過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

過去の放送内容

2009年8月23日放送

特集

お年寄りでがっちり

ゲスト

ナイツ(塙宣之さん・土屋伸之さん)・森永卓郎(経済アナリスト)

番組内容

今日のがっちりマンデーは、「お年寄りでがっちり」!
儲かっちゃって笑いの止まらないお年寄りから、お年寄りのハートをがっちりつかんで儲かっちゃっている会社まで大公開!

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お年寄り"で"がっちり! File No.1

東京都羽村市にある「日都産業」。
ブランコやジャングルジムなど、子供向け公園遊具の製造メーカーです。
この「日都産業」がお年寄り用の"あるもの"を製作したところ、これが大ヒット!
一体どんなものなのでしょうか?
そこで、日都産業の小倉さんに伺ってみました。

小倉さん:こちらではお年寄り用の健康器具を作っています!

そう、それはお年寄りが公園で使う遊具!
1999年に製造を開始すると公園に遊びに来るお年寄りたちの口コミで広まり大ヒット商品となったんです!現在までに1万6000台を出荷してきました。
そこで実際に遊具を設置している公園に案内してもらいました。

まずは『スプリングバーらく腱』!

小倉さん:このようにバーにつかまりまして、少しバネがありますんでしならせながらこうやって背を伸ばすんです。

続いては『ジワジワ前屈』!

小倉さん:下に足を掛けまして、足が伸びるようにしてからこのままずっと…
普通の前屈台だと立ってやるんですが、こちらの場合座って出来るので落ちることがないんです。

そしてこちらが『腕立てボード』。
軽く傾斜が付いているため、簡単に腕立て伏せが出来るんだそうです。

そして『ストレッチフープ』。バーにつかまって体の側面を伸ばす器具です。
器具を使っていたご婦人によると、「すごく伸びる感じがして気持ちいい!」んだとか!

このような「日都産業」の健康器具が全国に急増中なんだそうです!
「日都産業」は、お年寄り健康器具で"がっちり"なんです!

お年寄り"で"がっちり! File No.2

続いては大手自動車メーカー「ホンダ」。
その「ホンダ」がお年寄りをターゲットにした新たな製品を開発したといいます!それが…

こちらの『電動カートモンパル』。
正式名称を「電動車椅子」といい、遠くまでの歩行が困難なお年寄りのために開発。
これからの高齢化社会を見据え、今後の需要拡大が確実な新製品なんです!
そんな将来を見据えた『モンパル』は、経済産業大臣発明賞を受賞!
賞を貰うだけあってお年寄りに嬉しい仕掛けがいっぱいあるんです!
そこでホンダの保坂さんにお話を伺ってみました。

まず「モンパル」最大の特徴は…「運転免許がいらない」こと!

保坂さん:これは道路交通法で、歩行者として扱われるんです!

そう、最高速度6km/hの「モンパル」はあくまで歩行者扱い!
さらに、「モンパル」は操作が超カンタンなんです。

保坂さん:このレバーを押し下げると走ります。そして、速度が6キロまで選べるようになっています。これを"6"にしますと、いくらフルスロットルにしても6キロまでしかスピードが出ません。
スタッフ:ブレーキはないんですか?
保坂さん:ブレーキはありません!離すと自動的に止まります。

その他にも、下り坂でも自動で速度を一定に調整する機能が付いていたり、歩道でも邪魔にならないよう、幅が595mmと、自転車のハンドルと同じくらいの幅で、とっても細身!

さらには、椅子が回転するので、このようにベンチ代わりに使うこともでき、まさにお年寄りの頼もしい相棒なんです!
実際に「モンパル」に乗った方に聞いてみると…

使用者:将来私も10年後くらいに乗るかもしれませんね!

この「モンパル」のお値段は37万8000円。「ホンダ」は「モンパル」で"がっちり"なんです!

お年寄り"で"がっちり! File No.3

お次は、東京都新宿区にある「京王百貨店」。
最近の不況にも関わらず、新宿というデパート激戦区で3期連続最高収益を上げ、絶好調の「京王百貨店」。
その成功の秘訣は、お客さんのターゲットを50歳以上に絞った大胆な「お年寄りシフト」だったんです!そこで、京王百貨店の秋峯さんにお話を伺ってみると…

秋峯さん:当店ではおかげ様で50歳以上のお客様で売り上げの7割を占めております。

そうなんです、「京王百貨店」では、売り上げ244億円の70%が50歳以上のシニア世代なんです!では、一体どんなところをシニア向けに変えていったのでしょうか?

シニアにうれしいポイントその1 『改札口から徒歩0分』
地下通路でつながったデパートはよく目にしますが、改札口のすぐ目の前が改札なのは「京王百貨店」だけ!そんな利便性もあって、朝から待ち合わせのお客さんがたくさん訪れるんだとか。

平日の10時30分。開店からまだ30分しか経っていないにも関わらず、シニアの方々の待ち合わせで混雑しています!

秋峯さん:シニアの方ですと、午前中に病院にお立ち寄りになられてから、当店にお越しいただいて、お買い物をお楽しみいただくと。

シニアにうれしいポイントその2 『トイレが快適』

トイレの中は、お年寄りの方々が落ち着けるように優しい色に統一され、ゆったり・広々としています!荷物を置くことができるスペースを設置したり、腰掛ける椅子もシニアに合わせて低めのものを用意。

さらに、病院帰りに立ち寄っても、時間通り薬を飲めるように、「水飲み場」も完備!
とっても気が利いています!

シニアにうれしいポイントその3 『ゆっくりとしたエレベーター』
秋峯さん:こちらのエスカレーターなんですが、通常のエスカレーターの速度よりも若干ゆっくりとした速度でお使いいただけるようになっております。

毎分30mの通常のエスカレーターに対し、このシニア向けのエスカレーターは毎分25m。
お年寄りの方でも乗りやすくしているんだそうです。

シニアにうれしいポイントその4 『婦人服売り場がスゴイ!』
4階の婦人服売り場は、「京王百貨店」において、屋台骨的存在!
ここにもシニアにターゲットを絞った"ある戦略"が!

秋峯さん:一見普通のプライスカードなんですけれども、非常に文字が大きく、分かりやすくなっております。

そう、シニアの方でも見やすいように値札の文字を大きくしているんです!
他にも「セール」や「バーゲン」という言葉はあえて使わず、「値下げ」、「再値下げ」という書き方をしたりしているんだそうです。

そして、買い物途中に疲れたらすぐに休憩できるように、椅子がズラ〜リ!満席の心配がないようにたくさん置いてあります!

そして、最大の切り札は……「店員さんがベテラン揃い」だということ!
同じ世代の感覚でアドバイスできるように、店員さんにベテランが多いのです。
休憩中のお客さんにも聞いてみると「お年を召している人のほうが応対で買わせるテクニックがあって、思わず買ってしまう」んだそうです!
「京王百貨店」はシニアで"がっちり"なんです!

お年寄り"が"がっちり! File No.1

人口3000人ほどの長野県小川村に「年商8億円」の儲かり企業があるといいます!
のどかな田園風景のなかに立つのが「おやき村小川の庄」。

こちらが「おやき村」の村長、権田近芳さん!

権田さん:大正13年生まれだから、今85歳だけれども、小さいときから"おやき" は口にしたものだから!

そう、「おやき村小川の庄」唯一無二の売り物は、小麦粉の皮に味噌で和えた野沢菜などを詰めて焼き上げた長野県の郷土料理「おやき」!
この「おやき」1つで年商8億円を稼ぎ出しているのです!

権田さん:お給料たくさんもらいますよ!
スタッフ:65歳から年金ももらえますよね?
権田さん:年金ももらえる!年金ももらったり、給料ももらったり本当に申し訳ない!だからやめられないんですよ!

お給料も年金もがっちり稼いじゃう従業員の皆さん!そんな従業員の方の平均年齢はなんと68歳!

小川村は、かつては養蚕業で栄えた町。しかし1970年代、安い中国製品が大量に輸入され始めると、村の産業は一気に衰退…。
そこで、新たな"村おこし"をしなければ!と有志の人たちが考え付いたのが、昔から自分たちが食べていた「おやき」の販売だったんです!

これまで、家庭の保存食として、家のなかでしか食べられていなかった「おやき」を敢えて商品化!
すると「これは懐かしい!」と長野県で大ヒットし、今や長野県を代表する名産になったんです!
そして現在、店舗販売と通信販売でなんと年商8億円!

そんな「おやき村小川の庄」には独自のルールがあるそうなんです!

小川の庄ルールその1

「新入社員の採用条件は60歳以上」であること!

権田さん:若い人は外へ出て"外貨"をとってくる。そこで会社を辞められて、ちょっと仕事の隙が出たという方は、今度はうちの方で働いてくれと。

そして、もう1つの採用条件として…

権田さん:まずね、入社規定が1人1日、おやき500個作れないと入社ができないんです!

なんと!1日500個以上の「おやき」を焼けることが最低条件なんだそうです!
しかし、小川村の皆さんは、小さい頃からず〜っと「おやき」を焼いてきたので、500個作るのも"お茶の子さいさい"なんです!

小川の庄独自のルールその2
「定年がない」!

権田さん:何もないときからおやき村に勤めてもらって、おやきが広まっていく。お店も繁盛していく。この皆さん方の首を切るということは私らにはできないと!

さらに!体の具合が悪いときはいつでも休むことができるように"日給制"を採用。
働いた分だけお給料がもらえる仕組みになっているんです。

このようにお年寄りの技術を有効に活用したことで、人気「おやき」が誕生したんです!

さらに、「おやき」の原料は全て小川村で採れたもの!
夏に採れるナスをはじめ、大根、カボチャ、インゲン、小豆、山菜などなど。
そんな地元の食材を使って作られる「おやき」のバリエーションは、現在14種類!
年間650万個を販売しています!
「おやき村小川の庄」はおやきで"がっちり"なんです!

お年寄り"が"がっちり! File No.2

兵庫県神戸市にある「岡本鉄工」。
この「岡本鉄工」では、お年寄りたちが相当がっちり稼いじゃってるそうなんです!
そこで岡本鉄工代表社員の岡本さんにお話を伺ってみました。

スタッフ:こちらには凄い技術を持ったベテランさんがたくさんいると聞いたんですが?
岡本さん:変なオジンやね。いっぱいおりますさかい!

ベテラン社員をまさかの"変なオジン"扱い!?一体どんな現場なのでしょうか?

岡本さん:シリンダーカバーという大型船舶に搭載するディーゼルエンジンの部品をつくっています。

そう、「岡本鉄工」は大型タンカー用のエンジン部品を、鉄のかたまりから打ち出して作り上げる大型精密部品メーカー。たった40人ほどの会社にも関わらず、その品質・製作スピードとともに、世界トップクラスなんだとか!

そんな「岡本鉄工」最大のウリは、社員40人中9人が65歳以上という「お年寄り技術者集団」なんです!
その技術集団の「親分」は大森幸夫さん、73歳!

これは大型発電機用のタービンの軸を鉄から打ち出し、棒状に引き伸ばしていく作業。
大森さんの手の動きを読み取って、室内のコントローラーを操り、部品を真っ直ぐに伸ばしていきます。
0.5mmの"ゆがみ"があっても製品として使えない!
大森さんは長年の経験を生かし、目視で"ゆがみ"を調整しているんです!

さらに大森さんは、日本に有益な技術を残したことが認められ、国から「社会貢献者」として表彰されたんだとか!そこで、大森さんにお話を伺ってみました。

スタッフ:このお仕事を続けて何年くらいですか?
大森さん:まだ57年しかなりませんよ!

そんな大森さんを筆頭に、ここにはスゴ腕職人さんたちがいっぱいいるんだとか!
金属加工のプロ・藤原さん。そのキャリアは54年!
その他にも、金属の精密計測のプロである秦さんの年齢は66歳!

さらにさらに!金属磨き職人の安田さんは、最高齢の84歳!なんとこの道60年のプロ中のプロ!

それにしても、なぜ「岡本鉄工」には、こんなにベテラン職人が集まっているのでしょうか?
そこには独自の雇用制度がありました!

それは、1度65歳で定年しても改めて社員契約できるというもの!
しかし、なぜ高齢者にそこまでこだわるのでしょうか?

岡本さん:彼らがやっていることでは設備では絶対カバーできない!彼らが居てくれるからできるという部分があります

金属加工の現場は、技術の習得に時間がかかるため、ベテランの存在が不可欠!
「岡本鉄工」では、その人材を有効に活用していたんです!
最近では腕のあるベテランに憧れ、若い人の入社も増えているといいます!

岡本さん:やっぱりオジン見て、カッコエエな〜という憧れを持ってくれてる子も居ます。
大森さん:昔はこの年になると"おじいさん"と言われとったけど、最近"おじさん"やからね!

岡本鉄工は鍛冶屋で"がっちり"なんです!

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