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「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2006年8月27日放送

特集

儲かる鉄道ビジネス第二弾!

ゲスト

向谷実さん(カシオペア)・森永卓郎さん(経済アナリスト)・南田裕介さん(株式会社ホリプロ、ユンソナ担当マネージャー)

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儲かる鉄道ビジネス第二弾!

東京の巨大地下鉄網を運営しているのは、東京地下鉄株式会社(通称 東京メトロ)と東京都交通局。
東京には12の地下鉄があり、その距離をあわせると290キロにもなり、東京-京都間とほぼ同じ距離に!!
そして年間乗客数は世界一の28億人!
その理由の一つが、運賃の安さというわけ。
たったの160円で7キロも移動できちゃうんです。
世界で最も安くて手軽な手段が東京の地下鉄なんです!!

ところで、みなさん地下鉄はどれも同じだと思っていませんか?
実は開業した時期も違えば、乗り入れている私鉄も様々。
また線路の幅もまちまちで、各線が違う規格で走っているんだとか。

ですから、一口に地下鉄と言ってもバラエティに富み、もちろん儲け方も違っているんです!

地下鉄儲かりファイル1

▼地下鉄儲かりFile1
元祖地下鉄は銀座線と丸の内線。戦前日本で初めて開通した地下鉄が銀座線。
79年の歴史を誇る地下鉄の名門なんです。
そして戦後初めて開業した2番目の地下鉄が丸の内線。

この二つの地下鉄のポイントは、運行本数が多い!!ということ。
最短3分間隔で運行していて、お客さんを待たせないことが自慢なんだとか。
さらに、一番初めに工事しているので、地上に近いところにホームがあって、便利なんです。
しかしこの地下鉄、よーく見てみると、電車につき物のパンタグラフが無いんです。
電気を流すパンタグラフ…実は床から電気を流しているんだとか。
通常の2本のレールのほかにもう1本電気を流すレールがあるんです。

この特徴的な構造から、他の地下鉄とは乗り入れができないんです。
しかし、銀座線と丸の内線は年に一度だけ乗り入れする時があるんです…それが連絡線。
これは銀座線から丸の内線へ乗り入れすることができる秘密の線路なんだとか。
イベント列車を運行する時にのみ乗車できる鉄道ファンにはたまらない貴重な線路なのです!

▼地下鉄儲かりFile2
地下鉄で一番儲かっているのが東西線。
最大の特徴が、東京の東西、中野から西船橋までを結ぶ長い線と10編成の長いホーム。
なので、たくさんの人を一挙に運べ、儲かるというわけなんです!

JR東日本とも相互乗り入れをし、最長三鷹から津田沼まで一本で行けてしまうロングランが自慢なんです!
乗客一日121万人、売り上げ1億3千万円と、地下鉄一の儲かりぶり!

▼地下鉄儲かりFile3
地下鉄における重要な儲かりのポイントは、他社線との乗り入れ。
東急が日比谷線に、東武が有楽町線に、小田急が千代田線など、頻繁に乗り入れが行われています。
乗り入れをすれば、それだけお客さんも増えるわけですから、地下鉄にはおいしい儲けの仕組みなんです。
そんな乗り入れで儲けているのが都営浅草線!

20分ほど大門駅で浅草線をウォッチングしてみると…
まずホームに入ってきたのが、自社線の都営浅草線(1)。
次に入ってきたのは、赤いカラーが自慢の京浜急行電鉄(2)。
そして今度は、成田行きの京成線(3)。
そのあとにやってきたのは、北総開発鉄道(4)
でもって5番目にやってきたのが、芝山鉄道。
そう、計5社が乗り入れているんです!
浅草線の最大の自慢は世界にも例がない、乗り入れ線の多さにありました!

地下鉄儲かりファイル2

▼地下鉄儲かりFile4
次は、コストパフォーマンスが売りの都営大江戸線。
12線中最も新しい地下鉄の特徴は、コンパクトにできていること!
トンネルを通常の地下鉄の半分程にするなど工事費を節約して作られました。

大江戸線は都心を通っていることと、地下深くを通るということで、都営大江戸線の環状部は1キロ掘るのに343億円かかっているんです。
一番深い駅は六本木駅で、深さ42.3m。日本一深い駅です!!

車両も通常の物よりコンパクトなんです!

▼地下鉄儲かりFile5
新しい車両に生まれ変わるのが、有楽町線。
有楽町線は来年開通の渋谷?池袋を走る地下鉄13号線と乗り入れ運行される予定!!
新線誕生に備えて、有楽町線は新型車両の導入を決定しました!
東京地下鉄になって始めての車両、新形式車両の10000系!!
計画から3年あまりで完成した、10両編成の車両です!

9月のデビューです!!!

ゲスト:5ケタの番号の電車がでてくると、新しいサービスが始まったりすることがあるんです。鉄道会社側のモチベーションの高さが感じられます。

加藤:VTR中にすごく盛り上がっていたところがありましたが(笑)…

南田:浅草線です。電鉄会社が5社乗り入れる中、それぞれ形式が3〜4つあるので、一体何種類の電車がくるのかと、一日飽きずに見ていることができます。

加藤:南田さんはそれを見ていたことがあるんですか?

南田:私は、仕事の電話などをする時は、浅草線のホームでします(笑)。地上と地下で電話するのに違いはないですが、どうせなら地下のほうがいいかなと思い、ホームに行きます。

進藤:乗り入れは他の国では行われていないのですか。

向谷:ないですね。なぜ私が乗り入れが好きかといいますと、例えば先ほど5社とありましたが、それぞれ信号の形態、最高速度の設定など異なっています。その中で、一つの共通ルールを決めてお互いに守りあうのは大変な事で、日本だからこそできることなんです。

地下鉄サイドビジネス

地下鉄ビジネスの中心と言えば、やはり運賃収入ですが、同様に欠かせないのが、地下鉄サイドビジネスなんです。

▼地下鉄サイドビジネスその1  広告
車内広告注目度ベスト3がこちら!

第一位 中刷りポスター

第二位 窓上ポスター

第三位 ドア横

ではその中刷り広告ですが、お値段はどのくらいなんでしょうか…

中刷り広告料ベスト3
第一位  銀座線 一枚あたり470円   1300枚セット1,221,150円
第二位 丸の内線 一枚あたり391円   1670枚セット1,306,200円
第三位 日々谷線 一枚あたり340円   1100枚セット  748,650円

路線の人気度によって、その値段もさまざまなのです!
さらに、いままで無駄になっていた地下鉄の車窓を利用して車窓広告も使用されています。

人の眼の特性、残像効果を利用して、あたかも広告が動いているかのように見えるのです!
お値段は一ヶ月700万円。溜池山王から赤坂見附の間でどうぞ!!

▼地下鉄サイドビジネスその2  駅の売店
地下鉄のお店といえば、METORO'S。

地下鉄構内に、150店舗ほどあります!
一日の売り上げは、多いところで30万円以上。一ヶ月ではなんと1000万円!!
この小さい店舗でこれだけの売り上げは、ベテランの店員さんのなせる業なのです。
一坪あたりの売り上げをコンビニと比較してみても一目瞭然!
コンビニが2万円なのに対して、駅の販売店が14万円と圧倒的!!
ベテラン店員が切盛りする駅の売店は、隠れた儲かりスポットなのでした!

▼地下鉄サイドビジネスその3  エキチカ
これまで駅の売店だけだった地下のお店が、使っていなかったスペースを利用して、ショッピングモールに変化しました!
広々としたスペースを有効利用し、お酒が飲めるバーカウンターから女性に人気のパンやさんやスイーツのお店など、26店舗が軒を連ねています。

ターゲットーはズバリ、表参道の駅を利用してくれるきれいな女性なんだとか!
オープンから3日間で13万5000人を集めるほどの大盛況!
今2号店オープンに向けて、168ある東京メトロの駅から次を最終選定中なんだとか!
儲かりの様相を呈している東京の地下ビジネス。
これからの展開に注目です!!

▼引き続きスタジオでゲストに質問しました。
加藤:運賃収入だけでなく、サイドビジネスで今まで以上に儲けることができますね。

森永:今までは規制があって、色々な業種の展開ができませんでした。駅の売店のようなものがその例です。しかし、最近は東京メトロの株式会社化や規制緩和によって、自由に様々な商売ができるようになりました。本当なら、ものすごい額の賃料が取られるのですが、地下鉄は国道や都道の下を通っているので、その権利は国や都が持っているのです。ですから、その使用料を国や都に払ってしまえば、あとは東京メトロの利益になるんです。

向谷:そのような施設をつくるなら、電車が見えるバーがあってもいいと思います。普段一杯でやめている人が電車のおかげで四杯くらい飲んじゃうかもしれませんよ(笑)

森永:東京メトロは、池袋から渋谷までの地下鉄13号線はオイシイ駅を全部通っているので、開業したら即丸儲けですね。

加藤:山手線は大変ですね。

森永:山手線、埼京線、13号線の三つ巴の闘いが強いられますね。それに、有楽町線の10000系の列車が新しい路線を走ることも面白いですね。

進藤:今後注目の地下鉄を教えてください!!

向谷:千代田線に小田急のロマンスカーが入ることです。

南田:南北線です。目黒からさきの東急線がいま開発に力をいれています。

森永:私の予想ですが、13号線に急行が入ってきて、埼京線とのスピードレースになると思います。池袋?新宿3丁目?渋谷を結ぶ急行を東京メトロは走らせると思います!もしかしたら、埼京線を抜くかもしれません。

向谷:どうですかね(笑)…電車の待機設備を作らないと高速化はできないんですよね。でも全くありえない話ではないですけどね。

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