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「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2006年2月19日放送

特集

花粉症対策ビジネス 徹底検証!

ゲスト

西沢邦浩さん(日経ヘルス編集長)・眞鍋かをりさん

番組内容

ついに今年も花粉症の季節がやってきてしまいました!!
今では国民の5人に1人が花粉症。
そこで今回は、花粉症対策ビジネスを徹底検証しちゃいます!!

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なぜ、花粉症は儲かるのか?

花粉症は都市部では4人に1人が発症しているといわれ、まさに国民病。今後、スギ花粉が飛び続ける50年間は、新たな患者を増やしながら、毎年繰り返されると言われています。
昨年の花粉症市場は1800億円!!様々な商品が売り出され、人気商品ともなればとにかく儲けも大きいのです!

しかし、今年のスギ花粉飛散量は昨年の10分の1以下と予想され、花粉症の皆さんはちょっと一安心。と思っていたら大間違い!!昨年は記録的な飛散量だったため、これまで花粉症ではかった人もたくさんの花粉をあびていて、発症寸前のラインになっている人が多いんです!!

しかしなぜ、花粉症は儲かるのか…

▼理由その1 一度なったら治らない!
一度花粉症になってしまうと、現在の対処法では完治が困難なのです。
ところで、どうして花粉症になるのか知っていますか?

花粉症の症状の原因は、体をウイルスなどから守る免疫細胞の暴走なんです。
現代は、抗菌仕様の普及など、清潔な社会。
そのため、外敵から身を守る免疫細胞の活動が減り、サボリ癖がついた状態になっているんです。春に花粉が飛び始め、体内に大量に花粉が入ってくると、免疫細胞はウイルスと勘違いをして大慌て!!
その防衛反応が、強烈なくしゃみ、鼻水、目のかゆみなんです。
普段サボリ気味の免疫細胞は攻撃の加減を知らないため、大暴走しちゃうというわけなんです!

▼理由その2 対処法が山ほどある!
原因は分かっていても、それを完全に治す方法が見つかっていないのが花粉症。
それゆえに、世の中の花粉症アイテムのほとんどが症状の緩和を目的としたものなんです。
自分の症状にあったものを見つけるまでに、いろいろな商品を試してみるから、花粉症は儲かるんです!!

▼理由その3 日本経済に悪影響!
朝起きた途端にかゆくなる目、一日中止まらなくなる鼻水、くしゃみ…
そんな花粉症の症状により、集中力が散漫になり作業効率が低下し、日本経済にも悪影響が!!
そのため、花粉症アイテムを使ってその症状を少しでも和らげようと、お金を使わざるを得ないのです。
やっぱり花粉症は儲かるんです!!

花粉症アイテム ボロ儲けベスト10

取材に協力していただいたのは、健康関連商品のネット販売で急成長中のケンコーコム。
東証マザーズにも上場を果し、近年勢いよく売り上げを伸ばす巨大ネットドラックストアなんです。
およそ2000平方メートル、サッカーコート一面分の倉庫に6万点のアイテムがぎっしり!!

その中で、全国からアクセスが殺到する花粉症アイテムをピックアップしました!

▼花粉症アイテム ボロ儲けベスト10
第10位 青みかんサプリ

黄色く色づく前の青いみかんからしか抽出できない成分エスペルジンが症状を抑える効果があると、口コミで大ヒット!!

第9位 花粉鼻でブロック(フマキラー)

昨年1位を獲得した人気商品!!
鼻の中に直接塗って花粉をブロック!
一度使うと癖になるという鼻腔クリーム!

第8位 鼻洗浄器

ムズムズする鼻を直接洗いたいという切なるニーズから、結構な高額商品にも関わらず、鼻洗浄商品がバカ売れ!!

第7位 シジュウム茶

アレルギーの研究者が注目する、熱帯地方原産、シジュウムの葉から作られるお茶。
大量に含まれるポリフェノールに、花粉症の症状を軽減する効果があるとされています。

第6位 立体マスク

花粉症対策の定番アイテム。
特にユニチャームの「超立体」は毎年20億円(番組調べ)を売り上げるベストセラー商品!

第5位 スギ花粉飴

なんと、スギ花粉が直接練りこまれた飴!
これを症状が出る前から舐めておくと、花粉に体が慣れ、症状を緩和できるというもの!!

ここで、大ヒット先取り情報!!!
和歌山県のある村で栽培されるある果実が密かなブームになっているんです…
ちまたでは秘伝の果実とよばれ、花粉症患者から注文が殺到しているんだとか!!
そう、それは和歌山県北山村で栽培されている、じゃばら!!

「このジュースを飲んだ瞬間に鼻が通りました」などのコメントが寄せられるに、このじゃばらのジュースを飲むことによって、花粉症の症状が軽減するんです!!
じゃばらは収穫されると、村が経営する工場でジュースに一括生産され、村の大事な地場産業となっているんだとか。

村長さんにお話を聞いてみると…

じゃばらのジュースが出来るまでのじゃばら製品の売り上げはせいぜい年間3000万くらいだったが、今では億にまでいくんだとか!
そして村の目標売り上げは3億!!

第4位 インターバランスL-92(カルピス)

今話題の乳酸菌サプリ。
花粉シーズン前から飲んでおくと、症状を和らげる効果が期待できるというもの。

第3位 甜茶

中国南西部の山岳地帯に生息する、バラ科の植物から作ったお茶。
含まれるポリフェノールが、花粉症に効果があると言われています。

第2位 ノアレ(キリン)

第1位 べにふうき

この聞きなれない名前のお茶こそ、今年の花粉症アイテムの目玉商品!
べにふうきの栽培地は静岡県。独立行政法人野菜茶業研究所のべにふうきの生みの親、山本万理農学博士にお話をきいてみると…

べにふうきは特殊な種類の緑茶なんだとか。
数千種類あるといわれるお茶の中から品種改良を重ねて誕生したんです!
生産量が極端に少ないため、幻のお茶といわれるほど入手困難な代物なんです!!
べにふうきの特徴は、他のお茶には含まれていないメチル化カテキンを含んでいること!
メチル化カテキンには、花粉症の症状を軽減する効果があるんです!!

花粉症の決定打?最新研究事情

様々な花粉症アイテムが出回っていますが、花粉症を根本的に解決するまでに至っていないのが実情です。
しかし、花粉症の決定打ともなりうる最新研究が各所で着々と進んでいます!

▼花粉症最新研究その1
この研究の中心人物である高岩文雄さん。

一体どんな研究をしているのか…
そこで温室に行ってみるとそこには稲が!!

米の中にスギのアレルゲンをいれ、それを食べることによって身体を花粉にならし、花粉症をお改善しようという研究なんだとか。

しかし、花粉症緩和米は、人への臨床応用がされていないため、まだ食べることはできないんだとか。

▼花粉症最新研究その2
驚くべき研究を進めているのが、独立行政法人理化学研究所。発明者の石井保之さんにお話をきいてみました!

それは、元々私たちの身体の中にある、免疫系を抑制するシステムのある物質を入れてアレルギーを抑制しようというものなんだとか。
完成すれば花粉症がなくなることも!!

▼引き続きスタジオでゲストに質問しました。
Q:花粉症による集中力低下で、どのくらい損益がでているのですか。

A:一説には3000〜4000億とも言われていますが、その3倍くらいあるのではないかと考えている人もいます。敏感な人だと、体内に花粉が15個入っただけでも、発症してしまうそうです。

Q:病気絡みで儲かるビジネスはありますか。

A:厳密には病気ではないですが疲れです。女性雑誌を作る中で、女性はダイエットやお肌に関心が一番高いのかなと思っていましたが、具体的なもの以外に疲れをなんとかしたいという声が多いです。

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