過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

過去の放送内容

2009年6月14日放送

特集

儲かるご飯の上!

ゲスト

乙葉さん、森永卓郎さん(経済アナリスト)

番組内容

今日のがっちりマンデーは、「儲かる場所」シリーズの第4弾!
その場所とは…「あったかいご飯の上」!
"ご飯の上"の儲かりの秘密を大公開しちゃいます!

■放送内容をシェアする

「ちょい食べカレー」でがっちり

まずは食いだおれの街大阪から!ご飯を手に乗り込んだのは「江崎グリコ」。では、一体何をご飯の上に乗せてがっちりなのでしょうか?
担当者の矢野さんが紹介してくれた江崎グリコ自慢の"ご飯のお供"のがこちら!

その名も「ちょい食べカレー」!どこにでも持ち運びができ、特にお弁当のお供として大人気なんだとか!昨年8月の全国発売時には、わずか1ヶ月で品切れになってしまったほどなんだそうです!
この「ちょい食べカレー」のヒットの最大の理由を矢野さんに伺ってみました。

矢野さん:ご飯の上にそのままかけるだけ!温めなくてもそのまま食べられます!

そうです!この「ちょい食べカレー」は通常のレトルトカレーとは違い、温めなくてもそのまま食べられてしまうんです!通常のレトルトカレーといえばドロっとしていて、温めなくてはおいしくありません。しかし!この「ちょい食べカレー」は温めなくてもサラサラなんです!
一体なぜなのでしょうか?

矢野さん:ちょい食べカレーは植物性の油を使っております

そう、通常のレトルトカレーと「ちょい食べカレー」では使っている"油"が違うんです!

これまでのレトルトカレーに使われているのは、常温で固まってしまうラードをはじめとする"動物性の脂"。

一方、「ちょい食べカレー」には常温で固まらない"植物性のトウモロコシ油"が使われているんだそうです!
だから、温めなくてもサラサラとしたおいしいカレーが食べられるということなんです!

さらに!「1袋30g入り」と一般的なレトルトカレーの6分の1くらいの量なため、「ちょとカレーが食べたいなぁ」という欲求を満たしてくれるお手軽さも大好評!

まさに「ちょい食べカレー」は、いつでもどこでも食べられる「モバイルカレー」なんです!
そして、先ほどからお話を伺っていた矢野さん、実は「ちょい食べカレー」の生みの親!そこで、「ちょい食べカレー」誕生のきっかけを伺ってみると…

矢野さん:きっかけはお昼に弁当を食べてて、ちょこっと食べたい時に食べられるカレーがあったら面白いだろな!というのがあって。

そんな矢野さんのちょっとした思い付きから誕生した「ちょい食べカレー」は売り上げ目標の2倍を超える大ヒット商品になったのです!

▼そしてスタジオでは…
森永さん:(ちょい食べカレーが)もう1つ売れた原因があって、普通レトルトカレーって、レトルトカレーの棚だけに並んでますよね。実はコレ、ふりかけの売り場に置いたんですよ。カレーなんだけど使い道としてはふりかけに近いわけなんですよね。

「のりたま」新戦略でがっちり

続いてやってきたのは、「丸美屋食品工業」。丸美屋が誇るご飯の上にのせるものといえば、もちろん「のりたま」!

そこで早速、「のりたま」について丸美屋の吉田さんにお話を伺ってみました。

吉田さん:来年50周年を迎えるんですけど、ずーっと一番売れています!

ふりかけの市場は意外に大きく、およそ400億円。そんな大規模な市場のなかにあって「のりたま」は過去49年間でほば売り上げNo.1!
その理由を吉田さんに伺ってみると…

吉田さん:卵とか海苔とかを食べやすい形で出したのは初めてですね。

そうです!「のりたま」が人気の秘密は何と言っても海苔と卵!

実は「のりたま」が発売される前のふりかけは、魚の骨を粉末にした魚粉のふりかけしかありませんでした。そんな「ふりかけ=魚粉」という常識を覆したのが「のりたま」だったのです!

そんな「のりたま」は、朝食の定番であった卵と海苔を「手軽に食べられることができないか」ということがきっかけで作られたふりかけ。昔からご飯との相性が抜群の海苔と卵をふりかけにして歴史的大ヒットとなったんです!
さらに!「のりたま」はその卵がスゴいんです!

吉田さん:1996年に初めて採用したんですけど、2種類入ってるんですね、卵関係のパーツが。

そこで「のりたま」をよ〜く見てみると本当に卵が2種類!
大きい方は「ちょっと柔らかくて甘い」卵で、逆に小さい方は「固めで塩が効いている」卵なんだとか。「のりたま」は味や歯ごたえの違いを楽しむことができるように改良されていたんです!

さらに最近、「丸美屋」は売り上げアップを狙って、"ある世代"をターゲットにした新商品を開発したんだとか!

吉田さん:10代後半から20代前半の特に女性の方ですね。
(その年代の方たちに)"ふりかけ離れ"というのがありまして…

そうなんです、「小中学生」と「お母さん世代」はふりかけを食べるけど、その中間には"ふりかけ離れ"している世代があるんだそうです。その世代の人達に向けて開発された新商品がこちら!

その名も「手のりたま」!「のりたま」の中身はそのままに、かわいいボトルに詰めたこの「手のりたま」。しかし、こんな単純なことで本当に上手く行ったのでしょうか…?

吉田さん:まんまと、上手く行きまして
スタッフ:それは誰が考えんたんですか?
吉田さん:私です。

なんと、吉田さんが「手のりたま」の生みの親なんだとか!「僕もあまりかわいいという感覚がよくわからないところもあるんですけど…」と語る吉田さん。しかし、「手のりたま」は年間250万個を売り上げる正真正銘の"がっちり"商品なんです!

「金のつぶ あらっ便利」でがっちり

続いてやってきたのは「ミツカン」。「ミツカン」といえばお酢で有名な会社です。
そんなミツカンが誇る"ご飯の上にのせるもの"とは…!?

そうです、ミツカンがご飯の上にのせるのはお酢ではなく"納豆"!その名も「金のつぶ
あらっ便利」!
「ミツカン」の渡辺さんによると、売り上げは8ヶ月でなんと50億円なんだとか!

この「金のつぶ あらっ便利」は、新商品の場合、年間3億円売れればヒットという納豆業界にあって、8ヶ月という短期間で50億円というメガヒット!
そのヒットの理由は「あらっ便利」という名前の通り"あること"がとっても便利だから!

納豆といえば欠かせないのが、まず「タレをちょっと入れて」、「かき混ぜて」、「それをご飯の上に」という一連の作業。
しかし、タレを開けようとしたら「袋を破いた勢いでタレが飛び散ってしまった…」なんていう悲劇、経験したことはありませんか!?

ところが、この「金のつぶ あらっ便利」ではそんな心配は一切ナシ!タレがゼリー状になっているため、飛び散ってしまうことがないのです!
さらに、その容器にもちょっとした工夫が施されているんだとか!

採用されなかった試作品の容器と比べると、納豆をかき混ぜるときの円の大きさは一目瞭然!納豆が入る部分を大きくし、なるべくかき混ぜやすいようにしているんです。

さらにさらに!タレの部分を三角形にしているおかげで、タレをスルっと持ち上げることができて、移動もラクラク!

この納豆マニアのかゆいところに手が届く細かい改良の数々。これらの地味な改良のために「ミツカン」さんは100種類以上の容器を試作したんだとか!
そんな試行錯誤の様子を渡辺さんは…

渡辺さん:(納豆だけに)本当に粘り強くやっています。 と一言。

そんな粘り強い商品開発の結果生み出された「金のつぶ あらっ便利」だからこそ、売り上げ50億円の爆発的大ヒット商品になったのです!

▼スタジオでもお話を伺いました。
進藤:ミツカンが納豆を出してるってちょっと意外な気がしましたけれど。

森永さん:ミツカンってお酢のメーカーですよね。お酢っていうのは「酢酸菌」って言うので作るんですよ。だから菌の研究にかけてはパイオニアなんです。その菌の仲間として納豆菌がいて、「納豆を作るぞ」ということになったんですよ

「田舎漬」でがっちり

続いて訪れたのは紀州和歌山県の田辺市にある、明治30年創業の老舗「中田食品」。
この「中田食品」でご飯の上にのせるものを、中田食品の会長・中田肇さんに伺ってみました。

スタッフ:ご飯の上に何をのせるんですか?
中田会長:この梅干しの"田舎漬"をのせたいと思います!

そうです、中田食品の看板商品がこの「田舎漬」!中田会長によると、会社の売り上げ60億のうちの30%近く(20億円)がこの「田舎漬」の売り上げなんだそうです!

商品単体としては、驚異の20億円を稼ぐ梅干し「田舎漬」。
最近、「カツオ梅」や「はちみつ漬け」などいろんな味の梅干が流行っていますが、「田舎漬」はその"味つけ梅干し"の元祖なんです!

実は昭和46年に「田舎漬」が発売されるまでは、梅干は酸っぱいのが当たり前。今ほど食べられていなかったんです。

そこで実際に田舎漬をつくる工場を訪ねてみました。

こちらが工場で味付けをする前の普通の梅干し。食べてみるとそのお味は…やっぱり酸っぱい!というのも、この時点での塩分は20%以上もあるんです!

そこで、この酸っぱい梅干をなんと…水洗い!水洗いすることで塩分を落としているんです。

その後、カツオや昆布のダシなどが入った巨大な漬け込みタンクに梅を入れ、10日間ほど味付けをします。すると!塩分はほぼ半分に落ち、程よい酸っぱさを残しつつ、旨味のついた「田舎漬」が出来上がるんです!

実はこの「田舎漬」を考えたのは中田会長!1967年、中田会長が35歳の時のことです。

もともと和歌山県では、魚を煮るときに、生臭さを抑えるため梅干しを一緒に煮こんでいたんだそうです。そこで、生臭さを取るために煮こんでいた梅干しを中田会長が食べてみると…魚のダシを吸って意外においしい!

中田会長:(そのおいしい梅干しを)みなさんにも食べていただきたいな、というのが発想の原点なんです。

そこで中田会長は和歌山さんの梅干しに味をつけて商品化!すると、今までにないおいしい梅干しの評判は瞬く間に広がり、大ヒットしたんです!
現在の「田舎漬」生産量は、およそ500トン!さらに、「田舎漬」のヒットのおかげで和歌山県の梅の生産量もグーンとアップしちゃったんだとか!
そして、発売当時は全国の25%にも満たなかった生産量が、現在ではシェア50%を超えるまでに成長!まさに、梅干し「田舎漬」で"がっちり"なんだそうです!

サラダごはんドレッシングでがっちり

続いては「キュピー」にがっちりマンデー!!経済予報士見習いの水野が突撃訪問!
「キューピー」でご飯の上に乗せるものって…まさかマヨネーズ!?と心配しながら水野がしばらく待っていると、出てきたのは

堀さん:サラダごはんドレッシングと申します

こちらが「キューピー」期待の新商品「サラダごはんドレッシング」!この「サラダごはんドレッシング」、温かいご飯の上に野菜をのせて、その上にドレッシングをかけるというとっても大胆なもの!
しかし、ご飯とドレッシングってどう考えても合わなさそうな気がしてしまいます…。
そこで、水野アナが実際に試食を敢行!

水野:ご飯に合いますね!

そう、意外にも実にご飯に合うんです!「キュピー」の堀さんによると、この「サラダごはんドレッシング」は"カフェごはん"や"サラダボウル"という最近のトレンドから生まれた商品なんだとか!

カフェで流行っているワンプレートランチ。ご飯とおかず、サラダを一緒に盛るスタイルからヒントを得て開発されたのです!
すると、野菜とご飯を一度においしく食べられるヘルシーさが女性を中心に大人気に!

しかし、ご飯とドレッシングの間にはどうしても解決しなければならない問題が!
そこでまず通常のドレッシングをご飯にかけてみると…

当然、ご飯を素通りしてお皿の底にたまってしまい、ビシャビシャに…。ドレッシングは液体のため本来ご飯との相性は良くないんです!
しかし、「キューピー」はある秘策でこの問題点を解決!それは…

堀さん:通常のドレッシングの2倍の具が入っています。

そう、ドレッシングに入っている具材の量を2倍にしたんです!すると……しみていません!わさびや玉ねぎなどのドレッシングの具材を増やして"とろみ"を付けることでご飯にからみやすくすることに成功!
そして、今や女性のオシャレ雑誌などにも取り上げられ大注目なんです!

さらに、「野菜だけでは物足りない!」という人には唐揚げをのせるのもオススメ!料理のバリエーションが豊富なため、リーピターも多い商品なんだそうです!

きゅうりのキューちゃんでがっちり

最後にやってきたのは愛知県にある「東海漬物」の田原工場。そこで早速工場長の夏目さんにお話を伺ってみました。

夏目さん:ご飯にのせるものといえば「きゅうりのキューちゃんです」
スタッフ:キューちゃんだけでご飯何杯イケますか?
夏目さん:ごはん3杯はイケると思います!

「東海漬物」自慢のご飯にのせるものといえばご存知、「きゅうりのキューちゃん」!昨年の売り上げは30億円!夏目さん曰く、「醤油がしみこむことによって味が入ったご飯が最高」なんだとか!

そんな「キューちゃん」最大の特徴は醤油で漬けたこと。この醤油がご飯にしみ入る感じが大人気なんだそうです。

そこで、このご飯にしみ入る感じの秘密を探るべく、「キューちゃん」製造工場の心臓部にテレビ初潜入!すると…とにかく寒い!室内の温度は5度以下になっているんだとか!

そして、こちらがきゅうりを醤油漬けしている部屋。なぜこれほどまでに寒いのかというと、醤油をしみこませるのに時間がかかるからなんだとか!
醤油に漬ける期間はなんと3日間!鮮度を保ちながらじっくりと醤油をしみこませているからあのおいしい「キューちゃん」ができるというわけなんです!

こうして作られる「キューちゃん」は年間3000万袋!1袋100円とすると、その年間売り上げはなんと30億円!実に儲かっています!

発売以来47年、超ロングセラーの「キューちゃん」ですが、最近少しだけ変わったことがあるんだそうです。

夏目さん:きゅうりのキューちゃんにはゴーヤと国産の生姜を使いまして、新しいキューちゃんを発売しています。

なんと2年前から薬味として、ゴーヤが入っていたんです!そういえば最近は沖縄ブーム。

スタッフ:流れに乗ったってことですね?
夏目さん:そうです!

と冗談を言いながらも、東海漬物はきゅうりのキューちゃんで"がっちり"なんだそうです!

■放送内容をシェアする

このページの先頭へ戻る

Copyright© 1995-2024, Tokyo Broadcasting System Television, Inc. All Rights Reserved.