過去の放送内容
2005年12月11日放送
特集
狭い業界シリーズ第一弾 エレベーター
ゲスト
森永卓郎さん（経済アナリスト）・眞鍋かをりさん
番組内容
ビルに当たり前についている便利な乗り物、それがエレベーター！！
そんなエレベーターには、驚きの秘密と最新技術がいっぱいなんです！！
驚きの秘密と最新技術がいっぱい！！
▼時速60キロ？超高速エレベーター！！
世界一高い高層ビルの台北101にあるエレベーターの時速は、なんと60キロ！！
▼縦じゃなく横に動くエレベーター
それは成田空港にありました！
ターミナル移動でおなじみのあのシャトルが水平エレベーターなんです！
▼トイレがエレベーター！！
フィンランドのコーネ社が作ったのが、エレベーター式トイレ！
スペースをうまく利用した、驚きのエレベーターなんです！！
早速向かったのは、青山にある日本エレベーター協会。
およそ100社のエレベーター関連会社が加盟しているんだとか。
そして、日本エレベーター協会事務局長 井手邦勝さんにお話を伺うことに…
Q：エレベーター業界は儲かりますか。
A：今、高層ビルや公共住宅などの建物が増えているので、エレベーターは増えているし、これからも増えると思います。
では、各社どんな技術開発をしているのか…。
そこで向かったのが、国内第1位のエレベーターメーカー、三菱電機！！
開発部の森顕伸さんにお話を伺ってみると…
愛読書はもちろん「エレベーター界」という雑誌なんだとか。
そして、世界1位のエレベーターを見せてもらうことに！！
今までは、エレベーターを巻き上げるのに必要な機械室を別に設けなければならなかったが、コンパクト化が進んだことで、機械室のいらない機械室レスエレベーターが主流なんだとか！
そのおかげで駅のホームにエレベーターが設置されたり、おしゃれなエレベーターが増えたんです！
▼イライラ解消の技術も進化
例えば、自分は真っ先に6階に行きたいのに、後から人が乗ってきて結局各階で止まるはめに…なんていうことはありませんか？
それを解消してくれるのが、行き先予報システムなんです！
このシステムは、目的階毎にエレベーターを指定してくれるので、混雑を解消できるんです！！
そして次に森さんがみせてくれたのはテスト塔！！
その三菱が狙っているのは、中国なんだとか！
日本でのエレベーター、エスカレーターの需要は2万5千台と言われているが、なんと中国ではその6倍もあるんです！
各社同じ事を考えながら、自分の会社をナンバー1にしようと頑張っているんだとか。
▼セキュリティ技術も強化
故障の時などにエレベーターから通じるのがコールセンター。
消防署のような管理システムをとっているんだとか。
24時間技術者の誰がどこにいるかを把握して、現場にすぐに到着させるシステムをとっています！
Q：エレベーター一台の価格はどれくらいだと思いますか。
A：平均的なもので1000万円で、500〜2000万のものが主流です。
技術で激しいバトルが！エレベーター業界！！
技術合戦を繰り広げるエレベーター業界、乗り物だけにスピードでも激しいバトルが…
そのスピードで、王者三菱を抜いたのが、東芝！！
そして世界一速いエレベーターを開発したのが、中川俊明さん。
開発したのは、台北にある世界最高層ビルで動くエレベーター！！
時速60キロで、普通のエレベーターの6倍以上なんだとか！
横浜ランドマークタワーの三菱の記録を抜き、ギネス世界新記録達成！！
そして東芝のテスト棟は、世界最高速のエレベーターを開発するために立てられたんだとか！
この世界最高速のエレベーターは、コンピュータで解析し、先端部分を流線形にすることで、騒音を軽減したんです！
▼乗り心地が最大のこだわり
10円玉を立てても倒れないようなエレベーターの静かさを追求したんです！！
その秘密は、かごの中にある特別な揺れ防止装置にありました！！
揺れを感知すると、自ら揺れることで、揺れを相殺してくれるんです！！
そして他にも王者三菱を抜く秘密兵器があるんだとか…それはエレベーター宣伝用トラック！！
技術や仕組みをわかってもらうために、全国をまわっているんだとか！
▼エレベーター一筋！な企業
創業から57年、エレベーター一筋！
業界初除菌イオン付エレベーターをつくりだしたFUJITEC！
現在、来年の完成に向けてつくっているのが、高さ170メートルの世界一のテスト塔！！
オンリーワン、ナンバーワンの商品を作るのがエンジニアの究極の目標で、そのために設備も世界一のものにしたんだとか！！
デザインにもこだわりがあり、ある角度から見ると、No．1の「1」にみえるんだとか！！
しかしすでにフジテックには世界中のエレベーター業界を驚かせた技術があるんです！
それが、タロンドライブ！！直訳すると、鷲爪駆動。
従来のエレベーターは重さで出来る摩擦で滑車を回していたため、軽量化には限界がありました。
しかし、フジテックではベルトを使用し、鷲爪のようにがっちりとロープをつかむことにより、かごの軽量化を実現したのです！
これでコストも削減できて、建設側にも負担がかからないというまさに夢の技術！！
ここでクイズです！
Q：エレベーターには鏡がついていますが、それはなぜでしょうか。
A：車椅子のためです。鏡がついていることで、バックで出ることができるのです。
Q：エレベーター業界のように狭い業界だけれども、今後伸びそうな業界はなんですか。
A：駐車場業界です！街中に駐車違反があふれているため、行政が100円パーキングをどんどん作るように支援しているんです。作る人も利用する人も需要が増えているので、急成長業界になっているんです！