過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

過去の放送内容

2008年3月16日放送

特集

社歌

ゲスト

森永卓郎さん(経済アナリスト)・バナナマンさん

番組内容

今日のがっちりマンデーは、「周囲を引きずり回せ!」の電通、
「決断なき上司は無能と思え!社長に直訴せよ!」の日清食品、
「給料は高くせよ!」の鹿島建設など、儲かり企業の社訓に学ぼうシリーズ第2弾!
そして今回は、社訓ならぬ"社歌"に学びます!
今日は歌ってがっちり!今伸びてる会社の社歌のヒミツに迫ります!

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伸びてる会社の社歌!その1

まずは、「♪ロート、ロート、ロート…」でおなじみのロート製薬!

年間売上は1000億円!
目薬のシェアは33%と2位以下をグーンと引き離している目薬界の王者です!
社歌もすっかりおなじみですよね!
ロート製薬株式会社ヘルスケア事業部の戸口直樹さんにお話を伺いました。

戸口さん:あの曲は社歌ではないんですよ!テレビのオープニングの曲というだけで、社内で歌うことや流れることはほとんどありません!

実は元々、ロート製薬に社歌はありませんでした!
しかし2004年、新たに社内向けの歌を作ったのです!

戸口さん:その名も『ハッピーサプライズよろこビックリの唄』と言います。"ビックリ"はカタカナです!是非聴いてみて下さい!

よろこビックリの唄とは、一体どんな社歌なのでしょうか?

「♪さがしてる さがしてる 僕らはいつも さがしてる ♪さあみんなで見つけよう よろこびとおどろきを ♪よろこビックリ よろこビックリ さあ見つけよう」

よろこビックリという言葉はロート製薬のコーポレートスローガン!
「よろこビックリ誓約会社」から取ったもので、「お客様に喜びと驚きを約束する会社」という意味が込められています!
4代目山田邦雄社長もこの歌が大のお気に入り!

番組スタッフ:結構ノリのいい曲ですね?
山田社長:ロートらしい良い曲だと思います。なかなか良かったでしょ?

番組スタッフ:どなたが考えたのですか?
山田社長:若手の諸君がプロジェクトでやってくれたんです。

よろこビックリの唄を作ったのは、若手社員のプロジェクトチーム!
この若手チームの発足に、近年のロート製薬大躍進のヒミツがあったのです!

ロート製薬は昭和40年代にヒットした目薬のVロート、胃腸薬のパンシロンなど、ロングセラー商品に頼った戦略で伸び悩んだ時期がありました。
そんなロート製薬を復活に導いたのが、43歳の若さで就任した山田社長の世代交代戦略!
入社1年目、2年目という若手社員たちに大きなプロジェクトを次々と任せたのです。
この若手作戦が大成功し、ロート製薬は右肩上がりで成長を遂げました!
そんな中、社員たちをいつも盛り上げたのが、自分たちで作った「よろこビックリの唄」でした。

社員の方:元気が出ますね!頑張ろうって気になります。
社員の方:これがロートのビジョンであるとか目標であるとかやらないといけない事が詰まっていて深いなと思います。

この日は創業から109年を迎えた記念式典。
ここからの締めは『よろこビックリの唄』を社員800人で大合唱しました!

ロート製薬は社歌でがっちりです!

伸びてる会社の社歌!その2

「♪夜明けの星と光輝やく」と始まる社歌は、乳酸菌飲料の王者ヤクルトの社歌!

年商2800億円!
ヤクルトやジョアなど世界で1日2500万本以上が飲まれている乳酸菌飲料でがっちりの会社です!
そんなヤクルトにとって社歌は欠かせない存在なのだとか。
その証拠を株式会社ヤクルト本社広報室の笹岡勇さんにお話を伺いました。

笹岡さん:ヤクルトレディーは4万3000人全員歌えますよ!

なんと4万3000人もいるヤクルトレディー全員が社歌を歌えるのだとか!
本当に誰でも歌えるのでしょうか?販売所でヤクルトレディーさんを突撃!

番組スタッフ:ヤクルトの社歌って歌えますか?
ヤクルトレディーの方:はい!少し音程外れたりしますけど歌えますよ!

「♪夜明けの星と 光り輝やく シロタのマークに 心はひとつ ヤクルト精神 ただヤクルトおお」

お見事!皆さん完璧に覚えています!
しかし、なぜヤクルトは社歌を覚えさせるのでしょうか?
その理由はこの「♪シロタのマークに」という歌詞にありました!
でも、このシロタのマークという言葉は一体何なのでしょうか?

「シロタのマーク」とは、ヤクルトの社章のことでした!
4つの「ロ」で「シロ」、真ん中は田んぼの「田」で、二つ合わせて「シロ田」を表しています。
それでは、シロタとは何なのでしょうか?

答えは、ヤクルトの生みの親、代田稔博士の名前!
彼無くしてヤクルトは誕生しませんでした!
1930年、旧帝国大学医学部に在籍していた代田博士は、世界で初めて乳酸菌L.カゼイ.シロタ株の強化培養に成功!
このシロタ株で乳酸菌飲料を製品化したのが代田博士なのです!

昭和初期、まだまだ栄養状態が良くなかった日本で、代田博士は貧富の差に関係なく誰にでも買えるようにと「ハガキ 1枚くらいの安い値段で売ること」を条件に販売を許可しました。
それが、乳酸菌飲料ヤクルトのはじまりだったのです!

健康のため、1人でも多くの人に乳酸菌を摂ってほしいという代田博士の想いを歌にしたものがヤクルトの社歌だったのです!

「♪健康を創り 健康を届ける ヤクルト精神 ただヤクルトおお」

代田博士の想いを忘れないために、ヤクルトは社歌を歌い続けます!

伸びてる会社の社歌!その3

続いては、年商1900億円を誇るダスキングループのダスキン木村!
清掃用具や玄関マットなどのレンタル事業を手掛ける会社です。
ダスキン木村の朝は、この社歌から始まります!

「♪出そう勇気とアイディアを 創ろう創ろう ジョイ喜村 私もあなたも私もあなたも 夢かけてフロイデニコニコ」

このとても気になる社歌について、ハーモニカを吹いていた伊藤哲夫社長にお話を伺いました。

番組スタッフ:今の社歌は替え歌ですよね?
伊藤社長:替え歌ですね。『フニクリフニクラ』という曲の替え歌です。

やはりこの社歌は替え歌でした!原曲は『鬼のパンツ』という題名でも有名です!
しかし、どうして替え歌を社歌にしたのでしょうか?

伊藤社長:最初、別の曲を1回作ったんです。曲名は『木村は喜村』なんですが、これはなかなかうまく浸透しなかったので、今度はみんなが歌い易く知っている曲にしようと思い、著作権の関係ない曲で替え歌にしました!

替え歌効果は抜群!
この社歌にしてからイマイチ元気のなかった朝礼にも活気が出たといいます。
社歌の効果で東京都倫理法人が主催する「活力朝礼のコンテスト」で賞を受賞しました!
このコンテストには、都内の企業が参加して、朝礼における調和・気合い・独創性などを競い合います。
昨今のコンテストでダスキン木村はノリノリで例の替え歌社歌を披露して、見事準優勝を果たしました!

伊藤社長:朝礼というのは何か"厳粛な"感じがしますが、そうすると笑顔がなかなか出てこないんですよね。歌うことによって気持ちが盛り上がってくるし、ひとつになれると思うんです。

お客様と接する機会の多いダスキン木村では、「元気な笑顔」は最重要課題!
そのために替え歌社歌は欠かせないのです!

社員の方:やっぱり朝から歌うと元気が出るんで盛り上がります!
社員の方:正直最初は気恥ずかしい部分もあったんですが、今となっては非常に必要なものになっています!

元気な替え歌社歌の効果から、従業員たちの笑顔と動きの良さが評判を呼び、今ハウスクリーニングの分野が大好評!

伊藤社長と社員の皆さん:進藤さん!お部屋のお掃除ならダスキン木村でがっちりです!

伸びてる会社の社歌!その4

さて、これはどこの社歌でしょうか?
年商1200億円、進藤さんはきっとご愛用!

「♪光のなかに 映えている 幸せ色した 清しい微笑 ♪世界の女に ワコールは」

正解は女性下着メーカー、ワコールの社歌!
ワコールといえば、26%というダントツのシェアを誇る女性下着業界の王者!

でも、この社歌はワコールの女性的なイメージとちょっと違う気が…
社員さんの本音はどうなのでしょうか?
株式会社ワコール宣伝部の木村亜季さんにお話を伺いました。

木村さん:とても自然に社歌を受け入れているというか、社歌で育っていると思っています。

なんとも意外な答え!木村さんはそのままワコールの朝礼に連れて行ってくれました。

さすが下着メーカーなので女性が多い!そして朝礼が始まると、女性社員が声を揃えて社歌『限りなき飛翔』を大合唱!
ワコールは社歌ができた30年以上前から毎月1回の朝礼のときには社歌を欠かさず歌い続けてきたといいます。

番組スタッフ:好きなフレーズはありますか?
社員の方: "女性に夢とロマンをあたえよう"です。女性の為の歌だなと共感します。
社員の方: "激しい決意"という所ですね。何年後にはこうなるんだという創業者と社員の強い想いが詰まっていると私はすごく感じます!

ワコールの社歌が作られたのは1979年、ちょうど世の女性たちが伸び伸びと社会で活躍し始めた頃。
創業者の塚本幸一は「世界の女性にワコールは夢とロマンを伝えよう」と世界進出の夢を社歌に込めたのです!その後、歌詞の通りワコールは世界中に進出!

現在では13ヶ国、約1万店舗にまで拡大しました!
社歌に寄せた創業者塚本幸一の熱い想いは今も世界中のワコールに受け継がれていました!

伸びてる会社の社歌!その5

「♪新しい世界は我等が作る」と始まる社歌は、

高原社長:加藤さん進藤さん、ご無沙汰しています!ユニ・チャームの高原です!どうです?うちの社歌いい歌でしょう!番組のエンディングで使って頂いても結構ですから、よろしくお願いします!

そう!高原豪久社長でおなじみのユニ・チャーム!
オムツ・生理用品・ペット用品で日本一のシェアを誇る企業で、その年商は…

高原社長:おかげさまで、3300億円に届きそうな感じです!

なんと3300億円!売り上げは右肩上がりを爆進中!

番組スタッフ:社歌は歌っているんですか?
高原社長:歌っていますよ!うちは毎週世界中で一生懸命歌っています!

番組スタッフ:世界中ですか!?
高原社長:すいません…ちょっと大げさでしたね。アジア中で毎週月曜日9時から歌っています。

ということで月曜日の朝、ユニ・チャーム本社に潜入しました!
すると、確かに皆さん歌っていて、そこには高原社長の姿もありました!

この社歌斉唱の様子は、国内はもちろん同時にアジア7ヶ国のユニ・チャームでも流され、一緒に歌ってます!

「♪共にすすむ道 ユニ・チャーム」

「共に進む道」とは、「企業だけでなく全ての人が一緒に歩もう!」というユニ・チャームの精神!
この精神を社歌で広く伝えるため、高原社長にはとてもナイスなアイディアがあるのだとか。

高原社長:オリジナルバージョンに加えて、ポッポスバージョンとジャズバージョンと、バージョンをアレンジして作ってもらったんです。聴きます?(ポップスバージョンが流れて)こんな感じですね。ジャズのバージョンも聴きます?(ジャズバージョンが流れて)結構僕は個人的にはこっちの方が良いんです。和みますよね?

なんとTPOに合わせてバージョンを選べる社歌!
これからは様々な場所で社歌を流していきたいといいます。
社歌を大切にするユニ・チャームにこれからも期待です!

▼スタジオでお話を伺いました。
森永さん:企業の理念を浸透させるときに、だいたい一番重要な部分がサビにきているんです。このサビの部分をみんなで何回も繰り返しているうちに、自然とその理念が擦り込まれていくという効果があります。

進藤:これから来そうな企業で社歌があるところを教えて下さい!

森永さん:それはJR九州です!JR九州の社歌って、 JR九州の特急の中で流れているんですよ!しかも、その社歌を歌っているのがハイ・ファイ・セットなんです。だから、これは物凄くマニアの間では人気になっています。

進藤:会社はたくさんありますから、他にも色んな社歌がまだまだあると思います!ご覧の皆様の中で我が社歌はどうだとおっしゃる方はどうぞ情報お寄せ下さい!

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