見える!」とか、「場合によっては窓小さくしてみるのもカワイイ!」などなど。
「アキュラホーム」の儲かりノウハウを詰め込んだファイルなのです!

でも、山里社長!500万円ってちょっと高くないですか?

山里社長:正直言うと安いです!!

それもそのはず!このノウハウを使いこなした結果、家の受注が急増!!
11年前は、1年で2棟しか売れなかった家も、今では20棟!年間売り上げは5億円に!

以前は小さかった事務所も、今ではこんなに大きくなりました!!
さらには事務所の隣には立派なご自宅も建てることができたんだそうです!

山里社長:車も1台から9台に増えて!

実に儲かってます!

そんな宮沢社長が作った"家づくりのノウハウ"の威力は、口コミで広がり、全国2500以上もの工務店に売れちゃったんです!
ということは、「2500店×500万円」で……なんと125億円!!!
「アキュラホーム」も儲かるシステムなんです!

スタジオでは、宮沢社長にノウハウを売る理由もお伺いしました。
宮沢社長:いい腕を持っているのに、なかなか浮かばれない人たちに"おすそわけ"をするという感じですね。
加藤:でも、競合店が増えてしまうとも考えられませんか?
宮沢社長:私は、家づくりは日々改善されていくものだと思うんです。だから、「教えたら日々新しいモノを考えないと!」というようにお尻に火を着けたんです。

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