過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

過去の放送内容

2009年5月31日放送

特集

儲かる○○の街

ゲスト

森永卓郎さん(経済アナリスト)、小池栄子さん

番組内容

今回のがっちりマンデーは、新シリーズ 儲かる○○の街。
例えば、秋葉原周辺は電気店の街、合羽橋と言えば道具の街、神田神保町付近は本屋の街。
何故かひとつの街に同じ業種の店が大集合!
今回は、専門店が何故か集まる、儲かる街の儲かるヒミツに迫ります!

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儲かる○○の街 御徒町

まずは御徒町。
台東区東上野5丁目界隈、JR御徒町辺りは宝石の街。

御徒町の駅前を歩いてみると、ジュエリーやダイヤモンドの文字がたくさん!
ちょっと歩いただけで、次々と宝石関連のお店がいたる所にあります。

そこで、ジュエリータウンおかちまち 亀山実会長にお話を伺いました。

亀山さん:大体1800社あります!

徒歩10分県内に宝石関連のお店が1800店以上!まさに宝石の街!
ということで早速お店に伺ってみましたが・・・
「卸売専業」や「一般の方の入店をお断りいたします」と店の入口に書いてある!?

亀山さん:1800社のうち1600社位が卸しです。

実はここ御徒町は、普通のお客に宝石を売る店よりも、宝石店に商品を卸す店が圧倒的に多いプロ専門の宝石に街!

だから、お店の中で商品を選んでいるのはプロの宝石屋さん。
この街には日本全国から宝石を求めて、プロ達がやってくるのです。
ところで、なぜ御徒町が宝石の街になったのか?

亀山さん:御徒町は昔、江戸時代からずっと「かんざし」だとかやってまして、そういう職人の集まりだったんですね。

実は、御徒町の「御徒」とは江戸時代の下級武士のこと、彼らが副業として「かんざし」や「帯留」などの細工をしていたのが始まり。
それが、昭和に入り、宝石の加工業に変わっていったのです。
そんな宝石の街には、ある儲かるしくみが!それは・・・?

亀山さん:宝石の加工をやってる会社、それから宝石の石だけを扱ってる会社があります。

分業体制!?
例えば、あるお店を覗いてみると・・・

あれ?宝石が入ってない!
こちらのお店、GOSHO取締役 赤坂香津雄さんによると・・・

赤坂さん:当社は空枠と言いまして、ダイヤとかルビーの石が入ってない状態のリングだけを扱ってます。

こちらは、宝石が入ってないリングを卸しているお店、石が入ってない業界用語でいう空枠ばかりが並んでます。

そして、先ほどの亀山会長のお店 株式会社みゆきは、宝石の石専門店。

定番のピンクサファイヤや、女性に人気のムーンストーンなど、お高そうな石がたくさん!
その種類は、実に350以上!

会長が持ってきたのは・・・?

亀山さん:全部ヒスイの玉だよね。

高価なヒスイも、この店ではビニール袋入り!
そして、こちらは?

亀山さん:アイオライトの原石

ブレスレットによく使われるアイオライト、原石のお値段は・・・?

亀山さん:全部合わせても100円くらい。

でも、この原石をキレイに削って店頭に並べると、結構良いお値段になるんですって!

他にも宝石の街には、指輪の加工を専門にしているお店や、指輪を収納するケース専門のお店など、この街に来れば宝石関連の商品なら何でも揃っちゃう!
だからこそ、全国からプロが集まって来るんです。

そんな宝石の街、年間の売上げは?

亀山さん:ジュエリータウンが約800億円くらいです!

こんなに小さな街で、年間売上げ800億円!!
そんな御徒町は、宝石の街でがっちりです!

儲かる○○の街 大森

儲かる○○の街続いては、大森。
大森北1丁目から大森東2丁目、この辺りは再開発が進みとってもオシャレな街。
でも、ここ実は、海苔の街!
こんな所に海苔の街が本当にあるんでしょうか?
と、路地に入ると、いたる所に海苔屋さんがたくさん!

なんと海苔の問屋が70店舗以上も!
でも一体何故なんでしょうか?
そのわけを創業から60年、田中正造商店2代目、田中友祥社長に聞いてみました。

田中社長:海苔の養殖の発祥の地でしたから。

大森は日本で初めて海苔を養殖した所、江戸時代から海苔問屋が栄えていた街なのです。
そんな大森の海苔は、高級寿司店や有名料亭から引っ張りダコ!
ところが・・・

田中社長:大森の地では45年ぐらいもう海苔は採れてません!

海苔が採れてない!?

そうなんです!1964年の羽田空港の拡張工事で埋め立てることになり、
大森の海苔は全滅!
では、なぜ大森の街が今でも海苔の街なんでしょうか?

田中社長:全国に、おいしくて質の良い海苔を探し求めて仕入れていったからです。

そう、海苔が採れないなら全国から海苔を仕入れちゃおう!と言うことで、海苔の目利きには自信があった大森の人たちは、全国の有名産地から美味しい海苔を探し出し仕入れる事にしたのです。

いわば海苔のセレクトショップ!
だから海苔の箱を見てみると・・・

佐賀海苔、岡山海苔、ちばのりなど、生産地もバラバラ。
でも、彼らが選んできた海苔は美味しいと大評判!
海苔が採れなくなった大森は、おいしい海苔を見つけてくる海苔の街として見事に生まれ変わったのです!

儲かる○○の街 目黒通り

儲かる○○の街、続いては目黒通り。
碑文谷2丁目から下目黒6丁目の間、目黒通り沿いに広がるのは、
家具の街!

目黒通りの両側には、オシャレな家具屋さんが目白押し!

目黒は、通り沿い約3キロに渡って約100店舗の家具屋さんが立ち並ぶ家具の街なのです!

ここを歩けばデザイン性の高い家具屋や、こだわりのあるセレクトショップ、アンティーク専門のお店などがあり、様々なタイプの家具が選べちゃう!

でも、ごく普通の幹線道路の両側に何故100店舗ものオシャレな家具屋さんが並んでるのでしょうか?
そこで、目黒通りで初期からお店を開いている、モダニカの須田哲正社長にお話を伺って見ると、

須田社長:エル・デコという雑誌のおかげなんです。

実は、目黒通りが家具の街になったきっかけは、家具雑誌の小さな記事でした。
それが、インテリア専門誌エル・デコの96年4月号。

まだ数店舗しかなかった頃、目黒通りを大特集したんです。目黒モダンデザイン通りって書いてある。

須田社長:当時は、それほどみんながインテリアの通りだと思うほどではなかったですね。

雑誌の効果は絶大!直ぐにお客さんが殺到し、インテリア業界の人まで大注目したため、オシャレな家具屋さんの出店ラッシュになったんです。

さらに、こちらの家具の街には、お客さんが喜ぶヒミツがあった!?
それは・・・

店で扱う家具が国別で分かれてる!その数なんと20カ国以上!
さらに、年代別でも分かれている。
60年代中心の店や、70年代中心の店というように、家具が作られた年代で分かれてます。
こうして100店舗もある家具の街ですが、それぞれの店が独自のカラーを出すことで、
相乗効果となりお客さんを引き付けていたのです。
だから新しく出店する人も・・・

須田社長:同じような店があるかどうか、どんな物を売っているかっていうのは当然リサーチしていますね。

なので、新たな家具屋さんが増えるたびに、家具のバリエーションも増えていくってわけ。

そんな目黒は家具の街でがっちり!

儲かる○○の街 浅草

儲かる○○の街、続いては浅草。
浅草寺から南におよそ700メートル、地下鉄田原町駅周辺に広がるのは?

浅草通りにはなんと、50店舗もの仏壇屋さんが並んでる!
店頭に陳列しているのは、お位牌や数珠、仏壇に仏像といった仏具。

さらに、仏師といわれる仏像を彫る職人がいるお店もあります。
そして、神輿に太鼓、お面といった神社のお祭りで使われる神具専門店まで、仏様から神様まで何でも揃う仏壇の街!

ところで、仏壇屋さんが並んでいる浅草通りを見てみると・・・

殆どのお店がなぜか通りの片側に並んでます。そして、北の方向を向いて店を構えてる。
その理由を、株式会社滝田商店 滝田雅敏社長に聞いてみました。

滝田社長:仏具店は漆を使う商品が多いので、漆は日の光の紫外線に弱いんですね。だから日が当たらないように北向きに面して店を構えています。

お店が北側に向いているのは、仏壇が日の光を浴びないためでした。

浅草は、江戸時代から数多くのお寺があった街。
お寺に仏具を収める店が集まって出来たのが、仏壇の街だったのです。
でも、やっぱり50店舗も集まっていたら競争も激しいのでは??

滝田社長:やっぱり競争は激しいですね。ただ仏の商売をしていますので、そんなに激しい競争ではありませんが・・・

中でも仏壇は各店オリジナルの物、デザインや木の材質で競い合ってる。
そんな仏壇の最近の流行は・・・?

モダン家具風の仏壇。

こちらロワール12号は、高さ39センチ、横幅30センチと、マンション住まいの方に大人気!

名前がひまわりというこの仏壇は、日差しに強いクヌギの木で作ってあるで日向に置いても大丈夫!

そしてこちらの仏壇は、唐木の黒檀を使用、彫り上げるのに2年もかかる見事な作り。
気になるお値段は??

滝田社長:1400万円ほどします!

100種類以上の仏壇が揃う仏壇の街、だから全国からお客さんが集まってくるのです。

そんな仏壇の街浅草はがっちり!じゃなくて合掌です!

儲かる○○の街 上野

儲かる○○の街、続いては上野。
上野7丁目からおよそ500メートルに渡って広がるのは・・・
バイクの街!

昭和通を走ってみると、バイク屋さんがズラ〜リ!
全国からバイク好きが集まってくる街なのです!

普通の地図にも載っているくらい超有名!
昭和通りの両側には、バイク専門店が20店舗以上!
新車・中古のバイクを扱うお店はもちろん、オシャレなヘルメットだけを扱うお店もあります。

さらに、こちらのバイクウエア専門店では、国内外合わせて500着以上を揃えてる!
部品の品揃えも、とにかく豊富!
でも一体なんでこんなに揃っているのでしょうか?

それは、バイクの街、上野で売れれば全国でも売れる。これバイクメーカーの間では定説なのです。
そんなバイクの街で一番ホットなビジネスが・・・

バイクのカスタマイズ!いわゆる改造!

こちら東京パーツ商会はバイクの改造屋さん。
一体どんな改造をするんでしょうか?

定価24万円のミニバイクを改造すると・・・

あらま!全く別のバイクみたい!費用は120万円!
何でも揃うバイクの街だから、改造も簡単に出来ちゃうのです!

そんな上野はバイクの街でがっちりです!

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