過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

過去の放送内容

2009年5月3日放送

特集

真夜中のお仕事

ゲスト

森永卓郎さん(経済アナリスト)、関根麻里さん

番組内容

今回のがっちりマンデーは、真夜中のお仕事!
皆さんがお休み中の真夜中だから儲かるお仕事に大注目!
そんな儲かる真夜中のお仕事を徹底解明します!

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ヤマトオートワークス

まず最初にやってきたのは「ヤマトオートワークス」。
こちらの会社、クロネコヤマトの宅配用の車両整備を一手に引き受ける子会社なのです!
それならさぞかし忙しいはずと思いきや…

整備場内はからっぽ?!

そこでヤマトオートワークス株式会社 佐々木敬史郎社長にワケを伺ってみました。

佐々木社長:世の中の物流企業は、稼ぐ時間帯は昼間です。休んでる時間帯が夜です。
そこで(夜に)整備をするんです!

ヤマトオートワークスは昼間働くトラックを、夜整備して朝返しています!

午後8時を過ぎ、辺りが暗くなると、ようやくトラックが!
あれ?ヤマトのトラックじゃない?!
その後も続々とやってきますが、来るトラック、来るトラック別の運送会社ばかり…?
実は、これこそが儲けのヒミツなんです!

佐々木さん:ヤマトグループは車両4万5000台、その他お客様が約6万台ございます。
4:6という関係で外部のお客様のほうが増えてます。

4万台以上かかえるヤマト車両の整備よりも、他社の車両整備のほうが多くなってる!?
そこにはある理由が…?
それは、夜出して朝返しのスピード整備が出来るのは、
ヤマトオートワークスだけだから!!

これを実現させたのが、最新儲かり整備システム!
これまでの車両整備は、車の下にもぐり懐中電灯で照らすという無理な姿勢での作業でしたが、ヤマトオートワークスでは車をリフトで持ち上げ、床に埋め込まれたライトで照らし、余裕な作業を実現しました。

これまで重いトラックのタイヤの交換は、何人かで行っていましたが、タイヤ専用クレーンを採用する事により、一人でもラクラクと交換できちゃうんです!

さらに、以前は探すのが面倒だった工具類も、天井から伸びているので、いちいち探す必要がない!

このシステムで、以前は1台8時間かかっていた整備が、2時間で完了!
整備時間が4分の1になったことで、4万台以上ある自社のトラックを整備しても、まだまだ余裕が!
そこで、他の運送会社の車両整備まで引き受けられるようになったのです!

ヤマトオートワークスをご利用の流通サービス川添藤夫社長にお話を聞いてみました。

番組スタッフ:今までどれ位かかっていたんですか?
川添社長:1台に3日くらいかかってました。運賃で計算しても7〜8万円は損失が出ます。

トラックが使えないと運送業者は儲からない…
でも、夜出して朝には戻ってくるので、一日も無駄が出ない!

今やヤマト車両以外の整備で、なんと年間売上げ139億円!!
ヤマトオートワークスは真夜中の整備でがっちり!

雑貨屋ブルドッグ

続いてやってきたのは、埼玉県入間市。
駅からは少し離れた国道沿いにある「雑貨屋ブルドッグ」
売っているのは、可愛らしい女性向けの雑貨や、オシャレなデザインの壁掛け時計に、
種類豊富なゴミ箱、コスプレグッズなど、全国に300店舗以上ある儲かり雑貨屋さんです。

大人気のお店のはずなのに店内はガラガラ…
ところが、夜になると明るく照らされた店の光に吸い寄せられるように、続々と車がやってきます!

株式会社雑貨屋ブルドッグ 植栗宏樹さんによると、

植栗さん:夜の18時から23時で売上げの7割を稼ぎ出しています!

営業時間は午前11時から午後11時までですが、儲かる時間は夜!
午後6時から閉店までの5時間で売上げの7割以上を稼ぎ出す!

ガラガラだったお店の中には、あっちもこっちも女性のお客さんがたくさん!

植栗さん:郊外型として単店舗で立地しておりますので、仕事帰りのOLさんや学校を終えた学生さんが集まっていただける。コアターゲットは18歳〜22歳の女性です!

ターゲットは女子学生や若いOLさん、雑貨屋ブルドッグには、夜若い女性を呼ぶ仕掛けが…

真夜中の客寄せ作戦(1)
「お店を目立たせる!」

夜のブルドッグは、外から見るとかなり眩しい!

植栗さん:やはりお客様は深夜真っ暗な道を走ってこられますので、「そこに明るいお店がある、あのお店営業してるんだ」とアピールすることが大切になります。

郊外の国道沿いでは午後9時くらいで多くの店が閉まります。
辺りは真っ暗に、ブルドッグはあえて真っ暗な場所を狙って出店しているのです。
暗い場所に明るい照明を灯す事で、車に乗っている人の目を引き付けるという作戦。

植栗さん:光が溢れていますと、お客様が吸い込まれやすい!というのが実績で出ています。

ブルドッグはとにかく明るさにこだわってる!

お店の照明に見えるネオン管、実は商品。
外から明るく見えるように窓側に陳列!
店内の照明も他店よりも2割以上明るくしてます!

天井を見ると、蛍光灯が追加されてます!

真夜中の客寄せ作戦(2)
「儲かる商品開発!」

人気のヒミツは何と言っても売っている商品!
お店の広さはコンビニの5倍以上!
ところ狭しと置かれている商品数は約6万点!
なんとコンビニの10倍以上もあるんです。

中でも特に女性に人気があるのが、自社ブランド商品。

植栗さん:こちらのバナナの形をしたビーズクッションは全部で10万個くらい販売しました!

ブルドッグのデザイナーが自信を持ってデザインをしたバナナ型ビーズクッションは、10万個販売の大ヒット!

こちらのヘルスメーターは、社員が考えた皮肉たっぷりの面白コメントと、1050円という格安価格がウケて女性にバカ売れ!

そして今ブルドッグの一押しが「部活シリーズ」!
一見、男性が欲しがるような商品ですが、狙いは女子高生!
現在、野球部、サッカー部、バスケ部、テニス部と4つを用意。
憧れの先輩のタメに女子が買っていくんだとか。

雑貨屋ブルドッグは深夜にこだわり、女性のハートを見事キャッチして、年間売上げはなんと250億円!

深夜急行バス・車両輸送

続いて向かったのは、一日300万人以上が利用する新宿駅。
さすがに深夜1時、終電時間が過ぎれば人も少なくなる。と思いきや!

バスターミナルにはサラリーマンの行列!
こちら終電を逃してしまったサラリーマンを救う深夜急行バス!
終電後4路線、主要な駅に止まりながら帰れるとあって、連日長蛇の列!

新宿から東府中までは1900円、お値段は電車の270円に比べてかなりお高い!
でも、終電後タクシーで帰ると8千円以上かかっちゃう!
絶妙な値段設定で、今や隠れたドル箱路線に!

実は深夜急行バスはバス会社にとって1台で2度おいしい。
この深夜バスは昼間、新宿・山梨間など中距離の高速バスとして働いているモノが多く、夜になると深夜急行バスに姿を変えてもう一儲け。

郊外にある車庫に帰るついでに、お客さんを乗せて帰るというワケ!
だから深夜急行バスは昼も夜も1日で2度がっちり!!

皆さんがお休みの時間、真夜中の街ではこんなお仕事も…

やって来たのは一台のトレーラー、その後ろには何と地下鉄が!
でも、なんで地下鉄が真夜中の道路を?!

車両輸送に詳しい鉄道模型店 店員 西澤嘉則さんにお聞きしました。

西澤さん:これは工場から鉄道会社の車庫に向けて車両を運搬するために、深夜に一両ずつ運搬しています。

工場は線路と繋がっていません!しかも車両一台の長さは20m以上、大きな交差点しか曲がれないので輸送は交通量の少ない深夜でないとできないんです!

大勢の人たちに交通整理されて何とか右折。これでは昼間はムリ!
どうしても曲がれない場所では電柱などをずらすこともあるそうです!
でも、当然信号はキチンと守ります。

そして最後には都内某所にある地下鉄搬入口から地下の線路に入っていくというワケ。

深夜、私たちが眠っている間、密かに電車は道路を走っていました。

テンプスタッフプラス

さらに真夜中には驚きの事実が…
100年に1度といわれる不況の中、一番被害を被ったのは派遣労働者。
しかし、不況の影響など何処吹く風の人材派遣会社がありました。
それは…

テンプスタッフプラス!
テンプスタッフプラス株式会社 北野浩社長によると

北野社長:毎年10%〜20%は伸びています。

このご時世なのに派遣数は毎年20%も伸びてる!
実はこの会社、夜の派遣が専門。
夜働きたい人のために、午後8時まで登録時間を延ばしたところ、問い合わせが殺到!

テンプスタッフプラスにもウハウハな夜の派遣ですが、夜に働きたい人にとっても、かなりおいしい!

一体何がおいしいのか?

こちら、真夜中に某社のコールセンターで働く小西さん。

小西さん:昼間は別に音楽活動をしてますので、夜だとまとめて長い時間働けるので少ない勤務日数で効率的に稼げるので。

実は、夜のお仕事は深夜手当てなどが付き、1回の出勤で昼間の2日分稼げるんです!
だから昼間音楽活動をする小西さんにとって、夜は効率よく稼げるありがたい時間なのです!

そこで、気になるのが真夜中に働けるその職種。
依頼が多いのは24時間対応が必要なコールセンター、そして最近増えているのが、通販商品の仕分け、さらに今大人気なのが真夜中のホテルのフロント業務。
そしてこんなところも…

真夜中のTBS
テレビ局といえば24時間フル稼働!
こちらは番組のテープを管理している部署、実はこの女性がテンプスタッフプラスさん。
週3回、夜の9時から朝8時まで11時間働いています。

でも、何故不況なのに夜だけ派遣が増えているのか?

北野社長:雇われている企業さんも、正社員を夜勤に使うとコストが掛かりますし、夜の人だけ(正社員で)採用するのは難しい、そうすると私どもの様な(派遣)会社へ依頼するケースが多いですね。

不況でコストを抑えたい企業にとって、正社員を昼夜で使うより、夜だけ派遣さんを頼んだほうがコストを抑えられるんです。
不況だからこそ夜の派遣は増えている、だから夜専門のこの会社は大忙し!

そんなテンプスタッフプラスは真夜中でがっちり!

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