過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

過去の放送内容

2008年4月27日放送

特集

日本食研

ゲスト

日本食研(株) 大沢一彦 代表取締役社長

番組内容

たれ類の出荷量ではシェア40%とトップを走る、まさにたれ界の王様!!

スタジオには、日本食研を一代で築いた創業者大沢(おおざわ)一彦社長が登場!
奥が深い、日本食研の儲かりの秘密をたっぷり聞いちゃいます!

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日本食研儲かりのヒミツ!

日本食研儲かりの秘密を探りに、本社のある愛媛県今治市へ。
すると、いきなり!目の前に現れたのは何とも立派なお城!?

本社にはとても見えませんが、実はこれ…

「宮殿宮殿焼肉のたれ〜ホントに宮殿で作ってる〜」というCMでおなじみの、日本食研の宮殿工場!本当にこんな宮殿のような工場があったのですね。
豪華なのは外観だけではありません!
中に入ると…内部もこれまた豪華絢爛!
シャンデリアは一つなんと 1000万円!
ルネッサンス式甲冑は50万円!
宮廷楽隊人形は6体セットでなんと200万円!
総工費はな、なんと85億円!!

さらに、入口で出迎えてくれた伊藤嘉晃さんと名刺交換をすると…

国際歌手?歌手ってどういう事?
何と、伊藤さん、平成7年のNHKのど自慢グランドチャンピオン!
本職の肩書きである「宣伝広告課課長代理」は、名刺の端っこに!

実は、日本食研ではこうした一芸に秀でた人は、その人専用の名刺を作っていいという社長からのお達しがあるのです。

何とも楽しげな宮殿工場!しかし、奥深くに足を踏み入れると…
宮殿内部には最新鋭の工場が!!
その製造量は1日10万本というハイテク設備。本当に宮殿でたれ作ってんだ!
さらに!

日本食研(株)宣伝広告課伊藤嘉晃さん:こちらが、当社の実は実は主力商品、業務用の製造ラインでございます。こういった商品が、私どもの年商の約85%でございます。

日本食研儲かりのヒミツ1 業務用で勝負!!
日本食研の強みは、スーパーで売っている市販用のたれではなく、実は業務用!
飲食店などでプロが使う専用のたれ。
日本食研の年間売上670億円のうち、実に570億円が業務用なのです!

その業務用商品、バリエーションも豊富。
焼肉のたれ以外にも、かつ丼のたれ、天丼のたれ、煮物のたれまで!

さらにさらに!パン粉や、天ぷら粉に、から揚げ粉まであるのです。
これがいろんなお店で活躍中!例えば…

伊藤さん:スーパーマーケットに行った時にお肉売り場でたれ漬けされているお肉があると思います。また、例えば某焼肉屋さんですとか、そういったところでも使って頂いている可能性が高いです。こちらは守秘義務がございまして、なかなか言えない部分がございますが…。

あの超有名焼肉チェーン店でも使われてる!?
その他にも、名前は言えませんが、あの大手居酒屋チェーン店や、あの有名百貨店のデパ地下、あの牛丼チェーン店までも!皆さん、知らない間に口にしている事間違いなし!!
日本食研が業務用に強いのは、大沢社長の実体験に理由があるのです。
1971年、大沢社長以下わずか6名で会社を始めました。
しかし、創業当時の1970 年代は、大手スーパーが相次いで全国展開を目指し、次々に新店舗がオープンしていた時期。
大沢社長は、そのお惣菜コーナーに目をつけた!
当時の人気惣菜といったらから揚げ。
しかし、から揚げを作るには肉に下味をつけて、小麦粉と片栗粉をまぶすというめんどくさ〜い作業が必要でした。そんなお店の声を聞きつけた社長。

大沢社長:これを簡単に味付けできればきっと儲かる!

そんな考えから開発したのが、から揚げの素。

水に溶いて肉と混ぜるだけで誰にでも簡単にから揚げが作れるという簡単さがウケて、大ヒット!
こうして、日本食研は業務用分野で年々売り上げを伸ばしていったのです。

そして、もちろん今でも、社長の営業スタイルは受け継がれています。

営業成績を尋ねると…
「最高です!」
と、自信満々に答える、入社4年目・営業の田村さん。

続:日本食研儲かりのヒミツ!

日本食研儲かりのヒミツ2 エプロン営業作戦!!
田村さんがやってきたのは、埼玉県川越市にある丸広百貨店。
デパ地下にあるお惣菜屋さん、デリサラは大のお得意先。
このお店の味噌カツには、日本食研の「みそあんかけのたれ」。
豆腐カツには、日本食研の「パン粉」、「打ち粉ミックス」、「玉子たっぷりバッター」3品も使用。
さらに、サラダコーナーのドレッシングも…よーく見ると、やっぱり日本食研!
一つのお店で、10種類以上の商品に日本食研は入り込んでる!

なぜ日本食研だけがこんなに入り込めるのか?
その秘密を探りに田村さんの後をついていくと…到着したのは何と調理場。
そして田村さん、いきなりエプロンをつけ始めた!?

Q:何でエプロンを着ているのですか?
日本食研(株)川越特販営業所田村和章さん:実際にすぐ作って店長に食べてもらいますので。

この日、田村さんが売り込む商品は、「から揚げの素No.1」。
日本食研の営業マンは、実際に料理を作り、自分たちの商品を使うといかに簡単においしくできるかをアピールするのです。
で、店長さんの反応は…

デリサラ丸広本店店宮崎義隆店長:うん!やわらかい
田村さん:ありがとうございます!弊社のから揚げ粉は肉汁を閉じ込めるので、胸肉でもジューシーにやわらかく仕上がるのが特徴です。

お店の人の反応がよさそう!
すると、語りかけるように…

田村さん:こちらが宮崎県の郷土料理のチキン南蛮ですね。弊社のから揚げ粉で揚げて持ってきたんですけど。

同じから揚げ粉を使って、こんな料理もできますよというメニューの提案までアピール!
メニューのアイディアを出す=日本食研の調味料を使う、それで採用されれば儲かる!ってワケ。

Q:日本食研以外の営業の方ってどんな感じなんですか?
宮崎店長:お店に来て見積り書や書類を渡して終わりという感じですね。実際作業場に入るとか、絶対にないですね。(他社は)今まで一回もないです。

こうして、一日20件近く回る事もあるという田村さん。
でも、仕事はこれで終わりじゃなかった!

日本食研儲かりのヒミツ3 お知恵拝借作戦!!
田村さん:(お店から)こういった商品を作って欲しいという要望を受けますので、本社の研究スタッフの方に問い合わせる事があります。

営業マンは、お店で聞いた要望を、すぐさまパソコンに入力。
お店からの要望は本社に伝えられ、「これは儲かる!」というものはすぐさま商品化。

例えば、日本食研(株)川越特販営業所斉藤哲所長が作った商品は、小袋入りの「味噌煮のたれ」50g。味噌煮のたれは、もともと2kg入りの大きなボトルしかありませんでしたが、斉藤さんがお店からの要望に応え、小袋入りのたれを作ったのです。

Q:給料が上がりましたか?
斉藤さん:『名誉』は頂きました。

味の違いやサイズの違いなど、どんなに細かくても要望に応え続け、日本食研は現在、ナント年間7800種類の商品を生産するまでに!

▼スタジオでお話を伺いました。
加藤:どうやって7800種類も作ってるんですか?
大沢社長:お客様の要求がありましたら、基本的には何でも作り、次々と新しい商品を出します。「どんな事でも言って下さい。私どもは作ります」というスタイルです。

加藤:一店舗のためでもですか?
大沢社長:そうです。

加藤:業務用が多いなら、我々が目にしてない物も多いわけですよね。
大沢社長:本当の事を言うと、一年に一個だけ売れたのも入れると、2万1000…何種類かを生産して売っています。

加藤:社長も把握できない位?
大沢社長:わからないんです。適当に…

加藤:適当!?
大沢社長:わからないように、いい加減にやるのが成功の秘訣です。社員も3400人いますから、遊んでいる人がいっぱいいます。

加藤:先ほどのVTRでも、ユニークな社員の方がいましたね。名刺を見ると「課長代理」っていうのが、ものすごく小さくなって、「国際歌手」っていうのが先にきているんですよね。
大沢社長:「国際歌手」というのは、ドイツへ行ったらドイツ語で歌うし、タイの営業所へ行ったらタイ語で歌うし、中国へ行ったら中国語で歌うんです。日本食研の仕事はついででやっているんです。

加藤:ついで!?宣伝広報は大事な仕事ですよ?
大沢社長:よそへ行って歌って、「私、日本食研での実業は歌手です」と言ったら宣伝になります。これがお得意先の忘年会とか旅行とか、色んな所で引っ張りだこ!大変なんです。一日に3本くらい出演する時がある「売れっ子」なんですよ。これがうまくいってるんです。

日本食研のユニークな儲かり戦略とは?

愛媛県今治市にある、日本食研の宮殿工場。
そのもう一つの儲かりの顔、それは…なんと観光!
宮殿工場が今や人気のスポットになっているのです。
観光ガイドブックにまで載っちゃってます!
これには、地元である今治市に新しい観光名所を!という社長の思いが込められているんです。

工場見学からスタートしたお客さんたちは…
「1000万!?あれ1個が1000万!?」
と、豪華なシャンデリアにびっくり!
もちろん、工場内も見学可能です。
ガラス張りなのもこのためだったんですね。
見て回れるのは宮殿工場だけじゃない!
お隣の本社の最上階には…何とも立派な博物館が!

皆さんが熱心に見入ってらっしゃるのは、世界各国の食事の展示物。
食文化に関して、いろいろ勉強できちゃうんです。
この見学には、ちゃんとガイドさんもついています。

日本食研(株)マーケティング部池田真美さん:1日に200名とか、結構皆さんに来て頂いています。
Q:ちなみに無料ですか?
池田さん:あ、いや…1000円程。でも最後にお土産が付くので。

ちゃっかり儲けてますね!
本社1階にはお土産売り場もあります。ここでもがっちり儲けていました!
こちらのお店では、日本食研の商品を定価の2割引きで販売!!
皆さん、両手いっぱいに買っちゃってますよ。
続いて、観光客の皆さんがランチタイムに入っていったのは、社員食堂。
社員の人たちとも交流を楽しめるんです。
一番人気は、週替わりで楽しめる世界料理。

この日はインド料理。結構本格的!
そんな中、観光客や社員にまじって食事をする社長を発見!
社長はいつも社員食堂で食べると言います。
なんでも、お客さんとの交流も社長の楽しみの一つなのだとか。
で、ガイドさんの言ってたお土産は…やっぱりたれ!
皆さん大満足!この日はなんと社長自らお見送り!
すると社長が突然、

大沢社長:ちょっと一節やって

歌う広報、伊藤さんオンステージ!
即席歌謡ショーに大盛り上がり!
社長のサービス精神が、営業にも観光にも生かされているんですね。

▼スタジオでお話を伺いました。
加藤:工場がアミューズメントパークみたいになっていて、観光客の方が見て回れるようになっているわけですね。あれは最初からああしようと思っていたんですか?
大沢社長:そうですね。大勢見に来て頂いて、モトが取れそうですよ。見学に来て見たらお家に帰って日本食研の製品を買ってくれます。それで儲かります。

加藤:じゃあ、次何作りましょうか?
大沢社長:ロンドン営業所とか…中国にも今工場を作っています。それもまたお城(宮殿)でいかんといかんでしょうね。

進藤:日本一にさせた儲かった秘訣って何ですか?
大沢社長:それは…信念と言いますか、好きになる事ですよね。例えば、焼肉のたれを開発をした時、私と家内が朝から晩までずっと、作っては食べ作っては食べて。そうすると、コショウとか唐辛子とかお酢とか、夫婦で口の中がしびれてしまいまして。ここで言いたい事は、舌も夫婦でしびれてしまいましたけど、ハートも夫婦でしびれてました。
進藤:上手に煙にまかれたような…

加藤:すごい伸び伸びと、社員の方を自由にされているじゃないですか。
大沢社長:どんな世の中になっても、遊ぶ人もいる、儲かる人もいる、色々あってもいいんじゃないかと。

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